また山に行きたくなる。山の記録を楽しく共有できる。

Yamareco

記録ID: 1111150
全員に公開
ハイキング
奥多摩・高尾

滝子山・大谷ヶ丸・竜門峡:桜満開・ツツジ開花、半袖隊長、久しぶりの沢沿い歩きに「嵌ったって」(浜立)尾根

2017年04月22日(土) [日帰り]
 - 拍手
体力度
5
1泊以上が適当
GPS
07:32
距離
22.3km
登り
1,453m
下り
1,414m
歩くペース
とても速い
0.60.7
ヤマレコの計画機能「らくルート」の標準コースタイムを「1.0」としたときの倍率です。

コースタイム

日帰り
山行
7:12
休憩
0:20
合計
7:32
9:10
17
9:27
9:27
9
9:36
9:36
30
10:06
10:06
13
10:19
10:19
39
10:58
10:58
32
11:30
11:31
29
12:00
12:16
8
12:24
12:24
49
13:13
13:16
9
13:54
13:54
62
14:56
14:56
20
15:16
15:16
42
15:58
15:58
18
16:16
16:16
26
16:42
甲斐大和駅
9:09 笹子駅9:26 稲村神社9:36 桜森林公園9:40 寂悄荘入口分岐10:03 道証地蔵10:17 浜立山分岐10:59 寺平11:29 浜立山11:59 滝子山12:20 滝子山・三角点峰12:26 鎮西ヶ池12:32 アモウ沢乗越13:12 大谷ヶ丸13:25 米背負峠(米ショイダル・コメッショイ)14:56 やまと天目山温泉16:09 下の平バス停16:16 景徳院入口バス停16:41 甲斐大和駅

★EK度数:41.76=19.55+(1496÷100)+(1370÷100÷2)・・・暫定値
 →→→判定「●EK40〜50未満 日帰りとしては非常にきつい」
    
 EK度数=合計距離+(累積標高上り÷100)+(累積標高下り÷100÷2)
  Thanks to murrenさん⇒
  http://www.yamareco.com/modules/yamanote/detail.php?nid=142
 合計距離: 19.95km /最高点の標高: 1154m /最低点の標高: 161m
 累積標高(上り): 1496m /累積標高(下り): 1370m  
 (標高グラフ機能の「SRTM標高」値を採用)

【参考文献】新・分県登山ガイド14山梨県の山(山と渓谷社2016年版)
 26滝子山:大菩薩連嶺の掉尾を飾る秀峰
天候 曇り 時々 晴れ のち小雨 ・・・スカッとした晴れ間なし
過去天気図(気象庁) 2017年04月の天気図
アクセス
利用交通機関:
電車
【往路】地元駅新宿駅立川駅高尾駅大月駅笹子駅
【復路】甲斐大和駅高尾駅明大前駅下北沢駅地元駅
コース状況/
危険箇所等
★コース状況 【全般shoefoot
 ●特別な危険箇所はなく、鎖やロープ設置箇所なし
 ●但し米背負峠から沢沿いに下って舗装道路となってからが遠くて距離があるので、道路歩きが嫌いな方には向かない
 
【笹子駅〜滝子山】…浜立尾根を利用
 ●一本調子の急登が続くが、鎖やロープ設置箇所もなく、危険度は低い。
 ●しかし取付き個所が分からず地形図とGPSを照らし合わせて、赤テープも頼りに、目星を付けて取付いた⇨結果としてほぼ正解。
 ●南稜と出合うまで道標の類は一切ないので、尾根筋トップ目を外さないこと。
 ●但し1ヶ所だけ大きな岩稜帯を左に巻くが、テープ・リボン・踏み跡あり。
 ●浜立山の直前の南側に展望に恵まれた岩場があるが今回は寄らず。
 ●滝子山山頂の手前のニセ山頂直下が最も急登で、10mほどの岩場を攀じ登る

