記録ID: 1056654
全員に公開
ハイキング
関東
日程 | 2017年01月31日(火) [日帰り] |
---|---|
メンバー | |
天候 | 晴れ |
アクセス |
利用交通機関
車・バイク
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|




地図/標高グラフ


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コースタイム [注]
- 日帰り
- 山行
- 3時間10分
- 休憩
- 0分
- 合計
- 3時間10分
コースタイムの見方:
歩行時間
到着時刻通過点の地名出発時刻
コース状況/ 危険箇所等 | 基本的に、道らしき道はありません。 |
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過去天気図(気象庁) |
2017年01月の天気図 [pdf] |
写真
感想/記録
by slowlife2
用心深いおかげもあって、これまで遭難したことはありませんが、今回は今までで一番緊張したかもしれません。
予報によると昼ころまでには風もかなり弱くなりそうなので、12月に達人と一緒に歩いた道を一人でもう一度歩いてみることにしました。「道」とはいっても、もちろん地図には載っていなくて、道と呼べるかどうか・・・。ほかの尾根や谷よりは比較的ましなルート、といった程度です。
スタート地点は、だいたい景色を覚えていましたが、念のためあらかじめ標高と緯度経度をメモ書きしておき、GPSで間違いないことを確認しました。
前回は下山に利用したルートなので、周囲の景色はなんとなくわかっている程度です。登り始めて10分もしないうちに、「こんなところ歩いたかな?」という景色に…。多少違っていても、登っていけば目的の山につくことはわかっているので、探索をかねて気にせず登っていきました。
30分ほど登っていくと、進行方向が明らかに目指している北ではなく、太陽の位置から考えても北東でした。そして気が付くと、(今回は利用しない予定の)以前に歩いたことのある尾根筋を登っていました。「知っている道だからまあいいか」「それにしてもずいぶん違う尾根に来てしまったな」そんな感じでした。
目指す山に行くには、途中でその道をそれる必要があります。GPSで標高を確認しながら、「ここらへんかな」という場所で、それました。木がまばらに生えている区間で、歩こうと思えばどこも歩けるような、でも周囲の景色はどこもほぼ同じだから「どこにいるのかわからず」といった状況です。
少し歩くと、また「あ、ここ知っている」という場所に。通る予定の場所だったので一安心。でもそれもつかの間。すぐに道はわからなくなり、行く手を木がじゃましない方向をさがし、ひたすら歩きます。樹木の種類が、やっかいなつる科の植物に変わってきました。それもトゲあり。ズボンに引っかかります。現在地はもう標高しかわからないので、ひたすら上を目指します。
木がじゃましない場所を選んではいますが、それでもかなり生い茂ってきて、1M進むのに30秒かかるような場所も…。ここまで藪が深いと、さすがに不安に。戻るにも進むにも、同じような苦労。だとすれば(前回歩いたルートがあるはずの)上にひたすら進むしかない。
もしこのペースがずっと続いたら・・・。昼過ぎには下山予定が、下手すると日が暮れてしまうかもしれない。そんな不安がよぎります。それを想像すると、心臓バクバク、緊張のあまり吐き気をもよおします…。
ビバークできる装備と水、食料があるのでたいして心配しなくてもよいはずなのですが、なぜそう思えないのか?
「約束があるので今日中に帰らないといけない」
「ビバークなんてしたらみんなに心配される」
そういう気持ちからかもしれません。
だとすると、その想像だけで冷静にいられないということはかなり致命的です。パニックにまではもちろん至りませんが、今後似たような状況になったとき、冷静にいられない可能性がある、ということを知ることができたのが大きな収穫でした。
景色の良いところに出ても、楽しむ余裕なし。「知っている場所に出るまで」は、とにかく落ち着きませんでした。無駄に体力消耗してもいけないので、まずはお茶を飲んで一休み。あとで調べると、100M上がるのに40分近くかかっていました。
少しでも藪の薄い場所にでるたび「目指すルートに出たか?」と期待しましたが、そうなるはずもありませんでした。予定ルートより200M近くも東を歩いていたので。
漕ぎ分け漕ぎ分け、GPSの標高を見て「あと○M上がれば頂上」の数値を希望に登り続け、とても時間が長く感じられました。傾斜が緩やかになり、空が多く見えてきて、ようやく頂上に到着。目指す地点ではありませんでしたが、ここが地図のどこかわかってほっと一安心。
頂上に立つと、樹林の向こう100Mほど西に、目指していた頂上が見えました。
目指す場所は標高はほぼ同じ。でも背より高い木々で歩き出すと方向はわからなくなります。テープの結ばれた、一応ルートらしきものをみつけ、木をかぎわけ歩いていきました。5分ほどで当初の目的地に到着、ようやく一安心・・・。
緊張していると、空腹を感じないものです。昼前でしたがあまりおなかは減っておらず。(でも食べ始めるともちろん食べられます。)
まだ緊張感は残ります。
帰りのルートも、ある程度わかっているとはいえ迷わずに降りられるのか、ちょっと不安。
ささっと昼食をすませ、下山。ルートは相変わらず目で見てはっきりわかるものではありませんでしたが、それでもなんとかそれらしきにしたがって歩いていきます。
でもまたすぐに道は消えました…。
歩きやすそうな尾根筋に沿って歩くのみ。
しばらくすると、また見覚えのある場所に。一安心して歩くも、でもまたすぐに道は消え、知らない場所を歩き・・・、の繰り返し。
そしてなんとか下山。
GPSの軌跡を家で確認すると、ハート型になっていました。
風呂に入って気づきました。手も足も、結構ひっかき傷が残っています。あまりに濃く、トゲの多い藪を歩いたからです。5cmにもなる出血痕がいくつも。
