秋のKungsleden(Nikkaluokta-Abisko)
- GPS
- 32:31
- 距離
- 105km
- 登り
- 1,342m
- 下り
- 1,486m
コースタイム
- 山行
- 4:57
- 休憩
- 0:00
- 合計
- 4:57
- 山行
- 8:25
- 休憩
- 0:00
- 合計
- 8:25
- 山行
- 8:45
- 休憩
- 0:00
- 合計
- 8:45
- 山行
- 10:40
- 休憩
- 0:00
- 合計
- 10:40
天候 | 9/16 快晴 9/17 快晴→曇り→快晴 9/18 曇りときどき晴れ 9/19 曇りときどき晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2016年09月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
バス
(6/17-9/18の期間のみ。そのため、今回の日程では逆ルートは不可) |
コース状況/ 危険箇所等 |
トレイルは明瞭。 しかし、徒渉があり、増水したら飛び石では渡れなさそうな沢もあった。 ハイカットブーツ推奨。 |
その他周辺情報 | キルナのバスステーションから道沿いに南へ10分ほど歩くとcoopがあり、食料調達可能。朝早くから営業。 宿はTriangelv?gen 3B。民泊みたいだった。 アビスコには宿は3軒ほどしかない。 アビスコの街にはAbisko Guesthouse(今回宿泊)と同じような簡素なホテル。 Kungsleden始点/終点付近のSTF Abisko Fj?llstationは立派なホテル。 まともなレストランはここにしかなさそうだった。 街にあるcoopは17時に閉まるうえに、広い店内ほぼガラガラ、生鮮食品は皆無だった。(改装前? 普段からそうなのかは不明) |
写真
感想
予算
航空券:14万円
寝台列車:1万弱
宿泊費:街5000円+7000円、山行中1万円+4000円+3000円
その他雑費:4万円くらい
合計:25万円弱
往路
関空(10:45) → ヘルシンキ(14:55) フィンエアー(AY) 078
ヘルシンキ(16:00) → ストックホルム (15:55) フィンエアー(AY) 637
ストックホルム(21:25) → キルナ(22:55) スカンジナビア航空(SK) 1046
復路
ストックホルム(14:40) → ヘルシンキ(16:35) フィンエアー(AY) 642
ヘルシンキ(17:15) → 成田(8:55) フィンエアー(AY) 073
羽田(12:30) → 伊丹(13:35) 日本航空(JL) 117
日程
9/15(木) 関空→ヘルシンキ→ストックホルム→キルナ
9/16(金) Kungskeden (Nikkaluokta→ Kebnekaise Fjällstation)
9/17(土) Kungskeden (Kebnekaise Fjällstation→Sälka)
9/18(日) Kungskeden (Sälka→Alesjaure)
9/19(月) Kungskeden (Alesjaure→Abisko)
9/20(火) (山行予備日)
Abisko散策、寝台列車でストックホルムへ
9/21(水) ストックホルム観光
ストックホルム→ヘルシンキ→成田
9/22(木) →成田→羽田→伊丹
参考資料
"Kungsleden North - Sweden Mountain HIking Guide | Distant North"
PDF形式で購入できるガイドブック。
必要な箇所だけ印刷し、一応ファイルはiphoneに保存していつでも見られるようにした。
英語だが読みやすく、写真が多いので眺めるだけでも楽しい。
http://www.distantnorth.com/guides/kungsleden-north/
同じ人が書いているサイトも、とても参考になる。秋版も。
www.codyduncan.com/travel/hiking-swedens-kungsleden-trail-in-autumn/
入山口(Nikkaluokta)まで
関空からヘルシンキ経由でストックホルムへ。
さらに国内線でキルナへ。
