日光戦場ヶ原
- GPS
- --:--
- 距離
- 8.2km
- 登り
- 55m
- 下り
- 55m
コースタイム
天候 | 曇り |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2017年04月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
積雪、凍結、渋滞なし |
その他周辺情報 | 日光湯本にいい外湯温泉あり。但し今回は時間的にパス。 |
写真
装備
個人装備 |
軽アイゼン
スノーシュー
行動食
飲料
レジャーシート
地図(地形図)
コンパス
笛
ファーストエイドキット
常備薬
保険証
携帯
時計
タオル
ツェルト
ストック
コンロ
ヘッドランプ
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感想
桜が散り始めた自宅を経ち、向島ランプから北に向かう。ラジオのニュースで聞く雪崩事故は何とも悲しく痛ましい。田部井さんが烈火の如く怒っているに違いない。命を守るために体験は必要だし、短距離のラッセル訓練なら荒天でもやってしまうかも知れない。しかし、森林限界の上に出てしまったコース取りの誤りは致命的だ。そのようなミスを絶対に起こしてはならないケースだった。主催者には重い責任がある。我家も春の雪山には行くべきではないと言う空気が流れ、心配掛けたくないので急遽目的地変更。残雪の岩稜目当てに日光白根山を目指していたが、装備を変更。ピッケル、ビーコン、ゴーグルを外し、ワンタッチアイゼンは軽アイゼンに、ワカンはスノーシューに交換した。向かうは戦場ヶ原。息子が小学校低学年の頃、夏に家族で歩いた湿原だ。夏休みの感想文の「はじめは“おはようございます”と言っていたのにとちゅうから“こんにちは”になった。」と言う件に、いい感性してる!と妻が親ばかしていた。いろは坂は凍結していなくて良かった。スタッドレスからノーマルタイヤへの交換は来週だが、さすがにこの坂が凍っていたら恐ろしい。湖面に山並みが映る幻想的な中禅寺湖に魅了される。すっかり除雪済み赤池駐車場。アマチュア写真家らしきおじさんが出発準備中。長靴は履いているが雪原が雪解けで水浸しではなかろうかと思案しているらしい。私の雪靴も水深によっては耐えられないかも知れない。冬眠から覚めた機嫌の悪い熊さんに出会わないことを祈りながら鈴をセットして出発。赤沼分岐の手前からツルッと行きそうなので両ストック。湿原の中は所どころ融雪の流れが激しいが、木道は快適だ。展望台ではさっきのおじさんが男体山の晴れ待ちのよう。もうちょっと雲が切れてくれれば頂上が見えるのにな。夏の賑わいが嘘のように静かな雪原。暫く進むと、小さいスノーシューをザックのてっぺんに着けた男性ハイカーがベンチで昼寝している。なんて自由気ままなスノーハイク。てくてく、てくてく。青空も見えてきた。青木橋を過ぎ、湿原の北側分岐近くなると、雪が深まり木道の上でも久下まで踏み抜くことがある。スノーシューの出番が気になり出す。分岐を左に折れると、道は小田代原に向かって緩い登り坂となる。そしていよいよ雪は深まる。硬いところは難なく歩けるのだが、抜けるところが見極められずいきなりズボズボ嵌りスピードが落ちる。止まって耳を澄ますの、鳥の声しか聞こえない。ゲートが外された鹿除けゲートを抜けたところで観念してスノーシュー装着。これでスタスタ歩けるようになり快調に貴婦人の待つ小田代原へ。と思った、何か方角が不自然。悔しいがスマホのGPSで現在地を確認すると、一本戦場ヶ原寄りの道を進んでいた。貴婦人見ずして帰れないので、素直に戻る。ゲートのところでスノーシューを履いた歩き出した時にミスコースしていた。こうして道迷いになるんだろうなぁ。反省。左手の正しい道を先ほどのお昼寝ハイカーが快調に飛ばして行く。スノーシューの音がここまで伝わってくる。私のスノーシューはヘビーで厳冬期の3000m峰でも使えると言われたMSR LIGHTNING EXPLOREなので、フレームを引きずる音がさらにでかい。お昼寝ハイカーにも届いてしまっているだろう。