20代の頃の山行記録。備忘録−６

2014年に25年近いブランクを経て本格的に山を再開した。以降、山の記録は備忘録としてヤマレコに残すようにしている。この日記は約35年前の山行メモをもとにした個人的な備忘録であり、特に読んでいただく価値はないので悪しからずご了承願いたい。

1か月ほど前の2019年12月末で仕事を辞めた。1月後半は実家にて過ごし、本箱や本棚、机の引き出しなどの整理を行った。この他に段ボール箱8−9個分の書籍や資料も整理した。言わばちょっと早めの「終活」のようなものである。

その過程で、約35年前の20代後半の山行メモが見つかった。今は名前が消滅した旧都市銀行の小さなメモ用紙が3冊と、A4のコピーである。これらを再び散逸させないために、主な記録を備忘録としてレコの日記に保存しておく。

読み返してみると、これまで足を踏み入れていない山域、登ったことのないピークとして山行記録にも書いていたところが、実は20代に訪れていたという驚きの事実に直面した。最近物忘れがひどくなってきたと実感しているが、認知機能が低下していたのは随分と以前からのようだ。そんな当時の記録をそのままタイプして備忘録としてまとめてみた。

今回はその６。初秋の槍穂縦走。どうやらソロでの山行だったようだ。というのも、この山行はまったく記憶にない。この頃にいつも一緒に山に入っていた同期のY.N.君とも同じコースをやっていて、そちらは覚えている。また、この山行の2年後にもソロで槍から西穂へ縦走したのも覚えている。でも、この山行はすっかり記憶から抜け落ちている。相当な昔からアル中ハイマーに陥りつつあったということか・・・


＜私の登山メモ＞
1985年9月13日（金）−16日（月）
槍穂縦走

9月13日
前日、埼玉の工場に出張。ホームタウンに戻り、帰りに「すきずき」（注：地元の居酒屋）へ寄る。ひどい二日酔い。体調は夜になっても回復せず。体がだるい。明日が心配だ。毎度のことながら何か忘れ物をしたような気がしてならない。
じっとしていると随分涼しく少々寒くもあるが、気持も昂揚しているせいか、体調が悪いせいか、準備をするだけで汗がにじむ。
22：23分発に乗って車内にて。

9月14日
03：40　タクシー相乗り、2200円。5時までゲートが開かない。25分待ち
05：15　上高地着
05：25　出発
06：03　明神着
06：10　明神発
06：50　徳澤着。めしにする
07：10　徳澤発
07：56　横尾着、いい天気だ。体調まあまあ
08：10　横尾発
08：50　一の俣（休憩なし）
09：21　槍沢小屋着、お茶
09：45　槍沢発。少し雲が出てきて陽ざしが弱くなる。助かると同時に天気が不安
10：10　沢で休憩
10：15　出発
11：00　カールとっつきの沢で休憩
11：20　出発
12：00　休憩（天狗との分岐より20分上がったところ）、昼飯
12：45　出発
13：10　第1ステップ登りきる。槍が見えた。休憩、写真
13：20　出発
13：40　休憩10分
14：10　ザイテングラート取り付きにて休憩（注：ザイテングラートは誤記）
14：25　出発
15：00　小屋着
16：30　穂先より下りる
17：00　夕食
18：15　寝る

　　　タクシー2200円（5人相乗り）
　　　小屋5200円
　　　ピーチジュース300円
　　　ビール500円

9月15日
05：00　起床
05：40　出発
06：20　中岳着　きじ
06：30　中岳発
07：25　南岳小屋着
07：30　小屋発
08：30　鎖場の難所を越えて北穂取り付きに着
09：50　北穂小屋着（4hr10minで縦走）
11：00　北穂頂上発
12：50頃　穂高山荘着。ラーメン、ビール2本、ブランデー、熱燗
　　　新潟からの人と大いに飲む

　　　穂高山荘5200円、
　　　ラーメン500円
　　　ビール300円

18：50頃　寝床。10時頃まで眠れない。
　　　小屋がものすごく混んでいて1人分のスペースしか取れない。
　　　仰向けでは苦しいくらいだ。
　　　雨が小屋に着いてから降り始め、夜は激しい

9月16日　ずっと雨
05：40　めし
07：00　出発
08：10　涸沢着
09：55　横尾着
10：00　横尾発
12：00頃　上高地着
13：40頃のバス

　　　バス2050円
　　　コーヒー300円ｘ２
　　　ビール220円

今回の山行
前2日は大変気持ちがよかったのに、2日目の午後から天気が崩れ最悪となってしまった。
槍の登頂は今まで2回よりもずっと楽に感じた。水を控えたこと、気合を入れて時間を決めて休憩したことなどが良い。
2日目の槍穂縦走は完璧に近い。非常にハイペースで行けた。
それにしても奥穂へ登れなかったのは残念だ。また今度、奥穂から西穂をやろう！！
岳沢〜前穂〜奥穂〜西穂というのもよい。
しかし人が多いのには驚いた。5年前に比べたら３〜４倍はいるのではないか。ハイキング延長の家族連れや女の子のグループも多く、山も随分落ちつかなくなった。
やはり三連休はダメだ。夏の最盛期でもウィークデイなら今回ほどは混んでいない。