記録ID: 1160393
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無雪期ピークハント／縦走
日光・那須・筑波
【宿堂坊山から黒檜岳周回】千手ヶ浜のクリンソウが見頃でした
2017年06月04日(日) [日帰り]
りきまる
- GPS
- 11:49
- 距離
- 22.2km
- 登り
- 1,561m
- 下り
- 1,707m
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日帰り
- 山行
- 10:10
- 休憩
- 1:40
- 合計
- 11:50
5:38
5:58
116分
柳沢川第二堰堤（渡渉）
9:21
9:27
55分
最低鞍部
10:22
10:40
41分
三俣山
11:21
11:22
34分
1,970mピーク
11:56
11:58
14分
1,928mピーク
12:12
12:28
27分
中倉尾根展望地（昼食）
12:55
12:55
72分
シゲト山
14:07
14:07
3分
雨量観測所
14:19
14:19
78分
黒檜岳・社山分岐
15:50
16:05
8分
クリンソウ撮影
16:14
ゴール地点
| 天候 | 曇りのち晴れ 宿堂坊山の山頂では風が強く小雪が舞っていましたが、午後からは晴れてくれました。 |
|---|---|
| 過去天気図（気象庁） | 2017年06月の天気図 |
| アクセス |
利用交通機関：
バス 自家用車
赤沼駐車場にクルマを駐車し、午前4時発の低公害バスで小田代ヶ原まで移動しました。なお、午前4時発の始発バスは小田代ヶ原止まりです。 ★復路 千手ヶ浜でクリンソウなどの撮影を楽しんだのち、16:30発の最終バスで赤沼駐車場に戻りました。 |
| コース状況／ 危険箇所等 |
★柳沢川第二堰堤から宿堂坊山（標高1,968m）まで ・ 宿堂坊山に東側から登るには，西ノ湖側から南東尾根に取付くルートや，18号堰堤から東尾根に取り付くルートが一般的なようですが，3年前に柳沢第二堰堤からの渡渉に失敗したリベンジを期して，今回はこの北東尾根ルートとしました。 ・ 北東尾根の取付きは，シャクナゲの藪が茂る急斜面の登りで踏み跡なども見当たらず，ひたすら鹿道を追いかけて登りました。ただ，シャクナゲ藪の区間は短く，尾根に乗れば，それ以降は歩きやすい斜面となります。 ・ 北東尾根を進むと，標高1,707mピークに達したところで平坦な台地となり，方向感がわかりにくくなりますが，ここはスマホの山旅ロガーで現在地確認を慎重に行い，南に方向転換して主尾根（東尾根）に乗りました。主尾根に乗れば，マーキングは豊富になり，踏み跡も比較的しっかり。間もなく宿堂坊山の山頂に到着しました。尾根取付きから2時間弱でした。 ★宿堂坊山から三俣山（標高1,980m）まで ・ 県界尾根はマーキングがたくさんあって，迷うことはまずないと思います。ただし，尾根を外れる踏み跡には要注意です。最低鞍部に下る途中の登り返しのところで，尾根を進まずに東側をトラバースするような，はっきりとした踏み跡がありました。尾根のアップダウンよりも楽かなと思い，安易にこの踏み跡をたどってしまい，途中から腰まであるササヤブの中を進むようになります。でも，鹿の糞がたくさん落ちていたので，確かに鹿が歩いているルートのようです。途中の太い倒木を乗り越えるときに，バランスを崩して一回転。転倒してしまいました。そのあと，笹をつかみながら無理やり進み，何とか登山道に復帰しましたが，反省ですね。 ・ その先，最低鞍部まではなんということもない登山道が続きます。最低鞍部には木に標識のプレートが付けてあり，「水7分」の表示もありました。テント設営に適した平坦地となっており，幕営適地といった感じです。 ・ 最低鞍部から三俣山までは，標高差で300m近くの登り返しとなり，結構きついです。目の前に見える山は，三俣山ではなく，1,789m峰です。山頂はさらに先です。シゲト山への縦走ルートに合流してから，南に3分ほど進んだところが，三俣山の山頂でした。 ★三俣山からシゲト山（標高1,835m）を経て黒檜岳（標高1,976m）まで ・ 三俣山山頂からは，いったん北に戻ってシゲト山方面の尾根に乗り換えますが，指導標などはありません。立ち木に赤いペンキマークが付いているだけです。踏み跡も薄いですが，ルートを南東方向に変えるポイントまではペンキマークも豊富なので，迷うことはないと思います。ただし，��44の写真の先でルートは右（南東側）に変わります。まっすぐ進むと、北東側の枝尾根に迷い込みますので、要注意です。 ・ その先は，尾根を忠実に辿りながら登っていくと，標高1,970mピークに到着。ここには，黒檜岳と三俣山の方向を示す指導標が木に取り付けられていました。その先は，標高差130mほどの急な下りとなり，さらに90mほどの登り返しを経て，木立ちに囲まれた1,928mピークには11:56に到着。三俣山からここまで，1時間25分ほどかかりました。 ・ 1,928mピークから15分ほど下ったところに，中倉尾根の展望が素晴らしい場所があったので，ここで昼食休憩としました。先週登った中倉山から庚申山までの稜線が目の前に見えました。さらに，鋸山から皇海山までもが一望の下です。この方角から皇海山を見ると，山頂から北西側に台地上の尾根が続いているがわかります。初めて見ることができました。 ・ その先は，たいしたアップダウンもなく進み，樹木に囲まれたシゲト山には12:55に到着しました。三俣山から2時間15分が経過していました。なお，ここは山頂銘板はあるものの，平坦な場所で，山頂という雰囲気ではありませんね。 ・ シゲト山から黒檜岳までは，結構な距離があり，登り返しもきついです。また，標高1,919mピークの先でルートが東に変わるのですが，気づかずにそのまま北側の尾根を進んでしまい，途中で戻りました。要注意です。 ・ その先は，かなり長い距離をだらだら登り，黒檜岳山頂手前からは急登となります。山頂部の一角に設置してある雨量観測所に到着すれば，山頂はすぐそこです。樹木に囲まれ，展望のない黒檜岳には14:10に到着しました。 ★黒檜岳から千手ヶ浜 ・ 黒檜岳からは，一般登山道となり，格段に歩きやすくなります。シャクナゲやシロヤシオの花を愛でながら，標高差700mほどの急な下りを中禅寺湖まで一気に下ります。ただし，途中にある水場となっている沢の横断箇所は要注意。足元が砂状の斜面となっており，補助ロープはあるものの，転倒の危険がありますので慎重に。 ・ 中禅寺湖岸に降り立つと，雰囲気は一変し，青空の下，目の前に堂々とした男体山の雄姿。青く澄んだ穏やかな湖面との組み合わせが絶妙ですね。湖岸を進めば，千手ヶ浜の周辺に広がる美しい森の中を柳沢川が流れる情景が素晴らしく、別天地の雰囲気です。15:55のバスにも間に合いそうでしたが，折角なので千手ヶ浜のクリンソウを見に寄り道をしました。カメラを手にしたハイカーが何人か，写真を撮っていたので，場所はすぐにわかりました。ここで15分ほど撮影を楽しんだのち，車道を歩いてバス停に向かい，16:30発の最終バスで赤沼駐車場に戻りました。 ・ なお、宿堂坊山への取付きから千手ヶ浜へ下山するまでの間、登山者は一人も見かけませんでした（シカは10頭ほど見かけました）。 |
写真
午前4時発の始発バスに乗って、小田代ケ原へと向かいます。バスに乗車したのは私も含めて10名でした。
他の乗客は皆、小田代ケ原の撮影目的のようでした。林道を歩き始めたのは、私一人。
弓張峠を過ぎると、すぐにハイキングコース入口に到着。車道歩きは好きではないので、ここからはハイキングコースを歩きます。
斜面の中腹をトラバースするようなコースなので、結構アップダウンがきついです。
西ノ湖入口を過ぎると赤岩滝分岐となります。ここを右に進みます。
柳沢川第二堰堤に到着。水量が多く、堰堤の上を渡っての渡渉はできませんでした。
堰堤の下流側も水量が多く、渡渉できそうになかったので、堰堤の上流側に移動。渡渉ポイントを探してウロウロしましたが、ここから飛び石伝いに渡渉開始です。
1
6/4 5:45
堰堤の下流側も水量が多く、渡渉できそうになかったので、堰堤の上流側に移動。渡渉ポイントを探してウロウロしましたが、ここから飛び石伝いに渡渉開始です。
北東尾根末端のシャクナゲ藪の急斜面。シカ道を追って登りました。
標高1,707m地点付近。ここで初めてテープのマーキングを発見。このあたり、平坦な地形となり、迷いやすいところです。
宿堂坊山の山頂に到着。尾根取り付きから約2時間かかりました。山頂は群馬県側から吹きつける風で寒く、小雪も舞っていました。
本日縦走予定の三俣山〜シゲト山〜黒檜岳の山並みが見えました。中央の三角の山は、1,928m峰かな？
登り返しのところで、尾根の東側に明瞭な踏み跡があったので、トラバースするのかと思ってこの踏み跡を追ってみました。
すると、笹ヤブがどんどん深くなって、踏み跡がわからなくなりました。それでも戻るのが面倒でそのまま進むと、この倒木を乗り越えるときにバランスを崩して転倒し、一回転。幸い怪我はせずに済みました。
1
6/4 8:49
すると、笹ヤブがどんどん深くなって、踏み跡がわからなくなりました。それでも戻るのが面倒でそのまま進むと、この倒木を乗り越えるときにバランスを崩して転倒し、一回転。幸い怪我はせずに済みました。
