記録ID: 1187300
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ハイキング
北アメリカ
残雪のレーニア山 �� 花と氷河と日焼けと
2017年06月30日(金) [日帰り]
kenny
- GPS
- --:--
- 距離
- 10.7km
- 登り
- 967m
- 下り
- 959m
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日帰り
- 山行
- 4:35
- 休憩
- 0:45
- 合計
- 5:20
10:40
60分
サンライズ
11:40
11:40
50分
バローズ・トレイル分岐
12:30
12:40
85分
フリーモント山展望台
14:05
14:40
80分
ファースト・バローズ付近
16:00
サンライズ
花・風景撮影に時間を使い、歩行時間はあくまで参考程度。
| 天候 | 6/30 快晴 |
|---|---|
| 過去天気図（気象庁） | 2017年06月の天気図 |
| アクセス |
利用交通機関：
自家用車
|
| コース状況／ 危険箇所等 |
残雪多く、トレイルではなくトレースを歩いたのがほとんど。フローズンレイクからフレモント山展望台への道は山腹のトラバースルートで雪はなく快適。 |
| その他周辺情報 | サンライズはレーニア山南西のパラダイス同様、多くのトレイルの集まる登山ベース。 |
写真
6/30 レーニア山国立公園入口のすぐ側、アシュフォード(ASHFORD)にあるアレクサンダーズ ロッジ（ALEXANDER'S LODGE）に前泊しました。
拍手6/30 7:53
6/30 レーニア山国立公園入口のすぐ側、アシュフォード(ASHFORD)にあるアレクサンダーズ ロッジ（ALEXANDER'S LODGE）に前泊しました。
リックセッカー・ポイント（RICKSECKER POINT）に立ち寄ります。
ピュヤラップ族達地元のインディアン部族の間では「ティー・スワーク」（TI'SWAQ）と呼ばれていたとの事。本来の呼び名とするべきでしょうね。
6/30 8:30
ピュヤラップ族達地元のインディアン部族の間では「ティー・スワーク」（TI'SWAQ）と呼ばれていたとの事。本来の呼び名とするべきでしょうね。
ここは分水嶺。目を反対側に向けるとレーン山（Mt.LANE）が大きい。
リフレクション・レイク(REFLECTION LAKES）は名前の通り周囲の山々の姿を映し出す美しい山上湖。
アルパイン・アスター（ALPINE ASTER）、日本ではエゾギクの花。
マゼンタ・ペイントブラシ（MAGENTA PAINTBRUSH）の鮮やかな赤と白いレーニア山の雪が対照的です。
グレイシャー・リリー（GLACIER LILLY）。すごい群生。
ザ・ベンチ（THE BENCH）付近からスティーブンス・キャニオン（STEVENS CANYON）ロード。
マイズルソウはこちらではスネークベリー（SNAKEBERRY）。
右に見えているのはマーサ・フォールズ（MARTHA FALLS）。
現地名はクリフ・ペンステモン(CLIFF PENSTEMON)。
こちらはクリフ・ペイントブラシ（CLIFF PAINTBRUSH）。ペイントブラシにも色々な種類がある。
スティーブンス渓谷を隔て見る、スティーブンス・ピーク (STEVENS PEAK）付近のタトゥーシュ連山の山並み。
ボックス・キャニオン (BOX CANYON）付近から北望した山々。
遠く彼方に頭を出すアダムス山。ワシントン州ではレーニア山に次いで高い標高3,743m。
レーニア山頂直下の顕著な岩はジブラルタル・ロック（GIBRALTAR ROCK）と呼ばれている。
だいぶレーニア山から離れました。国立公園の南東のへりに近い場所、バックボーン・リッジ（BACKBONE RIDGE）を回り込む付近。
6/30 9:26
だいぶレーニア山から離れました。国立公園の南東のへりに近い場所、バックボーン・リッジ（BACKBONE RIDGE）を回り込む付近。
ここから道は向きを北に変えてチヌーク川（CHINOOK RIVER）沿いの道を行く。レーニア山も大きく姿をかえる。しばらくは樹林の道を走ります。
