栗駒山・お花調査

2017年06月13日(火) [日帰り]

• GPS: 03:37
• 距離: 14.3km
• 登り: 951m
• 下り: 932m

コースタイム

日帰り

• 山行: 3:05
• 休憩: 0:33
• 合計: 3:38

10:09 いわかがみ平
10:39 10:39 中央・東栗駒コース合流地点
10:44 10:44 栗駒山
10:53 10:53 天狗平
11:17 11:34 虚空蔵十字路
11:43 11:46 御室
11:50 11:50 虚空蔵十字路
12:08 12:08 天狗平
12:14 12:15 展望岩頭
12:24 12:26 御駒岳
12:28 12:28 展望岩頭
12:33 12:33 天狗平
12:43 12:44 栗駒山
12:55 13:04 東栗駒分岐
13:17 13:17 東栗駒山
13:47 東栗駒コース登山口

今シーズン最速34分台で中央コース踏破。
秋までしっかり走り込みます。

天候

晴れ

アクセス

利用交通機関：

自家用車

コース状況／危険箇所等

ところどころ残雪があり、場所によっては軽アイゼンでは通過できないルートがあります。
中央コース、東栗駒コース、須川コースは軽アイゼンがなくても歩けます。

その他周辺情報

下山後は、新湯温泉くりこま荘へどうぞ。
日帰り入浴500円

写真

イワカガミ平駐車場
まだ残雪あります。

サラサドウダン
イワカガミ平駐車場に咲いています。

ウラジロヨウラク
イワカガミ平駐車場に咲いています。

ナナカマド
イワカガミ平駐車場に咲いています。

では、行ってきます。

中央展望台より

あっという間に栗駒山頂
本日は34分ジャストでした。
ここから一度天狗平に。

ムラサキヤシオ
山頂稜線上はこれから盛り。

ミネザクラ
まだまだ見頃です。

イワカガミ
この場所は、まだ蕾。

ミツバオウレン
全体的にミツバオウレンがたくさん咲いています。
中央コースも東栗駒コースもしばらくはこの花が楽しめるでしょう。

イワウメ
これが見たかったのです。
この場所、イワウメロックガーデンと呼んでいます。

イワウメロックガーデン

イワウメロックガーデン

イワウメロックガーデン

イワウメロックガーデン

イワウメロックガーデン

イワカガミ
こちらはキレイなピンクが開いています。

湯浜コースのお花畑
残雪豊富で、まだまだ茶色です。

虎毛山、禿岳を望む
まだスキーができるくらい雪があります。

コバイケイソウ
さて、今年は咲くのか…
咲いてね。

ヒナザクラ
やっと出会えました。
栗駒山を代表する花だと個人的には思っています。
これからお盆過ぎまでいたるところで見られます。

オオバキスミレ
いつも通り、いつもの場所に咲いていました。

御室の雪渓より虚空蔵山
虚空蔵山は、とある宗教団体の所有物のため、現在は登山道整備ができません。
登りたい人は多いと思いますが、基本的には私有地であるという事を覚えておいてください。

御室の岩壁と雪の狭間
オーバーハングですね。

雪渓崩壊
だいたい奥宮のあたりです。
参拝不能。

ここから先は、登りにせよ、下山にせよアイゼン＆ピッケルが必要です。
軽アイゼンでは行かないでください。
6月末くらいには、軽アイゼンでも通行可能になるでしょう。

ヒナザクラ
場所を変えて、天馬尾根コースへ。
こちらはこれから盛りを迎えるようです。

イワウメ
展望岩頭にて。
ここもイワウメの群落地です。

ミネズオウ
展望岩頭といえば、この花も忘れてはいけません。

天馬尾根の向こうに秣岳
栗駒で一番美しいと思う景観です。

ミネズオウ
これだけ咲きます。
もっと咲いています。

秣岳にひとっ飛び…
しないで帰ってきました。

栗駒山頂から中央コースを見下ろす

東栗駒コース
山頂直下はまだまだ残雪があります。
湿原も茶色なのですが、花はそれなりに出てきました。

山頂を振り返る
この傾斜、歩くとかなりしんどいです。

ヒナザクラ
この場所と言えばヒナザクラ。
数はそれなりにありました。
そのうちタテヤマリンドウなども増えてきますので、その時期は楽しいですよ〜

ヒナザクラ
見ていると心和みます。

ヒナザクラ
他の山でも見られるのですが、栗駒山でゆっくり鑑賞するのが好きです。

裏掛コース
こちらは北東斜面が中心で、残雪がお盆過ぎまであります。
今の時期ですと、アイゼン＆ピッケルが使えないと登りも下りもできません。
8月に入れば、キンコウカが美しい道に変わります。