【滝子山〜大谷ヶ丸〜米背負峠】
 ●混合林の中の緩やかな起伏の道。
 ●踏み跡が薄い箇所があるので道を外さないこと。

【米背負峠〜天目山温泉】
 ●米背負峠から沢沿いに下る道で、5回程度の渡渉があるが、いずれも難易度は軽い。
 ●道標が数多く設置されているが、沢沿いの岩場の道のため踏み跡がなくコースアウトしやすいので要注意。
 ●米背負峠入口からは落石や土砂崩れなどでやや荒れた舗装林道歩きで、大きく蛇行しながら天目山温泉へと下る。
 ●途中にトンネルが二箇所あるが、最初は169mで婉曲しているためかなり薄暗いのでヘッ電を使用した方が好い。
 ●なお、(天目山温泉ではなく)日川渓谷レジャーセンターへ下る道がトンネル前で分岐しており、甲斐大和駅へ急ぐ場合は利用すべし

【天目山温泉〜甲斐大和駅】
 ●栖雲寺を経て竜門峡入口から日川沿いに付けられた遊歩道に一気に下る
 ●但し橋・階段などが設置された遊歩道とは言っても、登山道と言っても過言はないので油断禁物。
 ●初狩取水口を過ぎると簡易舗装路となり、県道218号線に合流する

★水場sweat02:滝子山登山口へのアプローチの途中の左側・・・飲めそう
★渡渉箇所wave:米背負峠からの下りで5ヶ所程度・・・特に難しさはなし
★泥濘状況shoe:滝子山から鎮西ヶ池にかけて
★積雪・残雪snow:なし
★蜘蛛の巣 :なし