笹に掴まりながらシカ道を辿り、どうにかこうにか、縦走ルートに復帰。10分以上余分に時間を使った感じです。
水7分のプレートがありました。往復すると15分以上かかりそうなので、水場は確認していません。
しばらくは、木にこんなペンキマークがありましたが、その先でペンキマークは無くなりました。なお、この先でルートは右（南東側）に変わります。まっすぐ進むと、北東側の枝尾根に迷い込みますので、要注意です。
2
6/4 10:53
しばらくは、木にこんなペンキマークがありましたが、その先でペンキマークは無くなりました。なお、この先でルートは右（南東側）に変わります。まっすぐ進むと、北東側の枝尾根に迷い込みますので、要注意です。
踏み跡は薄いですが、ときどきこんなマーキングもあるので、不安はありません。
少し下ると、黒檜岳から大平山へと続く山並みがナイスビューです。
その先の展望地からは、中倉山から皇海山に至る素晴らしい展望が楽しめました。本日、一押しの展望でした。ここで昼食休憩。
望遠レンズでズームアップ。この方角から皇海山を見ると，山頂から北西側に台地上の尾根が続いているがわかります。初めて見ることができました。
4
6/4 12:15
望遠レンズでズームアップ。この方角から皇海山を見ると，山頂から北西側に台地上の尾根が続いているがわかります。初めて見ることができました。
笹原の尾根の先に、目指す黒檜岳から大平山へと続く山並みが素晴らしい。
このあたり、ルートがはっきりしません。山旅ロガーの画面で現在地を確認しながら、左手方向にあるはずのシゲト山を目指します。
ようやく、シゲト山に到着。樹林帯の中なので、展望はありません。
テープのマークがあって、ホッとしましたが、このあと、標高1,919mピークの先の北方尾根に迷い込み、10分ほどロスしました。
おかしいなと思い、戻ってから、テープマーク発見。ここから少し下って、またきつい登りが続きます。
感想
・ 2014年10月に宿堂坊山に登り，そこから錫ヶ岳〜奥白根山〜湯元と縦走したことがありますが，宿堂坊山から南の尾根道はまだ歩いたことが無く，また，三俣山から黒檜岳へと続く尾根も歩いてみたいと思い，今回，この周回ルートを歩いてきました。
・ 宿堂坊山への取付きは，前回登ろうとしてチャレンジしたものの，渡渉がうまくいかず諦めた柳沢川第二堰堤から取付く北東尾根としました。前回は渡渉をあきらめて柳沢林道を進み，北側尾根から登ったので，リベンジの意味を込めました。
・ 天気予報では晴れる見込みでしたが，日本海側を北東に進む低気圧の影響で，午前中は群馬県側から強風とガスが押し寄せるあいにくの天候。宿堂坊山の山頂は寒く，小雪が舞うほどでした。でも，その後徐々に天候が回復し，中倉尾根の展望地では青空の下，素晴らしい展望を楽しむことができました。また，千手ヶ浜に降り立つと，新緑が陽に輝く中，柳沢川が中禅寺湖に流れ込む情景を目の前にして，これこそ水と緑の別天地だと，感動を新たにしました。そして，クリンソウもきれいな花を咲かせてくれていました。
・ このルート，歩行距離や累積標高差がかなりあり，歩行時間も長くなるので，歩くのなら日の長い6月がお勧めです。この時期なら，午前4時始発の低公害バスを利用できますし，午前5時半発のバスならば，西ノ湖入口まで歩かずに済みますので，エネルギーを温存できます。帰りのバスに間に合わなくても，午後7時くらいまでは明るいので，中禅寺湖北岸をたどって，赤沼駐車場まで戻ることもできます。
・ 奥日光は，シロヤシオやズミなど白く清楚な花が盛りを迎えています。山中ではシャクナゲがきれいですし、千手ケ浜のクリンソウも見頃です。この時期の奥日光は，お勧めですね。
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おはようございます。
良いルートですね〜
歩きたいと思いつつも…なかなか実現できないでいる自分であります。刺激いただきました！チャレンジできればと思います。
お疲れさまでした。
taka0129さん、コメントありがとうございます。
＞歩きたいと思いつつも…なかなか実現できないでいる自分であります。
なんて、ご冗談を
taka0129さんほどの、このエリアのエキスパートで、日帰りで松木渓谷から皇海山・庚申山経由の周回ルートを歩ける方が、このルートを尻込みするなんてあり得ません！
ぜひ歩いて感じたところを、ヤマレコに残して頂きたいと願っています。
ではでは
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