伊吹山（下山路の弥高尾根手前でエスケープ）
ハッシー
体力度について
- GPS
- 08:54
- 距離
- 13.7km
- 登り
- 1,252m
- 下り
- 1,234m
アクセスを調べる
標高グラフを拡大コースタイム
- 山行
- 6:09
- 休憩
- 2:42
- 合計
- 8:51
※歩行スピードは，一般ハイカーよりもゆっくり目。
| 天候 | 快晴（暑い） |
|---|---|
| 過去天気図（気象庁） | 2017年06月の天気図 |
| アクセス |
利用交通機関：
電車 バス
(1) 前日 自宅 → 【中央線】 → JR東京駅 → 【東海道新幹線】 → JR名古屋駅 → JR大垣駅 (2) 当日 JR大垣駅 → JR長浜駅 → 【バス】 → 伊吹登山口バス停 帰り： (1) 当日 伊吹登山口バス停 → 【バス】 → JR近江長岡駅 → JR大垣駅 (2) 帰宅日 JR大垣駅 → 【特急しらさぎ】 → JR名古屋駅 → 【特急しなの】 → JR塩尻駅 → 【特急あずさ】 → JR新宿駅 → 【タクシー】 → 自宅 |
| コース状況／ 危険箇所等 |
1 伊吹山一般道 (1) 道は明瞭。しかし，登り一辺倒（水平移動は，ほぼなし。）で疲れる。 (2) 路面は，ごつごつした岩が多く，歩き難い。特に5合目以降は，下山時の転倒に要注意。ザレ道及びつるつるした岩が多い。私も1回転倒した。 (3) また，低木と草花ばかりで日陰がない（アルプス等の高山と同様。）ので，熱中症及び日焼けに注意。私も上半身日焼けで痛い思いをしている。 2 伊吹山5合目からの弥高尾根方面 (1) 安易な通行は自粛した方が良い。 (2) 踏み跡不明瞭。夏季は藪で覆われ，道が見えない。弥高尾根に至るまでの平行移動は，極めて道が分かり難い。GPS必携，ルートファインディングが必要。私は，地形図に記されている車道に向かって無名の尾根を下り，エスケープした。 3 伊吹山一般道の往復は，夜間登山に適している。 |
| その他周辺情報 | 伊吹登山口バス停付近に登山ポストあり。登山道途中にある施設での宿泊の可否は不明（要事前確認）。 |
写真
山頂の茶屋等。左の店が素晴しい。メキシコ人（国籍は日本）のお兄さんが，とても親切。登山者のカメラのシャッターを代わりに押していた。
6
やや上部（北側）から入るようだが，・・・。このまま進行する。
植林帯と自然林の境界を意識しながら，名もない尾根を下降し，高圧鉄塔にたどり着く。鉄塔直前は，背丈を超える笹薮をかき分けてきた。
1
装備
| 個人装備 |
Ｔシャツ
ズボン
靴下
雨具
靴
ザック
昼ご飯
非常食
飲料
地図（地形図）
コンパス
ヘッドランプ
予備電池
GPS
筆記用具
ガイド地図（ブック）
ファーストエイドキット
保険証
携帯
時計
タオル
カメラ
熊鈴
着替え
カメラ用三脚
お守り
|
|---|---|
| 備考 | 日焼け止め，虫よけスプレー |
感想
1 序文
今回は，遠方まで足を運び，以前から登りたかった伊吹山に行ってきた。伊吹山は，我が国において，歴史学的，地質学的，気象学的，生物学的に大変重要な山であり，日本100名山であることと相まって，多くのハイカーに人気のある山である。また，伊吹山は，周辺自治体の学校の校歌に登場するなど，地元の人たちに親しまれている山である。
伊吹山は，積雪量世界一としてギネスブックに掲載されており，雪の多い山である。また，ヤマトタケルノミコト（日本武尊）が伊吹山の荒神を退治する話が「古事記」及び「日本書紀」に書かれており，伝説の場所となっている。高山植物に恵まれ，更に伊吹山固有の植物も多数見られることから，植物観察にも優れた場所である。この点では，東京・高尾山に次ぐ野草群生地として有名である。
伊吹山についての概説は，ウィキペディアや関係HPに詳しく記載されている。
さて，登山の感想であるが，アクセスは，公共交通機関の場合，伊吹登山口バス停から登るのが一般的である。車だと，3合目まで車道が続き，また，伊吹ドライブウェイであると山頂付近まで行ける。当該バス停は，東海道線のJR近江長岡駅（JR大垣駅とJR米原駅の間）から出ているバス又はJR長浜駅から出ているバスに乗り向かう。時刻表は要事前確認である。
2 登山
