摩耶 春の山開き（2本のマザーツリーとマイナールート訪問）

2017年03月25日(土) [日帰り]

• GPS: 07:14
• 距離: 11.6km
• 登り: 930m
• 下り: 924m

コースタイム

日帰り

• 山行: 5:40
• 休憩: 1:35
• 合計: 7:15

8:46 スタート地点
10:13 10:13 五鬼城公園登山口
11:31 11:32 摩耶ロープウェイ虹の駅
11:51 11:51 摩耶山史跡公園
12:00 12:00 摩耶ロープウェー星の駅
12:04 12:24 掬星台
12:25 12:26 摩耶ロープウェー星の駅
12:31 13:18 掬星台
13:19 13:19 摩耶ロープウェー星の駅
13:21 13:21 摩耶山
13:40 13:53 天狗道マザーツリー
13:55 13:55 アドベンチャールート分岐（全山縦走路側）
14:31 14:31 青谷道行者堂跡
14:37 14:40 大龍院
14:51 15:01 学校林道登り口
16:01 ＪＲ新幹線新神戸駅

天候

薄曇り　神戸の最高気温 11.2℃　肌寒い一日

アクセス

利用交通機関：

電車

登山：阪急王子公園駅
下山：市営地下鉄新神戸駅

コース状況／危険箇所等

本日歩いたマイナールートは、
1．十三丁石〜貧乏川起点↑　　　　　・・・急坂、踏み跡薄し、要ルーファイ
2．摩耶ケーブル第二東尾根↑　　　　・・・急坂、踏み跡薄し、要ルーファイ
3．旧天上寺東側道↑　　　　　　　　・・・踏み跡明確、危険なし
4．老婆谷↓　　　　　　　　　　　　・・・踏み跡そこそこ、危険なし
5．学校林道下部（中尾谷東尾根）↓　・・・感想参照

一部歩いたメジャールートは、
1．上野道↓↑
2．天狗道（天狗道マザーツリー↓↑）
3．旧摩耶道↓

マイナールートは六甲山系アラカルートを参考にさせて頂きました。
http://alacaroute1.web.fc2.com/
いつも貴重な情報の数々、どうもありがとうございます。

