185キロウルトラウォ−キング〜琴引山・吾妻山・道後山・三平山
- GPS
- 46:33
- 距離
- 186km
- 上り
- 6,156m
- 下り
- 5,668m
コースタイム
- 山行
- 17:13
- 休憩
- 0:44
- 合計
- 17:57
天候 | ほぼ晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2017年05月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車 バス
|
写真
感想
中国地方185キロのウルトラウォ−キングの山旅にGWに行ってきました。
きっかけはJR西日本の三江線が廃止されるということ。
あののんびりした三江線に最後に乗りたくなりました。
5日間の山旅ですが、最初の一日は鉄ちゃんの旅。
翌日からは三瓶と蒜山を吾妻山と道後山を結んでの4日間の山旅。
いろいろとありましたが、また後程詳細アップします。
これで、赤線が三瓶山から大朝日連峰までつながったことになります。
やっと詳細記録を書きました。以下、UPします。
最初は三江線に乗ろうと決めたのがきっかけだった。
折角だから山旅と結び付けたくなる。
『三瓶山から吾妻山、道後山を通って蒜山に結ぶ山旅』なんか素敵じゃない(笑)。
そう思って、5泊6日のロングバケーションが始まった。
初日は三江線への旅、気楽な鉄道旅なので朝からビール片手に新幹線、特急、快速と乗り継いで午後3時にようやく江津駅に到着。
ここから三江線となるのだが、2両編成のディーゼルは思いの外混んでいる。しかし、どうやら全てが同好者のようだ。
そうでなければ、108キロを3時間45分もかける人はいない(笑)。
鉄ちゃん達は駅に停まる旅に写真で忙しい。
でも、自分はのんびりと江ノ川の流れを見て楽しんだ。流石にビールは飲まなかった。飲んだら寝てしまいそうだったので(笑)。
やがて夕闇に包まれる頃、列車は三江線の終点の三次駅に着いた。
翌日、再び三江線の始発の列車に乗り途中駅の竹駅へ。これは三瓶山からの赤線を少しでも西に伸ばそうという健気な努力によるもの(笑)。
因みに今日の三江線の乗客の質も昨日とほぼ同じだが、まともな乗客も数人はいた。
竹駅で下車し、去り行く三江線の列車を見送った後、歩き出す。
粕淵迄は三江線と共に江ノ川に沿って歩く。粕淵からは三瓶温泉への登り。
道は舗装道路を淡々と歩くコースで面白くない。
昼近くなり、やっと三瓶温泉に到着。三瓶温泉に入りたいが此処で入ってしまったら琴引ビレッジ山荘迄の歩きに支障をきたしそう。
三瓶温泉から延々日が傾くぐらい迄歩いて琴引ビレッジ山荘に到着。
琴引ビレッジ山荘の食堂は変わっていて券売機があり、普通の食堂みたい。事実、地元の方らしい人がつまみを頼みながら一献やっていた。
翌日、3日目にして初めて山に登る日(笑)。
早朝に山荘を出発して、スキー場をリフトに沿って登り出す。
スキー場上部で登山道への入り口の標識を見つける。登山道を歩き出すとやがて沢が近づいて来る。十畳岩の処で一休み。
再び歩き出して、小さな祠が出てくるともうすぐ山頂。そして山頂に着いた。
山頂からは360度の大展望が広がった。やっぱり目立つのは三瓶山。そのほかにも中国地方の山々が連なるが、どれがどの山か良くわからない(笑)。このあたりでは大万木山が有名だがそれもわからない(笑)。
展望を楽しんだ後、今日も長い道のりなので先を急ぐことにする。
琴引山から草峠を経て大万木山への縦走路へは、一旦、琴引山直下の広場に戻ってから進む。
新緑が綺麗な縦走路を歩く。道はしっかりとして歩きやすい。唯、残念な事に木々が多く展望はない。
草ノ城山を経て一旦林道に到着。ここが草峠かと思ったが、更にひと山越えての先だった。
草峠到着、結局誰にも会わない静かな山だった。
草峠からは登山道から、林道・一般道を歩いて、明日登る吾妻山の麓迄歩く。距離はまだ32キロもある!
林道はどんどん高度を下げて行き、やがて沢に沿っての道となる。林道といっても木漏れ日の中、沢のせせらぎが聞こえて気持ち良い。
林道を延々と歩いて、一般道に出た。
そろそろ、お昼にしたいと思っている。実は目につけているところがある。「道の駅高野」だ。
高速道路のインターのすぐ近くに道の駅はあった。魅力的な昼食バイキングもあったがそんなに食べると動けなくなってしまう。
結局、けんちん汁とごはんでお腹を満たした。
さて、後は東に東に歩くだけ。2時間ほど歩いてようやく吾妻山が見えてくる。しかし、ここから山腹を縫うように道がつけられていて、更に2時間!