☆半袖 タイム:終日
★半袖 出会い指数:なし
☆半袖 驚かれ指数:なし
★入山者run
  笹子駅:3組10人
  滝子山頂上:4組10人
  その後は甲斐大和駅まで出遭いなし
その他周辺情報 ★登山ポストpostoffice:笹子駅にあったかも?
★トイレtoilet:景徳院駐車場
★駐車場parking:滝子山登山口手前の路上に4〜5台
★携帯 :圏内・圏外が点在
★温泉spa:寄らず
★飲食店restaurant:高尾駅ホームそば屋、あさかわ食堂
★酒類調達処:セブンイレブン甲斐大和駅
★前泊施設hotel:自宅日帰り
高尾駅での京王⇒JR乗継に40分待ち。
かき揚げそばでも食べますか…400円也。
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高尾駅での京王⇒JR乗継に40分待ち。
かき揚げそばでも食べますか…400円也。
猿橋駅付近で車窓から滝子山。
中央で左下に伸びるのが南稜(寂惝尾根)。
最奥が今日登る浜立尾根だろうか?
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猿橋駅付近で車窓から滝子山。
中央で左下に伸びるのが南稜(寂惝尾根)。
最奥が今日登る浜立尾根だろうか?
完全に出遅れ笹子駅出発は9時過ぎ。
午後3時までは晴れ予報だが…肌寒い。
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完全に出遅れ笹子駅出発は9時過ぎ。
午後3時までは晴れ予報だが…肌寒い。
アクセス途上から見上げる滝子山はのっぺり平面的。
アクセス途上から見上げる滝子山はのっぺり平面的。
中央道を横断。
上り車線は行楽客で大渋滞。
扇山と百蔵山が重なって見える。
4
中央道を横断。
上り車線は行楽客で大渋滞。
扇山と百蔵山が重なって見える。
さくら公園。
既に盛りを過ぎ葉桜になりかけ。
岩尾根歩きが楽しめる南陵はここを右斜めへ。
3
さくら公園。
既に盛りを過ぎ葉桜になりかけ。
岩尾根歩きが楽しめる南陵はここを右斜めへ。
田通乃姥神。
昔この林道は甲州街道の裏街道。
この姥神に無病息災や豊作を祈願し峠越えをしたと。
2
田通乃姥神。
昔この林道は甲州街道の裏街道。
この姥神に無病息災や豊作を祈願し峠越えをしたと。
擁壁の中からパイプ採取されている水場。
カップがあるってことは飲める???
癖のない素直な口当たりだった、飲用可と判断す。
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擁壁の中からパイプ採取されている水場。
カップがあるってことは飲める???
癖のない素直な口当たりだった、飲用可と判断す。
林道から登山道への分岐点。
右下に下って行く。
ここまで駅から50分余。
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林道から登山道への分岐点。
右下に下って行く。
ここまで駅から50分余。
すぐにズミ沢を越える。
この橋、頑丈です。
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すぐにズミ沢を越える。
この橋、頑丈です。
暫く左岸を高巻くように樹林帯を進む。
浜立尾根への取付地点を探しながら…。
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暫く左岸を高巻くように樹林帯を進む。
浜立尾根への取付地点を探しながら…。
ここかな?と思ったが、進行方向が違う気がして見送り。
帰宅後odaxさんレコを確認したらここだった!
3
ここかな?と思ったが、進行方向が違う気がして見送り。
帰宅後odaxさんレコを確認したらここだった!
このまま直進すると行き過ぎる…ので、薄い踏み跡と赤テープを頼りに急坂に取り付いた。
このまま直進すると行き過ぎる…ので、薄い踏み跡と赤テープを頼りに急坂に取り付いた。
浜立尾根に乗りましたね。
スマホGPSでも確認。
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浜立尾根に乗りましたね。
スマホGPSでも確認。
ミツバツツジが点在。
薄いピンク。
10
ミツバツツジが点在。
薄いピンク。
濃いピンク。
時折り薄日が差す。
ひたすら尾根筋トップ目
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時折り薄日が差す。
ひたすら尾根筋トップ目
分かり難いが一ヶ所だけ巨岩の左を巻く。
これは尾根筋に戻るところ。。
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分かり難いが一ヶ所だけ巨岩の左を巻く。
これは尾根筋に戻るところ。。
偶には岩場も。
浜立山1482m。
駅から2時間20分。
疎林に囲まれ展望なく単なる通過点。
2
浜立山1482m。
駅から2時間20分。
疎林に囲まれ展望なく単なる通過点。
疎林の間から目指す滝子山。
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疎林の間から目指す滝子山。
南陵(寂惝尾根)と出合う。
「滑落多発」との注意書き。
ここからコブを二つ越えるだけだが…
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南陵(寂惝尾根)と出合う。
「滑落多発」との注意書き。
ここからコブを二つ越えるだけだが…
その一つが本日の最高難度。
まさに見上げるようだが手掛かり豊富。
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その一つが本日の最高難度。
まさに見上げるようだが手掛かり豊富。
滝子山1590m。
残念ながら曇り空。
昼食休憩するハイカー4組。
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滝子山1590m。
残念ながら曇り空。