緊張状態では痛みにも気づきませんでした。よくないです。
今回の教訓は、「いかにあせらず冷静でいられるか」を身につけること。必要以上の緊張はマイナスです。対策としての1つは、「慣れること」。遭難はしないに限りますが、プチ遭難的なものを何度も経験し、万が一本番の遭難になったとき「動じない」ようになる、これが大切と思いました。
予報によると昼ころまでには風もかなり弱くなりそうなので、12月に達人と一緒に歩いた道を一人でもう一度歩いてみることにしました。「道」とはいっても、もちろん地図には載っていなくて、道と呼べるかどうか・・・。ほかの尾根や谷よりは比較的ましなルート、といった程度です。
スタート地点は、だいたい景色を覚えていましたが、念のためあらかじめ標高と緯度経度をメモ書きしておき、GPSで間違いないことを確認しました。
前回は下山に利用したルートなので、周囲の景色はなんとなくわかっている程度です。登り始めて10分もしないうちに、「こんなところ歩いたかな?」という景色に…。多少違っていても、登っていけば目的の山につくことはわかっているので、探索をかねて気にせず登っていきました。
30分ほど登っていくと、進行方向が明らかに目指している北ではなく、太陽の位置から考えても北東でした。そして気が付くと、(今回は利用しない予定の)以前に歩いたことのある尾根筋を登っていました。「知っている道だからまあいいか」「それにしてもずいぶん違う尾根に来てしまったな」そんな感じでした。
目指す山に行くには、途中でその道をそれる必要があります。GPSで標高を確認しながら、「ここらへんかな」という場所で、それました。木がまばらに生えている区間で、歩こうと思えばどこも歩けるような、でも周囲の景色はどこもほぼ同じだから「どこにいるのかわからず」といった状況です。
少し歩くと、また「あ、ここ知っている」という場所に。通る予定の場所だったので一安心。でもそれもつかの間。すぐに道はわからなくなり、行く手を木がじゃましない方向をさがし、ひたすら歩きます。樹木の種類が、やっかいなつる科の植物に変わってきました。それもトゲあり。ズボンに引っかかります。現在地はもう標高しかわからないので、ひたすら上を目指します。
木がじゃましない場所を選んではいますが、それでもかなり生い茂ってきて、1M進むのに30秒かかるような場所も…。ここまで藪が深いと、さすがに不安に。戻るにも進むにも、同じような苦労。だとすれば(前回歩いたルートがあるはずの)上にひたすら進むしかない。
もしこのペースがずっと続いたら・・・。昼過ぎには下山予定が、下手すると日が暮れてしまうかもしれない。そんな不安がよぎります。それを想像すると、心臓バクバク、緊張のあまり吐き気をもよおします…。
ビバークできる装備と水、食料があるのでたいして心配しなくてもよいはずなのですが、なぜそう思えないのか?
「約束があるので今日中に帰らないといけない」
「ビバークなんてしたらみんなに心配される」
そういう気持ちからかもしれません。
だとすると、その想像だけで冷静にいられないということはかなり致命的です。パニックにまではもちろん至りませんが、今後似たような状況になったとき、冷静にいられない可能性がある、ということを知ることができたのが大きな収穫でした。
景色の良いところに出ても、楽しむ余裕なし。「知っている場所に出るまで」は、とにかく落ち着きませんでした。無駄に体力消耗してもいけないので、まずはお茶を飲んで一休み。あとで調べると、100M上がるのに40分近くかかっていました。
少しでも藪の薄い場所にでるたび「目指すルートに出たか?」と期待しましたが、そうなるはずもありませんでした。予定ルートより200M近くも東を歩いていたので。
漕ぎ分け漕ぎ分け、GPSの標高を見て「あと○M上がれば頂上」の数値を希望に登り続け、とても時間が長く感じられました。傾斜が緩やかになり、空が多く見えてきて、ようやく頂上に到着。目指す地点ではありませんでしたが、ここが地図のどこかわかってほっと一安心。
頂上に立つと、樹林の向こう100Mほど西に、目指していた頂上が見えました。
目指す場所は標高はほぼ同じ。でも背より高い木々で歩き出すと方向はわからなくなります。テープの結ばれた、一応ルートらしきものをみつけ、木をかぎわけ歩いていきました。5分ほどで当初の目的地に到着、ようやく一安心・・・。
緊張していると、空腹を感じないものです。昼前でしたがあまりおなかは減っておらず。(でも食べ始めるともちろん食べられます。)
まだ緊張感は残ります。
帰りのルートも、ある程度わかっているとはいえ迷わずに降りられるのか、ちょっと不安。
ささっと昼食をすませ、下山。ルートは相変わらず目で見てはっきりわかるものではありませんでしたが、それでもなんとかそれらしきにしたがって歩いていきます。
でもまたすぐに道は消えました…。
歩きやすそうな尾根筋に沿って歩くのみ。
しばらくすると、また見覚えのある場所に。一安心して歩くも、でもまたすぐに道は消え、知らない場所を歩き・・・、の繰り返し。
そしてなんとか下山。
GPSの軌跡を家で確認すると、ハート型になっていました。
風呂に入って気づきました。手も足も、結構ひっかき傷が残っています。あまりに濃く、トゲの多い藪を歩いたからです。5cmにもなる出血痕がいくつも。
緊張状態では痛みにも気づきませんでした。よくないです。
今回の教訓は、「いかにあせらず冷静でいられるか」を身につけること。必要以上の緊張はマイナスです。対策としての1つは、「慣れること」。遭難はしないに限りますが、プチ遭難的なものを何度も経験し、万が一本番の遭難になったとき「動じない」ようになる、これが大切と思いました。
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この記録で登った山/行った場所
- 月と砂漠ライン駐車場
- 白石山 (735.6m)
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