日帰り登山のためのEK度数について -ヤマレコ

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更新日：2014年12月27日　訪問者数：26842

日帰り登山のためのEK度数について

ヤマレコの記録は非常に参考になりますが、健脚な人の記録を見てマネをするとヒドイ目にあうこともあります。そこで、なんとかヤマレコの他人の記録を数値化できないかと考えてみました。試案です。

はじめに

登山を計画する場合、私もヤマレコの記録を参考にすることが多くなりました。
しかしながら、健脚な人と普通の人では大きな差があります。
忍者のようにスタスタと山を駆け上る人の記録を真似したら私もヒドイ目にあいました

そこで、日帰り登山のレベルというか、「辛さ」とか「きつさ」とか「しんどさ」みたいなものを暗算で数値化できないかと考えていました。

名付けて『EK度数』(^^)/

そのようにヤマレコの記録を数値化したものを考えてみました。
すこし大げさですが、名付けて『EK度数』です(^^)/
暗算で出来るというのが味噌です。
まだ試案の段階ですが目安にはなると思いますので参考にしてみてください。

[計算方法]

EK度数＝合計距離＋（累積標高上り／100）＋（累積標高下り／100）／2

簡単に言えば、合計距離をキロメートル（km）で表し、累積標高の上りと下りを100メートル単位にします。下りはさらに半分にします。その三つのの数値を合計したものがEK度数です。

小数点以下の数値はどうでもいいと思いますので私でも暗算で出来る訳です。

ちなみに、算出したEK度数を4で割ると標準コースタイムに近い数値になります。

EK度数の計算例

左のデータは、記録の地図の下にある「グラフの拡大」のリンクから入っていきます

たとえば、私の燕岳を例にすると、
合計距離＝14．12km
累積標高（上り）＝1415m
累積標高（下り）＝1393m←下りだけ半分にする
よって、
EK度数＝14．12＋14．15＋6．96＝35．23
と、なります。

EK度数のレベル

日帰りを考えた場合、だいたい次のことが言えると思います。私の場合です。

●EK16未満　　　非常に楽
●EK16～24未満　比較的楽
●EK24～32未満　ふつう
●EK32～40未満　日帰りとしてはきつい
●EK40～50未満　日帰りとしては非常にきつい
●EK50～60未満　超きつい、止めた方が無難
●EK60～70未満　忍者！達人！
●EK70以上　　　スーパーマン、神業（かみわざ）！

計算して得られた数値を4で割ると案外と標準コースタイムに近くなります。

EK度数の計算例

・千畳敷～木曽駒ヶ岳往復…EK9．8（非常に楽）
・田の原から木曽御嶽往復…EK19．6（比較的楽）
・八方尾根から唐松岳往復…EK22．4（比較的楽）
・富士宮登山口～富士山往復…EK31．7（ふつう）
・美濃戸～赤岳～硫黄岳周回…EK34．8（日帰りとしてはきつい）
・中房温泉から燕岳往復…EK35．2（日帰りとしてはきつい）
・猿倉～白馬岳往復…EK38．5（日帰りとしてはきつい）
・広河原から北岳往復…EK39．0（日帰りとしてはきつい）
・伊那側林道終点から空木岳往復…EK39．5（日帰りとしてはきつい）
・谷川馬蹄形…EK58．0（超きつい、止めた方が無難）
・八ヶ岳全山縦走…EK87．9（スーパーマン、神業（かみわざ）！）

EK度数の使い方と注意点

使い方としては、今までご自分の山行記録のEK度数を計算されてみて、「自分なら日帰りならEK30ぐらいが丁度いいかも？」という感じで使われるのがいいかと思います。

注意点としてはクサリ場などがある危険個所が多いルートでは過少評価されてしまいます。そういうルートでは、くれぐれも超健脚の人のコースタイムには注意してくださいね。自分でも大丈夫だと思うと酷い目に合う場合があります。

標高差300メートルは1時間

昔から、傾斜には関係なく「標高差300メートル登るのは1時間」という目安は便利なものでした。荷物を背負った状態での水平道の場合は4キロメートル1時間という目安もありました。5万分の1の地図であれば人差し指と中指をピースにしたときの指幅が5万分の1での1時間になります。

新しいルートを登る場合、以上の方法は便利ですが、アップダウンがあるルートだと計算が難しくなります。その点、ヤマレコの「累積標高」というデータは実に便利なものですね。

最後に

本当は書かない方がいいのかも知れませんが、EK度数のEKは、三河弁で“えらい・きつい”のイニシャルです。私は「えらい」というのが「辛い・しんどい」という意味の標準語だと思っていました。しかしながら、実は愛知岐阜あたりより関西方面にかけて使われている言葉のようです。そのあたりは、どうかご自分で適当な英語や日本語に補正して使ってくださいね。

なお、このEK度数については、私の日記で2回ほど書かせていただきましたが、日記で書かせてもらった「新EK度数」なるものがノートでの「EK度数」になります。日記をお読みくださった方には混乱させて申し訳ありません。

ちなみに、パソコンで計算する数式も考え中ですが、当分先になる予定です。

　
　
　
　
　
えらい・きつい（三河弁）＝EK度数

おまけ(^^)v

田舎道を車で突っ走っている場合、道路標識に「○○市△△km」というのを見たら、「△△km」を「分」に置き換えると○○市への到着時間の目安になります。これは平均速度が時速60キロで走っているときの目安です。カーナビでは目的地までの時間は分かりますが途中での時間は昔ながらの方法が簡単です。
「木島平60キロ」と出ていたら「木島平まで60分だ！」という目安になります。ただし、交通ルールは守ってくださいね。

EK度数とはあんまり関係がないオマケでした(^^)/

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※追記：タイトルを変更しました。

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