昼食休憩するハイカー4組。
そこで本日の食料。
8
そこで本日の食料。
山頂の北側・大菩薩方面を眺望。
どんよりして重たい雰囲気。
2
山頂の北側・大菩薩方面を眺望。
どんよりして重たい雰囲気。
南側も霞んでいる。
南側も霞んでいる。
15分で休憩を切り上げ縦走開始。
すぐに白縫神社と鎮西ヶ池(右下)。
1
15分で休憩を切り上げ縦走開始。
すぐに白縫神社と鎮西ヶ池(右下)。
ズミ沢コース(左)と大谷ヶ丸(右)への分岐点。
大谷ヶ丸へはこれが踏み跡か?と思うくらい薄い。
3
ズミ沢コース(左)と大谷ヶ丸(右)への分岐点。
大谷ヶ丸へはこれが踏み跡か?と思うくらい薄い。
落ち葉が溜る一帯でも踏み跡は不鮮明。
2
落ち葉が溜る一帯でも踏み跡は不鮮明。
但し道標は豊富。
緩やかな凹凸を経て…
1
但し道標は豊富。
緩やかな凹凸を経て…
大谷ヶ丸1644m。
四囲を疎林に囲まれ眺望なし。
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大谷ヶ丸1644m。
四囲を疎林に囲まれ眺望なし。
大谷ヶ丸から10分下るだけで米背負峠1538m。
昔は米を背負って峠を越えたのでしょうか?
2
大谷ヶ丸から10分下るだけで米背負峠1538m。
昔は米を背負って峠を越えたのでしょうか?
天目山温泉方面への下りはトラバース道から沢沿いの道となります。
簡単ですが都合6回ほど渡渉。
天目山温泉方面への下りはトラバース道から沢沿いの道となります。
簡単ですが都合6回ほど渡渉。
沢に挟まれた道も。
3
沢に挟まれた道も。
丸太橋も一箇所。
でも老朽化しており、沢床を歩いた方が安全。
3
丸太橋も一箇所。
でも老朽化しており、沢床を歩いた方が安全。
峠から30分ほどで沢沿い歩きは終了。
沢と道が一体化した好き道でした。
峠から30分ほどで沢沿い歩きは終了。
沢と道が一体化した好き道でした。
大きく婉曲しながら下る林道。
右下に見える道まで下るかと思うと溜息。
大きく婉曲しながら下る林道。
右下に見える道まで下るかと思うと溜息。
・・・で下って来て見上げるとガードレール。
あそこから降りてきたんだ。
・・・で下って来て見上げるとガードレール。
あそこから降りてきたんだ。
甲斐大和駅への分岐点。
駅へ急ぐ場合は左へ、温泉に行く場合は右へ。
2
甲斐大和駅への分岐点。
駅へ急ぐ場合は左へ、温泉に行く場合は右へ。
長さ169mの大蔵トンネル。
2分弱で抜けられるが、カーブしており中は暗い。
ヘッ電なくともなんとかなるが、あった方が無難。
1
長さ169mの大蔵トンネル。
2分弱で抜けられるが、カーブしており中は暗い。
ヘッ電なくともなんとかなるが、あった方が無難。
振り返って)やはり通行止めだった。
「立入禁止」とあるが、歩行者もかな?
振り返って)やはり通行止めだった。
「立入禁止」とあるが、歩行者もかな?
振り返って)右の林道を下って来た。
Vの字で折り返して、今度は天目トンネル。
こちらはあっという間に抜けられます。
1
振り返って)右の林道を下って来た。
Vの字で折り返して、今度は天目トンネル。
こちらはあっという間に抜けられます。
やまと天目山温泉。
先があるのでお湯には浸かれません。
駐車場の奥を抜けて・・・
やまと天目山温泉。
先があるのでお湯には浸かれません。
駐車場の奥を抜けて・・・
ダラダラと坂を上がって天目集落へ。
まだ桜?が残ってますね。
1
ダラダラと坂を上がって天目集落へ。
まだ桜?が残ってますね。
南側の山並み。
右端は笹子雁ヶ腹摺山かな?
南側の山並み。
右端は笹子雁ヶ腹摺山かな?
栖雲寺(せいうんじ)。
武田家に所縁の寺。
1
栖雲寺(せいうんじ)。
武田家に所縁の寺。
奥には今が盛りの桜。
4
奥には今が盛りの桜。
密集してますね。
ラグビーで申せばモール状態。
5
密集してますね。
ラグビーで申せばモール状態。
舗装道路でも下れるが、折角なので、竜門峡遊歩道を下ってみます。
1
舗装道路でも下れるが、折角なので、竜門峡遊歩道を下ってみます。
でも「歩道」の文字に騙されてはなりません。
これは立派な山道です。
2
でも「歩道」の文字に騙されてはなりません。
これは立派な山道です。
よ〜く見れば、三段の滝。
一段目は小さく右上に。
3
よ〜く見れば、三段の滝。
一段目は小さく右上に。
胎内潜りも。
中段左に朽ち落ちた丸太橋。
以前はもっとワイルドな遊歩道だったのでしょう。
2
中段左に朽ち落ちた丸太橋。
以前はもっとワイルドな遊歩道だったのでしょう。
でも、今でも十分にワイルドだ〜(@_@。
岩肌に張付いた道が続きます。
2
でも、今でも十分にワイルドだ〜(@_@。
岩肌に張付いた道が続きます。
対岸?に「落合三つの滝」。
奥に見えるのがそれっぽいが、対岸に渡れそうもないので見送り。
1
対岸?に「落合三つの滝」。
奥に見えるのがそれっぽいが、対岸に渡れそうもないので見送り。
初狩取水口で簡易舗装路となって「遊歩道」は終了。
所要時間35分、思っていたよりガッツリした楽しい道だった。
初狩取水口で簡易舗装路となって「遊歩道」は終了。
所要時間35分、思っていたよりガッツリした楽しい道だった。
田野の湯。
入浴しようかと思うも、小雨がパラつき本降りになるのが嫌で見送り。
1
田野の湯。
入浴しようかと思うも、小雨がパラつき本降りになるのが嫌で見送り。
満開の桜並木を愛でながらぶらぶら。
3
満開の桜並木を愛でながらぶらぶら。
景徳院駐車場。
ここで赤線接続完了。
3
景徳院駐車場。
ここで赤線接続完了。
国道20号線と新笹子トンネル。
右奥の尖がりが笹子鴈ヶ腹摺山…かな?
1
国道20号線と新笹子トンネル。
右奥の尖がりが笹子鴈ヶ腹摺山…かな?
終着駅は甲斐大和駅。
発車ゼロ分前に滑り込みセーフ。
2
終着駅は甲斐大和駅。
発車ゼロ分前に滑り込みセーフ。
あさかわ食堂にて。
さて拙者の手はどれでしょう?
お疲れさんどした<m(__)m>
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あさかわ食堂にて。
さて拙者の手はどれでしょう?
お疲れさんどした<m(__)m>

