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更新日:2015年01月13日 訪問者数:45640
クライミング/沢登り 技術・知識
片手で出来るようにしたいクローブヒッチ
クローブヒッチ(インクノット・マスト結び)
クライミングに使う重要な結びとしては、「8の字結び」と「クローブヒッチ」が2大重要結びと言っても異論はないと思います。言わば山で使う結びの二大横綱です。

クローブヒッチは、インクノットとかマスト結びと呼ばれています。古くはインクを入れた瓶の口にこの結びが使われていたそうです。マスト結びというのは船乗りがマストに繋ぐための呼び方です。このように色々な別名がありますが、英語の「クローブヒッチ」と言うのが今の時代の流れなんでしょうね。日本の山では今でも「インクノット」と言うのが主流かもしれませんが…。

ちなみに、地方(の漁師)によっては、このクローブヒッチを「もやい結び」と呼んでいる場合もあります。また、古い登山教本ではこのクローブヒッチを「もやい結び」と紹介している場合もあります。しかしながら、本来の「もやい結び」は「ボーラインノット(ブーリン)」であるのでクローブヒッチ(インクノット)とは完全に別物です。

どちらにしても、初心者が指導者に岩登りを教えてもらう場合、このクローブヒッチと(二重)8の字結びだけを覚えておくだけでも大丈夫です。それだけ重要であり、それだけ頻繁に使う結びです。このことが山で使う二大重要結びという理由です。あと、覚えなければいけない結びとしては、プルージックとかオートブロックといったような得意なフリクションノットを覚えておけば、これだけの結びを使えるだけで本番の岩登りや氷を登る場合でも通用します。

ちなみに、昔の三角屋根の家型テントの張り綱をポール(支柱)に結ぶのが、このクローブヒッチです。
 
←形で覚えておくといい。違和感に気付くために。
体で覚えてほしい
ネットでは、クローブヒッチ(インクノット)を色々な方法で教えていますが、教え方の間違いも目立ちます。

理屈はともかく、面倒な結び方を覚えるのではなく、確実で簡単な結び方を覚えることが大切です。指導者によってはそのあたりの教え方が違うかも知れませんが、下手なクセを身につけないことが肝心です。

そのためには、体で覚えるまで「練習」です。
片手でできるクローブヒッチ(インクノット)
右利き左利きということがありますが、私は右利きなので右利きの方法を紹介します。左利きの人は反対でも構いません。
何はともあれ、動画を見た方が説明が簡単ですね。
ただし、これはクライミングで使う場合の片手でするセルフビレイの取り方です。
片手でしか使えない場合の技術です。
両手を使うならしたの方に載せた動画の方が私は慣れています。
クローブヒッチ・インクノット・マスト結び - YouTube
自分の方法を確立させると良いです。
山でクローブヒッチを使う場面のほとんどは「セルフビレイ」です。

そのためにセルフビレイとして覚えておくことが重要です。

間違い予防のために、確実に出来る結び方を一つ覚えることが重要です。バリエーションの結び方を覚えることよりも重要なことです。
クローブヒッチはセルフビレイの結び方
※写真は拡大できます。
1.
ハーネス側のロープをカラビナのゲートの向かって左側からカラビナに掛ける。

カラビナのゲートが左右反対でも上下反対でも関係なく、向かって左側から掛ける…というように覚えた方がマチガイが少ない。

(※左利きの人は工夫してください)
2.
ハーネス側ではないロープを下側にして右手の親指を下にして下側から握る。
3.
そのまま素直に上に持ち上げる。
4.
手のひら側のロープを手前にしてカラビナに掛ける。
間違っていたと思ったら最初からやり直し。
5.
テンションを適切にさせて完了。
適切というのは、その場その場でちがいます。
習うより慣れろ!
クローブヒッチ(インクノット)は、絶対に間違ってはいけません。命の安全に直結する結びです。
頭で理解するのではなく、体で覚えましょう!
そして、「目」で正しい形を覚えておきましょう!

