享年74歳で父は静かに息を引き取りました。
4月12日に顎下腺癌ステージ4を宣告されて、自分は仕事を辞めて残りの時間を父の側で過ごしてきた。色々と大変な4か月間ではあったけど、自分の人生の中で最も濃密で充実した日々だった。
ヤマレコの山行記録にこそあまり写真をアップする事は少なかった父だが、パソコンには途方もない数の山写真が管理されていて、改めて山と過ごした人生であったのだと感じた。
写真は厳選して、「山の日の翌日の葬儀」の祭壇は雪山をイメージしで白の菊、白の胡蝶蘭、白いユリで覆いつくし、その中央には父が北横岳で撮影したと思われる堂々とした遺影を奉る。
その祭壇はまるで本当に雪山に立っているようで素敵な祭壇となった。
お別れの際には白で覆われた花々を棺に入れる為に剪定し始めると今度は緑色の葉に一面覆われて、一転して夏山の祭壇になった。
葬儀場の5F安置場所からはホームの「上毛三山」が一望でき、火葬場の近くには何百回と行っているであろうの「鐘撞堂山」がありきっと空から見れただろう。
主人を亡くしたピッケルは後飾り祭壇に奉った。
また、父の意向で『岳』という字を戒名に入れた。
ステージ4の宣告されてからのこの4ヶ月間やれる事は全てやり、母と私に悔いは一切ない。
これからは父の分までまた様々な山に登ろうと心に決めた。
なので、とうちゃん安らかに天国から見守っていて下さい。
そして今まで本当にありがとうございました。
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