6/30 9:45
ここから道は向きを北に変えてチヌーク川（CHINOOK RIVER）沿いの道を行く。レーニア山も大きく姿をかえる。しばらくは樹林の道を走ります。
ホワイトリバー・エントランス（WHITE RIVER ENTRANCE）からいよいよサンライズへの道へ。
再びレーニア山が見えたっ ! 極北の山のようにまるで別の山のようです。
山頂から落ちるイモンズ氷河（EMMONS GLACIER）の白さが際立つレーニア山。
レーニア山麓を縦横にはしる全長150kmのワンダーランド・トレイルもここを通過する。
右はレーニア山に連なるカウリッツ・チムニーズ (COWLITZ CHIMNEYS) などサーバント氷河（SARVANT GLACIERS) 周辺の山。左はガバナーズ・リッジ（GOVERNORS RIDGE）連山。中央のショー・クリーク(SHAW CREEK) の向こうにアダムズ山も遠望出来る。
6/30 10:21
右はレーニア山に連なるカウリッツ・チムニーズ (COWLITZ CHIMNEYS) などサーバント氷河（SARVANT GLACIERS) 周辺の山。左はガバナーズ・リッジ（GOVERNORS RIDGE）連山。中央のショー・クリーク(SHAW CREEK) の向こうにアダムズ山も遠望出来る。
北東からはレーニア山最大のイモンズ氷河が正面に見え、より大きく感じる。
7月初旬、初夏という時期に加えてこの冬は豪雪だったとか。毎冬平均で、16mもの積雪量がレーニア山にはあるそうだ。
写真の建物はレストラン兼売店。パラダイスよりは比較的車も少ないようだ。
サンライズの背後のサワードゥ・リッジ（SOURDOUGH RIDGE）にはトレイルがあり気軽に歩ける。
レーニア山は一旦見えなくなるが、それでも展望は終始雄大。ゴート・アイランドピーク(GOAT ISLAND PEAK)付近の岩峰。このリッジの続く先にあるのは…
6/30 10:57
レーニア山は一旦見えなくなるが、それでも展望は終始雄大。ゴート・アイランドピーク(GOAT ISLAND PEAK)付近の岩峰。このリッジの続く先にあるのは…
レーニア山の顕著な衛星峰であるリトル・タホマ峰 (LITTLE TAHOMA PEAK）は3,395m。
キバナノコマノツメ。現地名はエバーグリーン・バイオレット(EVERGREEN VIOLET)。
ドラモンズ・アネモネ（DRUMMOND'S ANEMONE）。
日本では同種のオキナグサやツクモグサは激減しているが、レーニア山には驚く程多くの花が高山帯に咲いている。大事にしたい。
ファン・リーフ・チンクエフォイル（FAN-LEAF CINQUEFOIL)
。サンライズ周辺ではよく見かける花。
。サンライズ周辺ではよく見かける花。
トレイルを示す道標はあるが、これでは何処がルートか分からない（泣）。
コルは風が強かった。ここは幾多のトレイルが交差する五差路になっている。
スプレッディング・フロックス（SPREADING PHLOX）。
手前から連なるバローズ・マウンテン(BURROUGHS MOUNTAIN) の稜線はレーニア山に吸い込まれるようにつながる。
キャスケード・ウォールフラワー（CASCADE WALLFLOWER）。黄色の花が上から零（こぼ）れ落ちるような様から名前が付いたのでしょうね。
6/30 12:01
キャスケード・ウォールフラワー（CASCADE WALLFLOWER）。黄色の花が上から零（こぼ）れ落ちるような様から名前が付いたのでしょうね。
イエロー・マウンテンヘザー（YELLOW MOUNTAIN HEATHER）。イワヒゲの仲間。
以外と長いトラバース道は30分程続く。が、その分楽しい気分も30分続き苦にはなりません。
ロディ・クリーク（LODI CREEK）を隔てたスカイスクリパー・マウンテン（SKYSCRAPER MOUNTAIN）方面の展望。
6/30 12:08
ロディ・クリーク（LODI CREEK）を隔てたスカイスクリパー・マウンテン（SKYSCRAPER MOUNTAIN）方面の展望。
アネモネもしくはイチゲの一種でしょうか？ 葉の形がパスクフラワーとは違います。
えっ、まさかイブキシモツケ…？ 伊吹山の花がどうしてここに ? ? ?
