岩手山から八幡平へと峰々をつないで
- GPS
- 19:25
- 距離
- 36.8km
- 登り
- 2,891m
- 下り
- 1,985m
コースタイム
- 山行
- 9:08
- 休憩
- 0:36
- 合計
- 9:44
- 山行
- 7:58
- 休憩
- 1:22
- 合計
- 9:20
天候 | 7日:快晴(特に暑かった) 8日:快晴(午後の暑くなる前に終了) |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2017年07月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車 バス タクシー
東京八重洲 23:10発 → 盛岡駅東口 06:35着(ドリーム盛岡1号、6310円、料金は変動する) 盛岡駅 7時頃 → 馬返し登山口 7時40分頃(タクシー利用、途中コンビニに寄る、約6500円) 帰路: 以下の路線バスを利用 八幡平山頂レストラン 14:30発 → 松尾鉱山資料館 15:15着 バス乗り換え 15:20発 → 盛岡駅 16:35着 http://www.iwate-kenpokubus.co.jp/uploads/280416_hachi_bc.pdf この他に、八幡平自然散策バスが運行されている http://www.iwate-kenpokubus.co.jp/archives/4967/ |
コース状況/ 危険箇所等 |
馬返し登山口から鉾立(7合目): しんどい登りが続く。樹林帯の日陰を歩き、途中から日に晒される。危険個所や道迷い個所はない。0.5合目ー1合目と2.5合目ー7合目の2か所は、新道と旧道に分かれている 鉾立(7合目)から不動平: 急登と異なり平坦に近いほどの緩やかな登りで、8合目避難小屋にはあっという間につける。御成清水の冷たい水が気持ちよい。避難小屋は立派で軽食やコーヒーなどもある。その先のお花畑を進むと不動平避難小屋にすぐ着く。こちらも管理人さんがいたが、素朴な避難小屋。裏手にベンチと椅子が沢山ある 不動平から山頂お鉢巡り: 明瞭な登山道を登ると二手に分かれる。私は左手を上がり、お鉢巡り後に右手から下りてきた。左手はザレた登山道なので、お鉢を完全周回したいなら右手へ登って周回し、右手から下りるのが良いかも 不動平から黒倉山(松川温泉や綱張温泉方面): 2つのルートがある。不動平避難小屋の裏手(ベンチ付近)から樹林帯を下り御苗代湖まで下りてお花畑を通過し切通へ登り上げてくるルートと、小屋の正面から鬼ケ城分岐まで尾根に上がり、鬼ケ城の尾根を下り切通まで進むルートだ。稜線を歩けば風が吹くかと思って鬼ケ城ルートを選択したが、この日は期待した尾根の風はなく、とにかく暑かった。この時期はお花畑ルートを通る方が多いようだ。鬼ケ城の尾根道は注意して歩けば問題ない。切通のすぐ先で黒倉山のピーク越えとトラバースの分岐がある。すでにバテていたのでトラバースを選択 黒倉山から姥倉山経由、松川温泉: 下りやすい尾根道。姥倉山から下ると樹林帯に入る。危険個所、道迷い個所などはなく比較的歩きやすい長い下り 松川温泉から源太ケ岳と大深山荘の分岐: 狭雲荘の前を通り八幡平へ向かうバス路線を進むと、右手にカーブするところに登山口がある。樹林帯の中を600mほど登り上げる。狭雲荘が源太ケ岳から水を引いており、分岐への半ばまで配管に沿って歩く。道迷いや危険個所はない 分岐から大深避難小屋: お花畑をトラバースして進む。小屋の手前にもお花畑が広がる。その中に水場がある 大深山荘から八幡平: ここからは比較的平坦な尾根道歩き。嶮岨森、前桧岳、諸桧岳、畚岳と100から150mくらいのアップダウンを繰り返す。危険個所や道迷い個所はなく、松川から八幡平までのこのルートはトレラン向きかな。畚岳から下るとアスピーテラインの車道に出る。車道を登ってレストハウスに向かう。そこから山頂は沢山の一般観光客と一緒に登る |
その他周辺情報 | 宿泊: 松川温泉は秘湯を守る会メンバーの狭雲荘に宿泊(1泊2食 12,500円) 青みがかった乳白色の素晴らしい硫黄泉 旅館の洗濯機を使用させていただけ、汗でずぶ濡れのウェアや下着を洗うことができ助かった。洗剤も一袋50円だった 翌朝は早朝出立のため朝食の代わりにお弁当を作ってもらった コンビニ: タクシーで馬返し登山口へ向かう途中に寄ってもらった |
写真
感想
