また山に行きたくなる。山の記録を楽しく共有できる。

Yamareco

HOME > ヤマノート > 日本の山々の地質;第6部 関東北部の山々の地質 6−1章 関東北部の山々 その地理と地形
更新日:2021年01月02日 訪問者数:196
ジャンル共通 技術・知識
日本の山々の地質;第6部 関東北部の山々の地質 6−1章 関東北部の山々 その地理と地形
bergheil
関東北部の山々、全体図
関東地方北部、新潟県、福島県あたりの地形図

・薄い赤線で囲った部分が、第6部で説明予定の山地の範囲


※産総研 「シームレス地質図v2」のうち、地質図レイヤーを使用
関東地方北部の山々の地形図(1)
群馬県北部、新潟県の一部、長野県北東部、谷川連峰、越後三山付近、奥只見周辺、尾瀬、日光、足尾山地あたりの地形図


※産総研 「シームレス地質図v2」のうち、地質図レイヤーを使用
関東地方北部の山々の地形図(2)
尾瀬、日光、帝釈山地、南会津の山々、八溝山地北部あたりの地形図



※産総研 「シームレス地質図v2」のうち、地質図レイヤーを使用
(はじめに)
 この第6部では、第5部の「関東西部の山々」に続き、関東平野の北側に広がる山々の地質について、西側から東側へと順に説明していきます。

 この部では、関東北部三県(群馬県、栃木県、茨城県)の北側にある山地部分、およびその県境を越えた新潟県側、福島県側の山々を対象にする予定です。


 ところで、関東平野の西側にある、関東西部の山々は、大きく、1)関東山地、2)丹沢山地、3)伊豆半島、と区分けが明確にできました。
 一方で関東北部の山々と一口に言っても、全体を含む総称はなく、かといって個々の山地ごとに明確な名称が着いているわけではありません。
 まずはそのあたりの地理的現状について、次節で整理します。
1)地図帳での山地名称
 高校用地図帳(文献1)を見てみると、関東北部の山々には、部分的に以下の山地名称が着いています。

(1)越後山脈;新潟県/福島県県境に沿って、西会津の黒森山(560m)を北端にして南南西に延び、守門山(1537m)、浅草山(1585m)を通り、越後三山(越後駒ケ岳、中ノ岳、八海山)を南端とする山脈名です。あまり一般的に使われることの少ない山脈名だと思われます。

(2)足尾山地;日光の南側あたりを北端とし、西側を流れる渡良瀬川に沿って桐生市の手前まで続く山地です。範囲はやや不明確で、また顕著なピークはありません。

(3)八溝山地;福島県/栃木県/茨城県の県境にある八溝山(やみぞやま:1022m)を北端として南へと延び、茨城県の筑波山(876m)を南端とする山地名です。周囲が狭いながら平地に囲まれており、わりと独立性のある山地です。
ただ標高が1000mを越える山は八溝山しかなく、あまり登山者にはなじみの少ない山地名かと思います。

(4)阿武隈高地;宮城県の丸森町付近を北端とし、太平洋にそって南へと延び、茨城県日立市付近まで続く山地です。なぜか「山地」ではなく「高地」という位置づけになっています。
  この阿武隈山地は、東側が太平洋に面し、西側は八溝山地のとの間に細い谷状地形がある紡錘状の形状をしており、独立性の高い山地です。

 以上のように、関東北部の山々は(文献1)では部分的にしか命名されていません。
2)地形学専門書による山地名称
地形学の専門書である「日本の地形」シリーズのうち、第一巻(総説)(文献2)では、関東北部の山々を以下のように区分しています。

  (1)大区分C地区;「関東北部山地」
     C−1;八溝(やみぞ)山地
     C−2;帝釈(たいしゃく)山地
     C−3;足尾山地
     C−4;越後山脈
     C−5;上野(こうづけ)火山盆地群
     C−6;三国(みくに)山脈
  
   なお(文献2)では、阿武隈山地を、大区分「東北地方」の山地にしています。

  (文献2)においても、日本列島の地形区分には定説がなく、研究者毎にバラバラに
   なっているのが現状のようです。

  
  そこで、この第6部「関東北部の山々の地質」では、(文献2)の区分をベースにし、
 加えて登山界で使用されている地域区分(例えば尾瀬の山々、日光の山々)も併用して、
 解りやすくしたいと思います。
3)このシリーズでの「関東北部の山々」の範囲と区分
(1)範囲
 この連載「日本の山々の地質」において、第6部「関東北部の山々」の説明範囲を、
以下にまとめます。

 まず説明する山々の範囲は、群馬県北部、栃木県北部の山々および、それに県境を接して続く、新潟県、福島県の山々を主な対象とします。福島県ではいわゆる南会津の山々も対象とします。
 また八溝山地は前記の山々とは東北道、東北新幹線が通る地溝帯を隔てて独立していますが、ここで取り上げます。
 一方、阿武隈山地は、のちに連載予定の「東北地方の山々の地質(仮称)」にて扱うことにします。


 なお、序章でも述べていますが、新しい火山(第四紀後半に活動した火山や「活火山」については、将来連載予定の「日本の火山の形成史(仮題)」で説明予定なので、除外します。


(2)説明範囲の区分(計画)
  一応、以下のような区分で章立てして説明予定です。
     ・群馬県北西部と秋山郷周辺の山々
     ・谷川連峰とその周辺の山々
     ・越後三山と奥只見の山々
    ・越後山地の山々
    ・足尾山地とその周辺の山々
     ・帝釈山地の山々
     ・尾瀬とその周辺の山々
    ・日光、奥日光の山々
    ・南会津の山々
    ・八溝山地の山々
(参考文献)
  文献1)帝国書院・編集部 編
     「標準高等社会科地図」7訂版、帝国書院 刊 (1998)
       のうち、「関東地方」の地図

  文献2)米倉、貝塚、野上、鎮西 編
     「日本の地形 第1巻 総説」東京大学出版会 刊 (2001)
       のうち、1−3章「日本列島とその周辺の地形区分」 
       および、口絵 図4「日本列島の地方別地形区」
?
お気に入り登録-
拍手した人-
訪問者数:196人

※この記事はヤマレコの「ヤマノート」機能を利用して作られています。
どなたでも、山に関する知識や技術などのノウハウを簡単に残して共有できます。 ぜひご協力ください!

詳しくはこちら

コメントを書く

ヤマレコにユーザー登録いただき、ログインしていただくことによって、コメントが書けるようになります。
ヤマレコにユーザ登録する

この記録へのコメント

まだコメントはありません
ページの先頭へ