感想

【プロローグ】
2011年11月以来、5年半ぶりに滝子山を目指した。
今日一番の目的は「天目山温泉〜景徳院」の間の空白を埋めて赤線を繋ぐこと。
…と言っても、その間はたかだか2kmだけだから、どこかと合わせて「ついでに」歩くことになる。
天目山温泉の周辺地図を眺めていたら
●久しく滝子山を歩いていないな
●前回は寂惝尾根で登ったから、今回は道証地蔵(ズミ沢)コースで上がるか
●その後は米背負峠から林道歩きすれば天目山温泉に下れるな
●おっと…その先はダラダラ道路歩きをするより竜門峡を歩けば面白そうだ
・・・とのグルグルグルグル・グルコサミン♪を経て今回の歩行コースを決めた。
しかし、その後、odaxさんの「浜立尾根↑寂惝尾根↓」を拝見。
https://www.yamareco.com/modules/yamareco/detail-1030864.html
そうだ、拙者も浜立尾根で登ろう・・・とコロッと宗旨替えした結果が今日のコースである。

【恐るるに足らず…浜立尾根】
2011年に寂惝尾根を登った時に、なぜか、浜立尾根は岩場続きの恐ろしい尾根道だと思いこんでしまった。
しかし上でご紹介したodaxさんレコでは、そんなに難しい(危険な)ところはないとのこと。
確かにそうでした。
取付地点でやや迷ったものの、尾根に乗ってしまえば、ひたすらトップ目をグイグイと登るだけ。
道標はないが赤テープ類は豊富で、尾根通しに歩いていれば、まず迷う心配はない。
一ヶ所だけ岩場を左に巻かざるを得ない箇所があるが、踏み跡を辿れば間違うことはない。
それなりの急坂ではあるが、鎖・ロープ設置箇所もない。
途中でミツバツツジも咲いていたし、(曇り空だった)まだ冬枯れ状態の尾根道は明るい。
広葉樹の尾根だけに今から新緑が芽生える季節も良さそうだ。
・・・と言うことで、食わず嫌いの典型でした。

ただ、もう一つ期待してきたことがあって、「もしかして、イワカガミが咲いてないかな?」
残念ながら、影も形もありませんでした・・・寂惝尾根にはあっても浜立尾根にはないようです。
曇っていたので、富士山も全く見えなかったなぁcoldsweats02

【静寂なり…大谷ヶ丸】
滝子山から米背負峠へは、途中に大谷ヶ丸を経て、緩やかな起伏の道が続く。
そんなにメジャーなコースではなく、やや踏み跡が心もとないが、さりとて道迷いするほどのこともない、静かなコースをお求めのハイカーには打って付けの道だ。
途中にはブナの大木が立ち並ぶ一帯もあって、ブナheart01heart02の拙者にとってはscissorsok

【水に親しむ…米背負峠から大蔵沢沿い】
米背負峠からはやたらと長い林道が天目山温泉まで延々と続く…と言うのがイメージだった。
しかし、上部は大蔵沢の細い流れに沿った沢筋歩きで、何度か渡渉を繰り返す(…確か6回)。
いずれもひとまたぎ、あるいはふたまたぎで渡れるごくごく簡単なもので、「親水公園」を思い浮かばせる優しい風情の道だった。

しかし道路に出てからは、大きく婉曲・湾曲した林道をひたすら下る・下る・下る。
途中で、眼下に今から下って行く道が見え「遠いなぁ…(;_;)/~~~」。
土砂崩れや落石も多くて下り終えると「関係者以外立入禁止」の札。
ハイカーが関係者に当たるのか否かは難しいところだが、米背負峠に掲示がなければ、こりゃ、分からないぞ!

