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2017年03月20日 21:20評論全体に公開

他人を見下すマウンティング山おじさんが超ウザい

 ヤマレコでは素敵で穏やかなレコユーザーさんたちに囲まれて、穏やかに過ごせている私ですが、今日はちょっと仕事モード(新聞社等のメディアで評論活動も仕事の一つにしています)で日記を書きます。
 
「山登りをする人に悪い人はいない」なんて言われることがありますが、最近見かけるととても嫌な気分になってしまう人たちがいます。それは人を見下す「マウンティング山おじさん」です。英語で「マウンティング・マウンテン・マン」、略して「マママ」。
 
 
 
 たとえば去年穂高のジャンダルムに行ったのですが、その際同じ時間に山頂に私と友人以外の2名がおりまして、うち一名が滑落してしまったのです。後にニュースで知ったのですが、残念ながら亡くなってしまったとのこと。
 
 そしてそのニュースについてコメントしている人をネットで見てみたら、「どうせ素人が装備もテキトーに行ったのだろう。メディアが安易に登山を普及させようとするからこうなるのだ」みたいなことを書いて人が数名いたのです。
 
 でもNHKの報道によると、「亡くなった方は登山歴10年以上のベテラン」と表記されていました。私はこの時、彼らに対して非常に強い怒りを覚えました。狭隘な洞察しか持ち合わせていないのに勝手に邪推する。亡くなっているのに「ご冥福をお祈りいたします」のようなことは一切言わず、ただ非難を展開。完全に亡くなった方を侮辱しています。
 
 
 
 このような被害者非難は決して特殊なケースではありません。以前は登山関連のFacebookページに入っていたものの、今ではやめてしまったのですが、理由はマママたちによる遭難者非難が酷く、辟易してしまったから。どこからか遭難のニュースを持ってきては、評論家気取りにひたすら遭難者を見下す投稿が本当に目立ちました。
 
 もちろん彼らが言っていること自体は、知識としては正しいことが多いと思います。でも、そのような遭難しないための正しい知識というのは、それを知らない人に「啓発」をすることで、より安全で楽しい登山の普及を目指すことが唯一無二の目的のはずです。
 
 でも彼らがやっているのは「啓発」ではなく、単なる「victim blaming(被害者非難)」です。(※日本ではまだ問題視されていないvictim blamingですが、アメリカ版Wikipediaもあります。主に性犯罪被害者に対して行われることが多いです)
 
 結局のところ、マママたちは決して他人のために言っているわけではなく、ただ自分の見下し欲求を満たすために言っている。だからたちが悪いわけです。そして彼らは同じことを生きている人がやっていても言わないことが大半。ええ、死人に口なしだから言いたい放題なのですね。
 
 
 
 二つ目の例。ヒートテックは登山に使えるか否かという話は、数年前にネットの登山クラスタ界隈でかなり話題になったので、ご存知の方もいるかと思います。
 
 私は全く詳しくはないのですが、どうやら素材として使われているレーヨンのせいで汗冷えしちゃうとか。にもかかわらず、ユニクロが七大陸最高峰日本人最年少登頂記録を打ち立てた南谷真鈴さんを起用して、ヒートテックは登山にも使えると打ち出したことに批判が集まりました。
 
 実は彼女はベースレイヤーに別のものを装着してその上にヒートテックを使用していたとのことだったようなのですが、その事実が明らかになるまで、マママたちが騒ぎ立てていました。
 
 もちろん、問題点を指摘するのであれば重要なことですが、中には南谷さんに対して「あの子は知識が無い」「実力が無い」「所詮は金で担がれた」など散々マウンティングを展開する人までいました。信じられません…
 
 
 
 三つ目の例。先日、私が「高尾山に行くのに数万円もするトレッキングシューズは要らないと思う」のような趣旨の発言をしたところ、マママや彼等と精神構造を同じくする人々から、「こういうこと言う奴こそ一番に遭難する」「これだから上級者もどきは!」という批判をたくさん受けました。
 
 確かにコースによってはトレッキングシューズを履いていったほうが無難なところもあると思います。知人にかつて周辺山域を管轄にしていた警察官がいますが、高尾山で実際に遭難する人が結構いるのも聞いています。
 
 ですが、あくまで素人判断ですが、1号路であればトレッキングシューズの必要性は低いのではないでしょうか? 私は決して「全てのコースにおいて安全だ」と言っているわけではありません。また、年齢等もリスクに大きく影響するので、高齢者等はあったほうが無難かもしれません。決して「全ての人が安全だ」と言っているわけではないのです。
 
 それでも「絶対必要だ!」「安全軽視だ!」というマママもいるのでしょうけれど、じゃあ遠足で来ている小学生はほとんどがトレッキングシューズを履いていないわけで、どうして彼らはその先生たちに「絶対必要だ!」「安全軽視だ!」と怒らないのでしょうか? 本当に必要だと思うのならば、体の未熟な彼等こそ危険から守るべきだと思うのですが。
 
 その矛盾を考慮すると、「事故を起こさないために」と潜在遭難者のことを思って発言しているのではなく、「俺様ルール」(この場合はトレッキングシューズが絶対必要)とは異なることを言っている人を非難したいだけのように感じます。
 
 
 
 四つ目の例。マナーの悪い登山者はいますし、マナー違反が起こらないよう、より一層の啓発が必要というのは誰も疑いの無い事実だと思います。ただ、ヤマレコにもたまにいますが、マナー違反を見つけると、これ見よがしに叩く人たちがいる。
 
