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Yamareco

記録ID: 1063575
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雪山ハイキング
富士・御坂

滝戸山-春日山 〜独奏〜 A23

2017年02月12日(日) [日帰り]
 - 拍手
体力度
3
日帰りが可能
GPS
06:35
距離
14.3km
登り
1,095m
下り
948m
歩くペース
速い
0.80.9
ヤマレコの計画機能「らくルート」の標準コースタイムを「1.0」としたときの倍率です。

コースタイム

日帰り
山行
5:23
休憩
1:07
合計
6:30
8:25
55
鶯宿峠入口
9:20
9:29
38
林道鶯宿峠
10:07
10:14
33
10:47
10:54
34
11:28
11:28
21
11:49
12:09
15
12:24
12:24
13
12:37
12:37
31
13:08
13:17
40
13:57
13:57
19
14:16
14:31
24
14:55
芦川農産物直売所
天候 晴れ
過去天気図(気象庁) 2017年02月の天気図
アクセス
利用交通機関:
電車 バス
前泊、甲府駅発6:57、石和温泉駅着7:04、発7:22(富士急山梨バス、1050円)芦川ー鶯宿間(自由乗降区間)の鶯宿峠入口着8:19
芦川農産物直売所発15:50(富士急山梨バス、540円)河口湖駅着16:22、高速バス
コース状況/
危険箇所等
滝戸山の往復を除き、アップダウンの多いコース。ところどころでピンク色のテープは紛らわしい誘導をするので注意が必要。
その他周辺情報 芦川農産物直売所 様々な農産物を扱っている。食事のメニューも豊富だった。
石和温泉駅から約1時間、乗客は独り。芦川支所と鶯宿とのバス停間、鶯宿峠入口で降車した。
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石和温泉駅から約1時間、乗客は独り。芦川支所と鶯宿とのバス停間、鶯宿峠入口で降車した。
この頼もしいゲートが快適な歩行を約束してくれる。
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この頼もしいゲートが快適な歩行を約束してくれる。
どこでも地図に無い林道は多い。事前の情報収集が必要だ。
2
どこでも地図に無い林道は多い。事前の情報収集が必要だ。
車の通らない林道歩きは楽しい。
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車の通らない林道歩きは楽しい。
向かう滝戸山を望む。
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向かう滝戸山を望む。
林道はほとんどが轍際立つ状態。
2
林道はほとんどが轍際立つ状態。
鶯宿峠への道を右に見てそのまま林道を進む。
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鶯宿峠への道を右に見てそのまま林道を進む。
融雪進んだ林道の方が、たとえ遠回りしても登山道より早い。
3
融雪進んだ林道の方が、たとえ遠回りしても登山道より早い。
林道鶯宿峠、ここから滝戸山登山道へ。
2
林道鶯宿峠、ここから滝戸山登山道へ。
気持ちの良い尾根を進む。
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気持ちの良い尾根を進む。
青空の下、昨日のものだろうか、トレースを追う。
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青空の下、昨日のものだろうか、トレースを追う。
滝戸山。樹木に囲まれ、眺望は全く得られないが、限りなく静かだ。
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滝戸山。樹木に囲まれ、眺望は全く得られないが、限りなく静かだ。
登山口に戻る。
ここから八ヶ岳方面を望めそうだが、やはり樹木が邪魔をする。
3
ここから八ヶ岳方面を望めそうだが、やはり樹木が邪魔をする。
鶯宿峠。ナンジャモンジャの木を見上げる。
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鶯宿峠。ナンジャモンジャの木を見上げる。
あたりにはカモシカの踏み後のみ。広い尾根を行く。
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あたりにはカモシカの踏み後のみ。広い尾根を行く。
滝戸山を振り返る。
2
滝戸山を振り返る。
トレースの無い道を行くこと、気持ち良し。(♫マークを付したい)
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トレースの無い道を行くこと、気持ち良し。(♫マークを付したい)
風巻。朽ち果てた道標。南進。
2
風巻。朽ち果てた道標。南進。
変わらず広い尾根にトレースを刻む。
2
変わらず広い尾根にトレースを刻む。
名所山への急登、壁の如く立ちはだかる。
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名所山への急登、壁の如く立ちはだかる。
ピンクテープを追ってはいけない。尾根道を外さない。
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ピンクテープを追ってはいけない。尾根道を外さない。
11時49分、名所山に到達。今日一番の急登、かなり削がれた。
3
11時49分、名所山に到達。今日一番の急登、かなり削がれた。
今日も温かなコーヒーとパンたち。
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今日も温かなコーヒーとパンたち。
鉄塔の立つ春日山を望む。
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鉄塔の立つ春日山を望む。
奥秩父の山々は何とか見えた。
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奥秩父の山々は何とか見えた。
春日山。やはり眺望は得られない。御坂山塊の向こう、富士山が見える場所なのに。
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春日山。やはり眺望は得られない。御坂山塊の向こう、富士山が見える場所なのに。
13時8分、春日沢ノ頭に到達。
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13時8分、春日沢ノ頭に到達。
ここも樹木に遮られ、富士も南アも見えず。空を撮るしかない。
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ここも樹木に遮られ、富士も南アも見えず。空を撮るしかない。
仕方ない。下りよう。
2
仕方ない。下りよう。
鳥坂峠。熊は春日山が好きなのだろうか。
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鳥坂峠。熊は春日山が好きなのだろうか。
春日山登山口(鳥坂トンネル)。
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春日山登山口(鳥坂トンネル)。
朝、バスを降りて以来最初に聞いた声は、いらっしゃいませだった。芦川農産物直売所で天ぷらうどんをいただく。
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朝、バスを降りて以来最初に聞いた声は、いらっしゃいませだった。芦川農産物直売所で天ぷらうどんをいただく。
ありがとうございました。バス待ち1時間を暖かく過ごすことができました。
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ありがとうございました。バス待ち1時間を暖かく過ごすことができました。

