風邪吹大池
- GPS
- 16:00
- 距離
- 11.8km
- 登り
- 741m
- 下り
- 757m
過去天気図(気象庁) | 2007年10月の天気図 |
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アクセス |
感想
風吹大池クリーントレッキング
10月14日
14日,北アルプス風吹大池・市民クリーントレッキングの参加者60余名が登山道と大池周辺のゴミ集めに汗を流した。
このクリーン作戦は、国立公園清掃協会糸魚川支部と糸魚川市山岳連盟の主催で登山者と一般市民に参加を呼びかけ、市の商工観光課が窓口になって行われたもので、糸魚川労山はじめ地元の登山グループ等の強力な取り組み態勢に一般市民多数が応えて大きな盛り上がりを見せた。
風吹大池登山口を7:55に出発。あまりの急登に途中で一息入れて隊列を整え、8:45笹目尾根に着く。ここまでは高度差300mのほぼまっすぐな登りだが、みなさん健脚ぞろいで急登の割にはハイペース,2時間しか寝ていない身にはきつかった。
途中の道にゴミは殆んどなく、スギヒラタケ(地元ではミミタケ)の採取を楽しんだりして登る。15分の休憩。
ここで『jr0krmの登山ブログ』のjr0krmさんと初対面の挨拶を交わす。jr0krmさんはこの市民クリーントレッキングの記事を載せた糸魚川労山のHPを紹介して下さった方で、同労山の会長。今回のクリーン作戦の中心となった方々の1人である。
清掃登山に力を注いできた労山が、このクリーントレッキングを主導してきたであろうことは想像に難くない。同労山は登山道の整備にも力を入れており、ブログには焼山登山道の整備の様子がアップされている。
9:00出発。急登が終わってここからは笹目尾根のオオシラビソの混じる緩やかな樹林帯となる。とは言ってもけっこうjアップダウンがあり、特に1944mのフスブリ山と言う山から派生する尾根への登りはちょっときつい。
山々は黄に紅に染まり、足元にはゴゼンタチバナの真っ赤な実に混じってシラタマノキの白い実やアカモノの実が見られる。アカモノやクロマメノキの実を頬張ったりしながら歩いているうちに尾根を越え、広い草原の向こうに雨飾山や火打,焼山が見える場所まで来ると歓声が上がる。
15分で天狗原湿原・栂池方面への道を分けるとまもなく木道まじりの道となり、急な階段を下る辺りから左手に大池が見えて来る。先を行く誰かが小屋近くの鐘を鳴らすのが聞こえ、下りきって右に曲がると大池の山荘が見えて来る。10:52着。
お昼は先発隊スタッフのみなさんがつくって下さった豚汁をたっぷり頂く。自分の弁当はそっちのけにして具沢山の美味しい汁をがっついて満腹となる。
食事が終わった人から各自思い思いに大池の周辺のゴミ集めにかかる。大池の周辺はことの他紅葉が美しく、ゴミを集めるより水面に映える紅葉の山を眺める方が優先してしまうが、そんな風にゆっくり散策しながら1周するのにちょうどいい時間設定になっているのが心憎い。
ゴミ集めと言っても目だったゴミがあるわけではないが、木道に近い辺りにはガラスの破片が多かった。古い時代に池の周辺でキャンパーが置き去りにした瓶のかけらだろうということだった。それも大した量ではなく、全部集めても段ボール箱1個分にも満たない程度だ。12:35,記念撮影をして出発。
12:45から10分間,広い草原でもう一度記念撮影をしてから本格的な下山にかかる。一日中,紅葉にまみれた余韻に浸りながら,賑やかに,あるいは寡黙に歩く。
来た道と同じ道を帰ることで、必ずしも頭にしっかり入っていなかったルートが少しづつはっきりしてして来る。登る時には気づかなかった朝日岳五輪尾根のルートを正面に見て下るのが嬉しい。
途中で一度休憩して隊列を整え、14:52下山。ピストン輸送の車を他の人に譲り、駐車場までの1.7kmを歩いて15:22着。すでに解散式は終わっていた。
もちろん,蓮華に来たからには野天風呂に入って帰る。 終わり
附;蓮華温泉・野天風呂
クリーントレッキングが終わってから蓮華温泉の野天風呂に入る。蓮華七湯と言って7つの湯があるとされているが、今は三国一の湯,仙気の湯,薬師の湯の3つしかない。
三国一の湯と言うのは道端にある家庭の浴槽ほどの、2人入ると動きが取れなくなるような小さな浴槽で、若い男性が1人入っていた。そこはやり過ごして仙気の湯に向かう途中で3人連れの老婦人を追い越す。お年寄りなので一番上の湯まで行くのは大変だろうからと、仙気の湯を譲って更に100mほど先の薬師の湯に向かう。仙気の湯には中高年の男性3人と女性1人がいて女性は水着姿だった。
一番上の薬師の湯には2人の男性がおり、男3人で湯に浸かっていると、先刻追い越した3婦人が上がって来た。『下を譲ったつもりだったんだけど・・』と言うと『何てたって薬師の湯だものぉ こっちがお目当てさぁ』と言う。語尾の『ぉ』を揚げるイントネーションは、最近朝のドラマで耳にする若狭なまりに近く、聞くと福井から来たと言う。3婦人も下に水着を着ているのだそうだ。
以前,仙気の湯に1人で入っていると、下の方から賑やかな声が聞こえて中年の女性集団がドヤドヤと上がってきたので大慌てで飛び出して上の湯に逃げたことがあった。こう言う場面では絶対的に男の負けである。最近はこうやって女性も野天風呂に一緒にどんどん入るようになったらしいが、やはり居心地はよくない。
薬師湯はぬる湯で上がると肌寒いが、あまり広くないので早々に3婦人に譲って仙気の湯の方に下りる。
仙気の湯は3つの湯の中では一番大きいが、それとて5平米あるかないかの広さに過ぎない。だが湯温が一番温かいのでゆっくり温まることが出来る。
下を見ると、先ほど湯に浸かっていた女性が、足の不自由な連れの男性の手を引いてゆっくり下りて行くのが見えた。充分に温まって服を着け下って行くと先ほどの夫婦が最後の石段を降りるところだった。
蓮華温泉は今月20日で営業を終え、小屋の番人を残して閉館となる。従って温泉から手前の7km区間は道路も閉鎖されるようだ。
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