三増峠
- GPS
- 27:00
- 距離
- 23.9km
- 登り
- 692m
- 下り
- 691m
コースタイム
28日(火)
11:20 橋本駅
12:00 相模原北公園
13:00 小倉橋
13:45 小倉林道入口
14:55 登山道分岐(間違い登山道)
16:00 ビバーク
29日(水)
6:00 出発
10:00 小倉林道復帰
10:15 三増峠登山道分岐
10:45 さがみ野霊園分岐
11:30 三増峠
12:30 小倉林道県道65号合流点
13:20 荒句バス停〜橋本(神奈中バス)
14:00 橋本駅〜帰宅
天候 | 3月28日(火)〜29日(水) 28日(火)晴れ 夕方一時小雨 29日(水)午前薄曇り、午後晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2017年03月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車 バス
往路 立川→橋本(JR東) 復路 荒句→橋本(神奈中バス) 橋本→立川(JR東) |
コース状況/ 危険箇所等 |
3月28日(火)〜29日(水) ★小倉林道〜三増峠 ・「山と高原地図」には表記ないが、よく踏みこまれている普通の登山道。但し公式な道標はなく有志による手書きの標が途中に数か所ある。 ・自分も間違えたが小倉林道の三増峠への分岐数m東側に林道脇の樹木に赤テープがあり、そこからそこそこまともな登山道に降りれる。が、この登山道は下倉沢に降りてしまう。地形図上は方向的にも一致しているので間違えないように。 |
その他周辺情報 | 3月28日(火)〜29日(水) ★小倉林道は陽のあたる側の切り落としの斜面にけっこうスミレが咲いていた。 ★相模原市 北公園のあじさい園は和・洋種あわせて200種・10,000株のアジサイが植えられている。 見頃は6〜7月。 他にも多様な樹木、植物あり。 http://www.city.sagamihara.kanagawa.jp/shisetsu/kouen_kankou/kouen_ryokuchi/005921.html ★小倉橋手前にクライミングジム「NOSE」 http://www.nose2.org/1-0hasimoto.html |
写真
感想
3月28日(火)〜29日(水)
今回、当初の予定は小倉林道から三増峠、志田峠、そしてどこかで野宿でもできたら宮ガ瀬湖北側の南山遊歩道まわって、行ければ仙洞寺山・・・なんて考えていたのだが、まったく行けなかった。
残念。
なんせ、小倉林道から三増峠へ行く登山道の初っ端の入り口を間違えて道迷いで遭難したから。
いや〜、遭難して山中で一泊なんて実に久しぶりだった。
最近の山行はちょっとトレーニングも兼ねてどこへ行くのもテント装備一式担いでいるので助かった、と言うか安心して遭難できた。
普通、道迷い、と言うと、分岐の方向を間違える、分岐を見逃す、地図の見方を間違える、濃霧などで道を見失うなどがあるが、今回は初っ端の入り口を間違える、と言う致命的ミス。
当然、正しい道を進んでいると思い込んでいるし、道は分岐もなくづっと続いるし・・・一本道で間違えようがない、との先入観もあった。
序々に下りぎみになったのと、歩行時間がけっこう長くなり、あれ?いい加減ゴルフ場が見えるはずなんだけどな・・?ちょっとヤバいかな?と思った時は既に沢の底に降りてしまっていた。
当然バリルートということでネットのコピーだが地形図は持っていた、が、どうも自分が歩いたルートの表示がなく、どこを歩いたのかさっぱり判らなかった。当然、現在地がどこの沢のどのあたりなのかも検討つかなかった。
沢を下るか、上るか、それとも降りてきた道を戻るか?悩んでいるうちに雨がポツポツ降ってきてしまった。
ゲ〜、最悪〜。
しかたない、適当な平な場所見つけてビバークすることにした。
幸い、テントも食料も水も十分にあるし、と。
沢底なので風も吹かない、ので、ペグも打たず、ガイドロープも張らなくてもなんら問題なかった。こんな時自立式のドームテントは楽。ツエルトよりだいぶ早く張ることができる。
雨にぬれる前にさっさとテントに入って一休み。
夜になってもテントの周りは藪藪で熊も猪もやって来ないだろうし、けっこう安堵なビバークだった。それにまだ気温が低いため虫も蚊も発生してないのも良かった。
ただ、現在地が把握できない遭難状態はちと気がかりでゆっくり飯を炊く気はさすが起こらなかった。
適当に昼のおにぎりの残りを食って一眠り。
夜に起きて、やっぱ気になるので地形図と1〜2時間にらめっこして現在地を想定する。
この付近で沢が西に向かっているのは下倉沢しかない。他にないので多分その沢のどこかなのだが、なぜ、どうやって迷い込んだかもまったく理解できないかった。
全ては明日!と寝ることにした。
気温は3,4度まで下がったが氷点下になることはなかった。
