記録ID: 1171601
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無雪期ピークハント／縦走
塩見・赤石・聖
聖岳【日本百名山】初登頂で日本百名山全山日帰り達成！ 〜芝沢ゲート〜
2017年06月15日(木) [日帰り]
Sutoku
体力度
8
2〜3泊以上が適当
体力度について
- GPS
- 14:53
- 距離
- 30.2km
- 登り
- 3,053m
- 下り
- 3,053m
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| 天候 | 快晴 |
|---|---|
| 過去天気図（気象庁） | 2017年06月の天気図 |
| アクセス |
利用交通機関：
自家用車
芝沢ゲートまでは国道152号上島TNから15.1�辧¬�30分です。 駐車スペースにトイレはありません。 |
| コース状況／ 危険箇所等 |
全区間明瞭な登山道です。 ●芝沢ゲート（710m）〜便ヶ島登山口（970m） 市道南信濃142号線、132号線を歩きます。芝沢ゲートからしばらくは比較的まっすぐで、平坦な道路が続きます。左手に橋がある場所を過ぎると右手の斜面が急になり曲がりくねった道になります。このあたりは落石があるので注意が必要です。諸河内沢を下が透けた橋で渡ります。この橋の手前の道路に穴があるので注意が必要です。間もなく光橋を渡り、標識に従って右手に進みます。ここから易老渡まで0.9�辧∧悒�島まで2.8�劼任后� 左手の斜面が垂直に近くなってくると易老渡登山口（880m）です。少し進むと旧易老渡駐車場と立派な登山ポスト、簡易トイレがあります。易老渡の駐車スペースからすぐにトンネルがあり、出たところから聖岳が正面に見えます。山頂が見えるのはこの1箇所だけです。しばらく進むと舗装路となり右手に易老沢発電所に下りる道の分岐があります。ここを過ぎれば便ヶ島はすぐです。 ●便ヶ島登山口〜西沢渡（1098m） 道路を歩いてくると正面に登山ポストや看板が並んでいます。登山ポストは易老渡と同じく立派なプレハブ倉庫の中にあり、センサーライトが設置されています。トイレは少し離れたところにあります。 便ヶ島からは、まず急な斜面を鉄道軌道跡を横切り登っていきます。標識に従い右手に折れて進むとトンネルがあります。ここからはほぼ平坦な道が西沢渡まで続きます。途中何か所か土砂が崩落している場所があります。開けた崩壊地を過ぎると間もなく西沢渡です。増水していなければ木橋があり問題なく渡れます。 ●西沢渡〜薊畑（2400m） 西沢渡からすぐの急な斜面をジグザグ登りますが、道幅が狭いため滑落しないよう注意が必要です。間もなく造林小屋跡と廃屋があり右から回り込むように廃屋裏手の斜面を登ります。カラマツ帯の登りやすい登山道をしばらく登ると標高1400mの標識があります。この標識から先が要注意箇所です。急な斜面をジグザグ登りますが道幅が狭いので特に下りは注意が必要です。崩壊地の上に出ると左手に遠山川が見えます。危険個所の標識を通りすぎたあともしばらくは急な斜面の登山道が続きますが、徐々に幅の広い尾根となり歩きやすくなります。南アルプスらしい樹林帯となると1800mの標識があります。標高の目安は左手に見える笠松山の稜線が凡そ2000mなのでわかります。苔むした樹林を進むと2000mの標識、少し急な斜面を登ると苔平（2050m）に着きます。ここから小ピークの北側を迂回して登ります。2200mの標識を過ぎると少し急になってきます。登山道から外れた西沢三角点（2314m）を過ぎると間もなく薊畑です。薊畑手前は崩壊地の脇を通過するので滑落しないよう注意が必要です。一気に展望が広がります。 ●薊畑〜小聖岳（2662m） 薊畑から2478mピークまでは明るい樹林で振り返ると上河内岳が見えます。2478mピークから少し下ります。ここに残雪がありますがアイゼンは必要ない状況でした。樹林帯の登山道を少し進むと右手が開け上河内岳と聖平小屋が見えます。ハイマツ帯になると森林限界となり、崩壊地脇に出ます。小聖岳へは南へ回り込むように登ります。 ●小聖岳〜聖岳山頂（3013m） 小聖岳からは細い岩稜を進み、巨大な岩壁が迫ると右手に折れ、ここから砂礫の大斜面をジグザグ登ります。山頂にはなかなか着きません。少し傾斜がゆるくなると山頂は間もなくです。聖岳山頂は東西に長く、広いです。 ●聖岳山頂〜奥聖岳（2982m） 細い岩場の尾根を下ると残雪があります。残雪部分は平坦ですのでアイゼンは必要ありませんでした。残雪部分が終わると少しの登りで奥聖岳の標識（2982m）があり、さらに進むと三角点（2978m）があります。 |
