【春山!】霞沢岳アタック
- GPS
- 28:28
- 距離
- 14.8km
- 登り
- 1,516m
- 下り
- 1,517m
コースタイム
天候 | 4日 高気圧圏内 晴れ 5日 弱い高気圧圏内 曇りのち晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2017年03月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
駐車代600円/日 |
コース状況/ 危険箇所等 |
2500m付近の岩峰が核心 岩慣れしていれば、フィックスロープ頼りで登り降りできる。(今回ザイルを持っていったが使用せず)初心者がいるなら確保や懸垂確保が必要 樹林内にも急斜があり、雪が少ないと難易度がますかもしれない テント適地1940〜1980m, 2050m,2200m付近の平坦地 |
その他周辺情報 | 平湯温泉 500円 |
写真
感想
今回はromさん企画の霞沢岳アタックに参加。
なかなか自分たちだけでは思いつかない山行。あまり足の向いていなかった穂高方面なのも楽しみだ。
4日 のんびりコンタ上げ、ぬくぬくテント
久々の東海北陸道を快走し、ひるがの高原SAで仮眠。地味に寒かった。
沢渡駐車場で、前日八方でスキーをしていたroomさんと合流。
荷物を乗せ換えてrom号で坂巻温泉へ。
適当に準備して出発。準備が寒くないのは幸せだ。
車道を歩いて釜トンネルから入山。
上高地にスノーシューハイクなのか、軽装の人も多く見られた。
凍結に注意しながらトンネルを登っていく。
真新しい二つ目のトンネルを抜けた先のカーブ手前の国土交通省の看板のところから西尾根に取りつく。
今回はトレースもバッチリだ。日帰りで目指す人ともすれ違った。
アイゼンを総貯蓄し、100mくらい尾根沿いに歩いてトラロープやデポ旗を目印に急斜を登っていく。
尾根に乗ると大正池や穂高が見える。なかなか綺麗だ。
ここからはひたすら西尾根を登っていく。
急斜を50〜100mくらい登ると緩いところ、また急斜の繰り返し。
冬季のみのルートとはいえ、デポ旗はしっかりついている。
急斜は岩を巻き気味に登ったり、倒木をくぐったりと少し面倒な箇所もあった。
今回は雪も多くそこそこステップも決まったが、初冬や残雪期で雪が少なくなると取りつきあたりから苦労するかもしれない。
1960mに4-5人用のテントを張れる日当たりの良い平坦地があった。
情報ではもう少し上にも適地があるようだが、気持ちがよさそうなところなのでここで行動終了。
暖かいので、テント設営もまったく苦にならない。
設営を終えてテントにもぐり込んで、お茶なんかを飲む。
U堀さんが百均で買いそろえたお茶セット。レモン粉末が行動後の体に染みる。
ぼちぼち、お酒とつまみを出しながら、陽が当たりぬくぬくのテントの中でうたた寝混じりでのんびり。幸せな山行だ。
夕刻が近づいてきたので、適当に米を炊く。
晩御飯のメニューはキムチ鍋。ニンニクやショウガたっぷりで美味しい。
気がつけば日没の時間。穂高や乗鞍が赤く染まるのを眺める。本当に素晴らしい。
お腹を満たして、あとはシュラフにもぐり込んで寝るだけ。明日は晴れるかな?
5日 霞沢岳へ
夜もまったく寒さを感じず熟睡、幸せ。
朝ごはんはいつもどおり棒ラーメン。なんかバリエーション持たせなければ。
空には星が瞬いている。果たしてどうなることやら。
一応、岩峰でザイルを出すかもしれないので、ハーネスを着けて5時半に出発。
一段下や、上にテントを張っていた人たちも同じくらいに出発していた。
昨日同様、急斜と緩いところを繰り返す形で登る。
標高を上げるにつれて、眺めがよくなり、日の出時間となる。
乗鞍や穂高、焼岳が赤く染まっていく最高の時間だ。
岩峰が近づくと樹林も疎になってきて、小さいながら雪庇も出てくる。
穂高はガスがかかったり取れたり、ピーク方面はガス。
今日は回復傾向のはずだけどガスが取れるかな、なんて思っているうちに岩峰の下へ。
岩峰は硬い雪の急斜から始まり、20mほど岩壁が続く。氷混じりのい緩い岩壁だが、真ん中が少し立っている。
フィックスロープがありそれを頼りできるが、岩慣れ・確実なアイゼンワークが必要だろう。
岩峰を越えるとなだらか雪稜がピークまで続く。
幻想的なガスの中を歩いていく。ところどころ吹き溜まりもあるが問題にはならない。
時折太陽も見えて晴れきるかなと思うも、ガスが飛ばないままピークへ。
霞沢岳の名前の書いてある看板のみ。なかなか渋くていい感じ。本来夏道がついているルートにもトレースがついていた。
ピーク写真を撮ったりしつつ晴れるかなと思い少し待つも寒くなってきてしまったので、下り始める。
下りの岩峰はフィックスロープ頼りにゴボウで下る。
中段の立っているところを下るときに少し振られそうになるのと、下部のロープがない部分をバックステップするのが少し緊張した。
ポイントを越えてあとは正面に焼岳、姿を現した穂高、ガスから頭を出す乗鞍・御嶽を見ながらのんびり下る。
天候も回復してきて暖かさも感じるくらいになってきた。
尻滑りも交えながらあっという間にテンバまで下りてくる。少し暑さも感じるくらい。
すっかり晴れた青空の下のんびりテントを撤収する。
テンバからの下りもあっという間。鳥のさえずりも聞こえ、すっかり春だなぁという感じ。
最後の取り付きも尻セードで下って取付地点へ。あとはトンネルを抜け、車道を歩いて坂巻温泉へ。途中、対岸に湯船を見つけてちょっとびっくり。
その後は平湯温泉で汗を流して、とろろ蕎麦を食べて締めくくる。
のんびり春山を満喫できて大満足、これまであんまり足の向いてなかった穂高にも行ってみたくなる良い山行となった。
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