写真

3/25 8:47

8:47 王子公園駅しゅっぱーつ！　行き先は摩耶ケーブル東第二尾根

3/25 8:59

桜の開花状況を見たくて登山研修所の横を通りました

3/25 8:59

開花はしばらく先になるもよう

3/25 9:17

ケーブル駅の前を通り過ぎ、

3/25 9:18

百mほど先の交差点を左折。山方面に進み、

3/25 9:19

私有駐車場内を進めば、

3/25 9:20

予定外！こんな所にマザーツリーがありました。六甲マザーツリー20（今は19?）に選出されていたのかどうか不明です

3/25 9:20

なかなかの迫力です

3/25 9:21

その先から山に入ります

3/25 9:22

いきなりの急登

3/25 9:22

さっそく杖を現地調達。今日は太めを選びました

3/25 9:24

煉瓦造りの遺構あり

3/25 9:25

これぐらいの急登（木は斜めですが右下の遺構基準で測ると45°ぐらいか）

3/25 9:29

これぐらいの傾斜になると、木を掴まないと表土ごと滑り落ちます

3/25 9:31

Helpロープあり

3/25 9:33

さらに急登が続きます

3/25 9:36

部分的にはこんな急斜面。直登せずに踏み跡らしき所をジグザグにルートを取ります

3/25 9:38

笹が出てきて、

3/25 9:40

15分ほど登ると尾根に上がり傾斜が少しマシになってきました。要所要所に赤いリボンがあります

3/25 9:41

明確な尾根道となります

3/25 9:42

右下に分岐する道がありましたが左の尾根を行きます

3/25 9:51

小広場に出ました。アレッ！この尾根に鉄塔はない？　ここで間違った尾根に取り付いていたことに気付きました ヽ(。_゜)ノ ガーン！

3/25 9:55

まぁ一旦、上野道に出るしかないでしょう。引き続き歩きやすい尾根道を進み、

3/25 9:56

見覚えのある小鉄塔が見えてきました

3/25 9:57

送電線鉄塔は摩耶ケーブル電源用でトンネルの上に立っています。ケーブルカーは先日撮影済みなのでスルーします

3/25 10:01

十三丁石に着きました。ここで上野道に合流。因みに歩いて来たのは「十三丁石〜貧乏川起点」ルートです（六甲山系アラカルートよりの情報）

3/25 10:06

上野道を下ります。急いでいても展望の名所をスルーするわけにはまいりません

3/25 10:08

向かいの尾根が目的の「摩耶ケーブル第ニ東尾根」です

3/25 10:16

街に降りてきました

3/25 10:18

再びケーブル下駅を通過

3/25 10:19

再びこのマンションを越したところで右に曲がり、

3/25 10:20

再び駐車場に出ます。今度は一段下を通ります

3/25 10:21

先ほど撮影したマザーツリー（奥）の手前にも同クラスの大木がありました。これもマザーツリーなのでしょうか？

3/25 10:21

水路（貧乏川・・・名の由来は？）を辿ると、

3/25 10:22

貧乏川の起点に着きました

3/25 10:22

川を渡った左岸（崖状）に径が付いています

3/25 10:23

ここが摩耶ケーブル第ニ東尾根の取り付きです

3/25 10:26

再び「いきなりの急登」が始まります

3/25 10:29

整備（枝の伐採）のあとがありました

3/25 10:32

取り付きから5分ほどで尾根状となり、傾斜も緩やかになってきました

3/25 10:36

笹が切り開かれています

3/25 10:36

尾根らしくなり歩きやすい径です

3/25 10:40

少し開けた場所に出てきました

3/25 10:42

西方面。東山尾根の鉄塔が見えます。写真では判りづらいですが摩耶ケーブル送電線の小鉄塔も

3/25 10:43

街も見えますがピンぼけ。濃い霞のためオートフォーカスが効かなかったようです

3/25 10:44

東方面の風景

3/25 10:45

目指す鉄塔が見えてきました。2つ目の鉄塔が奥に見えます

3/25 10:47

予想どおり神戸港線13

3/25 10:47

標識には上筒井2、南灘連8とあります。いずれも未訪問。箕岡東尾根にある鉄塔と思われます

3/25 10:50

少し上に行った所にも標札が。右には「上筒井3　行って来い」と書かれています。そちらには行かずに左（尾根方面）を進みます。

3/25 10:52

しかし尾根に行く径はなく、最悪の急斜面をよじ登ることに

3/25 10:55

何とか尾根に出ると踏み跡がうっすらありました。尾根通しで登った方が良かったようです。（後に新事実が判明）

3/25 10:58

石垣が出てきました。（上にも。計四段ありました）これらも太平洋戦争の遺構？

3/25 11:00

石垣の上には山を削ったような地形が出てきました

3/25 11:02

斜面に付けられたトラバース路を登ります

3/25 11:03

お城のように立派な石垣が出現。上には鉄塔が

3/25 11:04

「上筒井線3」でした。ということはさっきの関電標識に従って右に行けば苦労する必要がなかったのかも

3/25 11:06

鉄塔の上はいい尾根径となりますが、鉄塔へは「行って来い」だったので、関電巡視路ではありません

3/25 11:07

笹が払われた広い尾根

3/25 11:13

山ツツジの木にも蕾みはなく、開花はまだまだ先のようです

3/25 11:18

その後もいい径が続きます

3/25 11:22

やがて摩耶ケーブル線路脇の広場に出ました。下り車両が通過

3/25 11:23

何故か付近はゴミがいっぱい

3/25 11:26

もう一つの車両が登って来ました

3/25 11:26

運転士がマイクを持っています・・・

3/25 11:31