登山道は，大変整備されており，道迷いや滑落の心配はない。1合目以降は，樹林帯がなく，草原の中を登るので，清々しいものの，直射日光を受け続けることから，日焼け対策，熱中症対策を十分にした方が良い。休憩所は，ベンチのみで，屋根はない。6合目に避難小屋はある。雨の日は，風雨をまともに受けることから，その辺の配慮も必要だろう。私は，上半身Tシャツ1枚のみだったので，大変日焼けした。また，5合目までは，飲料水が自販機等で調達できる。
3合目以降は，草花の保護のための柵が設けられており，登山道からはみ出さないようにしなければならない。花の咲く時期は，心が和む。
山頂エリアは，実に広く，歩きつくすには，1時間以上かかる。山名標識の近くには，売店が3，4店舗ある。うどんやソフトクリーム，飲料水，ピンバッジ，お土産等が売られている。
山頂からの展望は極めて良く，東側には，白山がはっきり見えた。そのほか，乗鞍岳，恵那山，北アルプスなども眺めることができる。西（琵琶湖）側は，霊仙山，御在所岳が見える。
3 下山
さて，下山開始。今回の核心である弥高尾根を使い，関ヶ原に下山したい。5合目までは，来た道を戻る。ごつごつした石が転がっており，登りよりも下りの方が歩き難い。道がざれており，転倒しやすい。私が1回転倒したほか，他のハイカーも転倒していた。濡れている時は，要注意である。
5合目からは，登山道を左（東）に曲がり，小屋の裏手に出る。藪で覆われたうっすら踏み跡のある道を進む。しばらく進むと，広々とした場所に出る。ここで，どこに進めば良いのか分からなくなった。いったん腰を下ろして，地形図，ガイド地図，GPSを確認。やや上方からトラバースしていくようだが，肉眼では，適当な入口が見当たらない。この後もそうだが，このエリアは，マーキングテープや印が全くないのである。方角だけ合わせて，目の前の藪に侵入する。すると，けもの道が現れたので，しばらく道なりに進む。谷を越える（渡渉）。その後，正規のルート（昭文社破線部分）上に出ているものの，全く踏み跡がない。何回か，その周辺をうろついたが，依然踏み跡はない。仕方なく，更に方角だけ合わせて進む。結局，3回渡渉した。雑木・藪は濃く，虫はうるさく，歩行に難儀した。弥高尾根の「尾根」に乗ってしまえば，あとは簡単だと思いながら進んだが，いよいよとばかりに木々が進路を拒み，擦り傷が増える一方であった。弥高尾根に乗る1つ手前の尾根において，最終検討をした。
�仝什澆糧�根をトラバースしないで上部に登りそこから弥高尾根に下降する案，��更に藪に突っ込んでトラバースする案，�８什澆糧�根を下降しエスケープする案，�ね茲親擦鯡瓩覦討覆匹鮓‘い靴拭�
�，蓮ね�論上妥当性は高いが，実際の景色は，雑木・藪により容易に進めない。不安要素が多く，かつ，相当時間がかかる。�△蓮と�方ふさがりになる可能性がある。��は，下降先が車道になっているが，地形図を見ると，車道手前の一部が崖のようになっている。�い蓮ず任盂亮造鵬嫉海任�る手段であるが，体力面で辛いし，面白くない。
現在の場所は，人工林と自然林の中間にあった。私の経験則から，このような境界線は，作業者の往来があり，踏み跡が付いている。踏み跡が付いていれば，降り口（登り口）が必ずある。という認識を抱いた。よって，ある程度「賭け」で，この尾根を下降することとした。案の定，薄い踏み跡が現れた。しばらく，人工林と自然林の境界を意識しながら，尾根を下る。そうすると，進路上に高圧鉄塔が見えてきた。鉄塔があれば，巡視路がある。ようやく希望が見えてきた。鉄塔までは，背丈を超える笹薮があったが，漕いで漕いで，鉄塔に到着。すると，右手に草木が刈られた道がある。こうして，無事，車道に出ることができた。
その後，登山道と合流し，伊吹登山口バス停に到着。当該バス停にいたハイカーと雑談をする。名古屋からいらっしゃった方である。その方と興味深い山談義をしながら，JR大垣駅まで御一緒した。登山では，こうした出会った方との交流が楽しい。
弥高尾根については，おそらく，私の進路選択ミスだろう。実際は，きれいな踏み跡が付いているのかもしれない。今後の課題としたい。一方で，今回の遭難リスクの回避のためにとった行動は，適切であったと思うし，今後に生かしていきたい。
楽しい登山であった。伊吹山は素晴らしい。
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