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昨年11月に二十数年ぶりに登った大峯山に再度登り
この山の麓で育ち この山を熟知した長老に率いられて
念願の西大峯山への縦走を果たし
ヤマガランドまで歩いて下った
大峯山は標高1050m(三角点1039m)
大合併以前の広島県佐伯郡佐伯町と湯来町の境界に位置し
両町と旧郡を象徴する山で
湯来町が広島市に合併した今は市の最高峰でもあるが
広島市の山と言われると抵抗がある
湯来町は自身の初任地であり
大峯山には子ども達とよく登ったし
冒険学校でクリーンハイクを行ったりもした
当時 大峯山の北麓一帯は
草原に毛が生えたくらいの植林地で
背丈を越える木は1本もなかった
なので 山頂の月見岩に立つと最終集落が一望でき
秋には西法寺と言うお寺の大いちょうがよく目立った
半世紀以上を経て 山は明るい広葉樹に覆われ
シロモジ群落帯として名を馳せる山になっていた
登山道も変わっていて かつての道は
踏み跡すら見つからなかった
頂上の少し下の岩場に座って一服し
麓の集落を見返したジグザグの道はもうない
緑に染まりながら樹林帯を抜け
岩峰に立って湧きたつ山々を眺める
更に進んで
降るような鳥の囀りを聴きながら
未知なる峰に向かう
このコースを次は逆に歩いて
確かな踏み跡を記したいと思う
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