 これも上記の事例と同様に、本当にマナーを守った登山を啓発しようとしているわけではなく、他人を非難して自己の溜飲を下げたいだけだと思うのです。昔、ネットでよく見かけた「自治厨」(自治をしようとするイタイ古参メンバー)にも近いように感じます。
 
 ちなみに彼等の過剰な反応を見ていると、「本当は自分がマナー違反をしたいから、抜け駆けをした人に強烈にズルイという感情を抱いているのではないか?」とさえ思ってしまいます。実際にそういう人もいるのではないでしょうか。
 
 
 
 というわけで4例ほどマママについてご紹介しましたが、おそらく彼らをネットで見かけて気分が悪くなった人もすごい多いと思うのです。そしておそらく、マママのように自己満足マウンティングをする人たちは山登り界隈だけでなく、他の趣味や、日常の至る所に存在しているのだと思います。困ったものですねぇ…
 
 なお、今週末3月26日に東京・高円寺にて著述家の古谷経衛氏とのトークイベント( http://pundit.jp/events/2707/ )を行う予定なのですが、是非今回の話題にも触れつつ、「なぜ、彼らは人を見下せずにはいられないのか?」についても論じたいなと考えています。
 
 また、まだ確定ではないですが、是非いつかこの承認欲求をこじらせてマウンティングをする人たちの問題をメディアで取り上げたいと考えています。ですので、もしここで紹介した事例以外にも、マママの暴走について情報がありましたら教えて頂けると幸いです。
 
 一方、私はこれからもマママとは無縁に、誰かと比べたり見下したりすることなく、心穏やかに登山を楽しみたいと思います。レコ仲間の皆さま、是非これからもよろしくお願いしますね(≧▽≦)
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この日記へのコメント

登録日: 2014/9/18
投稿数: 4314
2017/3/20 22:28
 RE: 他人を見下すマウンティング山おじさんが超ウザい
KTB_genkiさん、はじめまして。
同感です。どうもモヤモヤするので、あれこれ調べてみたら、そういうのを「正論テロ」という人もいるようです。言っていることは正しいので、誰も文句のつけようがないのですが、自分の立場を明らかにせず、匿名で他人を誹謗中傷したり、リアルに置き換えてみれば、犯罪者だからと言って物陰から石を投げつける行為と変わらない。マママ。。。流行るかもですね。
登録日: 2013/11/20
投稿数: 137
2017/3/20 22:40
 RE: 他人を見下すマウンティング山おじさんが超ウザい
はじめまして!コメント頂きありがとうございます。
なるほど、正論テロですか。それは言い得て妙ですね。「リアルに置き換えてみれば、犯罪者だからと言って物陰から石を投げつける行為と変わらない。」というご指摘はまさにその通りと感じました。しかも犯罪者ではなく、遭難者…
マママ、決して流行っては欲しくはないですが、「むしろマママが登山シーンの空気を悪くしているんですよ」ということがもっと当たり前にみんなに知れ渡って、「マママになっちゃマズイ…」という空気が出来上がると良いなと思っています。
登録日: 2013/11/8
投稿数: 488
2017/3/21 22:26
 RE: 他人を見下すマウンティング山おじさんが超ウザい
他人を下に見て偉そうに言っているのは、傍から見ていても不快なものです。ましてターゲットになったら、心傷つくでしょうね。

ただマママのような言動、身内の会話なら誰しも多かれ少なかれ言ってしまってるかもしれません。人の自然な会話として。
身内ならまだいいんでしょうがSNSなどの場合、大勢に大声で言ってしまっていることに本人がそれほど気づいていないのもあるのかもしれません。また文字だけなので、その人の真の思いが正しく伝わっていないこともあるのかもしれません。

いずれにしても、謙虚に他人を敬い傷つけないような配慮が必要かと。知らずに傷つけてしまうこともあるでしょうが。

また、マママをあまり攻めすぎて、逆マママにならないようにもしたいものです。昨今の「出る杭は皆んなで叩こう」とならないように、適度なバランスで生きやすい世の中に。
少なくとも山の中では、自然に向き合う仲間でありたいですよね。

(今回いろいろ勉強になりました。マウンティングとか南谷さん!とか)
登録日: 2013/11/20
投稿数: 137
2017/3/21 23:58
 RE: 他人を見下すマウンティング山おじさんが超ウザい
 コメントありがとうございます!ほぼ毎日ネットでターゲットにされています(笑)もう何を言われても全く傷付かないですが…

 「謙虚に他人を敬い傷つけないような配慮」は登山シーンに限らず、常日頃から必要ですね。そう言うと、リスクを恐れて何も語れなくなってしまうと考える人もいるかと思いますが、しっかりと意見を言いつつ、他者を敬って配慮することは両立できるのではないかなと感じています。

「逆マママにならないようにもしたい」というのは本当におっしゃる通りですね。マママ合戦ほど見苦しいものはありません…今回のエントリーも指摘はしつつも自分が「逆マママ」にならないよう、細心の注意を払って書きました。同じ穴の狢になっては何の意味も無いですからね…でも批判を展開しているから、人によっては私が逆マママに見えなくもないのかもしれませんが、私には一切他人の上に立ちたいという欲望が無い(人と比べる発想すら無い)ので、違うなと思っています。別に山登りに限った話ではないですが、そういうフラットな人間観が広まると、もっと人付き合いが穏やかになるのにな〜と常々感じているところです。


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