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Yamareco

記録ID: 1113484
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雪山ハイキング
剱・立山

細蔵山(富山百山 67座目)

2017年04月23日(日) [日帰り]
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GPS
--:--
距離
13.3km
登り
1,292m
下り
1,292m

コースタイム

日帰り
山行
9:52
休憩
0:45
合計
10:37
4:50
327
スタート地点
10:17
11:02
265
15:27
ゴール地点
トレースは手書きです。
天候 晴れ
過去天気図(気象庁) 2017年04月の天気図
アクセス
利用交通機関:
自家用車
県道333号を馬場島方面へ向かい、伊折橋手前で左折し早月川右岸の作業道を行きます。通常の積雪期・残雪期取りつき個所(木ノ根尾根末端)を左に見てそのまま通過し、しばらくして左にカーブした後にスペースがあるので駐車します(すぐ近くに堰堤があります)。
コース状況/
危険箇所等
当日の状況です。
駐車場所から斜面の上に林道が見えますのでショートカットしていき、そのまま林道を上ります。標高480m付近に分岐がありますが直進します(右へは行かない)。山側斜面が崩れ土砂が堆積しているところがあります(3つほどありますが2番目が一番危険)。標高550m付近にヘアピンカーブがあり尾根に合流します。林道は150mほどで尾根から右に外れます(通常はここで尾根にコースをとります)。今回は林道をそのまま行きます。林道は全般的に落石注意です。林道終端が見えるぐらいまで来たら林業従事者が使っていると思われる入口がありますので杉が植林されている左の斜面に入り、杉林の中を尾根を目指して登ります。尾根に近づいた辺りから雪上歩行になります。
尾根に到達したらそのまま登っていきます。雪が途切れていて断続的に藪漕ぎ個所が出てきます(藪漕ぎを嫌う場合はトラバース)。尾根は左側(鍋増谷側)が広葉樹、右側(早月川側)が杉の植林地です。標高850mあたりを過ぎると杉の植林地がなくなり、疎林になります。標高を上げるにつれて大きな杉が出てくるようになります。標高1100m付近に短いですが細尾根の難所があります。ここを抜けると藪漕ぎのストレスから解放され、ほぼ完全な雪上歩行になります。しばらく行けば木ノ根山になります。
木ノ根山以降はしばらく広尾根が続きます。木ノ根谷を右に見て回り込むように尾根が湾曲しています。木ノ根谷が後ろになったところで1234ピーク(夏道合流点付近)に到達します。ここから進路をやや左に変えて緩いアップダウンのある広尾根を通過した後、少し登って1330ピークに到達します。目の前に細蔵山が見えますので標高差80m程下って鞍部に至り、標高差300m程の急登を経て頂上に到達します。最後の急登では夏道が結構露出しています。
定番の伊折橋から。真ん中の黒々とした尾根が本日登っていく木ノ根尾根、右に剱岳、木ノ根尾根左奥のピークが細蔵山。
こんな早い時間帯ですが、伊折橋にはカメラを構えている人が二人おられました。
2017年04月23日 04:42撮影 by  N01F, DoCoMo
4/23 4:42
定番の伊折橋から。真ん中の黒々とした尾根が本日登っていく木ノ根尾根、右に剱岳、木ノ根尾根左奥のピークが細蔵山。
こんな早い時間帯ですが、伊折橋にはカメラを構えている人が二人おられました。
斜面が崩れています(通過後に撮影)。トラバースの踏み跡はありますが細くて怖いです。下山時のほうが怖く感じました。
2017年04月23日 05:11撮影 by  N01F, DoCoMo
4/23 5:11
斜面が崩れています(通過後に撮影)。トラバースの踏み跡はありますが細くて怖いです。下山時のほうが怖く感じました。
この崖の上部は細尾根になっていて恐怖を感じるところです。今回、標高550mの尾根合流点以降も林道を使ったのはそこを通りたくなかったからでした。
2017年04月23日 05:29撮影 by  N01F, DoCoMo
4/23 5:29
この崖の上部は細尾根になっていて恐怖を感じるところです。今回、標高550mの尾根合流点以降も林道を使ったのはそこを通りたくなかったからでした。
奥大日岳、大日岳に朝日の光が当たり始めました。
2017年04月23日 05:38撮影 by  N01F, DoCoMo
4/23 5:38
奥大日岳、大日岳に朝日の光が当たり始めました。
右、土倉山。左、大倉山です。
2017年04月23日 06:34撮影 by  N01F, DoCoMo
4/23 6:34
右、土倉山。左、大倉山です。
大杉が出てきます。
2017年04月23日 07:10撮影 by  N01F, DoCoMo
4/23 7:10
大杉が出てきます。
961ピークから東葦見尾根を見ています。
2017年04月23日 07:54撮影 by  N01F, DoCoMo
4/23 7:54
961ピークから東葦見尾根を見ています。
大日岳、大熊山方向です。
2017年04月23日 07:55撮影 by  N01F, DoCoMo
4/23 7:55
大日岳、大熊山方向です。
大杉を見ると撮影したくなります。
2017年04月23日 08:12撮影 by  N01F, DoCoMo
4/23 8:12
大杉を見ると撮影したくなります。
3月にリタイヤしたところから細蔵山方向です。細蔵山は尾根の途中にあるピークなので地味に見えます。
