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Yamareco

記録ID: 1015925
全員に公開
ハイキング
霊仙・伊吹・藤原

霊仙山 変わり果てた禁断の谷山谷に悪戦苦闘

2016年11月26日(土) [日帰り]
 - 拍手
Rila その他1人
体力度
3
日帰りが可能
GPS
06:40
距離
12.3km
登り
1,091m
下り
1,079m
歩くペース
速い
0.70.8
ヤマレコの計画機能「らくルート」の標準コースタイムを「1.0」としたときの倍率です。

コースタイム

日帰り
山行
5:35
休憩
0:56
合計
6:31
8:46
14
9:00
9:00
109
10:49
11:08
48
12:13
12:47
19
14:55
14:55
16
15:11
15:12
5
15:17
ゴール地点
天候 晴れ
過去天気図(気象庁) 2016年11月の天気図
アクセス
利用交通機関:
自家用車
谷山谷は堰堤工事中です。
Pまで車で行けず、手前の浄水場前にて駐車させていただきました。
コース状況/
危険箇所等
この谷は立ち入り禁止の谷となっています。
安易に入ってしまうと痛い目にあうでしょう。
私は数年前に一度下山で通りましたが、当時の面影こそあるものの、登山道は崩壊や土砂崩れで無くなっている場所もありました。途中まで枯沢なので沢を登れば良いですが、廃道をルーファイしながら登りました。
山と高原の地図では漆が滝の位置が間違って表示されていますので、事前に知っておかないとパニクります。
漆が滝まで行って、ホッとしたいところではありますが、その後の滝を巻くトラバース道は正に危険極まりないです。
普段は常設のトラロープは全く握りませんが、今回は足場は土砂と落ち葉で埋もれている30〜40メートルある恐怖のトラバースを行くのでロープを握りました。
後続者の足場を確保するために、キックステップをふんだん使い慎重に進みました。
ここが核心部分です。
登山口近くまで来ると谷山谷 通行不可を促す看板が出てきました。
2016年11月26日 08:30撮影 by  301F , FUJITSU
11/26 8:30
登山口近くまで来ると谷山谷 通行不可を促す看板が出てきました。
ここで一般車両は通行できません。
この先は自己責任にて立ち入ることが必要です。
2016年11月26日 08:44撮影 by  301F , FUJITSU
11/26 8:44
ここで一般車両は通行できません。
この先は自己責任にて立ち入ることが必要です。
大規模な堰堤工事が行われているようです。
2016年11月26日 08:46撮影 by  301F , FUJITSU
11/26 8:46
大規模な堰堤工事が行われているようです。
親切にも・・・?
いや工事業者のためと思われるハシゴ。
でもハシゴ直下には水槽とブラシ。
2016年11月26日 08:47撮影 by  301F , FUJITSU
11/26 8:47
親切にも・・・?
いや工事業者のためと思われるハシゴ。
でもハシゴ直下には水槽とブラシ。
しばらく歩くと出てきます。
屏風岩を示す看板。
2016年11月26日 09:02撮影 by  301F , FUJITSU
11/26 9:02
しばらく歩くと出てきます。
屏風岩を示す看板。
おぉ〜。
屏風岩です。古い残置ハーケンあるらしいですが、クライミングについては出来るかどうか不明です。
2016年11月26日 09:02撮影 by  301F , FUJITSU
11/26 9:02
おぉ〜。
屏風岩です。古い残置ハーケンあるらしいですが、クライミングについては出来るかどうか不明です。
いよいよ渓谷に入ってきました。
2016年11月26日 09:02撮影 by  301F , FUJITSU
11/26 9:02
いよいよ渓谷に入ってきました。
早速、ここは林道が大きく崩壊してえぐれています。
2016年11月26日 09:04撮影 by  301F , FUJITSU
11/26 9:04
早速、ここは林道が大きく崩壊してえぐれています。
やがて大きな河原まできました。
沢の水はこの河原の下を流れているのかな。
2016年11月26日 09:06撮影 by  301F , FUJITSU
11/26 9:06
やがて大きな河原まできました。
沢の水はこの河原の下を流れているのかな。
ここから西出商店プレゼンの看板が多数出てきます。
看板1枚ずつ読んで登ることにしました。
「気よつけます!!」
2016年11月26日 09:12撮影 by  301F , FUJITSU
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11/26 9:12
ここから西出商店プレゼンの看板が多数出てきます。
看板1枚ずつ読んで登ることにしました。
「気よつけます!!」
鈴鹿らしい花崗岩と石灰岩のミックスの沢と思われます。
2016年11月26日 09:12撮影 by  301F , FUJITSU
11/26 9:12
鈴鹿らしい花崗岩と石灰岩のミックスの沢と思われます。