【遊歩道…ではなかった竜門峡】
天目山温泉の目の前を通り過ぎ、予定通り、竜門峡遊歩道へ。
甲斐大和駅へは大回りすることになるが、車道をダラダラ下るよりは面白そうだ。
竜門峡沿いに整備された「彩豊かに花咲く遊歩道」が続くのかなんてことを考えていたら…遊歩道ではなかった。
整備されていることには違いないが、山肌に手摺りや階段が取り付けられて、完全に登山道(ハイキングコース)だ。
その昔は、もっと水流に近い場所に丸太橋が取り付けられていたようで、今よりもっと迫力ある(あるいはスリリングな)道だったようだ。
水流の流れが森林の中で太鼓のように響く「太鼓林(あるいは天鼓林)」も魅力の一つと紹介されていたが、鈍感な拙者では今一つ分からなかったのは残念。

【あさかわ食堂】
朝、高尾駅中央線ホームで乗換時に、subaru5272さんを見掛けた・・・と思った。
エレベーターに乗客が殺到したたため、subaruさんらしき方がその後どこに行かれたのかは分からず仕舞い。
その後、ヤマレコ・メッセージ機能を使って連絡してみたら、逆に猿橋駅で拙者を見送って頂いたのだと。
そして、夕方(と言っても6時半頃)、高尾駅であさかわ食堂でのお勤めを終えられたsubaruさんとバッタリ。
「じゃあ、一杯だけ行きましょう」とあさかわ食堂に戻り掛けたところで、今度はチュウハイ・ロング缶4本をぶら下げたaideieiさんとバッタリ。
あさかわ食堂で陣取っていたtsuiさんもご一緒に「30分一杯勝負」で高尾の夜は更けて行ったのでした。

滝子山の浜立(ハマタテ)尾根・寂惝(ジャクショウ)尾根…合成すると「ハマショウ」。
無理なこじつけではありますが、今日は土曜日ですので…「もうひとつの土曜日」。



お疲れさんどした<m(__)m>

  隊長

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コメント

滝子山でしたか
隊長
どこからあさかわかと思いきや滝子山でしたか
寂ショウ尾根で滝子山に登りたいとずっと思っていました。
大丈夫そうですね。
参考にさせて頂きます。

やったぁone番コメントげっとかな
hamburg
2017/4/25 18:38
hamburg渋描隊長
以前は道証地蔵からズミ沢沿い登ることが多かったようですが、最近は南陵(寂ショウ尾根)経由が増えているようです。
分県ガイドの最新版でも登りは南陵、下りがズミ沢沿いです。

晴れた日だと、標高を上げるに連れて富士山が背後にせり上がり、最後に全貌を拝める様は南陵ならではですよ。

半袖隊長
2017/4/25 20:15
ハマショウ
yamabeeryuさん、滝子山から天目山お疲れ様でした!

今日は「ハマショウ」ですか
遠い遠い昔
まだ家にCDプレイヤーが導入される前に
フライングでJBOY2枚組CD購入しました。
今回の引っ越しでも
「生涯初CD」として
無事に処分の対象から外れ残りました。

竜門峡は遊歩道とありますが
どうやらなかなか歩きがいがあるのですね!
いつか歩いてみようと思います
2017/4/25 18:49
嵌ったって尾根。
半袖隊長〜🎵おこんばんは〜🎵
先日のハイキング大会で半袖スタイルを見習ったkazu5000です。

広葉樹の浜立尾根。良いですね〜。大好物です (≧∀≦)
実は題名にある「嵌」という漢字、読めずに部下に聞いちゃいました (T_T)
お恥ずかしい (^-^;

最後のハマショウ、爆笑しました。
夕べ眠れずに泣いていたんだろ?

お疲れさまでした〜。
2017/4/25 19:22
kazu5000さん
苦し紛れのオヤジギャグ で締めました

今回歩いた道には杉林は少なかったですね。
浜立尾根は、山と高原地図では未公認ですし、大谷ヶ丸付近はブナ林でしたす、米背負峠からは沢筋の開けた道でしたし……。

ハマショウの次はハマコウで攻めたいと考えています。
机を持ち上げ投げ飛ばさなくては

半袖隊長
2017/4/25 20:45
浜立尾根で滝子山!
浜立山危険、の標識で僕も大変なとこかと思ってました
意外と大丈夫なんですねー
今度 行ってみたいと思います!
それにしてもA酒場 いろんなドラマがありますね
2017/4/25 20:10
cyberdocさん
浜立尾根は意外にも道標がないだけで、危険コースではありませんでした。
もっとも踏み跡も薄いので心細くなりますが…。

