俳人・小澤實(おざわみのる)著の「俳句のはじまる場所」に拠れば明治以前の俳人は定職を持たず旅をよすがとしていたらしい。
ようは、旅先の同門宅に泊まりもてなしをうけ
その代表的な旅俳句紀行が「おくのほそ道」である
この旅、芭蕉は西行・遊行の歌枕を尋ね廻ることを目的としていた。なので街道を外れそれらの歌枕に立ち寄っている。
そして東北の人々の源義経への崇敬と、素朴な人柄を知ってしまった。
東北の俳人との交流、、
涼しさを我宿にしてねまる也 松尾芭蕉
訳:お宅の涼しさを満喫し、あたかも自宅のようにくつろいでいます
※「ねまる」は尾花沢の方言で膝を崩して座るという意味
前後するが、平泉で涙しながら笠を打ち引いての歴史回顧
夏草や兵どもが夢の跡 松尾芭蕉
五月雨の降り残してや光堂 松尾芭蕉
峠を越し日本海側に出てからは気持ちも抑えられたからか、挨拶秀句を連発している
山中や菊はたをらぬ湯の匂 松尾芭蕉
訳:この山中(やまなか)の温泉は長寿長命の菊を手折るにも及ばない湯の匂いである
しをらしき名や小松吹く萩すゝき 松尾芭蕉
訳:小松とは可憐な地名であることよ。その小松に秋風が吹きすすきをたなびかせている。
地名だけではなく地の人へも
塚も動け我が泣く声は秋の風 松尾芭蕉
山本健吉曰く、歌枕を介しての間接的な表現では物足りなくなったようだ。
16日の日曜に群馬の西松井田駅から”砦之湯”という源泉かけ流し温泉に行ってまいりました。
ぬるぬるでぬる湯。でも汗をかくw
駅からチャリで40分。峠越えありバスはない。旧養蚕農家多数( ノД`)
帰りの信越線・高崎線で、呑み+自転車輪行が珍しいからかそれぞれ声を掛けられまた掛けましたが(なにしろ帰路長いので同席者が入れ替わる)、
旅が楽しくなるような話を心がけています
盛り上がったのが、鉄ヲタ坊ちゃんとのシンカリオンの話しでした
日本に鉄道が引かれて150年。それからも伊豆は汽船、東海道線は御殿場経由でした
もう一杯車窓に眠る春の人 ほの香
コメントを編集
いいねした人
コメントを書く
ヤマレコにユーザー登録いただき、ログインしていただくことによって、コメントが書けるようになります。ヤマレコにユーザ登録する