世附川山伏沢
- GPS
- 04:58
- 距離
- 8.9km
- 登り
- 928m
- 下り
- 929m
コースタイム
天候 | 晴れ(17℃〜19℃) |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2017年06月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
国道413号線山伏峠トンネルの山中湖側出口からすぐの旧道の路傍に駐車。国道側がやや拡幅されており数台(今日は5台)駐車できる。 更に山中湖側に約300m進んだ場所にも余地がある。 |
コース状況/ 危険箇所等 |
◆道の状況 ・山伏歩道 やや解り難い所があるので地図とGPSを参照しながら歩いた。西丸を過ぎた1100m地点は右側の支尾根に間違いやすい。その後の1030mでは左右両側に踏み跡が分れるが山伏歩道は右側。 ◆登山ポスト 登山ポストは見当たらなかった。 |
写真
感想
梅雨入りしたけど空気も乾いた沢日和の一日、kamogさんの「丹沢の谷200ルート」で紹介されていた世附川山伏沢を遡行して来た。世附は丹沢でも辺境感があって踏み込んでいなかったけど丹沢とは思えない緩やかに流れるナメが堪能できた。
世附と言うと丹沢湖西端の浅瀬ゲートから延々と歩いて行く印象があったが、いろいろと山行記録を見てみると道志の山伏峠からのアプローチが良いらしい。意表を突かれた感じだ。湘南からだと丹沢の東を反時計回りに廻って行くのも時計回りに西を廻って行くのもほぼ同じ程度のようなので、往路は時計回りに山中湖経由を採った。帰路は逆に反時計回りで東廻り。梅雨入りしたけど天気もまあまそうなんで、と計画した山行だけど予想を超えて爽快な天候で、三国峠から山中湖に向って降りて行くと少し雲が多いものの富士山と山中湖がばっちりと展望できた。山中湖畔から国道413号に入って山伏峠まではごく近い。トンネルの直前に南側に旧道の入口が見えた。
そこからは山伏トンネルを潜って菰釣山の案内に従って登山道に入る。山伏峠を経て甲相国境尾根に出て、水ノ木分岐まで30分。2年前にこの尾根を通った時には古びた道標しか無かったが、真新しい道標が分岐点には設置されていた。水ノ木分岐と言う名前はベンチのあるピークではなくその高指山側の道標に与えられていた。その分岐が山伏歩道を指すのか解らないがピークから明確な山伏歩道が続いているが、水ノ木分岐道標のある場所からも西丸方面にトラバースしていくルートがあり、これも合流するようだ。
水ノ木分岐から山伏歩道に踏み出すと最初のうちは登山道の趣きがあるが下りに入る所から笹が密生していて踏み跡程度になる。急下降が終わった後も暫くは笹の密生は続き山側の笹の圧力を受けるが、右の谷側も急斜面なので注意が必要なところだ。笹が切れた後も崩壊している斜面のトラバース等、気の抜けない歩道だ。所々で登山道っぽい風情も見せてはいるもののそうでない部分も多い。分岐も所々でありその都度確認を要する。おかげで飽きさせないとも言えるが。水ノ木分岐から50分程歩くと尾根を下って行き両側に沢筋が見える。右の沢が沖ビリ沢のようだ。沢に合流ししばし下ると金山沢であり沢を渡ると林道が走っている。林道沿いに数分歩くとやがて終点になり、ここらで入渓するかと言うことになった。
しばらくは平凡な沢の風景だ。結構大きな岩がゴロゴロしていて翠が多く流れは緩やか。10分足らずで865m二俣に至り、左の本流には4×7m滝が掛かっている。ここからいよいよと言う感じだ。丁度山伏峠を少し早く発って行った2人が下って来た。これから樅ノ木沢に向うとのことだ。この後にも単独行の登山者1人が降りて来るのに出逢ったが、山伏峠でもう1人、帰りの甲相国境尾根で2人と全部で6人しか出逢わなかった。丹沢とは思えない登山人口密度だ。
4×7mは左上に斜上するバンドを辿り容易に登れるが、そこからナメ床が延びている。数10mナメが続き、一旦途絶えるものまたナメ、更にナメとゴーロ以外はナメが続く。特に900m位から続くナメは長大で流程100mは超えていそうだ。逆に滝は少ない。
950m位で10m滝に出合うが釜も深く困難そうなので右から高巻く。途中のトラバースが嫌らしい所だが幸いトラロープが張ってあるので使わせて貰う。この上のナメ滝を超えると5段滝。ここも1段目は左岸側にトラロープが張ってあった。
この5段滝を超えてナメの向こうにある淵を13Kさんとplaceさんが覗き込んでいた。直径5m位で深さもせいぜい膝と言う小さな淵だけどここで魚影を見たと言う。覗き込むと確かに7cm位の稚魚がいたが、それではなくて25cm位のだと言う。そんな大きいのがいるの?と半信半疑だったが、Aki-CLさんが隠れ家になっていそうな岩の下をまさぐると素早く出ては入る魚がいる。やっぱりいるんだぁと思っていたら今度は13Kさんが肩まで水に浸かって手を入れた。両手で行く手を遮ったところ尻尾を掴まえたそうだ。でもあちらも生死が掛かっているので逃れようと必死だ。Aki-CLさんが援軍?として参戦、岩の反対側の石をどけていきそこからも手を入れて行くともう逃げ場が無くなったのかあえなくAki-CLさんの手に落ちた。綺麗な斑点模様が浮かんだ20cm位のヤマメ。写真を撮っていたら13Kさんも決着を付けて全く同じ寸法のヤマメを掴まえた。ヤマメも住む清流なんだ。手掴かみで捉えた2匹のヤマメは記念写真の後にはリリースした。確かにこれらより大きなヤマメも見たから予想を超えてあちらこちらにヤマメが住んでいるのだろう。本日のハイライト。僕とplaceさんは見ていただけだから十分な休憩だったけどお二人には全然休憩になっていない。冷えたので早く行動しようと出発。
その後もナメ滝を交えながらナメが続く。所々で二俣もあり1100mまで来ると正面に7m滝が見えてきた。倒木も多くて結構荒れている感も強く、ナメの余韻に浸るにはここで上がるのが良いかも、となりここで遡行終了。沢装備を解いて尾根に取り付くことにした。いつもの沢のように尾根に上がるまでが一苦労。トレッキングポールを持って来なかったのはちょっと失敗だったが、沢で30cm位の適当な枝切れを拾って尾根を登り山伏歩道に出るまで助けてもらった。山伏歩道に出るとそこはもう水ノ木分岐と目と鼻の先で、こんなに近い所に出るのかと驚かされた。水ノ木分岐では今日のもう一つのイベント、Aki-CLさんからplaceさんに誕生日プレゼントの贈呈。プリンは用心してプラスチック容器に入れて来たのだがそれでもシェークされた状態になっていた。13Kさんからはやっぱり岡持が必要とか。
Aki-CLさんは水ノ木沢を遡行したことがあるとのことだがそれ以外のメンバーに取って世附川流域は初めてであり、丹沢の別の側面を見させてもらった印象であった。世附川と言うと以前知り合いの釣り師からここでのフライフィッシングの楽しみを聞いたものだけど、まさかヤマメに出逢うとは思わなかった。ちょっと他の沢も覗いてみたくなった。
滑床・滑滝が印象的な穏やかな沢。
下降にも用いられる様だ。
ヤマメの手づかみ捕獲は初めて!
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