| その他周辺情報 | かぐらの湯は木曜定休で利用できず、信州たかもり温泉御大の湯を利用。 日帰り入浴500円。10：00〜21：30（受付20：30） |
写真
道の駅遠山郷で車中泊して3時に暗闇の芝沢ゲートに到着です。平日ということもあり、駐車スペースには4台程しか駐車していません。前日に光岳に登られた方と少しお話して出発します。徒歩と許可を受けた一般車両のみ通行できるので自転車は使いません。林道は落石が怖いのでヘルメットを使います。
1
6/15 3:12
道の駅遠山郷で車中泊して3時に暗闇の芝沢ゲートに到着です。平日ということもあり、駐車スペースには4台程しか駐車していません。前日に光岳に登られた方と少しお話して出発します。徒歩と許可を受けた一般車両のみ通行できるので自転車は使いません。
林道は落石が怖いのでヘルメットを使います。
林道は落石が怖いのでヘルメットを使います。
光橋を渡り右手に進みます。易老渡まで0.9�辧∧悒�島まで2.8�劼良玄韻�あります。
芝沢ゲートから50分で易老渡登山口に着きました。だいぶ明るくなってきました。今の時期なら光岳に登る場合3時にゲートを出ると明るくなったころ登山口に着きます。
1
6/15 4:06
芝沢ゲートから50分で易老渡登山口に着きました。だいぶ明るくなってきました。今の時期なら光岳に登る場合3時にゲートを出ると明るくなったころ登山口に着きます。
易老渡の旧駐車スペースと雨宿り小屋。登山ポストとトイレもあります。
十分明るくなったころ便ヶ島登山口に着きました。写真は歩いてきた道路の突き当りの様子。ここまで芝沢ゲートから1時間15分です。
登山ポストのある倉庫の内部の様子。センサーライトがあり暗くても文字が書けます。書いておいた登山届を出します。
土砂が崩れている箇所が多々ありますが、通過には問題ありません。茶臼岳登山道の畑薙大吊橋後のトラバースや笊ヶ岳への登山道で老平から広河原への登山道に比べれば安全です。
6/15 4:40
土砂が崩れている箇所が多々ありますが、通過には問題ありません。茶臼岳登山道の畑薙大吊橋後のトラバースや笊ヶ岳への登山道で老平から広河原への登山道に比べれば安全です。
ここが一番危ない場所ですが足場は比較的しっかりしています。雨の後などはわかりませんので、状況判断が必要かもしれません。
ここから標高差1300mの登りスタートです。ここまで芝沢ゲートからちょうど2時間です。距離は8.7�辧３�無川ゲートから鋸岳への河川道路歩き9.2�劼茲蠱擦�、標高差も小さいので楽に感じました。
6/15 5:14
ここから標高差1300mの登りスタートです。ここまで芝沢ゲートからちょうど2時間です。距離は8.7�辧３�無川ゲートから鋸岳への河川道路歩き9.2�劼茲蠱擦�、標高差も小さいので楽に感じました。
いきなり標高差40mの急な斜面をジグザグ登ります。登山道の幅が狭く注意が必要です。
尾根が細くなりカラマツ帯が終わると標高1400mの標識があります。
危険個所を登りきると崩壊地の上に出ます。眼下に遠山川が見えます。
ここの直登区間が下りで一番怖かった場所です。写真ではなかなか伝わりません。
標高1800mの標識。標高差700mを1時間15分のペースです。いいペースで疲れもさほどありません。
倒木が多いですが通れるよう整備されています。さすが100名山の登山道といったところでしょうか。
苔平に着きました。標高は2050mです。標識のあたりは木の根が多く苔はそれほど見られません。
登山道から少し離れた場所に西沢三角点があります。標高2314m地点です。
薊畑に着きました。西沢渡から標高差1100mを2時間50分程かかりました。10日前に登った上河内岳がくっきり。だいぶ雪が少なくなりました。
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6/15 8:08
薊畑に着きました。西沢渡から標高差1100mを2時間50分程かかりました。10日前に登った上河内岳がくっきり。だいぶ雪が少なくなりました。
こちらは崩壊地と光岳。
薊畑で行動食休憩とします。崩壊地から吹き上がる風が冷たくちょっと寒いくらいです。
薊畑で行動食休憩とします。崩壊地から吹き上がる風が冷たくちょっと寒いくらいです。
予定よりも順調に登れているので余裕をもって登れそうです。
15分程休憩して出発します。
15分程休憩して出発します。
2478mピークからの下りに残雪がありますが、アイゼンは必要ありません。
森林限界を越えて、小聖岳直下を回り込むように南側から山頂へ登ります。