一つ乗り継ぐごとに日本人が減り、キルナへの便には中国人が2人いるだけで、東洋人はぜんぜんいなくなった。
キルナに降り立つと、身震いする寒さ。
小さなターミナルには不釣り合いな大きさの温度計が示す、0℃の表示。
荷物を受け取り、中心街行きのバスへ乗り込む。
大きな荷物を持った人ばかり、意外にたくさんの人が乗り込み、通勤列車並の混雑で出発。
あらかじめ調べておいたバス停で降り、深夜0時前の真っ暗な街でコンパスを使って方角を確かめて宿へ向かう。
宿は民泊のような作りで、フロントも応対者もなく、予約した部屋は地下室みたいなところだった。
しかしwifiはちゃんと入り、使わなかったけど北欧式サウナもあった。
翌朝、宿を出て市内散策。
まずバスターミナルの位置を確認し、世界最大の鉄鉱石鉱山を眺め、coopで食料を買い出し。
市内には店先に日本語を書いた日本料理店が何軒かあった。
そんなこんなでバスの時間になり、Nikkaluoktaへ向かう。
車窓には黄色く色づいた木々が流れる。
地図で見る以上にNikkaluoktaは遠く、80キロでとばしても1時間ほどかかった。
バスでもwifiが使えるが、有料のようだった。
9/16(金) Nikkaluokta→ Kebnekaise Fjällstation
バスからは10人ほどが降車。
インフォメーションセンターのような建物を覗いたら、カフェと売店だった。
玄関前にあった吊り下げ式の重量計でザックの重さを量ってみる。17キロくらい。
少し歩くとサーミのテントの骨組のようなモニュメントがあり、ここが入山口らしい。
いよいよKungsledenの始まりだ。
と言いつつ、SingiまではKungsledenの枝線に当たり、厳密にはKungsledenではない。。
しかし、メジャールートのため十分すぎるほど整備されていた。
林道ほどではないけれど、4人並んで歩けるほどの幅の道が続く。
軽トラなら通れそうだ。
実際に轍があったが、これは四輪バギーの跡らしい。
橋を渡ったところで休憩していると、犬連れの夫婦が追い付いてきた。
しばらく一緒に歩かせてもらう。
ときどき犬だけ先行して行ってしまうけど、それでも道から外れずに待っている。賢い。
入山口から1時間半ほど、ほとんど平坦な道を歩き、湖に出る。
ここまで5.6km。
トイレとカフェとハンバーガーを売る屋台があるが、オフシーズン間近とあり、営業していなかった。
鏡のように凪いだ湖面に雪を頂いた峰々が映り、急に「遠くまで来たんだな」との思いがわいてくる。
ここから船で30分ほど湖を遡る。
もちろん湖畔を歩いて向かうこともできるが、使えるものは使おうという精神で乗船。
実は靴の様子が思わしくなく、テスト山行で靴ずれしてしまっていたのもある。
しかし350krもして、高い。
犬連れの夫婦と別れ、陽気なウルグアイ人と乗船。
客は自分と二人だけ。
下船場所には10人程が待っていた。
翌日の宿泊でシーズンが終了するだけに、帰る人の方が多いようだ。
下船場所からKebnekaise Fjällstationまでは8km。
大きな丘を回り込むようにトレイルは続く。
途中何度か小川を渡る。
東西に伸びる広い谷で、日当たりが良く気持ちよく歩く。
丘を回り込むと谷はさらに広がり、Kebnekaise Fjällstationの建物が遠くに見えるようになる。
ゴールがはっきりしたので、ここからトレイルを離れてみる。
国立公園エリア内でなければ、どこを歩いても、幕営してもOK。
それがKungsledenの魅力の一つ。
このあたりからいつのまにか森林限界を越え、見通しの良い草地を気ままに歩く。
切れ込んだ渓谷のようになった川を吊り橋で渡り、北へ向かうトレイルを見送り、しばらく歩くとKebnekaise Fjällstationに到着。
平屋の建物が7つ程と、2階建の建物が3つほどあり、山小屋というよりホテル。
実際、ここまで電線が届いていた。
予約してあった一番安い部屋は2段ベッド2つの相部屋。
ペットOKではあったが、ペット同伴の人はいなかった。
建物内はwifiも使える。
別棟には近隣にある国内最高峰のケブネカイセ山へのガイド窓口、ギアレンタル屋、シャワー&サウナがあった。
サウナに入ってさっぱりした後は暖炉のそばでビールを飲みながらぬくぬく。
売店でガス缶も調達。