2016年11月26日 09:24撮影 by  301F , FUJITSU
11/26 9:24
登山道を見失ったときは、ゴロゴロ岩を超えて登る。
2016年11月26日 09:17撮影 by  301F , FUJITSU
11/26 9:17
登山道を見失ったときは、ゴロゴロ岩を超えて登る。
この看板も西出商店作の看板かな。
可愛いイラスト付きの手作り看板。
2016年11月26日 09:30撮影 by  301F , FUJITSU
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11/26 9:30
この看板も西出商店作の看板かな。
可愛いイラスト付きの手作り看板。
おや?
この穴は何や?
こうもり穴と書いています。
2016年11月26日 09:33撮影 by  301F , FUJITSU
11/26 9:33
おや?
この穴は何や?
こうもり穴と書いています。
中を覗く。
少し奥まで行けば立ち上がれるくらいの大きな穴でした。
2016年11月26日 09:35撮影 by  301F , FUJITSU
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11/26 9:35
中を覗く。
少し奥まで行けば立ち上がれるくらいの大きな穴でした。
ここは比較的大きな石のザレ場でしょうか。
分岐ありますが真っ直ぐ進みました。
2016年11月26日 09:39撮影 by  301F , FUJITSU
11/26 9:39
ここは比較的大きな石のザレ場でしょうか。
分岐ありますが真っ直ぐ進みました。
いままで枯れていた沢の水でしたが、ようやく水が出てくる。
2016年11月26日 09:47撮影 by  301F , FUJITSU
11/26 9:47
いままで枯れていた沢の水でしたが、ようやく水が出てくる。
この辺りも沢の登山道を見失い、沢を直登しています。
こんな道の方が個人的には大好物です。
2016年11月26日 10:00撮影 by  301F , FUJITSU
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11/26 10:00
この辺りも沢の登山道を見失い、沢を直登しています。
こんな道の方が個人的には大好物です。
へつりながら進む。
ここで滑って落ちたらアウトです。
コケ付いている岩を歩くので慎重に慎重に。
2016年11月26日 10:01撮影 by  301F , FUJITSU
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11/26 10:01
へつりながら進む。
ここで滑って落ちたらアウトです。
コケ付いている岩を歩くので慎重に慎重に。
ここはくぐり岩やったかな?
気が付けば、岩の下をくぐらず上を登って通過していました。
2016年11月26日 10:24撮影 by  301F , FUJITSU
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11/26 10:24
ここはくぐり岩やったかな?
気が付けば、岩の下をくぐらず上を登って通過していました。
このあたりからこんな看板。
霊太くんと出会えるかな・・・
でもデカかったら怖いな。。
2016年11月26日 10:36撮影 by  301F , FUJITSU
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11/26 10:36
このあたりからこんな看板。
霊太くんと出会えるかな・・・
でもデカかったら怖いな。。
そろそろ水量が増してきて。
2016年11月26日 10:37撮影 by  301F , FUJITSU
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11/26 10:37
そろそろ水量が増してきて。
漆が滝の全貌を見れました。
改めて見ると立派な滝です。
2016年11月26日 10:43撮影 by  301F , FUJITSU
11/26 10:43
漆が滝の全貌を見れました。
改めて見ると立派な滝です。
せっかくなので近くで見てみよう。
2
せっかくなので近くで見てみよう。
おぉ〜!
見事な滝です。
夏場に涼みにきたいところですが、ここは鈴鹿の霊仙。
ヒルの餌食になりそうですね。
2016年11月26日 10:47撮影 by  301F , FUJITSU
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11/26 10:47
おぉ〜!
見事な滝です。
夏場に涼みにきたいところですが、ここは鈴鹿の霊仙。
ヒルの餌食になりそうですね。
記念に一枚撮っていただきました。
2016年11月26日 10:48撮影 by  301F , FUJITSU
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11/26 10:48
