他力本願のパソコンOSとヤマレコ

　私、ピアノは10本指なのに、パソコンは１本指のPC音痴爺でありまして、OSアップデートの度にオロオロと戸惑い慌てふためいておりました。
ピアノもパソコンも正式に習ったことがありませんが、キーに初めて触った年齢が10代と70代では習熟速度に大差がありまして、パソコンは未だに1本指操作なのです。
10年程前にウインドゥス７の小型ノートパソコンでインターネットに入門し、ヤマレコユーザーの仲間入りを致しました。
パソコンにもヤマレコ にも不慣れでしたのでドジばかり踏んで、対処方法も分からず日記にSOS記事を書いて、皆様に助けて頂きながら現在に到ります。

その間ヤマレコ のパソコン先輩方に、「年配入門者に優しいのはMac」とのアドバイスを頂き、5年前のHDの熱暴走を契機に、パソコンをMacBookに乗り換えました。
MacはスロモーなPC音痴爺には面倒さがなく、とても解り易いパソコンでした。
W7とIEの時代は、閲覧中に突然表示されるホップアップ（0Sアップデート、ウイルスチェック、脅すような不調動画の広告）が多くて落ち着かず、都度オロオロと困惑するばかりでした。
プラウザをChromeにすれば多少は落ち着くとのアドバイスを頂き、切り替えてみますとその通りでサクサクと速くなり、MacBookに乗り換えてもプラウザは搭載のSafariを使わずChromeを導入して使い続けました。
macOSのアップデートはDockのアイコンに赤点の通知が点くだけで、ホップアップでいきなり始まってしまうことがありません。
自分の都合のよい時に、落ち着いてアップデートができます。

ある時Chromeのアップデートにより、写真画像の投稿ができなくなりました。
パソコン先輩によれば、macOS以外の他社OSの導入が必要になるとのことです。
そのOSはW7時代に、突然ホップアップでアップデートが始まっていたので導入に気が進まず、思い切ってプラウザをSafariに切り替えました。
写真画像投稿も問題なくできますし、速度も遜色なく不具合もありません。
安心し、マイペースでヤマレコ を楽しんでいました。

ところが数ヶ月後、今度はSafariのアップデートで大問題が発生しました。
閲覧用の見出しやURLの文字色が、閲覧が済んでも既読色に変化しません。
念のため、キャッシュを削除しても改善されません。
ヤマレコ の膨大に更新される山行記録リスト上で、未読・既読が判別できないのは非常に不都合です。
SOS日記を書いたり、Safariのトラブル情報を検索したりオロオロ戸惑いの挙句、「更新SafariにBugあり」の記事を見つけました。
その症状は当に「読んでも既読色に変わらない」とのこと〜、これには困りましたがBugでは修正されるまで待つより仕方がありません。

取り敢えずヤマレコ は、Chrome閲覧 Safari投稿と使い分けて凌いでいましたが、友達ユーザーさんにFirefoxを勧められ、早速導入し試してみました。
慣れればなかなか使い勝手の良いプラウザで、ヤマレコ の閲覧と投稿には問題がありません。
ただ一つFirefoxでは仕様上、ChromeとSafariで可能な2本指でのピンチイン・ピンチアウトによる画面の拡大・縮小ができませんでした。
老眼に酷い乱視の私に、文字の拡大は必要です。
困った時のSOS日記のパソコン先輩のアドバイスで、commandキーを押しながらの2本指縦スクロール操作で、段階的に拡大・縮小する方法に行き着きました。
めでたし〜 めでたし〜、ですがこの長い与太話には未だ続きがあるんです。

現在、macOSはBig Sur11.0.1ですが、インストールしてある３種のプラウザ（Safari Chrome Firefox）の動作を最新バージョンに書き換えて確認してみました。
SafariのBugはいつの間にか修正され、未読・既読は明瞭に区別できます。
Chromeでの写真画像投稿は、他社OSを導入することなく可能になっています。
Firefoxも、他のプラウザ同様にピンチイン・ピンチアウトで画面の拡大・縮小が連続的にできるよう仕様変更されていました。

どうやらパソコンOSの仕様と動作は、他力本願の典型のように思います。
OSアップデートのトラブルに、オロオロ慌てふためいても如何にもなりません。
本願成就を、気長に待つのみと得心しました。

でもこれは、ヤマレコ の仕様と動作も同じですね。
限られたスタッフで改善・改良をコツコツと続け、ユーザーの願いに懸命に応えておられます。
「カイゼン要望」に細やかな願いを書いたら、気長に本願成就を待ちましょう。ainakaren

＊画像は北アルプス 前穂高岳の登攀　撮影1958年夏
　撮影カメラ　イコンダシックス　テッサー75mm F3.5 ネオパンS　f11 　1/200秒
　古い紙焼きモノクロ写真（名刺判）を、コンデジ Canon S110 にてセピア複写撮影