記録ID: 1084178
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雪山ハイキング
磐梯・吾妻・安達太良
札幌行きの前に、春の吾妻へ (17)
1973年03月08日(木) [日帰り]
- GPS
- --:--
- 距離
- 11.0km
- 登り
- 846m
- 下り
- 831m
コースタイム
日帰り
- 山行
- 5:50
- 休憩
- 2:35
- 合計
- 8:25
7:45
120分
高湯
9:45
9:45
55分
水呑み場
10:40
10:45
60分
賽の河原
11:45
14:10
45分
慶応吾妻山荘
14:55
15:00
70分
賽の河原
16:10
高湯
家形山の麓、追分まで上がって、引き返し、吾妻山荘に立ち寄って下山した。
天候 | 気圧の谷の通過後、午後から吹雪へ移行。 |
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アクセス |
利用交通機関:
バス
|
コース状況/ 危険箇所等 |
積雪は上部で80センチ内外。 |
写真
装備
備考 | 装備について (当時の記録といっしょにノートに書き込まれたもの) 12月と3月の2回の冬山山行を経験したが、装備面について補記したい。 着用した装備は、2回ともオーバーズボン(テトロン)、ウインドヤッケ(ビニロン)、ロングスパッツ(表ナイロン、裏ビニロン)、オーバー手袋(ナイロン厚手)――これらは外装のみーーだったが、一番心配になったのは、やはり防水性についてだった。 山靴の防水性については申し分なかったが、ロングスパッツとオーバーズボンは足首のところで、体温で融けた雪の水分がしみこんできて、上の方から靴のなかをぬらしてしまった。 また、雪の上に直接、腰をおろしたことで、お尻からニッカーが濡れてしまった。 これらは、スパッツの上に樹脂加工したような防水性のいいものを使用するなり、尻皮を着用するなりして解決していきたい。 オーバーズボンについては、むれるということもあるので、あまり防水液などをかけすぎない方がいいだろう。 ヤッケについては、低山ということもあって、ビニロン製を着用したが、12月の山行の場合、湿雪には、やはり、同行した人のナイロンのものよりは、防水は良かったようだ。ただ、一度濡れてしまった場合、ナイロンのものより乾きにくいという欠点は、ビバーク山行などの場合、マイナスになるだろう。 ナイロンとビニロンのシングルヤッケの重ね着などは、一度やってみたいと思う。ナイロン製を上側に着るのだが、利点としては、○雪がつきにくい、○防水性が高い、○天気によってシングルヤッケとして使用可、○上側(ナイロン側)が濡れても、すぐ乾かせるなどが考えられる。 オーバー手袋についてはどうしてもぬれてしまうので、防水液をよくふりかけておくことと、スペアを用意することを忘れないようにしたい。 服装類では、下着は純毛のが2組はぜひ必要だと思った。ウールのセーターで代用したが、中から濡れるというのは本当に気持ちが悪い。 ソックスにはもっと金をかけて、ウール製品でなくては、足がむれて困る。冬山では途中で靴を脱ぐことなど不可能なのだから・・・。 その他として、雨具は、ナイロンに樹脂加工の場合には、場合によってはウインドヤッケ、ズボンなどにも使用できるものがほしいこと。タワシとナイフをいつも取り出せるところにおいておくことなどを記しておく。 (2017年 追記――― その後、1975年ごろ冬山用ヤッケに、雪が付着しにくい加工をほどこしたテトロン地の製が広まった。1977年ごろ、ゴアテックスの登場で、濡れと蒸れの苦労は解決に向かった。) |
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感想
(記録は、当時の書いたままを記す。)
入試を終えて久しぶりの入山。そして日帰りとはいえ、冬山で初めての単独行だった。体と雪の状態に合わせて、場合によっては家形山山頂をめざすつもりで出発したが、出だしのいつもの不調がたたっれ、のんびり登りすぎてしまい、雪質良好のせっかくのチャンスをのがしてしまった。
雪は2,3日前に降ったものだは、低いところでは表面がザラメ状(ほどではない)わりかししまって、余り足は沈まず、1000mより上に出ても、乾燥雪の表面がどういうわけか締まっていて、ワカンもよくきいた。
12月のとき、上部では粉雪、下部はべた雪のラッセル苦労がまるでウソのような歩行ができた。
家形山のふもとまで行って、時間がないのと、悪い雲が出始めたのと、ハラが減ったのを理由に、吾妻山荘入り。管理人の岡部さんがパトロール中とかで、いなかったので、勝手に上がり込み、ストーブに火を入れて、お茶を飲んで休んだ。
山荘は午後2時すぎに出発。小雪をともなった季節風で、前よりもいっそうしまった雪の上を、大またで、ケーカイに飛ばして、2時間ほどで下山終了。高湯のところてんに、ありついた。
一日中、誰にも会わないで、ウサギと自分の足跡ばかり眺めての、いい山行だった。
(この山行のあと、東京の「さかいや」に冬用の山靴を買いに上京。日帰り。4月1日に、福島駅から夜行列車で札幌へ向かった。)
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