今回拙者は行きませんでした(と言うか、行くのを忘れた)が、浜立山の直前に素晴らしい眺望の岩場があります。
odaxさんレコに紹介されているので、是非、お立ち寄りください。

subaruさんに、夕刻の高尾駅で再会?した時にはビックリポンでした。
何の話をした時だか忘れてしまいましたが、四人でガハガハ笑い話をしてたら、女将さんまで笑っていたのが印象に残っております。
何の話だったっけなぁ・・・

  隊長
2017/4/25 21:42
寂ショウ尾根で滝子山に登りたい
 yamabeeryuさん、こんにちは。
 滝子山、まだ未踏です。このレコにコメントしている渋描き隊長の言葉をコメントとさせていただきました。私も、滝子山は未踏で行きたい山です。いつ行けるかな、誰と行けるかな・・・考えています。
 本当にいいコースですね。過去に米背負い峠から下ったレコがあります。いつか行くコースになると思います。
 aideieiでした。
2017/4/25 20:21
aideieiさん
滝子山は、拙者も最後まで食指が伸びなかった山です。
なぜかと言うと・・・単純標高差が1000mもあるからです。

ところが寂惝尾根で登ると、富士山の姿がチラチラからド〜ンとに変貌する過程が面白くて、あまり疲れを感じませんでした。
岩場続きなのでスピードを出せず、じっくり登るからかもしれません。

米背負峠からの下りは、爽やかな沢沿いの道で、好い意味で裏切られました。

  隊長
2017/4/25 21:47
まだ冬?
半袖隊長、こんばんは。

滝子山?南大菩薩はまだ冬の延長戦みたいな風景ですね。
竜門峡でさえ、まだ芽吹いてない感じですね。
まぁ、笹子や甲斐大和で既に600mぐらいあるので納得。

今度はハマショーで来ましたか。
私はまだブレークする前の70代のハマショー良いです。
2017/4/25 20:22
yamaheroさん
今回のレコは全体的に茶色っぽい写真が多いですね。
もともと「君の名は?」で済ませてしまうほどですから、山野草の写真を載せる方ではありませんが、今回は「曇り空」も相まって、モノトーンの世界でした。
開花したミツバツツジくらいでしょうか、明るかったのは。

笹子駅から滝子山山頂まで単純標高差が1000m。
もしかして今年初の1000m超えだったかも。

「路地裏の少年」にするか「J Boy」にするか・・・迷ったのですが、オヤジギャグついでに「もう一つの土曜日」にしました。

  隊長
2017/4/25 21:55
sumihiyoさん
Jboy 限りなく 豊かなこの国に
Jboy 何を掛け 何を夢見よう ;;
……でしたっけ

竜門峡はもっと優しい遊歩道かと思っていましたが、しっかり歩くハイキングコースでした。
新緑が滴る頃か、燃える・萌える紅葉の頃が好いのではと思います☆彡
山野草は……あまりなさそうでした(+。+)アチャー

半袖隊長
2017/4/25 20:34
縁のある一日でした
半袖隊長こんばんは

やはり厳しいコースで滝子山ロングをやってらしたんですねー

そうですか高尾駅では先に見られていたんですね 甲府行きに乗り換えるものすごいヒト達をかき分け席を確保して前を向いたとき、一瞬見覚えのある顔を見たような・・猿橋駅で降り、確かめるつもりで列車を見送ると悠然とボックス席に座っていたのは、やはり隊長なのでありました

その後また高尾駅でお会いするとは思ってもいませんでしたが、ウレシイ再会でした
2017/4/25 21:13
subaru5272さん
夕方の高尾駅で・・・「あれぇ?」と思いました。
だって、朝見掛けた姿が、また目の前に・・・。
続けてaideieiさんが・・・

もう少し(約1時間ほど)は早く甲斐大和駅に到着するのではないかと思っていましたが、天目山温泉からが意外に長かった
今回厳しかったのは、米背負峠の沢沿いの道を終えてからの舗装道路歩き。