欧州ではガス缶よりアルコールランプの方が主流と聞いたことがあったので、一応両方持って来たけど、ふつうにガス缶がおいてあったのでそちらを採用。
夕食は予約してあったディナーコース。
ソロ山行者はソロ山行者どうしで固められた。
白人ばかりで東洋人は一人もいない。
フィンランド人のアリーさんは富士山や京都に来たことがあるそうで、新幹線ひかりが自分の名前に似ていて気に入っているとのこと。
スウェーデン人の兄さんは奥さんが関東のイケアに勤めているそうで、ときどき東京に行くそう。
意外と日本と繋がりがある人ばかりで嬉しい。
皆ケブネカイセ山登頂が目的の人ばかりで、この日登頂してきたとのことだった。
ディナーはいわゆるバイキング形式で始まり、メインは魚料理だった。
山でこんなおいしい料理がいただけるとは、、最高。
素敵なひと時を過ごし、部屋に戻って就寝。
来るまでは少し不安もあったけど、いい山行初日となった。
9/17(土) Kungskeden (Kebnekaise Fjällstation→Sälka)
5:15起床、キッチンがある棟で朝食を摂り、出発。
快晴のために冷え込み、木道には霜が凍っていた。
ところどころあるテントを眺めつつ、ケブネカイセ山へのトレイルと別れ、谷の奥へ分け入っていく。
前日と違い、同じ方向へ歩く人はいない。
この日の宿泊がシーズン最終日なので、奥へ向かうということはシーズン外に歩く日が発生するから当然か。
秋分の日の前後なので、この時期は日の長さは日本とほぼ同じ。
時間は日本と少しずれるものの、日の出は6:30ごろ、日の入りは19時くらい。
朝日を背に歩き、広い谷から一気に谷が狭まる。
遠目にもこの狭い谷にだけ雲が立ち込めており、これまでの快晴が嘘のように厚い雲の下を歩くようになる。
川に沿って歩いていく。
遠くに動くものを見つける。トナカイだ。一頭だけ。
こちらに気付き、川を渡って距離を取られてしまった。
前日は犬以外の動物を見なかっただけに、野生動物がいてなんかほっとした。
対向者と何度かすれちがい、Singiへ向かう道と、Singiを経由しないでSälkaへ向かう近道との分岐へ着く。
ここから近道で北へ向かう。
峠に登りつめると、浅い湖が広がっていた。
このあたりでは完全にガスの中で見通しは悪い。
枝線の枝線なので、トレイルも少しわかりにくいところがある。
下りにかかると広い谷に下りていき、徐々にガスも飛び始める。
Kungsledenの本線に合流、昼食とする。
Kebnekaise Fjällstationから14km、Singiから3km、Sälkaまで9km地点、11:30で気温は5℃くらい。
歩き進めるうちにだんだん晴れ間が増えていき、1時間ほどで快晴となった。
なだらかな山と広い谷が続き、時折合流する谷にまたなだらかな山々が連なる。
氷河らしき雪面を載せた山もある。
これこそ氷河が創った北欧のトレイル、Kungsledenだ。
写真を撮りすぎてなかなか進めないが、気分良く歩く。
テント泊装備らしい、大荷物を背負った人たちとすれちがう。
Sälkaまで7km地点に避難小屋がある。
遠くをトナカイの群れが横切って行った。
橋が無い川をいくつも渡るが、飛び石で十分。
しかし、雨が降るときっとそうはいかないじゃないかと思う。
川のサイズに不釣り合いなほど立派な橋もあったので、天気が荒れると一変するようだ。
いくつも小さなアップダウンを繰り返す。
本当に素晴らしい景色の中を歩き、また小さな登りをこなすと、今まで見えていなかったSälkaの小屋が現れる。
Kebnekaise Fjällstationとは違い、小さな建物が5つ程の小じんまりとした山小屋だ。
ハイジに出てくるような大きなのそっとした犬がすやすや眠る脇を通り、管理棟で受け付け。
宿泊客はいまのところ自分だけとのこと。
営業は明日までなので、冬季解放スペースの掃除や、薪の貯蔵作業などなど、小屋閉め作業の真っただ中だった。
サウナの準備をしてもらう間、薪割りをしてみたり、周辺を散策。
サウナには小屋番さん3人と一緒に入った。
明日の昼前にヘリで帰るそうだ。30分で街に出てしまえる。
少し前にも日本人が来ていたそう。
十分にあったまったら、サウナから飛び出して建物の前に流れる川に飛び込んでクールダウン。
