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Yamareco

記録ID: 1174535
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ハイキング
霊仙・伊吹・藤原

伊吹山3合目〜変わりゆく伊吹山の自然〜

2017年06月18日(日) [日帰り]
 - 拍手
churabana bebebe その他11人
体力度
1
日帰りが可能
GPS
06:00
距離
2.8km
登り
19m
下り
21m
歩くペース
ゆっくり
9.89.9
ヤマレコの計画機能「らくルート」の標準コースタイムを「1.0」としたときの倍率です。

コースタイム

日帰り
山行
5:15
休憩
0:45
合計
6:00
10:15
135
12:30
13:15
180
昼食休憩
16:15
ゴール地点
天候 曇り
過去天気図(気象庁) 2017年06月の天気図
アクセス
利用交通機関:
自家用車
伊吹山3合目
(いきものふれあい室・滋賀県生物多様性保全活動支援センターが、米原市上野区より許可を得て、林道ゲートの鍵をお借りして、3合目まで車で上がりました。)
登山ポストは登山口にあり
協力金¥300 登山MAPがいただけました。
コース状況/
危険箇所等
植生保護のロープの指示を守ること。
獣害対策のゲートの開閉は、確実に!
・伊吹山ルール
お花畑への立ち入り禁止。
ペットの同伴はご遠慮ください。
ゴミ箱はありません。すべてお持ち帰りください。
山頂一帯は禁煙です。
トイレの維持に多額の費用が必要です。ご利用の際には、100円の環境協力金をお願いいたします。
・登山の心得より
登山道のはみ出し禁止。植物を踏みつけら裸地が広がっています。
雨具、防寒具、ヘッドライト、非常食など十分な装備をお持ちください。
伊吹山に水場はありません。特に夏場は充分な量をお持ちください。
日陰はあまりありません。熱中症に注意してください。
体調管理をして、無理をせず引き返しましょう。
山頂一帯はキャンプ禁止です。
ユウスゲ
3合目まで車で上がりました。3合目付近の観察会なので、山頂へは向かいません。
3
3合目まで車で上がりました。3合目付近の観察会なので、山頂へは向かいません。
ハクサンフウロ
ハタサオ
ハクサンフウロ 白花
5
ハクサンフウロ 白花
ノアザミ
コウゾリナ
カワラマツバ
キバナノレンリソウ
2
キバナノレンリソウ
コオニユリ
ノイバラ
リュウノウギク
キバナノレンリソウ
3
キバナノレンリソウ
アマドコロ 実
イブキヒメヤマアザミ
1
イブキヒメヤマアザミ
カリヤス
イブキタイゲキ
ササユリ つぼみ
ササユリ つぼみ
ツリガネニンジン
ツリガネニンジン
ノアザミ
ミヤコグサ
イブキヒメホタル
9
イブキヒメホタル
センブリ
シンプル ショートスパッツ
1
シンプル ショートスパッツ
ヒカゲノカズラ
タカトウダイ?
ウツボクサ
キバナノハタザオ
2
キバナノハタザオ
3合目を散策中
タツナミソウ
イブキトラノオ
ホタルカズラ
ヒヨクソウ
クロミノニシゴリ?
1
クロミノニシゴリ?
キジカクシ
キジカクシ
エゾタチツボスミレ
エゾタチツボスミレ
クマイチゴ
クサフジ
ゲンノショウコ
姉川地震(M42)で崩壊した。
4
姉川地震(M42)で崩壊した。
タツナミソウ
カマツカ 材は鎌の柄に使われたり、牛の鼻輪にもつかわれたので、別名「ウシゴロシ」
1
カマツカ 材は鎌の柄に使われたり、牛の鼻輪にもつかわれたので、別名「ウシゴロシ」
ナワシロイチゴ
ヤブレガサ
サワギク
イブキスミレ いろいろ珍しい花を見つけるには、草を少しかき分けていかないと、見つかりません。
2
イブキスミレ いろいろ珍しい花を見つけるには、草を少しかき分けていかないと、見つかりません。
ハンショウヅル
笹の花 刈り取っていると毎年花が咲くそうです。
3
笹の花 刈り取っていると毎年花が咲くそうです。
オカタツナミソウ
4
オカタツナミソウ
オオバショウマ
イブキシモツケ
日本武尊遭難の地
2
日本武尊遭難の地
イブキジャコウソウ
1
イブキジャコウソウ
クサフジ
スズサイコ
イワツクバネウツギ
1
イワツクバネウツギ
イワツクバネウツギ
2
イワツクバネウツギ
イワツクバネウツギ
イワツクバネウツギ
ホタルブクロ
ミツバベンケイ
イチョウシダ
ヒメフウロ

