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生徒諸君!の沖田くんのように
ピッケルを持ってザイルを持って
時には自分でザイルを切る選択を取らなければならないものとなっている。
いやいや、そもそも遭難しないようにするのが、とか、
今はね、とか、
ここでは
登山を知らない私に、きっと親切に教えてくれる人がいっぱいいると思う。
それでも私は「登山」が出来ない。
ハイキングやトレッキングが出来ても。
登山は、出来ない。
でも、呼吸器を譲る事はできる。
喘息で息が出来ず、
気管支も肺胞も、存在を主張し始め
トイレさえ動くなと
身体の生存願望が私に指令を出し、
背中の筋肉全てが呼吸運動をしたあの時
本当に苦しかった
苦しかったけど意識は朦朧で、
苦しかった事しか覚えていない。
きっと、
そばで見ている方が辛いんだと思う。
ザイルを切るに至る過程も、それ迄の事もわからない私にはザイルは切れない。
そのかわり、
「私だから」
呼吸器は必要ない。
トリアージをするまでもない。
そんな生き方をしたいと宣言したい。