石を積んで川をせき止めてあった。
サウナを堪能して宿泊棟に戻ると、2人の宿泊者が到着していた。
彼らは自分とは逆ルートで歩いてきたとのこと。
情報交換をして、ゆっくり夕食を摂り、蝋燭の明かりのもと読書をしたり日記を書いたりして、就寝。
夕方から曇ってきて、オーロラは見られなかった。
9/18(日) Sälka→ Alesjaure
朝食を摂っていると、同宿者2人も起きてきて暖炉を付けてくれた。
起こしてしまったかと申し訳ない気持ちになったが、のんびり準備してから出発するとのこと。
もう小屋の営業は終わりだが、9月中は結構歩く人はいるから安心しな、というようなエール(?)を送られ、Sälkaの小屋を後にした。
前日の快晴とは違った曇り空のもと、北へ向けて歩く。寒さは無い。
景色はあまり変わらないはずだが、やはり爽快感はかなり減弱されてしまう。
振り返ると遥か南の山には朝日が射して輝いていた。
小さなアップダウンをこなしていくと、谷のどん詰まりが見えてくる。
トレイルはこの先の峠を越えて反対の谷へ向かう。
峠の直下は少し滑りやすい斜面だが、ごく短く終わる。
あまり峠感はない簡単な登りを終えると、前日から歩いてきた谷を一望できた。
このあたりでは少し陽が射し、この谷での旅路を締め括るにはいいひと時だった。
峠で10時くらい。
峠にはまたしても小さな湖があり、その畔には避難小屋が。
湖の脇から下り始めると、石ころが散らばる広い谷になった。
これまで歩いてきた谷と景色が変わりすぎで驚く。
わずかに残る雪渓を眺め、ケルンの脇を通り下っていく。
石ころエリアを過ぎて草地に入ると、近くにトナカイの群れが。
先頭を白い大きな個体が歩き、どうやらそれがボスのようだ。
トレイルを右から左へ横切っていき、そのうち一頭はそこそこ近くから写真を撮ることができた。
南の方角からヘリが北へ飛び去って行った。
Sälkaの小屋番さんを乗せたものだろうか。
Tjäktjaの小屋が左岸に見えてくる。
トレイルは終始右岸をいくので、小屋の前には吊り橋が架かる。
人がいるのが見えた。ここで11:45。
小屋を過ぎて大きめな支流を渡る河原で昼食。
川の水でカップラーメン、Kirunaで買ったリンゴ。
大きなザックを背負った大学生くらいの2人組とすれ違う。
この川は増水時に渡るのは難しそうだ。
このあたりからこれまでで一番谷が広がる。
×印の立て札が無数に続く。
積雪期のスノーモービル用の目印らしく、だいたいトレイルの右側、少し上を通っている。
谷をふさぐように大きな岩のような丘が横たわっているのが昼食を摂ったあたりから見えていたが、トレイルはこの脇を通って続く。
峠を越えるまでの谷ではあまり見かけなかった巨岩(氷河の置き土産?)が点在。
丘を回り込むと、この日の目的地Alesjaure小屋がある湖が見えてくる。
気温は10℃くらい。
遥か遠くに歩いている2人組が見えたが、最終的に小屋手前で追いついた。
小屋手前にキャンプ適地と思しき広場があり、川を立派な吊り橋で渡って小屋に到着。
Sälkaよりも規模は大きく、管理棟にはまだレンジャーがいた。
冬季小屋に案内してもらい、中に入ると既に先客が3人いた。
冬季小屋のキャパは4人。ぴったりだ。
暖炉に火が焚かれ、温まらせてもらう。
ポンプでくみ上げて置かれた水があるそうだが、営業が終わっていることもあり綺麗では無さそうな気がして、湖まで水を汲みに行った。
一応煮沸してから飲んだが、翌日明るいところで改めて見ると明らかに浮遊物が。
お腹は壊さなかったものの、気分は下がった。
小屋のコンロが使え、快適快適。
結局峠を越えてからはずっと曇りのまま天気は回復せず。
でも雨は降らなかった。
同宿者はVistasから来たそうで、翌日はノルウェー領のCunojaureへ行くとのこと。
自分はAbiskoまで行くと告げると、"You're young!"と。
彼らは日が暮れると寝てしまったが、自分はもう少しゆっくりして就寝。
曇り空のためオーロラは期待できず。
9/18(日) Alesjaure → Abisko
5時起床。同宿者も同じ頃に起きてくる。
朝食後、みんなで掃除して出発。
彼らはすぐに分岐路へ行ってしまい、またも一人旅に。
湖に沿って歩く。
ところどころ泥濘地帯を歩き、畔を歩いたりもする。
泥濘には油が浮いていた。泥炭?