昔は麓から登山道があったが、車道がつながっている今ではかなり荒廃しているようで、おとなしく車道歩く。
後、500mぐらいのU字のところで流石に嫌になり、道標もあったので、遊歩道に入ったがものの見事に道はなくなった。
それでも構わず、強引に進むと吾妻山ロッジの近くに飛び出した。
吾妻山への登り口を確認する為に池の原を少し散策してから、吾妻山ロッジに向かい、ようやく長い一日が終わった。
この後は、ゆっくり休めるはずだったが夜中に携帯メールがどんどん来る。
会社でトラブルが発生したようだ。
とはいえ、旅先の立場で何も出来ない。飛び交うメールで眠れるわけもなくやがて夜が白み出した。
3日目の夜明けにようやくトラブルは集約しつつあった。
休んだ気がしないが出発することにした。
先ずは吾妻山に向かう。
池の原から吾妻山迄は1時間ぐらい。視界の広い尾根を登り吾妻山到着。
展望は素晴らしいが、生憎、今日は雲が多く、爽やかな早朝といった感じはない。それでも眼下に広がる大膳原やその向こうの比婆山は素晴らしい。
大膳原に駆け下りる。テント張ったら気持ち良さそう。ここから比婆山へ登り直す。
自分の中では比婆山は別の印象の山だったが、山頂に着いた時は展望もなく「え〜」という感じ。そもそも山頂が何処かわからない。一番高いあたりに着くがロープが大きな岩のまわりに張り巡らされている。御陵の文字がある。大きな岩は御神体で比婆山は信仰の山だった。ヒバゴンの山ではなかったのだ(笑)。
後は下山するだけで、県民の森に向かって下る。心配した雪もすっかり溶けている。
途中でスキー場経由で県民の森に降りる道との分岐に出る。スキー場経由の方が早そうで此方を進むが失敗だった。確かに距離は短かったが、ゲレンデの中の面白くないルートを下る羽目になってしまった。
県民の森で少し休憩してから出発。まだ8時前であっと言う間に吾妻山・比婆山を駆け抜けてしまった。ここから次の目的地である道後山に向かう。
のどかな集落を抜けて途中で木次線の油木駅に着く。駅といっても超ローカル線の為、何もない。油木駅から峠を越えて、ようやく道後山の入口である道後口に着く。
道後口から登山口の月見が丘迄は車道がつながっているが、ウネウネしていて鬱陶しいので、道後口のすぐ先のスキー場から歩き出す。と言っても道がある訳ではなく適当に歩きやすいところを歩いて行く。
やがて建物が見える。前は営業していた国鉄山の家らしい。ここが営業していたら此処で一泊したかったのだが‥
まだ12時過ぎ。休憩後、道後山を超える事にする。少し進んだところが月見が丘。なんと此処にはいっぱい車が停まっていた。ハイカーでいっぱい。この山行で初めて山で人にあった。
月見が丘からは遊歩道かというような感じの道が道後山に向かって続いている。途中の岩桶山の方が標高が高そうなので後で後悔しないように頂上を踏む(笑)。岩桶山から道後山へは牧歌的な道を歩いて行く。道後山の標識があるところよりもその手前方が高そうなのだが、特に標識はない。
道後山山頂に到着。展望は良いが、生憎の薄曇りで遠望はきかない。それでもゆっくりと腰下ろして山々の連なりを楽しみたいが、道後山の山頂は家族連れかカップルばかりでいたたまれない気持ちになり退散した。
道後山からは持丸登山口へ下る。こちらの道は余り歩く人もいないようで藪っぽかったが、道はしっかりしていて程なく持丸登山口に着いた。
さて、此処からは道後山林道を経て日南町に向かう。
この林道が通行出来るか不安だった。しかし、何の事はない。歩きやすい林道だった。林道を出たところで15時過ぎぐらい。
今日は歩き過ぎなので宿を決めたい。
実は林道の通過時間が不安で今日の宿を決めていなかった。最悪、ビバークの可能性もありとツェルトと寝袋は持ってきた。しかし、もう余裕を持って宿に着く時間なので、宿をとって身体を休めたい。
電波が届くところまで降りてきて、ネットで宿を調べる。『が〜ん』どこも空いていない。GW連休初日だからか⁉︎
『どうしようか?』、一瞬、駅ネが頭によぎる。
途中で民宿とかあったら嬉しいけど、そう思って兎に角歩き出す事にした。
やがて里に出てきて、そして日野川に出る。
でも民宿なんぞ何もない。写真で大倉山をアップしているが実は焦っていた(笑)。
やがて日も暮れてしまった。
そして、夜9時近くなってもまだ歩き続けていた。もう心は駅ネ(;_;)