記念に一枚撮っていただきました。
ここから本日の核心部分。
漆が滝を巻く地獄のロングトラバース道の始まりです。
2
ここから本日の核心部分。
漆が滝を巻く地獄のロングトラバース道の始まりです。
登山道はもはや砂利で埋まっていました。
落ち葉で足場をうまく見つけられずに、一歩ずつキックステップにて丁寧に足を置いて通過しました。
2
登山道はもはや砂利で埋まっていました。
落ち葉で足場をうまく見つけられずに、一歩ずつキックステップにて丁寧に足を置いて通過しました。
普段は握ることない常設のトラロープですが、今回に限ってはビビり度マックスなので、強く握ってトラバース道を進みました。
2016年11月26日 11:08撮影 by  301F , FUJITSU
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11/26 11:08
普段は握ることない常設のトラロープですが、今回に限ってはビビり度マックスなので、強く握ってトラバース道を進みました。
慎重に慎重に。
怖いです。本日、私の希望ルートについてきた相方さんは付いてきた事に後悔し始めたころでしょう。
2016年11月26日 11:11撮影 by  301F , FUJITSU
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11/26 11:11
慎重に慎重に。
怖いです。本日、私の希望ルートについてきた相方さんは付いてきた事に後悔し始めたころでしょう。
下を見ると足がすくみます。落ちたら奈落の底です。
トラロープは、抜けた木や抜けたアンカーも支点に設置されています。危険度マックスです。
2016年11月26日 11:12撮影 by  301F , FUJITSU
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11/26 11:12
下を見ると足がすくみます。落ちたら奈落の底です。
トラロープは、抜けた木や抜けたアンカーも支点に設置されています。危険度マックスです。
地獄のロングトラバース道を越えるとスライダーしたくなる滝が現れます。
でも、この先は漆が滝なので怖くて無理無理。
2016年11月26日 11:16撮影 by  301F , FUJITSU
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11/26 11:16
地獄のロングトラバース道を越えるとスライダーしたくなる滝が現れます。
でも、この先は漆が滝なので怖くて無理無理。
沢を詰めていきます。
このころから体力はかなり奪われてヘトヘト・・・
2016年11月26日 11:30撮影 by  301F , FUJITSU
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11/26 11:30
沢を詰めていきます。
このころから体力はかなり奪われてヘトヘト・・・
早く青空の光を浴びたくて懸命に登りました。
2人でヒーヒー言いながら登る。
2016年11月26日 11:59撮影 by  301F , FUJITSU
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11/26 11:59
早く青空の光を浴びたくて懸命に登りました。
2人でヒーヒー言いながら登る。
ようやく一般の登山道と合流。
2人で「歩きやすいね」と合意。
2016年11月26日 12:04撮影 by  301F , FUJITSU
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11/26 12:04
ようやく一般の登山道と合流。
2人で「歩きやすいね」と合意。
今日は天気が良い!
登山日和です。
2016年11月26日 12:06撮影 by  301F , FUJITSU
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11/26 12:06
今日は天気が良い!
登山日和です。
隣の伊吹も見え始めました。
伊吹山登るより今日のコースの方がしんどかった・・・
2016年11月26日 12:06撮影 by  301F , FUJITSU
11/26 12:06
隣の伊吹も見え始めました。
伊吹山登るより今日のコースの方がしんどかった・・・
バテバテ・・・
標高差300メートル程を一気に登る感じです。
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バテバテ・・・
標高差300メートル程を一気に登る感じです。
景色なければ心折れていたことでしょう。
2016年11月26日 12:11撮影 by  301F , FUJITSU
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11/26 12:11
景色なければ心折れていたことでしょう。
まもなく本日の最高点。
避難小屋まであと少し!
まもなく本日の最高点。
避難小屋まであと少し!