ヒナザクラ
本日出会った中で、一番形がキレイでした。

栗駒山頂
東栗駒コースから見ると、とても1,600mクラスには見えない貫禄があります。

ミヤマキンバイ
東栗駒コースと言えばこの花。
まだまだ咲いています。

ミヤマキンバイ
不思議なことに、栗駒山中では東栗駒コースでしか見られません。

定番のショット
残雪と緑がキレイです。

コメバツガザクラ
登山道からは見えない岩場の陰に咲いています。
他の場所でも見られますが、形が整っているのはこの場所だけでした。

ミヤマキンバイ
また来年もたくさん咲いてね。

ミヤマキンバイ
今シーズンは、まだ間に合います。
たくさん咲いています。

新湯沢徒渉点上流
そろそろ雪渓が口を開ける場所が増えてきます。

現時点では、新湯沢の雪渓は繋がっています

新湯沢徒渉点雪渓下流部
そろそろ崩壊が始まりそうですが、まだまだ雪を渡れます。

コシアブラ
好きな山菜のひとつ。
天ぷらが定番ですが、おひたしもいけます。
収穫はしていませんよ。

イワカガミ
東栗駒コースでも咲いています。

今が一番面倒くさい時期
登山口から500m付近の残雪は、ちょうどやっかいな状態です。
この4〜5日で相当消えると思うのですが。

ただいま
白い雲と青空がずっとキレイな空でした。

感想

cafemonte

5/18以来、タイミングがあわずに歩けていなかった栗駒山。
ヒナザクラとイワウメは咲いたかな…と気にかけていました。
毎年、この時期に花を求めていろんなコースを歩いていますが、今年はいいところだけ選んで一気に回ってみました。
「例年より雪が多い」という書き込みをたまに見かけますが、半分あたりで半分はずれです。
積雪量の総量でいえば、例年並みか若干少なめ。
かわりに、3月と4月に降雪があり、5月に入ってもあまり溶けなかったので残雪が豊富です。
ですので、正確には「例年より残雪が豊富かもしれない」程度です。
場所によっては、例年より早く雪が消えている場所もありますし、例年よりも残雪豊富な場所もあります。
駒姿のお尻にあたる御室の雪渓は例年並みの残雪で、ミズバショウの群落が咲き始めています。

勝手にイワウメロックガーデンと呼んでいる場所は、例年より早くイワウメの見頃を迎えていました。
例年よりも一週間程度はやいように感じます。
展望岩頭も例年より少し早くイワウメやミネズオウの見頃を迎えています。
いつも通りの場所もあれば、遅かったり、早かったり。
自然の営みは人間の及ぶところではありませんね。

明日、6/14は岩手宮城内陸地震から9年を迎える日です。
その時、栗駒山のガイドで山に向かっている途中でした。
幸い、かなり手前で地震に遭遇したため、私たちもグループにはけが人一人出ずに済みましたが、あの地震があと1時間遅く起きていたり、私たちが1時間早く出発していたら…。
それ以降、登山道復旧作業に毎年協力をしてきました。
裏掛コースが再開通して、宮城県側が全復旧したのが3シーズン前。
裏掛コースは、ドゾウ沢の崩壊により登山道が一部失われました。
その場所にガイドロープを設置するのに3年を要し、これからは定期的なメンテナンスがあれば十分なほどに仕上がりました。

岩手宮城内陸地震によって休業や廃業を余儀なくされた事業主も多くいます。
元通りにはもう戻りませんが、日帰り入浴や昼食などでもいいので、時々がんばっている地域の事業主を応援して欲しいと思っています。
栗駒山は変わらずキレイな花を咲かせ、美しい紅葉を見せてくれます。
山の帰りに疲れを癒やす温泉があります。