グランコンバン(Grand Combin) / グラン コンバン
最終更新:ベルクハイル
基本情報
標高 | 4314m |
---|---|
場所 | 北緯45度56分12秒, 東経07度17分55秒 |
グランコンバン(Grand Combin;4314m)は、スイス中南部、ヴァリス(Wallis/Valais)山群(狭義)の西側、スイスとイタリアの国境稜線上に位置する、一峰である。
ヴァリス山群のマッターホルン(Matterhorn)からは西に約25km離れた位置にある。またフランスアルプスのモンブラン(Mont Blanc)からは、東に約35km離れた位置にある。
広義にはヴァリス(Wallis/Valais)山群の一部として扱われることもあるが、独立した山塊として扱われることも多い。
グランコンバンは一つの山というより、大きな山塊(Massif)であり、グランコンバン山塊(The massif of the Grand Combin)とも呼ばれる。
この大きな山塊はいくつかの4000m級のピークを持つ。具体的には、Combin de Grafeneire (4314 m;最高地点、主峰)の他, Combin de Valsorey (4183 m;主峰の西側), Combin de la Tsessette (4134 m;主峰の東側)といったピークが挙げられる(文献2)。
グランコンバン(山塊)は、かなり複雑な地形となっているが、大きく北西面、東面、南面の3つのフェイスを持つ。このうち北西面は氷河に覆われている。東面、南面はより険しいフェイスであり逆に氷雪の領域は小さい(文献2)。
グランコンバンの初登頂に関しては、グランコンバン自体が複数の4000m級のピークを持つ山塊のため、どのピークに登ったかによって、初登頂の意味合いが異なり、ややこしい。(文献1)と(文献2)とでも記載内容に違いがある。
(文献1)では、1857年に、M. Fellay, J. Bruchezを含むパーティ(人数は未記載)により、初登頂が達成された、との記載がある。但し、どのピークに登頂したかは明記されていない。
(文献2)では、1959年に、C. S.-C. Deville, Daniel, Emmanuel,
G. Balleys, B. Dorsazの5人パーティにより、「完全に達成された」(”The first complete ascent of Grand Combin”)、との記載がある。但し、どのピークに登頂したかは明記されておらず、またルートも不明である。
グランコンバンの登攀ルートに関して、(文献1)に基づいて説明する。
まずイタリア側(グランコンバンの西側 約6kmの位置)にあるプール・サンピエール(Bourg St. Pierre)村(1632m)からスタートし、ヴァルソレイ小屋(Cabine Valsorey;3030m)に至り一泊する。
この小屋からは北東方向へと氷河のある斜面を登り、グランコンバンの西稜上のコルであるコル・デ・メイタン(Col de Meitin;約3600m)に至る。ここからそのコルを乗越してグランコンバンの北西面(コルバシエール氷河;Glacier de Corbassiere)へと出て、氷雪の北西フェイス(NW-flanke)を登って、グランコンバンの最高地点(Grand combin de Grafeneire;4314m)に至る。北西面は、最大50度の傾斜がある氷雪面。
他には、コル・デ・メイタンからそのまま西稜(岩稜)を登るルートも、(文献1)では紹介されている。
プール・サンピエール(Bourg St. Pierre)村からヴァルソレイ小屋(Cabin Valsorey)までは、登りで約5時間、標高差は約1400m。
ヴァルソレイ小屋(Cabine Valsorey)からグランコンバンの山頂(最高地点)までは、北西面ルートだと、約5時間、標高差は約1450m。
北西面ルートの難易度は、フレンチグレードで、AD。
最大斜度50度の氷雪斜面。
※ 本稿は、(文献1)「アルプス4000m峰登山ガイド」リヒャルト・ゲーゲテ著、島田 訳、山と渓谷社 刊 (1997)、及び ウイキペディア英語版の、" Grand Combin " の項を参照して記載した。
※ ウイキペディア英語版の、グランコンバン(Grand Combin)の項
https://en.wikipedia.org/wiki/Grand_Combin
ヴァリス山群のマッターホルン(Matterhorn)からは西に約25km離れた位置にある。またフランスアルプスのモンブラン(Mont Blanc)からは、東に約35km離れた位置にある。
