西穂高岳・・・のはずがここはどこ?(小鍋谷から)
- GPS
- 09:15
- 距離
- 15.6km
- 登り
- 1,692m
- 下り
- 1,678m
コースタイム
天候 | 快晴☀ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2017年04月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
小鍋谷はデブリが結構ありましたが、それなりにリセットされ、思ったほど難儀しませんでした。 しかし、日中日が差し、気温が上がってくると落石には注意が必要です。 |
その他周辺情報 | 栃尾温泉荒神の湯 寸志200円也 |
写真
装備
個人装備 |
長袖シャツ
長袖インナー
ハードシェル
ズボン
靴下
グローブ
アウター手袋
予備手袋
防寒着
ネックウォーマー
バラクラバ
毛帽子
ブーツ
ザック
ビーコン
スコップ
ゾンデ
地図(地形図)
コンパス
笛
計画書
ヘッドランプ
予備電池
GPS
ファーストエイドキット
ガムテープ
常備薬
日焼け止め
保険証
携帯
時計
サングラス
タオル
ツェルト
ストック
ナイフ
カメラ
ビンディング
スキー板
シール
|
---|
感想
快晴が約束された日曜日
新穂高の鍋平に車を止めることができれば小鍋谷から西穂高岳を登り西穂沢を滑ろうと目論み新穂高ロープウェイさんに駐車場状況を事前に聞いてみたところ、まだ駄目ですと言われ悩んでいたところ、先生からまたまたお誘い♪。
先生も同じ行先を思案していたらしく、(本当に偶然)とりあえず行ってみましょうとのことで行動開始。
前日夜に鍋平を偵察すると、駐車に問題なし。
但し、上部の有料駐車場は夜間閉鎖だったので、その少し手前の登山者用駐車場を利用。
一応西穂沢を下りて白出沢から右俣林道を戻る予定で1台を深山荘前の登山者用駐車場にデポ。
明るくなってからのスタートでしたが、今年の雪は多いですね。
小鍋平へ向かう林道の雪はほとんど繋がっていました。
すぐに谷へ下り、堰堤を幾つか超えていく。
小鍋谷はデブリは当然ありますが、今回はそれほど大変なところはありませんでした。
以外と順調に進み、左手の尾根を越えて上部の広い斜面に出ます。
徐々に傾斜が強くなってきたので、自分は早めに板を担ぎ、アイゼンで登ります。
左手に西尾根の岩峰が荒々しく見え出し、記憶を辿って斜面を乗り上げて行きます。
この辺りで地図をしっかりと確認しなかったのがいけなかった。
知らぬ間に直登し、記憶にない稜線コルに出た。
大きな雪庇もあり、慎重に周りを見渡すと正面にあの独特な山容であるジャンが見えます。
その向こうには奥穂が見え、正面に白出沢らしき谷が見える。その先には槍も見えるではないですか。
え〜ここは何処?山頂は?
地図とGPSを確認すると西尾根の上部ではありませんか。
ということは山頂はこの岩稜稜線のまだ南ではありませんか。
行けなくもないですが、予想外のルートミスで張りつめた糸が切れるように緊張感がなくなった。
何てこった。やってまった。行けなくもないが、慎重に進まなければならず、時間の大幅なロスになってしまう。
無理して怪我でもしたら元も子もない。この先の進展は諦めた。
ここを本日の最終地点とし、小鍋谷を滑り降りることにした。
滑りは楽しかったので、まあ良しだが、二人ともGPSや地図を持っていたのにも関わらずルートを間違えるなんて。
しかもお互いに初めてのルートではありません。
油断は禁物とあらためて山から教わりました。
ktn92さんも僕も単独で登ったことのある小鍋谷~西穂。さらに西穂から西穂沢〜白出し沢へとつなげる滑走のビッグマウンテンの予定だったのだが。。。どこでどう間違えたのか大きく小鍋谷左又に入り込み気がつけばそこは西穂西尾根2700m地点。ここから岩峰のクライミングもあったが、僕の体力消耗と登りでのスリップによる捻挫、足首と腰の痛みが決断させてくれなかった。やはり出発時間の遅さと日頃の体力作りをしていないことが露呈。西穂山頂はすぐそこに見えているのに、絶望的に遠く感じる。もう一度出直して来いよ・・・と山が我々を遠ざけたのだ。2000m地点で2人の間を転がりぬけた落石にもちょいビビった。
新穂高指導所への下山届の下山口の違いが少しむなしかった。。。
6時に自宅着・・・帰ってきて初めて左足首、腰左右の痛みがかなりひどくまっすぐ歩けないことに気付く。
このころは強かったな~https://www.yamareco.com/modules/yamareco/detail-806577.html
滑走はそこそこ豪快ではあったのだが、落ち込みは隠せない。ミスルートの検証をしつつ帰還。
https://scontent.xx.fbcdn.net/v/t31.0-8/17917592_839057196233807_2226968515501610018_o.jpg?oh=96156589fe0e9f9390be63d2fe69a4ce&oe=59740FE2
後から検証してみると、登頂予定の青:右俣ルートに対して、赤の左俣:ジャンクションのコルへ上がっていたようだ。これは正規の西尾根ルートであり、ここからも十分登頂可能であった。ただ自分たちが何で西尾根に上がっているのかなかなか納得できないで焦った。
荷物デポ山頂往復も考えたが下りにつぼ足よりはスキーの方が安全だしデポの価値を見いだせなかった。右へ雪壁トラバースし、山頂岩峰直下から登り上げるリカバリーも可能だったのだが・・・。
もう一つのリカバリーはジャンクションから向こう側の真下が滑走予定ラインにつながるの西穂沢右股だっただが、実はここも滑走されているため可能であると考えたが、50度の斜面で上部から見ると巨大な雪庇が張り出す雪崩の巣のような場所でもあった。余裕が無い状態で一発勝負は避ける・・・・で却下。
残り200mちょっとなのだが、絶望的な高さに思えたのが昨日のすべてである。色々と考える余地がないほど疲労していたのだろう。僕の捻挫・腸骨靭帯の痛みや股関節痛もかなり堪えていた。自分の負けである。絶好過ぎるピーカンコンディションでの急激な気温上昇により予想外の時間超過で素人には厳しすぎる条件に追い込まれていた。というのが結論。僕の得意なもう少し気温が低めのコンディションだったら良かったかもしれないが。
K谷さんと二人で出した結論・・・絶対に怪我なく帰還する・・・でジャンクション2700mが終了点となった。
コメント
この記録に関連する登山ルート
この場所を通る登山ルートは、まだ登録されていません。
ルートを登録する
いいねした人
コメントを書く
ヤマレコにユーザー登録いただき、ログインしていただくことによって、コメントが書けるようになります。ヤマレコにユーザ登録する