何度も何度も練習しましょう!
↓こっちの覚え方の方がいいかも?
クローブヒッチ(インクノット)練習あるのみ - YouTube
私の一番慣れた方法です。自分のいちばん慣れた方法を何度も何度も練習あるのみ!!
クローブヒッチ(インクノット)を迅速に結ぶ方法はいくつかありますが、よい方法を自分でみつけてください。
形で覚える
「目」で見て、いつもに比べて何となく少しでも違和感があったら最初から必ずやり直ししてください。
それが非常に重要です。
余分なことかも知れませんが・・・
私のような昔の者が今の者にこうしてノートで教えるのも変な話です。昔取った杵柄(きねづか)です。現代のセオリーとは違う可能性があります。(その場合はコメントで指摘して欲しいですが…。)

ということで、最新の登山技術を現場で使っている現役バリバリの人は後輩初心者に教えるつもりで他の有効な結びをここで紹介していただけたらと思ったりします。

これまでに私はボーライン(ブーリン)、8の字(エイトノット)、ダブルフィッシャーマン、万力結びをヤマノートに書いてきましたが、その他の結びを覚えるとしたら、フリクションノット(プルージック、マッシャー、…)、半マスト、エバンス(初心者はクライミングロープには使わない方がいい)、二重結び、バタフライノットぐらいですかなぁ・・・。これだけ知っておれば山では十分だと思います。
あっ、あと、テープ結びや自在結びといったものもありますか・・・。

趣味で多数の結びを覚えるならいいのですが、結びを覚える上で重要なことは、「確実にできる」ということです。知っているだけではダメなので、使い物にならないアヤフヤな結びなら使わない方が安全です。かく言う私も以上の結びぐらいが確実なだけです。
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この記録へのコメント

ゲスト
登録日:
投稿数: 0
2013/12/24 21:20
 「うろ覚え」は厳禁ですね。
>結びを覚える上で重要なことは、「確実にできる」ということです。
そうなんですね。確実にマスタ−しないと、本番で「多分この結び方では・・」って、間違って大惨事にならない様に、常日頃から練習するのが、一番ですね。

今迄,murrenさんの結びの順序全て拝見しましたが、これなら、初めての方でも自宅で繰り返し練習できるので良いのでは。
ゲスト
登録日:
投稿数: 0
2013/12/25 9:45
 nonkibouさん、コメントありがとうございます。
ぜんぶ見ていただいたんですね。光栄です。
私のような者じゃない方が説得力があると思いますけどね。
またおかしな点があったら教えてください。お願いします。
ほんと、練習練習ですね。
登録日: 2011/5/7
投稿数: 1484
2013/12/27 10:06
 私も、勉強させてもらってます
こんにちわ

亀コメですが、少し時間に余裕ができましたので・・・。

何時もmuurenさんのノートは覗いています。
大変解りやすく、動画までつけていただいているので、皆さん参考にするのには、大変よい「教材」だと思います。今の技術基準をしっかり確認されていらっしゃり、単なる「昔とった杵柄」ではないお話で、安心もしています。「もやい結びの項」では、つかみの引っ掛けに危うく掛かるところでした。^^:

体で覚える事
大昔、後ろ手で、総て結ぶ練習をしていました。
最後は、仲間とそのタイムレース。
今も、下界の集団活動(山ではアリマセン)で、私がロープ結びのバッジ判定する時は、後ろ手で結べるか?です。

クローブヒッチ(自分が覚えている結び方)
[昭蠅能侏茲觧は、同じ方向に輪を2つ作って、前後をずらして、カラビナとか杭にかける。
▲ラビナに片手は、ランニング側ロープをビレイ側の下から輪をつくりながら、ひねってカラビナに引っ掛ける。

解りづらいですね。
すみません。
ゲスト
登録日:
投稿数: 0
2014/1/4 9:05
 BochiBochiさんコメントありがとうございました。
ヤマノートハはコメントがあっても通知機能がないために気づきませんでした。こちらこそ亀レスですみません。
バッチテストの審査員さんなんですね。
私の方法がいいかどうかはわかりませんが、同じヤマレコユーザーの仲間が事故にあったり遭難するのは悲しいので私は書いています。
登山でもパラグライダーでも「奇特な人」などと揶揄されたこともありますが、まあ、性格なんでしょうね。
ご説明の二番目の方法はよく分かりませんが私の片手で出来る方法はペツル社のプロと同じだったので紹介する気になった次第です。
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