細蔵山の右に大猫平、左は大猫山(三角点)。
2017年04月23日 08:25撮影 by  N01F, DoCoMo
4/23 8:25
3月にリタイヤしたところから細蔵山方向です。細蔵山は尾根の途中にあるピークなので地味に見えます。
細蔵山の右に大猫平、左は大猫山(三角点)。
1330ピークから細蔵山を見ています。細蔵山直上向こう側は大猫山です。
2017年04月23日 09:09撮影 by  N01F, DoCoMo
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4/23 9:09
1330ピークから細蔵山を見ています。細蔵山直上向こう側は大猫山です。
奥大日や劔御前が見えます。
2017年04月23日 09:17撮影 by  N01F, DoCoMo
2
4/23 9:17
奥大日や劔御前が見えます。
1330ピーク先からの劔も素晴らしいです。
2017年04月23日 09:17撮影 by  N01F, DoCoMo
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4/23 9:17
1330ピーク先からの劔も素晴らしいです。
剱岳と北方稜線
2017年04月23日 09:18撮影 by  N01F, DoCoMo
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4/23 9:18
剱岳と北方稜線
頂上へ着いた時は既に雲が出ていました。あまり良い写真はないので少しだけ。劔御前を中心に撮影しています。
2017年04月23日 10:30撮影 by  N01F, DoCoMo
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4/23 10:30
頂上へ着いた時は既に雲が出ていました。あまり良い写真はないので少しだけ。劔御前を中心に撮影しています。
中山を眼下に見ています。早月川も見えます。
2017年04月23日 10:39撮影 by  N01F, DoCoMo
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4/23 10:39
中山を眼下に見ています。早月川も見えます。
東葦見尾根に至る尾根。
2017年04月23日 10:43撮影 by  N01F, DoCoMo
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4/23 10:43
東葦見尾根に至る尾根。
土倉山がかろうじて見えます。右奥の大倉山はガスに隠れています。
2017年04月23日 10:43撮影 by  N01F, DoCoMo
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4/23 10:43
土倉山がかろうじて見えます。右奥の大倉山はガスに隠れています。
鍋増谷を見下ろしています。
2017年04月23日 10:44撮影 by  N01F, DoCoMo
4/23 10:44
鍋増谷を見下ろしています。
帰り際になってようやく劔のピークが見えました。
2017年04月23日 11:02撮影 by  N01F, DoCoMo
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4/23 11:02
帰り際になってようやく劔のピークが見えました。
帰りの1330ピークから土倉山を見ています。
2017年04月23日 12:08撮影 by  N01F, DoCoMo
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4/23 12:08
帰りの1330ピークから土倉山を見ています。
くぐり杉?
2017年04月23日 12:40撮影 by  N01F, DoCoMo
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4/23 12:40
くぐり杉?
コブシでしょうか
2017年04月23日 14:21撮影 by  N01F, DoCoMo
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4/23 14:21
コブシでしょうか
藪漕ぎの途上で咲いていたイワウチワ
2017年04月23日 14:25撮影 by  N01F, DoCoMo
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4/23 14:25
藪漕ぎの途上で咲いていたイワウチワ
行きで撮影し忘れた、林道から杉林へ入る入口。行きはここを上って、杉林に入り、主尾根を目指します。
2017年04月23日 14:53撮影 by  N01F, DoCoMo
4/23 14:53
行きで撮影し忘れた、林道から杉林へ入る入口。行きはここを上って、杉林に入り、主尾根を目指します。
もうすぐ下山。大熊山を見ています。
2017年04月23日 15:10撮影 by  N01F, DoCoMo
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4/23 15:10
もうすぐ下山。大熊山を見ています。
下山後の定番ショット。剱岳は見えず。
2017年04月23日 15:41撮影 by  N01F, DoCoMo
4/23 15:41
下山後の定番ショット。剱岳は見えず。