感想

伊吹山3合目〜変わりゆく伊吹山の自然〜

今回のテーマ、〜変わりゆく伊吹山の自然〜ですが、
昨今の獣害でお花畑が大ピンチという、直近のことだけではなく、
ふもとの村の生活や暮らしぶりの変化など、時代の流れとともに伊吹山の自然も変わってきたということを現地を観察しながら学びました。

まず、ユウスゲを観察したあと、イブキノエンドウとキバナノレンリンソウから解説がはじまりました。
イブキノエンドウは欧州原産、キバナノレンリンソウは火薬の原料とされ、信長薬草園伝説を裏付けるとされています。
「伊吹山は古くから薬草の山として知られ、自生する植物約1300種のうちおよそ280種が薬用植物です。」
「オオヨモギを原料とする伊吹もぐさは古代以来の医薬品です。」
(伊吹山観光振興会・米原観光協会編 登山MAPより)
薬草園としての伊吹山の歴史は古いのです。

人の暮らしと自然とのかかわりでは、草刈りが行われたそうです。
田畑の肥料や家畜の飼料として採草が行われました。
朽木では、ホトラ山として管理されてきたこととよくにています。
草取りは、江戸時代の中ごろからされていたそうです。
この採草のおかげで、低木の生育が抑えられ、貴重な草花が維持管理されてきました。
草を刈るのは、早いもの勝ちだったそうです。
梅雨が明けたころから刈りはじめ、毎日3時起きで、「シュラ」というそりのようなものを背負ってのぼります。5時に現場について朝食を食べて、仕事をしたそうです。
刈り取った草は、ひっくり返しながら2,3日乾かしてから、束にするそうです。
急斜面のところは。、束ごと転がして落としていたので、しっかり束ねておかないとバラバラになってしまいます。
草の束を背中の背駄(せた)に4つ背負い、シュラに4つ積んで運んだそうです。
だんだん、作業する場所が高くなっていき、頂上近くまでいくのは、お盆過ぎになったそうです。

昭和40年代後半あたり、農耕用の牛が耕運機に、緑肥が化学肥料に変わる頃まで草刈りは、盛んだったそうです。
草刈りが行われなくなると、ススキが入り込んできましたが、スキー場が開かれると、ゲレンデ整備のために、秋にはススキが刈り取られていました。
スキー場が閉鎖されると、コクサギなどが侵入し始めて、森林に向けた変化が始まっています。

伊吹山は、地形的にも季節風が通り抜け、積雪が大変多く、厳しい自然環境にあり、そのこともまた、お花畑には大切な要因なのですが、
その自然も人の暮らしとかかわりながら、少しずつ変化し、姿を変えてきています。人の暮らしぶりも大きな要因の一つといえるのです。
「伊吹山の自然は、人の手が加わって維持されてきたといえるのです。」(伊吹山観光振興会・米原観光協会編 登山MAPより)
現在は、「ユウスゲと貴重植物を守り育てる会」の活動や諸団体の取り組みで、このお花畑は保全されています。

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

3合目のお花畑を中心に、たくさんお花を教えていただきました。
講師は、高原ホテルにも勤めておられたMさん。
お花畑の維持管理は在職中からされてきたそうです。
草取りも若いころしていたそうで、そのころの様子も教えていただきました。

churaは、珍しい花は、よ〜〜く見れば、登山道や観察路の脇にそっと咲いているものと思っていました。
見つけられないのは、花を知らないからだと思っていました。
もちろん知らないものは、分からないのですが、
見つけ方が、全然違っていました。
結論から言うと、もっと観察会に参加して、伊吹山に詳しくならないと、いつまでたっても、見つけられないままであると自覚できました。

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コメント

見つけ方
churaさん、こんにちは

伊吹を歩くたびに、去年と同じ花を見つけては満足してしまってます。
目のむけ方が変わるとこんなにあるもんなんですね

私の短い経験に限っても、山頂部などまた花が増え始めている印象なんですが、実際はどうなんでしょうね
2017/6/21 17:08
Re: 見つけ方
monsieurさん こんばんは
一人でお花探しをしていたら、 群生しているものぐらいしか見つけることはできません
イブキガラシ、香りのよいイブキジャコウソウ・・・
あとは・・・
先生に、目のむけ方を教えていただいて、お花の種類が多いことにびっくりした3合目でした。

じつは、山頂部はしばらく行けてないのです。
お花が増え始めているなら、嬉しい限りです。
ゲートを設置したりして、積極的に保護されてきた効果が表れ始めているのかもしれませんね。

イブキヒメホタルが舞う姿も見てみたいです。
今年はどうなのかなぁ
2017/6/21 19:15
プロフィール画像
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