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日記
窓ヶ山(712m)は西峰、東峰の岩山からなり、中央鞍部が切れ込んだキレットとなっている。その雄姿は電車が八幡川橋梁を通ると遠く望まれ、登行意欲を掻き立てる。頂上付近の花崗岩の岩場は、岩登りのゲレンデとして知られているが、谷としては、キレットに突き上げる堂ケ原川の水晶谷が、魚切からの東峰登山道から大滝が望まれることから、よく知られており、登行記録も見受けられる。その他の南面から八幡川に流入する各枝川も、流程はそれほど長くはないが、傾斜がある花崗岩の谷で、概ね明るく爽快な沢登りが楽しめる。最も流程が長いのが下足谷で、大きな滝は少ないが、深いゴルジュが最後まで続く良い谷である。とちが谷の右俣、中俣、左俣は、中流部のゴルジュ帯に大滝を擁し、登攀的要素が強い。流程は短いので、繋げれば充実するだろう。西寄りのひっさか谷と小原谷はごく短いが切れ込みは深く、陰惨な印象の手強いゴルジュを擁する。東寄りの古野川では、黄幡社のある石原谷が、芸藩通志にも書かれた犬返の滝を有し、遡行価値が高い。窓ヶ山の北面は山腹を西平次林道が横切り、また流程も短いので遡行対象になる谷は、日浦畑川支流のコズミ谷程度である。この谷には千代女の滝の言い伝えがある。窓ヶ山の山域は杉の植林が多く、倒木に苦労する場所もあるが、尾根筋や谷筋には自然林も残されている。下山路は一般登山道が利用できるが、各谷の両岸の尾根には概ね作業道の踏み跡が残っており、藪も少ないので起点に戻る場合には利用できる。例外は、石原谷の左岸尾根で伐採後の2次林の藪が酷い。
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広島市西部の谷(窓ヶ山山域)
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