装備

備考 装備
軽アイゼンとストック、ピッケル使用。
軽アイゼンは1100m付近から使用(尾根に出たときに使用し始めるべきだったと思います)。
最後の急登では軽アイゼンでは不安を感じました。普通のアイゼンを持参すべきだったかもしれません。
ピッケルとストックは適宜持ち替えました(結構頻繁に)。
ワカンは持参しませんでした。
水は3リットル用意、そのうち500mlはアミノバイタル水にしました(500mlほど余りました)。
自分の残雪期登山スタイルは基本的に雨具着用です。予報では気温が低かったのでいつも通りの恰好でしたが下山終盤は暑く感じました。
あと、マーキングのためにピンクリボンなどを持参すべきだったかもしれません。マーキングしなかったので杉林の帰路はちょっと不安でした。

感想

「剱岳展望台の山で一番好きなところは?」と問われたら「細蔵山」というのが自分の答えです。この山は2013年に一度登っているのですが、そこから見る剱岳が端正で堂々としており感動したものでした。その後、夏道登山道のアクセスが悪くなりました。以前は早月川に工事車両用の橋がかかっていて登山口には楽に行けたのですが、いつのころか橋が撤去されて渡渉が必要になりました。渡渉を嫌うなら、狭い道の両側から突出してくる植物に擦られたりすることを覚悟で伊折橋からの右岸作業道を車で行かなければなりません。こういう事情のためか登山者も少なくなり、「登山道が藪になり始めている」という記録もちらほら出始めて難易度が上がったと思いました。
渡渉が嫌いな自分としては、木ノ根尾根のクラシックルート(積雪期、残雪期限定)で行くのが良さげなのですが行程が長くてしんどそうです。というか3月にトライして撤退しています。
今回は前回撤退の反省を生かして対策を立て、なるべく消耗を押さえたコースを考えました。
幸いにも頂上に届きましたが前回の記録の間違いにも気づきました(前回記録は1234ピークまで到達したことになっていますが本当は木ノ根山にさえ届いていなかったです。編集で直せば良いのですがそのままにしておきます)。

スタート地点からの林道アクセスについては地形図と航空写真、他の方の記録などを参考にしました。特に航空写真では地形図に現れない林道(というか廃道)もはっきり出ていて助かりました。

このルートは技術的に難しいと思いました。精神的な疲労感が結構あります。
頂上ではすっきりした剱岳展望はなかったですが、また機会があれば登りたいです。

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