スメロウスキア(SMELOWSKIA) なる、このカスケード山脈に分布する花でした。
エレガント・ヤコブズ・ラダー（ELEGANT JACOB'S LADDER)。
”優雅な天使が行き来する梯子” … 降りてきた天使も驚くような場所かもね。
アルパイン・ゴールデン・デイジーはよく目立ちすぐ見つかります。
比較的大きな花ですが、こんな風衝地にも群生しています。逞しい…
ソアドー・マウンテン(SOURDOUGH MOUNTAINS)方面。
レーニア山に寄り添うリトル・タホマ。引き立て役としてではなく、単独でも素晴らしい存在感です。
スモール・フラワード・ペンステモン(SMALL FLOWERED PENSTEMON)。
分岐近く。「トレイルを外さないでください」…でも肝心なトレイルが埋まってしまっています。
時間はまだ午後1時半。もっとレーニアを見ていたい。もっとレーニアに近づきたい。
某大河ドラマのセリフじゃないが、「ここは思案のしどころじゃのう〜」
でも山の誘惑には勝てません。慎重に雪の急斜面を蹴り込んで一歩一歩上がります。
残雪に隠れてトレイルからはほとんど見えなかったフローズンレイク（FROZEN LAKE）が姿を現して来ました。
レーニア山への登頂ルートで実は最も技術的に容易とされるのは、ホワイト・リバーから正面に見えるイモンズ-ウィンスロップ氷河ルート（EMMONS-WINTHROP GLACIER ROUTE）。サンライズからのルートに次いで2番目にポピュラー。
6/30 14:10
レーニア山への登頂ルートで実は最も技術的に容易とされるのは、ホワイト・リバーから正面に見えるイモンズ-ウィンスロップ氷河ルート（EMMONS-WINTHROP GLACIER ROUTE）。サンライズからのルートに次いで2番目にポピュラー。
無数のクレバスが走るディサポイントメント氷河（DISAPPOINTMENT GLACIER）。”失望の氷河”って、確かに迷い込んだら希望失くしそう…
6/30 14:11
無数のクレバスが走るディサポイントメント氷河（DISAPPOINTMENT GLACIER）。”失望の氷河”って、確かに迷い込んだら希望失くしそう…
イモンズ氷河の上もクレバスが無数に。遠目にはそれほどに感じなくても1つ1つの亀裂は半端ない大きさ。
この辺りはファースト・バロウズ（FIRST BURROUGHS)と呼ばれていて、準平原地形が広がっている。ガスったら怖い…
この先にあるセカンド・バロウズまで進みたかったのですが、欲張らず引き返します。急斜面の下りは慎重を期して下る。
眼下に見えた二人連れのハイカーは、雪の急斜面にギブアップして引き返した。
ようやく安全地帯に。後で知ったのだが、このあたり、7月頃までは雪に覆われ、雪解けしない年もあるのだとか。
コルからはサワードゥ・リッジへ。山腹をほとんど水平に走るトレイル。
カウリッツ・チムニーズの峻険な稜線。驚く事に稜線の岩峰直下までかすかな踏跡をたどって行けるようだ。
ガバナーズ・リッジの向こう、遠景のピークはシーモア・ピーク(SEYMOUR PEAK:標高1,932m)。
サンライズには実はキャンプサイトがある。眼下の平地あたりがそうなのだが、これではしばらくテントを張れそうもない程の雪の量です。
6/30 15:19
サンライズには実はキャンプサイトがある。眼下の平地あたりがそうなのだが、これではしばらくテントを張れそうもない程の雪の量です。
シャドウ・レイクス(SHADOW LAKES)を見下ろす。まだ完全に雪と氷の下。
ルイス・モンキーフラワー(LEWIS MONKEYFLOWER）はまだ蕾。
日本と違うのは山並が遥か彼方まで続く、この空間の感じ方の差が大陸にいる事を感じさせます。
