顔振峠
- GPS
- --:--
- 距離
- 7.7km
- 登り
- 497m
- 下り
- 495m
コースタイム
過去天気図(気象庁) | 2017年03月の天気図 |
---|---|
アクセス |
利用交通機関:
電車
|
写真
感想
気候も緩んできた3月半ばの3連休。
気温も4月上旬並みということでやっと移動運用に適したシーズンが始まったようだ。
そろそろ新たな移動運用地から出てみたい。
未踏候補地として西武秩父線沿線の有名展望ポイントを挙げる。
関八州展望台(入間郡越生町)標高771m
黒山展望台(入間郡越生町)標高500m
丸山展望台(秩父郡横瀬町)標高960m、
顔振峠雨乞い塚展望台(飯能市)標高574m
いずれも移動運用地としてはよく使用されるポイントにも拘らず、未だ無線では訪れた事がない。
これらは近くまで車道が整備されていてモービルであればアクセスは容易い。
実際ここからの移動局は大半が車での運用のようだ。
しかし徒歩となると直近までの公共交通機関がなく、麓駅から登山しなければならない。
それもかなりの時間と体力を要する。そんな理由もあってこれまで移動運用に至らなかったのだがそんなこともいっていられない。
ハイクガイドブック片手に何とか挑戦しようと思い立つ。
先に挙げた候補地の中で最も容易そうなのは顔振峠。
顔振峠は、義経と弁慶主従がこの峠を越えた折、あまりの絶景に何度も振り返ったことが地名の由来になったといわれている。峠には茶店がならび、食事・休憩ができる。
地名は小学校の遠足で赴いた記憶があるが、40年以上前でどんなところだったか殆ど思い出せない。
最寄り駅は西武秩父線吾野駅。ガイドブックによるとここから徒歩で1時間20分ほどらしい。
ハイキング主体のガイドブックだと越上山や黒山三滝を巡るコースとセットで紹介されていて吾野駅と顔振峠往復のシンプルな道程紹介はなく、ネットで調べたりして苦労する。
19日日曜日、天気もよく、気温も4月上旬並みとのことで朝7時前に自宅を出発。
西武新宿線鷺ノ宮駅から07時12分発急行本川越行きに乗り込む。BGMで聴いていたNHKFMからベートーベンの第9が流れていた。
所沢で07時40分発普通飯能行きに乗り換えて08時05分に飯能駅着。
駅で昼食用のパンを購入し08時28分発西武秩父行き普通電車に乗り込む。出発する頃にはハイカーで満員。
吾野駅に着いたのは08時52分。
ハイキング登山するには少し遅い時間帯。
駅前には顔振峠への道標が掲げられている。ここからは3.8kmの距離。
山道で3.8Kmは相当ある。ややげんなり。無線機やアンテナポールなど約8kgの荷物を背負っていると尚更だ。
08時57分出発。駅改札から右側に進み、線路沿いすぐに階段があるからそこを下る。
橋を渡って高麗川沿いの車道299号線を東に辿って吾野中学の脇を入る。所々に顔振峠への道標があるからそれ程迷うことはない。もう少し先の借宿神社の交差点を左折したほうがアップダウンがなくてよいかもしれない。道標に沿って県道61号越生長沢線(といっても未改良区間なので殆ど車は走っていない)の舗装道路をひたすら歩く。途中ベンチ椅子があるスペースで暫く休憩。
駅からハイカーは自分だけ。連休中というのに閑散。
09時44分、吾野駅から歩くこと47分余。ヘアピンカーブのところで道が二股に分かれる。
道標に拠れば右の道が顔振峠へのルート。先は山道。
手持ちのガイドでは左側の車道を登っても顔振峠に至れるが相当な回り道。
迷ったが結局、右側の登山道を進むことになる。
分かれ道毎に道標があるので迷う事はないが山道なので単独行は若干不安。熊やイノシシも居るというので油断は禁物。熊除けの鈴を付けているハイカーも見かける。
ただ、先日の雷電山と違い、植林地帯ではないので道中は比較的明るく、足場もしっかりしていて急坂もなく苦痛は伴わない。道端に猫や梟の置物や祠に人形が添えられている場所もあった。
10時25分、林道奥武蔵2号線に飛び出す。吾野駅から1時間28分余、山頂集落のあるところまで達する。
峠まであと300m。車道を渡ると梅が満開で綺麗な場所に出る。
振り向けば西に秩父の山のパノラマが。
あいにく靄っていておぼろげにしか覗えないが武甲山や麓の吾野駅周辺が覗えた。
10時34分、やっと顔振峠到着。
茶屋はハイカーやサイクリングの人で賑わっていた。
眺望の利く駐車スペースもあったが、目的地はここではない。
もう少し上がった「雨乞い塚」という展望台だ。
しかし道標らしきものはどこにも見当たらない。
顔振峠の由来が刻まれている石碑の裏に更に上っていく山道があったので進んでみる。
暗い植林地帯を10分ほど登るとやっと明るく開けた「雨乞い塚」に到達。
時刻は10時45分。吾野駅から1時間45分かかった。
標高は574m。
北西から北東に視野が開けている。靄っているため余り視程は良くない。
北西方面に関八州展望台、北東には越生町方面の市街が見渡せる。逆方向の南側は樹木が茂って視界が遮られているが峠よりは見渡し範囲が広い。
15時50分に下山開始。知人は登ってくるときにカモシカを目撃したという。
暗くなる前に駅まで降りたい。往路と同じ道を下山。
17時09分に吾野駅着。展望台から約1時間20分かかった。
吾野駅17時18分発急行池袋行きに乗り込む。
飯能駅で途中下車。知人と宮沢湖畔にある温泉「喜楽里」に立ち寄る。
飯能駅北口からイーグルバスで約10分。「宮沢湖温泉」下車。便数が1時間に1本しかないのが難。運賃は200円。
入浴料は18時を過ぎていたので夜間割引で930円。
移動運用ハイキングの疲れを癒す。
時間がなかったので食事、土産は省略。20時16分のバスで飯能駅へ戻り、西武線所沢駅で知人と解散。新宿線に乗り換え、鷺ノ宮に帰る。
今回は移動運用専念のハイキングではなかったので局数は稼げなかったが、顔振峠雨乞い塚はロケーションとしてまずまずの場所であった。
アクセス費用
往路
鷺ノ宮-吾野間(西武線) 556円
帰路
吾野-飯能間(西武秩父線) 237円
飯能駅北口-宮沢湖温泉(イーグルバス) 200円×2
温泉入浴料 930円
飯能ー鷺ノ宮(西武線) 432円
食事代(グミ、パン他) 216円
トータル 2771円
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