生山駅が近くにあったが流石に終電の前に駅ネする訳にはいかない。疲れた足を引きずって、更に先の根雨駅へ。
根雨駅で無事駅ネとなったが、その前に「夜は歩いてはいけないらしい‥」事件を引き起こしていた(詳細は日記に記載)。
4日目、昨日は歩き過ぎたが、ぐっすり寝たので疲れは取れている。
夜が明け出すのと同時に歩き出す。
今日は最終日で蒜山高原迄歩く。
武庫駅から保野川沿いの道を遡る。ダム湖を経て、保野の集落に近づく。バスはあるようでバス待ちの人がちらほら。
「何処から歩いて来たの?」この質問が一番答えにくい。
「下の武庫駅から」と無難に答えるが、それでも驚かれる。
『そりゃそうだね、それでも6キロぐらいあるのだから』と心の中で思う。
今日は天気が朝から最高に良く、まだ8時前だが、ジリジリ暑い。
保野川沿いに歩いて来た道から、蒜山高原へと向かう道へと入って行く。此方は山に沿っての道で日陰があってありがたい。
やがて道は高度を上げ、大山が見えてきた。『綺麗だ』。そして程なく9時ぐらいに三平山の県境尾根に到着。
さて、県境尾根からの登り口が見当たらない。『おかしいな』と思って、探すと小さな標識があった。
あまりの小ささにもしやと思った不安的中。踏み跡薄く、急な為ずるずる滑る。木々とかに掴まって登る。
途中から土塁みたいなところを歩かされる。後もう少しでメインの登山道に合流するはずと頑張って歩く。
三平山の山頂部が見えたところでメインの登山道に合流。案内板を見るとやっぱり土塁の上を歩かされていた。
そして此処からは見違えるように良い道に変わる。
此処から山頂迄はほんの少しだった。
山頂からの展望は素晴らしい。大山から蒜山にかけて、また振り返れば毛無山が見える。
しばらく、山々を眺めている。こんなに山頂でゆっくりしたのはこれが初めてだ。
ゆっくり休んだ後、芦ノ乢(中国地方に多い呼び方、関東ではタルとかと同じ意味)に降りる。芦ノ乢からは毛無山へと続く縦走路があるが流石に足がイヤイヤしてる(笑)。
此処は大人しく蒜山高原に向かう事にした。
やがて、蒜山高原到着。こうして、4日間185キロを恵まれた天気もあり、歩き切った。
コメント
この記録に関連する登山ルート
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momohiroさん
禁句を書いちゃいましたね。
期待しています。
しかし凄いです。
4日間なんで、詳細記録はちょっと時間がかかりそうです。
いつも、コメントありがとうございます。
いろいろの一部は日記で先にアップしようかと思っています
momohiro先輩、こんばんは。
遅レス失礼します。
いや〜、いくらなんでも3.5日で185kmとは、歩きすぎです。
毎日マラソン以上に歩くとは
快晴に恵まれた4日間でよかったですが、どうやったら、このモチベーションが出てくるのでしょうか?赤線ツナギというより先輩の気合い、なんでしょうね。
いずれにせよ、お疲れ様でした。
いつもコメントありがとうございます。
自分でも滅茶苦茶な歩きだとはよくわかっています
唯、どうしても赤線の途切れたところが気になっているうちにこういう結果になりました
日本横断というのが最初に思いついたことなのですが、これは多くの方がやっています。
それならば100名山を全部つなげちゃおうかと
でも田中陽希さんがグレ−トトラバ−スでやってしまったので今では取りあえず二番煎じとなってしまいました
でも、普通の人間でこんなくだらないことする奴はいないだろうと、気合よりもむきになってやっています
取りあえず、北海道はつながらないので、佐多岬と大間崎(または竜飛崎)をつなぎたいと思っています。
いつできるかはわかりませんが、会社をア−リ−リタイアしたら、のんびりやりたいというのが夢です
電波の届くところを歩くと覚醒してしまうのですね。
山頂で指示を出していると周りの人も覚醒してしまい厭な顔されます。
今度は是非竜飛岬の幅1メートルの国道を歩いてください。
つかの間の休息をさせて頂きました。
そうなんですか!
幅1mの国道⁉
昔聞いた記憶がありますが今でも1mなんですね〜
じゃあ、本州縦走の終点はそこにします(笑)
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