サワードゥ・リッジの北側に広がるのはハックルベリー・ベイズン(HUCKLEBERRY BASIN)。日本の草津白根山腹にある芳ヶ平のよう。三角錐の山はマクニーレイ・ピーク(McNEELEY PEAK)。
6/30 15:39
サワードゥ・リッジの北側に広がるのはハックルベリー・ベイズン(HUCKLEBERRY BASIN)。日本の草津白根山腹にある芳ヶ平のよう。三角錐の山はマクニーレイ・ピーク(McNEELEY PEAK)。
もう少し先の稜線上に見えるアントラー・ピーク (ANTLER PEAK: 標高 2,139m) まで足を延ばしたかったのですが…時間切れ。リッジ上からサンライズへと下ることにします。
6/30 15:41
もう少し先の稜線上に見えるアントラー・ピーク (ANTLER PEAK: 標高 2,139m) まで足を延ばしたかったのですが…時間切れ。リッジ上からサンライズへと下ることにします。
この辺り、網目のようにトレイルが走っています。何日いても探索しつくせない。
ガバナーズ・リッジとタマノス・マウンテン (TAMANOS MOUNTAIN:右)を背景にしたサンライズ。
「また来てね〜」可愛らしいパスクフラワーにまた会いに来たいものです。
サンライズまで、あと一息。この時間、駐車車両はだいぶ少なくなってきている。
サンライズを後にします。直下から見たサワードゥ・リッジ上のピーク、デッジ・ピーク（DEGE PEAK)。
最後の最後まで雄大な姿を見せてくれたレーニア山。サンライズロードを下り、国立公園を後にします。
マザー・メモリアルパークウェイ(MATHER MEMORIAL PARKWAY)を北上、その後タコマ方面に西進する。しばらくして左手の山並みの奥にレーニア山が再び遠望出来た。
6/30 18:30
マザー・メモリアルパークウェイ(MATHER MEMORIAL PARKWAY)を北上、その後タコマ方面に西進する。しばらくして左手の山並みの奥にレーニア山が再び遠望出来た。
国立公園事務所の標識を見て、車を停めました。ここはイーナムクロー(ENUMCLAW)の町。
国立公園事務所付近から遠望したレーニア山。周りにはのどかな風景が。
撮影機器：
装備
| 個人装備 |
長袖シャツ
Tシャツ
ソフトシェル
ズボン
靴下
靴
サブザック
飲料
携帯
時計
|
|---|
感想
レーニア山の表玄関・パラダイスでのトレイルを楽しんだ後、もっと雄大なレーニア山の姿を眺められるサンライズのトレイルを歩きたくなった。北米滞在もこの日が最後の自由時間。ノースカスケードや、オリンピック国立公園にも惹かれたが、地理にも慣れたこの地で更にレーニア山を満喫する事にした。
気にいると、じっくりとそこに腰を下ろし、欲張らずに場所を絞ってとことん楽しむのが、自分の性に合っている（だから何年経っても百名山などの登頂山数が以外と増えていない）。
サンライズ側からのレーニア山は氷河に覆われた姿を存分に見せてくれるので、パラダイス側よりも満足感は高かった。何よりレーニア山そのものへの登頂欲をかなり掻き立てられた。バローズの稜線はレーニア山の雄大な眺めと、雪の急斜面の苦労と相まって強い印象を残した。「レーニア・ブルー」の空の下、天空のトレイルを歩いたオマケは、ヒリヒリする程痛い日焼けだった。
日焼けは消えても、あの稜線で感じた風も、匂いも、日差しも決して忘れる事はないだろうな… また来年、レーニア山にきっと三たび会いに行く自分がいるはず。今度は、自分の足元、登山靴の下に向かって「ただいま！」とレーニア山に挨拶が出来る…かな？ いや、是非！
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