広義にはヴァリス(Wallis/Valais)山群の一部として扱われることもあるが、独立した山塊として扱われることも多い。
グランコンバンは一つの山というより、大きな山塊(Massif)であり、グランコンバン山塊(The massif of the Grand Combin)とも呼ばれる。
この大きな山塊はいくつかの4000m級のピークを持つ。具体的には、Combin de Grafeneire (4314 m;最高地点、主峰)の他, Combin de Valsorey (4183 m;主峰の西側), Combin de la Tsessette (4134 m;主峰の東側)といったピークが挙げられる(文献2)。
グランコンバン(山塊)は、かなり複雑な地形となっているが、大きく北西面、東面、南面の3つのフェイスを持つ。このうち北西面は氷河に覆われている。東面、南面はより険しいフェイスであり逆に氷雪の領域は小さい(文献2)。
グランコンバンの初登頂に関しては、グランコンバン自体が複数の4000m級のピークを持つ山塊のため、どのピークに登ったかによって、初登頂の意味合いが異なり、ややこしい。(文献1)と(文献2)とでも記載内容に違いがある。
(文献1)では、1857年に、M. Fellay, J. Bruchezを含むパーティ(人数は未記載)により、初登頂が達成された、との記載がある。但し、どのピークに登頂したかは明記されていない。
(文献2)では、1959年に、C. S.-C. Deville, Daniel, Emmanuel,
G. Balleys, B. Dorsazの5人パーティにより、「完全に達成された」(”The first complete ascent of Grand Combin”)、との記載がある。但し、どのピークに登頂したかは明記されておらず、またルートも不明である。
グランコンバンの登攀ルートに関して、(文献1)に基づいて説明する。
まずイタリア側(グランコンバンの西側 約6kmの位置)にあるプール・サンピエール(Bourg St. Pierre)村(1632m)からスタートし、ヴァルソレイ小屋(Cabine Valsorey;3030m)に至り一泊する。
この小屋からは北東方向へと氷河のある斜面を登り、グランコンバンの西稜上のコルであるコル・デ・メイタン(Col de Meitin;約3600m)に至る。ここからそのコルを乗越してグランコンバンの北西面(コルバシエール氷河;Glacier de Corbassiere)へと出て、氷雪の北西フェイス(NW-flanke)を登って、グランコンバンの最高地点(Grand combin de Grafeneire;4314m)に至る。北西面は、最大50度の傾斜がある氷雪面。
他には、コル・デ・メイタンからそのまま西稜(岩稜)を登るルートも、(文献1)では紹介されている。
プール・サンピエール(Bourg St. Pierre)村からヴァルソレイ小屋(Cabin Valsorey)までは、登りで約5時間、標高差は約1400m。
ヴァルソレイ小屋(Cabine Valsorey)からグランコンバンの山頂(最高地点)までは、北西面ルートだと、約5時間、標高差は約1450m。
北西面ルートの難易度は、フレンチグレードで、AD。
最大斜度50度の氷雪斜面。
※ 本稿は、(文献1)「アルプス4000m峰登山ガイド」リヒャルト・ゲーゲテ著、島田 訳、山と渓谷社 刊 (1997)、及び ウイキペディア英語版の、" Grand Combin " の項を参照して記載した。
※ ウイキペディア英語版の、グランコンバン(Grand Combin)の項
https://en.wikipedia.org/wiki/Grand_Combin
山頂 |
---|
付近の山
- [0.7km] コンバン・ド・ヴァルソレイ(4183m)
- [1.2km] コンバン・ド・ラ・ツェセット(4134m)
- [13.5km] ピンダローラ(3790m)
- [14.4km] ローザブランシュ(3336m)
- [22.2km] テートブランシュ(3710m)
- [24.1km] レ・ドロワット(4000m)
- [24.1km] ダンデラン(4173m)
- [25.1km] エギーユ・デュ・ジャルダン(4035m)
この場所を通る登山ルート
この場所を通る登山ルートはまだ登録されていません。
「グランコンバン」 に関連する記録(最新10件)
記録が登録されていません。