あくる朝、起きて腹ごしらえをして、6:00付近の実踏調査を始めた。
まず沢下り。もし下倉沢だと相模川に直接流れ込んでいる。ここ数日雨も降ったし、途中けっこうな岩場や淵、濁流になってたらとても自分のスキルじゃ下れない。案の定、下った所にけっこう大きめの堰堤があった。多分下流にはもう2〜3バカデカイのがありそうな雰囲気。こりゃダメだ・・
沢下りは諦め、今度は沢を登ってみる。
こう言う小さな沢は常識なのかもしれないが、なんせ、藪が酷い。数M進むのにも難儀する場所もある。そのうち、小さいが淵や滝が出てきた。
マジかよ・・・登山靴で沢登りはけっこう大変。その都度沢の横を高巻きするのもボソボソの斜面や藪を漕ぎながらだと埒が明かない。
来た道も一晩寝たらどこだかまったく判らなくなっていた。
時間はあるけど、本格的遭難か?とちと嫌になる。
仕方ない、今度は適当に尾根的な藪の少ないところを草木を掴みな藪を漕ぎながら直登していくことにした。
だいぶ前に買ってアクセサリー的に持っていたミニナタが初めて本格的に活躍した!やっぱ藪こぎにはナイフではなくナタが一番!これからの山行には必携だな。
場所的にそんな山奥でもないのでなんとかなるだろう、とは思っていたが、それでもけっこう大変だった。
右往左往しながらも何とか小倉林道に這いあがれたのは10時。約4時間、苦手な沢下り、沢登り、直登などを藪こぎのオプション付きでフルコースで味わった。
この遭難のリカバリーが今回の山行のハイライトで全てだった。
GPSでも持っていればこんな間違いや苦労はしなかったのだろうが。
どうする?GPS買う?
このあとのまともなルートでの三増峠への道はバリルートと言うよりハイキングコースの部類。但し、まともな道標はないので地形図ぐらいは必要。
三増峠に11:30に着いた。時間的にはまだまだ十分余裕はあったが、やはり遭難の心労が思った以上にデカかった。この先志田峠までもバリとは言ってもそんなに難しくはないだろう、とは思ったがどうももう気力がなくなってしまった。
天気もどうも朝からはっきりせず、気温も思ったほど上がらずちょっと寒いくらいだった。
と言うことで安全な地図を見ることもほとんど必要ない小倉林道をそのまま歩いて明日原方面に歩いて戻ることにした。
帰ろうと決めて里へ戻ったら天気が晴れてきた。
せっかくだからやっぱどこか寄ろうかな・・・と色気も出てきたが、「橋本」の文字を見たらやっぱ今日はこのまま素直に帰ろうと決めた。
途中で1〜2時間に一本しかないバスが丁度来たので有難く乗車して橋本まで戻って、そのままJRに乗って帰って来た。
今回の教訓としてはバリルートや道標のない道行くならもっと地形図をしっかり見て自分の現在位置は常に把握しておくのが必須、と言うこと。
ま、GPS使えば簡単そうだが・・・
お疲れさんでした。
本日のダメージ。
ズボンにカギ裂き、トゲ穴多数。
手のひらにトゲ数か所、切り傷多数
虫さされがないだけマシか・・・
遭難したテントの中で静かな一夜、こんな曲が浮かぶ・・・
コメント
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いよいよ買うか、GPSなんちゃら・・。
でも、やっぱりタビオさんには、野生の勘で突き進んでほしいな
キミさんが行っているような山奥ではなく里山なので安心して遭難出来ます(笑)
GPSなんちゃら、どうしよう〜〜〜〜?
キミさんはGPSなんちゃら、使ってるんですか?
私はGPSなんちゃらを持ってますが、等高線が表示されるのは500M以上ですから、
結構里山でプチ遭難します。きっと、心の緩みがあるのでしょうね。
でも、踏み跡の無い沢は嫌いですから、(古道はたいてい沢筋を通っている)
尾根への急登を突っ切ります。
これから更に新緑で見通しが効かないので、低山でも難儀しますね。まあそれも楽しみのひとつ・・
やっぱ、持ってるんすね。
ますます迷う・・・
新緑は気持ちいいですが、藪が苦手です・・・
まだそれを楽しめる境地にとても達してません
便利なのですけど、少し注意が必要です。
直ぐに取り出せる所に持っていると、万が一、職務質問を受けた際に面倒な事になる可能性があります。
山で使うのだ!と主張しても、銃砲刀なんちゃらに引っかかる事があるようで、知り合いは一筆書かされたそうです。
guchi999さん、ご心配ありがとうございます。
まったくその通りで、ミニナタとは言え刃渡り11cmありますので銃刀法なんちゃらに完全に引っかかるみたいです。
下界に降りた時は、なるべくザックの方にしまうようにしています。
以前、スイスアーミーナイフの一番小さいのをキーホルダーにして持っていたら職質で「それもイカン!」と言われたことありました。
職質する警官は棍棒も拳銃も持ってるくせに!
とムカつきました(笑)
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