八淵の滝〜八雲ヶ原〜武奈ヶ岳・・・敗退
- GPS
- 32:00
- 距離
- 12.0km
- 登り
- 694m
- 下り
- 830m
コースタイム
翌日9:00発〜金糞峠10:00〜イン谷口11:30〜JR比良駅12:30
天候 | 快晴 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2011年02月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車 バス
ゴールJR比良駅 |
コース状況/ 危険箇所等 |
積雪は1〜1.5Mくらい? 踏み跡があったのはガリバー村から大擂鉢まで (※魚止の滝、障子滝へ行く沢道は踏み跡なし) 大擂鉢〜八雲ヶ原まではまったく踏み跡なし、誰とも会わない。 障子滝周辺・貴船滝周辺の鎖場・梯子・トラバース部分は雪に埋もれている 部分多数でかなり危険。アイゼン・ピッケル必携 |
写真
感想
比良山系に行ったことがないので是非行ってみたいと思い、地図を購入していろいろとルートを検討していた。
夏季はガリバー村〜八淵の滝〜武奈ヶ岳の山行記録が多数あるが、積雪期は、坊村やイン谷からの山行記録しかなかなか出てこなかったが、1件だけ冬季八淵滝からの山行記録を発見し、自分もいってみることにした。
理由はせっかく行くから滝も見たいし、山頂にも行きたいから、という欲張りな考えがあったからです。
冬季にこのルートが歩かれない理由の一つは、ガリバー村が閉鎖しているため、バスが途中までしか行かない、というアプローチの悪さだろうと思っていましたが、そこはのんびり歩こうと思い、鹿ヶ瀬道バス停を下車してガリバー村までのんびり歩きました。
八淵の滝ハイキングコースから積雪がありましたが、ワカンの跡があり、行っている人もいるんだなと少し安心。しばらく進むと、魚止滝・障子滝に下る沢沿いルートとハイキングルートの分岐があり、沢ルートはトレースがなかったものの、滝見たさにそちらに進みました。思えばこれが苦労の始まりでした。。。
雪が結構深くて、場所によったら骨盤くらいまで踏みぬいてしまって足を抜くのが一苦労です。沢沿いの雪はどこまで地面があるのかわかりにくく、落とし穴に怯えるように恐る恐る進んで行きました。
一番やばかったのは障子滝左の梯子を登ったあとの斜面。なにせ夏にもきたことがないのでどこが正しいルートかわからず、テープを探すも見つからず。。引き返すのも困難で進むしかなく、たぶんこっちだろうというルートがかなりの傾斜の崖で、ミスったら滝壺までまっさかさまなところでした。。。その崖に数十センチ積もった雪にアイゼンをけりこみ、枝や草つきをつかみ、ピッケルを駆使して冷や汗をかきながらなんとかハイキング道へ合流。ここが一番の難関で驚くほど時間をロスしてしまいました。
しばらく歩くと大擂鉢です。大擂鉢から貴船滝方面はまったくトレースがありませんでした。沢沿いに木についたテープ等を頼りに登って行きますが、鎖が雪に埋まっており、ピッケルとアイゼンで沢沿いの斜面のトラバースを突破していきます。
貴船滝に至るまでの斜面は高度感もあり緊張しました。
滝はなかなか迫力があってよかったですが、それよりも脇の鎖場が雪に埋もれていて、「これはこのまま進めるかな・・・」という不安のほうが大きかったです。しかしながら見た目よりここは楽で、滝上部について一息つけました。
鎖場もここまでで、あとは楽に進めるだろうと思ったのが間違いでした・・・
ここから先は極端な急斜面というのはなかったですが、沢に沿った斜面のトラバースがひたすら続き、ラッセルもきつくて(しかも今回がワカンデビュー)足にかなりきました。気がつけばもう夕方で、疲れたし、もうそのへんでビバークしようかなと思っていた頃にようやく八雲ヶ原に到着し、テントを張っている数組を発見し、ようやく安心できました☆
疲れ果てつつもテントを張り、ラーメンを食べようとガスをつけようと思ったらなんと火がつかず、食事もできないどころか水も作れず、失意の中とりあえず寝ました(笑)気温も高くてぐっすり寝れましたが、疲労と空腹でやる気がなくなってしまい、登頂を諦めて、金糞峠〜イン谷〜比良駅へと下山しました。
今回、天気もよく、武奈ヶ岳山頂に行けなかったので残念でしたが、それよりも積雪期八淵ルートを歩けたのは良い経験になりました。
しかしながら今回気づいたのは、このルートは冬に歩くもんではないということです・・・(汗)油断したらほんとに危ないルートなのでもう冬には行きませんが、沢がほんとに綺麗だったので、夏に沢登りにきて、そのときに山頂リベンジしようと思いました!
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