薊畑から45分程で小聖岳に着きました。それにしてもすばらしい天気です。
黙々と歩いて10時半前に聖岳山頂に着きました。百名山全山登頂の瞬間です。100座目の山頂にふさわしい眺めと天気です。展望を楽しみます。
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6/15 10:25
黙々と歩いて10時半前に聖岳山頂に着きました。百名山全山登頂の瞬間です。100座目の山頂にふさわしい眺めと天気です。展望を楽しみます。
予定よりも早く山頂に着いたので奥聖岳にも行くことにします。往復45分の標識があります。
岩場を下ると、残雪がありました。平坦ですのでアイゼンは必要ありません。踏み抜きもほぼありません。
山頂標識のある地点から少し東へ進むと東側の展望地がありました。ここから急激に尾根がさがっています。
落ちてきそうな岩。あの岩が落ちてくるであろう下部をジグザグ下りるので、なんか落ち着きません。
2478mピークから下り始めるとこの展望。いい雰囲気のところです。
山頂から1時間半程で薊畑に着きました。予定ではここに14時だったので順調です。10分休憩して13時40分に出発します。
歩きやすいカラマツ帯を下ります。すっかり曇ってしまいました。暑くなく助かります。
稜線には雲がかかってしましました。たった3時間で山頂は雲の中です。
諸河内沢の橋付近に穴がありますので、暗い時間は注意してください。足が入る大きさです。
芝沢ゲートに着きました。この瞬間、初登頂で日本百名山全山日帰り達成です。
撮影機器：
装備
| 個人装備 |
長袖シャツ
Tシャツ
ズボン
靴下
グローブ
防寒着
雨具
日よけ帽子
着替え
靴
ザック
ザックカバー
行動食
飲料
地図（地形図）
コンパス
計画書
ヘッドランプ
予備電池
GPS
常備薬
日焼け止め
保険証
携帯
時計
サングラス
タオル
カメラ
ヘルメット
簡易アイゼン
|
|---|
感想
日本百名山最後の1座の聖岳に登頂してきました。この挑戦のために、5月下旬から鋸岳、上河内岳、鳥甲山と登って体力を整えてきました。そして、道路が崩落して通れなくなる前に、落石が多くなる本格的な梅雨になる前に決行となりました。
この日は、天気も良く記憶に残る山行となりました。
10年かかった初登頂での日本百名山全山日帰り達成の瞬間は続けてきて本当によっかったと思いました。どの山も良くも悪くも記憶に残る山ばかりでした。無事に怪我や事故なく終えられて本当に良かったです。これからは、日帰り以外の山の楽しみを増やしていけたらと思います。
最後に、支えてくれた家族、長い休暇を取らせていただいた会社の方々、本当にありがとうございました。
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ykoaさん
コメントありがとうございます。
元々あまり体力は無い方なので、荷が多いと思うように歩けないです。
テント泊をされている方なんかを見ると、いつもすごいなあと思って
しまいます。
山の楽しみ方はいろいろなので、これからもその時の自分に合った楽しみ方が
できたらなあと思っています。
2008年リタイアしたあと山登りを再開し百名山を目指しました
偶然「錆鉄人」さんのＨＰを見て百名山を日帰りしたとの記事を
見て驚いた記憶があります 世の中には凄い人がいると思いました
2012年に百名山を達成し30座ほど山小屋泊していましたので再度
日帰り登山に挑戦し2014年7月に全山日帰りを達成しました
新穂高から水晶岳が一番きつかったですね 全山日帰百名山に挑戦
しようと思ったのは百名山を登っているとき何度か一緒になった
mieyama(三重の山男)さんが日帰りを達成されたのを見て挑戦しました
百名山も全山日帰りも自己満足の世界ですが山に登るとき何か目標が
あった方が頑張れますね 本当におめでとうございます
kumatoriさん
コメントありがとうございます。
リタイアされてからの百名山日帰りはすごいですね。
私の場合は、初登頂が日帰りなので初めて歩く登山道が多くなり、
地図やみなさんのレコを参考にイメージしながら計画を立てて挑戦
してきました。なので、難関の新穂高からの水晶岳日帰りは鷲羽岳を
日帰りして雰囲気を確認してからの挑戦になっています。
日帰り百名山は確かに自己満足の世界ですが、目標があると山登りも仕事も
頑張れるし、続けられると思っています。
これからも目標をもって山登りができるといいなあと思います。
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