ケーブル上駅に着きました。この間の出来事については感想に記すことにします

3/25 11:36

上野道に合流

3/25 11:44

ここから旧天上寺東側道に入ります（初訪問）

3/25 11:46

階段嫌いの方にお薦めのルートです

3/25 11:49

ここにも遺構。宿坊とかあったのでしょうか

3/25 11:49

山寺尾根へのトラバースルートに出た後は史跡公園側に歩き、

3/25 11:52

史跡公園（天上寺跡）に到着

3/25 12:08

12:01 椈星台に到着。春山開きが催されていました

3/25 12:19

護摩に点火

3/25 12:25

摩耶山のゆるきゃら「しゅげんくん」だそうです。初めて見ました

3/25 12:26

cafe702から撮影。おっ、梅が咲いている

3/25 12:28

が、紅梅はまだ蕾み状態でした

3/25 12:30

炎も上がってきて宴もたけなわ

3/25 12:47

しかし、私の方はここで昼食。カレーメシ＆（第三の）ビールセット。なかなかイケます。

3/25 13:02

街を眺めながらの昼飯は最高！

3/25 12:38

霞む中突堤周辺

3/25 12:57

皆さんも春を満喫されておられます

3/25 13:19

山上は未だ肌寒い。大休憩したので体も冷え切りました。焚き火で暖まってから下ります

3/25 13:40

天狗道でマザーツリーを探してウロウロします。ここ（標高650m付近）まで下ると下り過ぎでした。少し登り直し、

3/25 13:51

石階段横のこの石（消えかけの赤丸印あり）が入り口です。（標高660m付近）

3/25 13:49

落ち葉の道を緩く下り、

3/25 13:47

大杉に出ました。旧摩耶大杉さんには敵いませんが、それを彷彿させる迫力がありました。ちょっと感動！

3/25 13:47

パノラマで撮ってみましたが、上部が切れてしまいました

3/25 13:47

旧摩耶大杉と違って、生きているのが嬉しいです

3/25 13:57

アドベンチャールート分岐からは近道の老婆谷を下ります

3/25 14:16

炭焼き窯跡

3/25 14:25

この堰堤の向こうにテープが見えます。ここが摩耶大杉第一尾根の取り付きと思われます

3/25 14:27

行者尾根取り付きまで降りてきました

3/25 14:30

行者谷に出ました

3/25 14:33

行者堂跡近くの白梅は満開

3/25 14:52

旧摩耶道と東山尾根の分岐に出ました。東山尾根方面に進みます

3/25 14:53

前回通った高射砲陣地跡の石垣です。この先の分岐を左側（神仙寺道）に行きます

3/25 14:54

上にある高射砲陣地跡の横を通り、

3/25 14:54

尾根道を行きます。先に道標が見えます

3/25 14:56

道標には「→町」の一文字だけ。神仙道は尾根道と思っていたので、ここではなく見過ごした尾根があるのではないかと戻ります

3/25 14:58

尾根を探しましたが結局、陣地跡に出ました。東山尾根しかないようです。先ほどの道標を町方面に下ります

3/25 15:05

落ち葉ふかふかの道です

3/25 15:07

道が分かれており、尾根方面に行ってみると、

3/25 15:08

見晴らしの良い場所に出ました。ただし行き止まりです

3/25 15:09

素晴らしい景観が現れました。東山尾根の鉄塔も見えますね

3/25 15:14

ここで道が分かれています。右に下るのが正しいと思いますが最後まで尾根を詰めてみたいと思います

3/25 15:15

玉永さん所有でしょうか？

3/25 15:16

引き続き尾根を行きます

3/25 15:16

生島さんの石標はこの後も多く現れました

3/25 15:17

このあたり緩やかな尾根

3/25 15:18

梶谷さんも登場

3/25 15:19

でも実効支配は猪さんか。この付近、運動場跡が多くありました

3/25 15:22

ここから急坂が始まります

3/25 15:25

45°はありそう。木を頼りに下ります

3/25 15:26

一応、踏み跡らしいのですが実体は不明

3/25 15:27

民家の屋根が見えてきました。あと少しです

3/25 15:30

ここでトラロープ発見

3/25 15:31

芥川龍之介の蜘蛛の糸ではないが助かった思い。決して独り占めにはしません

3/25 15:31

こんな崖もクリア

3/25 15:32

下の方に柵が見えてきました

3/25 15:34

ロープを乗り換えます

3/25 15:35

道に出ました

3/25 15:35

最後はこの急坂を下ってきました

3/25 15:35

家の庭の横を通り

3/25 15:37

この道は学校林道でした

3/25 15:38

春日野一号緑地の横を通り、

3/25 15:38

この階段から出てきました。その後は町を歩いて、

3/25 16:00

16:00 新神戸駅に着きました。いろいろありましたが充実した山行でした

撮影機器：

サイバーショット DSC-WX60 SONY

iPhone 7 Apple

感想

Ham⭐

摩耶山に数多くあるマイナールートを訪ねる山行です。

1．十三丁石〜貧乏川起点ルート↑
先ずは送電鉄塔空白地域を埋めるべく、「摩耶ケーブル第ニ東尾根」を訪れます。
取り付きには予想外のマザーツリーがあり儲けた気分。
そこから始まる急登！
予想していたものの相当の急登でしたが何とかクリアし、尾根からの眺望を楽しんでいたら目指す鉄塔がとなりの尾根にあることに気付きました。
アレッ!?　地図をよく見ると間違って「十三丁石〜貧乏川起点」ルートを登ってしまっていたことに気付きました。
一瞬ショックでしたが、ついでにマイナールートを一本登れたわけで結果オーライ。ものは考えようです。