それと写真にも感想でも触れていませんが、 を買ったセブンイレブンから甲斐大和駅にへの猛ダッシュ でした。

  隊長
2017/4/25 22:02
行きましたね〜、浜立尾根
 Yamabeeryuさん、こんばんは。
 道標ないだけで、寂惝より楽勝だったでしょ?
 え〜、浜立山直下の岩塔に行くのを忘れた ?小生、浜立尾根の魅力の1/3はあの岩塔にあると思いましたので、ちょっと残念
 寂惝尾根の群落にはとても及びませんが、岩塔直下にはイワカガミの群落もありましたよ(上記小生レコに葉っぱ載せてました)。
 まあ、ミツバツツジもありましたし、写真53の桜の密生をモールに例えるのはさすが!最後はお知り合いとラック状態 ですし…。

しばし山デッド状態のodax、このままノーサイドなのか

PS 
ところで、最後の写真 のなぞかけ、Q“拙者の手はどーれ?”ですが。
どなたも答えてないようなので・・・・。
答えは、左から2番目の手ですよね
でも、これはコナン少年でなくとも簡単なような ・・・・。
右手でカメラ を操作するには、これしかないでしょう。
それとも、余程の軟体隊長
曇り がちの一日の〆、濁り酒 (cloudy sake)でしたか
2017/4/25 23:58
odaxさん
そうなんです・・・浜立山直下の岩塔に行きそびれました。
行ったとしても、曇り空だったので大した眺望は得られなかったとは思いますが、広がりある空間を見ることが出来なかったのは残念です。

イワカガミについては意識して歩いていた積もりなのですが・・・寂惝尾根(南陵)の方が多いようですね。

最後の「四つの手」写真ですが、一番右ではないですね・・・両手が写っていますから。
それに拙者は右利きですから、左端は除かれます。
すると真ん中二人のうちどちらか・・・?
よく見ると真ん中右は長袖着用ですね。
答えは・・・ご明答

  隊長
2017/4/26 8:59
はましお
yamabeeryuさん、こん○×は(^o^)/

都市部では春めいているのに、を見るとまだ葉もあまり芽吹いていない様子。これが若葉の時期ならば薄い緑の下を歩く路になるんでしょうね。

後半の「沢と道が一体化した好き道」や竜門峡遊歩道は歩きたいですね  山頂目指すのでなく、ただそのような路を歩くのも好きなので

我が家ではハマショウではなく「はましお」と呼んでるmamepapa dogleo
2017/4/26 12:13
mamepapaさん
沢筋に沿った道でも、沢よりずいぶん上に道がある場合と、今回のように、ほぼ沢と同じ高さの場合では、(個人的にですが)「沢」に対する親密度が異なります。
沢の流れが急ではない(激しくない)からこそ、すぐ傍を歩けるので、拙者が好みとする道の一つです。

すぐ近くの湯の沢峠から天目山温泉に下る道も、同じように、沢と道が近くて好みです。
ただ・・・ここも沢沿い歩きが終わってからの道路歩きが長い

「ハマシオ」ですか
拙者は「ゴマシオ」です・・・あっ、もう通り越して「シオシオ」に近いか

  隊長
2017/4/26 12:59
じゃくしょう尾根
隊長こんにちは。
滝子山、前々から登りたい山の一つではありますが、まだ一度もないんですよ。
浜立尾根もなかなかピンクの花たちがあって楽しそうですね。
niiniさんの話では、じゃくしょう尾根のイワカガミがすごいとの話。今年こそは歩いてみたいですね。
山行お疲れ様でした。
2017/4/26 12:57
kuboyanさん
2011年に寂惝尾根を登った時のイワカガミの葉っぱ(=咲く時期ではなかったので)印象が強くて、浜立尾根にも多いのでは?と期待していたのですが、残念ながらありませんでした。
「寂惝尾根は岩場でも、浜立尾根は岩場ではない」との証左かもしれません。

滝子山は
○高尾山付近から見るとピラミダルな形
○「駅⇒駅」登山が主流(アクセス好し)
○山頂からは富士山が正面に見える(秀麗富嶽十二景の一つ)
・・・等々の理由で、単純標高差が1000mもある割には、人気の山ですね。

  隊長
2017/4/26 12:59
散策に良さげな竜門峡(^^♪
隊長 オバンです

竜門峡まだ未踏です
そのうち天目山温泉 と絡めて行きたいですね
2017/4/26 18:55
niiniさん
遊歩道とは名ばかりの意外に骨っぽい道でした。

若葉が萌える初夏、あるいは紅葉が燃える錦秋が宜しいのではないでしょうか?

半袖隊長
2017/4/26 20:11
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