やがて木道の真ん中だけ小高く雪の残った、まるでナイフのようなスノーリッジが現れる。大型のスノーシューを上手く載せるのが難しく、いつの間にか膝痛を覚える。時間的には余裕なので、弓張峠まで登って 白根山を見たかったのだが、無理は禁物。歩けなくなったら遭難だ。おとなしく小田代原の展望台を目指す。やがて貴婦人を横から眺められる場所に着いた。手前の白樺がフレームとなって素敵なカット。背景に男体山、大真子山、太郎山を従えて、よく見ればガッシリした叔母様と言う感じだ。ちょっとやそっとの吹雪には負けないだろう。白根山は裏手のため見ることができない。展望台に着いて、暫く貴婦人の庭に見入る。春の風が心地よく、ずっとここに居たくなる。雪原を雲の影が滑り、やがて貴婦人を明るく照らす。自然って素晴らしいシーンを見せてくれる。暖かい。後ろのベンチではお昼寝ハイカーが気持ち良さそうにお昼寝中。(それぐらい暖かいのだ。温度計は14℃辺りを指している。)挨拶は交わしたものの、ここでコンロを焚いては申し訳ないので、鹿除けゲートを出て、東屋に向かう。ここは独り占めだ。レトルトのパスタを試す。味は悪くないのだが、アルミカップで冷めやすいためか、具材の中の何かがちょっと硬い。やはりカップヌードルに軍配か?続いて抹茶ラテ+スティックメロンパン。どちらも甘くて大失敗かと思ったが、お湯が少なかったので抹茶ラテが苦くてぴったり。野点の気分。ちょっと肌寒いのでフリースを着てシェルのジッパーを締める。温度計は8℃。東屋は雪の斜面に近く、冷気が降りて来ているようだ。しかし、我慢できないほどではない。暫くのんびり雪原を眺めて過ごす。午後は天気が崩れる予報なのでそろそろ行くか。トイレが使えるか確認してみたら閉鎖中。赤沼側から到着した男性ハイカーもトイレを確認しに来たらしい。車道を少し歩く。いつもなら雪靴で舗装路を歩くのは難儀なのだが、スノーシューの重さから解放されたからか歩きやすく感じる。赤沼までこのまま車道を行くかちょっぴり迷う。でも、せっかくなので小田代原の中を抜ける雪道に戻った。先ほどのハイカーは車道を行ったようだ。また独りぼっちの森が続く。静かだ。この広い湿原でハイカー2人しか会わなかった。リモコンで自撮り。家族で来たときは、展望台からバスで赤池に移動したが、あの時車窓から見えたこの辺りの緑はあまりにも美しく、私は涙が出てしまった。雪用の装備が無い家族は連れて来られないな。寂しさを紛らすために、レシーバーのスイッチを入れてみる。いつもの北区の方や 埼玉、栃木県内からの交信が入る。中禅寺湖を越えて南東側が開けているからなのだろう。話題はこれまたお定まりの中高年の世間話。リタイア後の人生だの、○○さんは体壊しちゃったの?みたいな、まるで病院の待合室のよう。ハムの免許を取ったら、万一の場合はこの方たちに受信してもらうことになる。大切な仲間になる。続けて聞いていると、これから60代に向かう自分にとっても、ためにはなる、かつ、身につまされる話も聞ける。SNSより庶民的だ。橋を渡り、スタートに戻る。やっぱり平地は楽ちんだった。駐車場で下山届を出し、湯元へ。スキー場周辺はどの斜面も危険そうで、とても冬にこちら側から白根山に登るのは私には無理そうだ。今日は早く帰りたいので、温泉は諦めいろは坂を下る。先ずは“日光カステラ”をゲット。田母沢御用邸は小学校の修学旅行でおねしょを心配しながら止まった宿だ。“きぬの清流“が見つからないまま市街に入る。結局だめで、日光杉並木で記念写真を撮る。前からきになっていたニコニコ街道道の駅日光で探すも見当たらず、”日光ラスク“と”甚五郎煎餅“を買う。自分用に揚げもちを買う。ここには船村徹記念館なるものがあり、時間に余裕があればなぁ、新たな出会いがあったかも知れない。日光道から東北道に入る。ダメ元で最初のPAに入ったら、”きぬの清流“発見。これで妻のお土産リクエスト超過達成。あとはウォークマン流しながら東京に向かう。渋滞も無く順調に南下。スタンドで洗車して帰宅。さて次は5月にどこ行こう?新緑が最高のところでしょう。
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