愛しの雲取山【積雪期縦走 2017】
- GPS
- --:--
- 距離
- 21.1km
- 登り
- 1,516m
- 下り
- 2,047m
コースタイム
- 山行
- 8:40
- 休憩
- 0:20
- 合計
- 9:00
- 山行
- 8:09
- 休憩
- 1:20
- 合計
- 9:29
天候 | 19日:晴れときどき曇り 20日:晴 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2017年03月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車 バス タクシー
上野駅 15:22-山手線-15:38 池袋駅 16:30-西武秩父線-17:50 西武秩父駅 17:55-タクシー-19:01 三峰神社 【復路】 鴨沢バス停 16:03-西東京バス-16:39 奥多摩駅 15:54-ホリデー快速おくたま号-18:31 お茶の水駅 |
コース状況/ 危険箇所等 |
【三峰神社〜雲取山】 標識がよく整備されており,道に迷うことはない.今回は霧藻ヶ峰〜雲取山まで30cm程度の積雪が続く.雪上のトレースはしっかりしているため,迷うことはない.路面の状況はさまざまで,凍結している箇所もあれば,サラサラの雪のままの場所もあった.日当りのよい場所では一部雪が溶けていた.凍結した斜面・サラサラ雪の斜面は滑りやすいので,注意が必要.アイゼンは必須. 【雲取山〜鴨沢】 標識がよく整備されており,道に迷うことはない.雲取山山頂〜小雲取山付近は路面が凍結していた.七ツ石山付近も一部凍結している.それ以外の箇所は泥濘んでいる場所が多く,足が滑りやすかった.日当りのよい場所は乾燥していて,歩きやすかった. |
その他周辺情報 | ・三峰神社付近にお土産屋,飲食店あり. ・鴨沢下山口周辺に飲食店あり. ・奥多摩駅周辺にはお土産屋・飲食店多数 |
写真
感想
はじめて積雪期に2,000m峰に登った.
雲取山には2年前の6月に一度登ったことがある.そのため高低差とか,歩行距離から,私でも十分に登れる山であることを知っていた.―この山なら積雪期でも登ることができる.そう思い,本格的な雪山への最初の挑戦として,雲取山を選んだ.
本当は初日に麓から三峰山まで登って三峰神社に前泊し,二日目から雲取山を目指すはずだった.しかし,連休前日と初日の午前中に余計な仕事が入り,三峰山に入れたのは初日の夕方遅くなってからだった(しかもバスには乗れず,タクシーで).その結果,タクシー料金1万円がぶっ飛んだ.さらに翌朝はこの一週間の疲れが取れず,早起きすることができなかった.だらだらしながら,9時半頃に三峰神社を出発した.
しかも,一眼レフを取り出してメモリーカードを忘れてきたことに気づいた.この山行中,一眼レフで写真は撮れず,一眼レフはただの重しでしかなかった.
...もう,最悪のスタートだった.
霧藻ヶ峰から雲取山頂まで,ずっと雪が続いていた.おおよそ30cmは積雪していただろうか.登山道にはずっとトレースがついていて,迷うことはなかった.凍った場所もあれば,さらさらとした雪が積もっている場所もあった.軽アイゼンを履いていたが,軽アイゼンの裏に雪が引っつきやすかった.そうなると軽アイゼンの爪が雪面に食い込まず,滑りやすくなった.これくらいの雪山では軽アイゼンですら不十分かもしれない.
雪道に歩き慣れなかったせいか,予想よりも歩くのに時間がかかってしまった.白岩山から芋ノ木ドッケ付近を歩いている最中にどんどん日が傾いてきた.夕焼けの中に見る奥秩父の青い山々がとても美しかった.途中からは昨年10月に登った甲武信岳が見えた.時間が遅れて焦る気持ちもあったが,とても幸せな風景だった.
予定では16:00過ぎに雲取山荘に到着する予定だったが,実際に到着できたのは18:20頃だった.日没を30分ほど過ぎ,山荘に到着する頃は辺りがまっ暗だった.遠くに山荘の灯りが見えた時は心底ホッとした.危うく,雪山で遭難するところだった.
山荘では同室のおっちゃん達に声をかけていただき,酒を飲みながら話に混ぜてもらった.山の話から,人生論,仕事の話まで,いろいろな話を語り合った.こんな形での一期一会の出会いが山小屋宿泊の醍醐味である.消灯時間まで話が尽きなかった.
翌日は,山小屋の玄関先で日の出を迎えた.雲取山に登頂したのは06:00ころ.山頂には大きな真新しい標識が建っていた.山頂からは富士山,大菩薩連嶺,南アルプス,奥多摩の山々,丹沢山地を望むことができた,前回雲取山に登頂した時には富士山が見えなかっただけに,今回富士山を望むことができたのは嬉しかった.
雲取山山頂からは鴨沢方面に下山した.暖かい日が射す石尾根で,奥多摩の山々を望みながら日向ぼっこするのは,とても気持ちがよかった.石尾根からは七ツ石山に寄って鴨沢に下山した.あまりにゆっくりしすぎたせいか,下山には前回より3時間も余計に時間がかかった.
スタートはグダグダだったが,2,000m級の雪山に挑戦できた今回の山行はとても有意義だった.
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