腹ペコ極まりないです。
小屋の中で腹ごしらえ。
2016年11月26日 12:18撮影 by  301F , FUJITSU
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11/26 12:18
腹ペコ極まりないです。
小屋の中で腹ごしらえ。
うまかっちゃんに、嵩増しと食感増しのためにもやしを投入。
茹でたほうれん草をトッピング。
これが旨い旨い!
2016年11月26日 12:24撮影 by  301F , FUJITSU
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11/26 12:24
うまかっちゃんに、嵩増しと食感増しのためにもやしを投入。
茹でたほうれん草をトッピング。
これが旨い旨い!
腹ごしらえ完了。
ふと小屋の中のルート図を見る・・・
2016年11月26日 12:39撮影 by  301F , FUJITSU
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11/26 12:39
腹ごしらえ完了。
ふと小屋の中のルート図を見る・・・
このコースタイムはあり得ません!
ましてや下山に魔洞道口からくぐり岩までの間は、下山ルートに使うのなんで飛んでもないです!
絶対にお勧めしません。危険過ぎます。
2016年11月26日 12:39撮影 by  301F , FUJITSU
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11/26 12:39
このコースタイムはあり得ません!
ましてや下山に魔洞道口からくぐり岩までの間は、下山ルートに使うのなんで飛んでもないです!
絶対にお勧めしません。危険過ぎます。
さて下山。
景色の眺望あるのはここまで。
避難小屋の横道コースを参考に降りるルートを決めました。
2016年11月26日 12:58撮影 by  301F , FUJITSU
11/26 12:58
さて下山。
景色の眺望あるのはここまで。
避難小屋の横道コースを参考に降りるルートを決めました。
ここまでの下山道も、相当なルートファインディング必要です。
廃道を経てここまできましたが・・・
西出商店の看板出てきました。
斜面崩壊の注意喚起から、ここは素直に山腹を歩くのを諦めて、谷山谷まで直で降りることに。
2016年11月26日 13:39撮影 by  301F , FUJITSU
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11/26 13:39
ここまでの下山道も、相当なルートファインディング必要です。
廃道を経てここまできましたが・・・
西出商店の看板出てきました。
斜面崩壊の注意喚起から、ここは素直に山腹を歩くのを諦めて、谷山谷まで直で降りることに。
谷底まではかなりの急斜面です。
2016年11月26日 13:49撮影 by  301F , FUJITSU
11/26 13:49
谷底まではかなりの急斜面です。
無理をせず、傾斜がヤバいところは持ってきたスリング・ロープ・カラビナ・ATCを使って下降しました。
2
無理をせず、傾斜がヤバいところは持ってきたスリング・ロープ・カラビナ・ATCを使って下降しました。
2016年11月26日 14:03撮影 by  301F , FUJITSU
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11/26 14:03
ようやく谷山谷に復帰。
2016年11月26日 14:35撮影 by  301F , FUJITSU
11/26 14:35
ようやく谷山谷に復帰。
途中のパイプベンチで休憩を取りながら下山路を進む。
2016年11月26日 14:39撮影 by  301F , FUJITSU
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11/26 14:39
途中のパイプベンチで休憩を取りながら下山路を進む。
この堰堤を越えたらほぼゴールです。
なかなかキツイルートでした。
少なくとも今回のルートは山と高原の地図からは排除したほうが良いと思います。
3
この堰堤を越えたらほぼゴールです。
なかなかキツイルートでした。
少なくとも今回のルートは山と高原の地図からは排除したほうが良いと思います。
撮影機器:

感想

5〜6年前に、下山で一度だけ使用した谷山谷ルートが一体どうなっているのか確かめたくて今回偵察に行くことにしました。
結果はレコで乗せた通り、自然の猛威を受けて、人の手が加わらない登山道は、バリエーションルート化していました。

ルートとしては沢の水が流れて、整備が行き届いたら良い道でしょうが、とにかく漆が滝を越えたあとの地獄のトラバースが怖かった。
一般の登山者が安易に興味を持って入らないように、敢えて注意喚起としてこの記録を参考にしていただけたらと願い記録を残すことにしました。

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