2．摩耶ケーブル第ニ東尾根↑
十三丁石に着いた後、上野道で街に下りふりだしに戻ります。
再び取り付きではもう一本の大木を発見。これもマザーツリーでしょうか？
今度は間違いなく「摩耶ケーブル第ニ東尾根」に取り付き再び急登。
無事、2つの鉄塔を訪問することが出来ました。
しかし事件はこの後に発生。
上部の径沿いの小広場でケーブルカーを撮影していたら、下り車両の車掌さんと目が合いました。
登り車両の撮影も終わり右手の登山道を登ろうとしたら、「ちょっとちょっと」というお声がけ。ホームの駅員さんです。
聞けばここは登山禁止とか・・・「迷われたんですか」の問いには「下から上がってきました」と正直に答えましたが、後を付いてきて下さいとのこと。
線路脇のコンクリート階段を駅員さんの後に登りました。
これこそ普段なら進入禁止の場所。こんな所を歩けるとは超ラッキーと思いながらも、さすがに撮影は控えました。（よって駅ホームに上がるまでの写真はありません）
なお登山禁止がどの範囲なのか、いつからそうなったのか、またその理由についてネットでも調べてみましたが有効な情報は得られませんでした。
理由としてはマヤカン立ち入り禁止の関連かとは推測するのですが、だとすればマヤカンだけにとどめ、登山道まで禁止する必要はないと思うのですが。
となると、良くある「私有地に付き進入禁止」なのかもしれません。
いずれにしろ駅員さんに迷惑を掛けたことは事実であり、今後このルートを登ることはないでしょう（鉄塔にも訪れたし）

話は変わりますが、この階段は結構きつく（最大傾斜は28°とのこと）、すたすた登っていく駅員さんの後を付いていくのがやっとでした。
点検とかでしょちゅうこの階段を上り下りされているのでしょうか？
山で仕事されている方はやっぱりすごいなと感じました。

3．旧天上寺東側道
初めて通りましたが道も良く階段より足には優しい道でした。
特に下りに使用するには良いと思いました。

4．老婆谷↓
準メジャールートといって良いのではないでしょうか。
摩耶山に登るには一番楽なルートのように思います。

5．学校林道下部（中尾谷東尾根）↓
六甲アラカルートでは中尾谷東尾根となっていますが、取り付きの看板には学校林道となっていました。
この方が一般的であると思いこちらのコース名をメインとしました。
これまで学校林道は旧摩耶道から始まり天狗道で終わる道と思っていましたが、実は始点は市街であったということだったようで納得しました。
なお今回の山行では正規ルートでなく、強引に尾根通しで下りました。
その結果、木やロープの助けを借りないと下れないような急斜面の下りでした。
次回、登る際には正規ルートを辿ることで、ルート名本来の意味（小学生の遠足をイメージしています）を味わいたいと思っています。

6．天狗道マザーツリー
時々ヤマレコで噂をきく謎の大木。
摩耶山に何十回も登りながら、その実体を知ることがありませんでした。
写真を見て史跡公園にある旧摩耶大杉のことじゃあないのと思っていた時期もあったぐらいです。
今回、何が何でも逢いたいということで天狗道をウロウロした結果、ついに逢うことが出来ました。
灰色で聳える存在感は旧摩耶大杉を彷彿させます。
そして、こちらは傷つきながらも頭は緑で覆われています。
あまりにも嬉しかったので、取り付きで出合ったハイカーに訪れてみてはいかがですか？とお奨めしたら見に行ってくれました。
感想を聞きたくて少し待っていたのですが、かなりの時間が経っても帰ってこられなかったので諦めて下りました。いかがだったでしょうか？

その他、山開きの行事もあったりして何かと楽しめた一日でした。
たかが摩耶山、されど摩耶山、いい山です。