畔では前日追い抜いた2人組がテントを張っていた。
ちょうど朝食中らしく"ヘイ!"と挨拶して通り過ぎる。
対岸にはサーミの集落を望み、平坦た道をひたすら進む。
行く手にはきれいな形をした大きな山が聳える。
後々この左側を巻いていく。
7:50、Alesjaureへの船着き場に到着。
既にオフシーズンのため、待合スペースがあるだけで船もない。
ここから次の湖までの間にはブルーベリーがたくさん生っていた。
摘めるだけ摘んで食べ歩く。
船着き場から4キロほど行くと、トナカイ用の柵を越える。
だんだん谷が狭まり、トラバースしていく。
狭い谷は長くは続かず、抜け始めるあたりで樹木が出てくる。3日ぶりの木だ。
この辺りまでは道の両側に赤いペンキで塗られた石が配されていたが、ここからは木が増えるために目立たなくなる。
10:45、紅葉に包まれたAbiskojaureの小屋が見えてくる。
そこそこな下り。
対向者とすれ違う。犬連れのソロ女性も。
Alesjaureからここまでは左岸、橋で右岸に渡ると国立公園に入る。
その手前にテン場。
11:50、Abiskojaureへの分岐点。
このあたりで昼食。沢で水も汲めた。
また湖に沿った平坦な道を歩きだんだん道幅が広くなっていく。
バギーの轍が出てくる。
樹木があるためこれまでより見通しは無くなっていき、少し退屈になってくる。
iPhoneで音楽を流しながらひたすら歩く。
靴ずれした足もそろそろしんどくなってきて、我慢の時間に。
15:20、川沿いの高台に到着。
このあたりはAbiskoの散策路になっていて、いよいよゴールは近い。
30分程歩くと、線路が見えてくる。
16:00ゴールである門に到着。
思ったより小さく簡素だが、100キロ歩ききった身にはこれでも十分感動的なものだった。
一人写真撮影大会を開催し、駅をのぞいてAbiskoの街へ向かう。
まだ2キロほどある。
幹線道路(E10)沿いに歩くが、車のスピードが速く、大型トラックも走るので結構怖い。
17時過ぎ、宿のAbisko guesthouseに到着。
夕食を食べるところはまた2キロ引き返したSTFホテルくらいしかないとのことだったので、また歩いていく。
17時までは宿近くのAbisko auroraがやっているらしかったが。。
STFホテルはちゃんとしたホテル。
本館はそこそこ高そうだったが、コテージや比較的手ごろそうな別棟の部屋もあった。
レストランは予約なくても入れ、ビールとメインだけ注文。
"北緯66.6度"に出てくるAbiskoのトナカイ料理をぜひとも食べてみたかった。
あまり英語の表記がよくわからず、出てきたのは肉団子とマッシュポテト。
臭みはなくさっぱりした味。食べやすく満足。
ポテトもけっこうお腹にたまり、これだけで十分だった。
ホテルの売店をのぞいてうろうろしていると、日本人おばちゃん団体を発見。
5日くらい日本人を見ていなかったので、謎のテンションで話しかけに行ってしまった。
いきなり小汚い男が現れて驚かれただろうけど。。笑
ホテルで前日のAlesjaureでの宿代を払い、宿へ戻る。
途切れ途切れであるものの雲が広がり、オーロラは見られなかった。
9/20(火) Abisko散策、寝台列車でストックホルムへ
山行予備日として置いておいたため、Abiskoの街を散策。
しかし小さい街すぎて見るところはない。
近くの山の上へリフトで行けるものの、この日も曇りなため行く気も起きず。
結局宿でだらだらして列車の時間に。
ノルウェーのナルヴィークから来る列車に乗り、ボーデンまで。
入山前にいたキルナの街も通る。
定刻通りボーデンに到着、乗り換え。接続は30分ほど。
時間通りストックホルム行きの夜行列車がやってきて、乗り込む。
コンパートメントには6人まで。
イラク人が一人いた。薬剤師らしく、違うけど自分も薬剤師ということにして(薬学部卒だからいいでしょ)なんとなく意気投合。
夕食をごちそうになる。
日没時刻になると、礼拝するから15分くらい席を外してくれないかと言われる。
結局1時間近く礼拝をしていたので、空いているコンパートメントで日本から持ってきたビールを飲んで待つ。
寝る時間まで同じコンパートメントにはイラク人しかいなかったのに、翌朝起きたら全て埋まっていた。
9/21(水) ストックホルム観光、ストックホルム→ヘルシンキ→成田
ストックホルム駅に到着。
昼過ぎの飛行機に乗るので、半日でできるだけ市内を観光。
市庁舎、大聖堂、ノーベル博物館、王宮の衛兵交代式と慌ただしく回り、12:15の空港行き列車に乗る。
アーランダ空港から小さめな飛行機に乗ってヘルシンキへ。
機窓からは美しい田園地帯と多島海を眺める。
ヘルシンキでも乗り換え時間は30分ちょっと。
EUから出ていく場合はゲートを越えないといけなくて少し時間がかかる。
免税手続きをしようとしたら、窓口前には長蛇の列が。(ほとんど中国人??)
諦めて乗り換え口へ。
消費税25%の免除ができなかったのは痛い。。
ともあれ、無事日本への飛行機に乗り、帰国の途に就いた。
隣席の人はスペインへのツアー客で、闘牛やパエリアの話をしつつ楽しく機内のひと時を過ごすことができた。
機内からオーロラが見えることを期待したが、またしてもその期待は叶わなかった。
日本が近くなってきたころに日の出を迎えた。
日出ずる国の言葉通りだ。
清々しい気持ちで日本に帰ってきた。
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