感想

 穏やかな一日だった。眺望の驚きも無く、昂りも無く、落胆も無かった。ただ限りなく静かで饒舌な時間が流れていた。
 甲府駅発6時57分の列車で石和温泉駅へ。18分の待ち合わせ、鶯宿行きのバスに乗車する。例によって乗客は独り、約1時間後、自由乗降区間、峠入口で降車した。運転士に心から礼を述べ、「気をつけて」に見送られる。車の通らない真冬の林道、気分よく軽快に歩く。鶯宿峠への登山道を横目に尚も進み、林道の峠へ。
 アイゼンを装着し、滝戸山に向かう。積雪は数センチ、昨日と異なりパウダースノー、青空の下の尾根道。あまりにも心地よく、歌いたくなる。滝戸山までは急坂もなく、しなやかに到着する。眺望無く、閉ざされた空間。静かな場所だった。
 名残惜しくもゆっくりとその場をあとにする。今日唯一の往復路を経て登山口に戻った。林道を鶯宿峠まで進み、ナンジャモンジャの木に迎えられる。しばらくそこに居ると話しかけられそうだったので、見上げて一礼してその場を離れた。
 名所山までの道のりは、変化に富んで飽きさせない。先行者(昨日のものかもしれない)のトレースを追うが、途中、沢状の不明瞭な個所で乱れ、外したようだった。そのためそこからは真っ新な雪の上を進むことになった。広い尾根道に気持ちよくトレースを刻む。それだけでも今日の目的を達したのかもしれなかった。
 ほどなく、先ほど道を失っていた先行者が戻ってきた。道迷いの後のせいか、それは、林道に近づいた地点で離れて行った。再びトレースの無い進路。カモシカの足跡だけが刻まれている。不思議と道を外す不安は無かった。快い速度で小刻みなアップダウンを繰り返す。そして名所山への壁の如き急坂に行く手を阻まれる。
 この時、初めてルートに迷った。かなりの斜度である。前爪が欲しかった。思いがけず長い時間の後、春日山連山の最高点に到達した。11時49分、迷わずお店を広げる。ここも眺望は無い。けれどもパンもコーヒーも間違いなく美味かった。
 峠に向かって急坂を下りる。八ヶ岳、南アルプスは木々に隠れたままだったが、奥秩父の山々は姿を現してくれた。見とれて滑った。ザックに救われた。そういえば今日は余計な雑念が過ぎらない。日常の悩みを忘れ、心底山歩きに夢中になっていた。心残りは、かの山との対面叶わないこと。近くに居るのに会えないもどかしさ。
 春日山、春日沢ノ頭、共に樹木に遮られ眺望は得られない。青空と次第に数を増す雲。眺めるのに飽き、下山を開始した。鳥坂峠を経ておよそ1時間後、登山口に達する。すでに脱いでいたアイゼンと共にスパッツを仕舞う。14時30分、街に戻る用意を整えた。
 芦川農産物直売所。山中に俄かに観光名所が現れ、疲れた身を癒してくれる、そんな不思議な場所だった。「いらっしゃいませ。どこ登ってきたの?」、朝、バスの運転士と別れてから初めて言葉を交わした。土産の漬物を買い、天ぷらうどんを食べた。食後、ぼんやりと空を見上げた。最近目が離せないドラマのように、その青さと新雪と針葉樹、そして深紅のザックを強引に調和させた。幸せな「四重奏」とかけがえのない「独奏」を十分楽しめた一日だった。

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