昨年の秋に計画して実現できなかった岩手山から八幡平へつなぐ山歩き。関東を離れて故郷に帰る前にやりたくて狙っていたところ、晴れそうな天気予報。ついでに早池峰山も組み込んで、前日に夜行バス、旅館、レンタカーなどの予約をして出発
岩手山は、富士山や岩木山や男体山などと同じような火山特有の山容で、ひたすら登り上げるしんどい山だ。今回は馬返しルートを選択。どのルートを通ってもきついと思うが、馬返しは7合目までがきつかった
夜行バスの関係で、スタートは7時40分。本当はもう2−3時間早く出たいところだが仕方ない。ここまでマイカーを運転してくるのも大変だ。晴れの予報はよいが、暑さに滅法弱いので水の確保がポイントになる。馬返しルートは登山口と8合目に清水があるので、冷たくて美味しい水を調達できる点が良い。500mlのスポーツドリンクに、2.5Lの水をもってスタート
8合目までに2.5Lを消費。御成清水で3Lを満タンにするも、松川温泉の宿に下りた時には空っぽ。途中から残量を確認しながら飲んだが、体には全く足りなかったようだ。山の中はおろか、旅館についてもオシッコがでない。汗で飛んでしまったみたいだ。しかも水の補給が十分でなかったようで、体が火照ってほとんど熱中症状態で到着
素晴らしい温泉だが、体が火照ってフラフラで入れない。頭や体を洗うのが精一杯。夕飯もビールで流し込みながら、かつ洗濯をしながらゆっくりいただくも食べきれず残してしまった。いつも完食なのに自分としては珍しい
翌日は山をやめて休養すべきか考えたが、一晩寝たら体が何とか歩ける程度に回復していた。宿にお弁当をお願いしておいて、4時にスタート。涼しいうちにできるだけ進むことにした。松川温泉から源太ケ岳と大深避難小屋の分岐までは登りが続く。ほとんど樹林帯の中で風がなかったが、早朝で気持ちよく登れた。分岐からは風が吹いて気持ちよかった
八幡平から逆ルートで来られて避難小屋でお会いした方と、私と同じコースでトレランをしている方2名に会っただけで、とても静かな稜線歩きだった。2日目は稜線の風に助けられ、お昼過ぎには八幡平のレストハウスに到着できた。ササッと山頂へ行き、レストハウスでビールをしっかり飲んだ
初日が終わった時点でどうなるかと心配したが、終わってみれば2日目は快調に歩くことができた。心残りの未実行計画を実現でき、感謝感謝である
コメント
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Pinball_1957さん。
岩手秋田の大背骨の縦走、お疲れ様でした。
ご自身にとりまして善き山旅のご様子で何よりと思います。
畚岳へ登頂されておられた時に私は復路でした。
是非、ご縁がございましたら東北の山々へお越し下さい。
大深山荘でお逢いしました義久より
大深山荘でお会いしたトレランの方ですよね?
同年配の方とお見受けしましたが、松川温泉から大深山荘までCTの半分で来られ、「これじゃハイキング」と仰っていたのには驚きました。登りが続くコースでCTの半分は凄いです
その後は仰っていたように気持ちの良い稜線歩きで、とても気持ちよかったです
諸桧か畚岳あたりでスライドするかなと期待していましたが、私が畚岳に寄り道している間に通過されたんですね。残念でした
故郷の尾張に戻りますが、東北の山は大好きです。飯豊や朝日連峰はぜひとも再訪したいですし、白神や秋田駒、栗駒などぜひとも訪ねたい山があります
またお会いできるのを楽しみにしています
長いお勤めお疲れさまでした。
私は実家、生まれ故郷で暮らしてますが、やはり故郷はイイものですね。
豪華な東北遠征、素敵です。
私は今、せかされたようにガツガツとどん欲に登ってる感がありますが、齢を重ねるにつれ、好きな山行スタイルも当然変わってくるだろうと思います。
山登りだけじゃなく旅行もしたくなるでしょうし…。
竜馬の脱藩ルートといい、今回のトレイルといい、ずっと温めていたプラン実行した喜びを感じることができます。
岩手山から八幡平、広々とした感じがイイですね。
天候にも恵まれ、これでもかってくらいに花を愛でられ羨ましい限りです。
それにしてもこの時期は本当に喉乾きますね
tomさん、コメありがとうございます
暑いですね。南アか北アで縦走をもう一つやりたいのですが、この暑さにどうしようか考えあぐねています。本当に熱中症になってしまったらバカみたいですもんね
ベースキャンプ型で身を軽くして山頂を目指すとか、文明の利器を使って尾根に上がっちゃうとか、いろいろ思案中です
tomさんも暑さ対策をしっかりしてお出かけください
送別会などのイベントが終わり、再始動ですね。
GWに八幡平をほんのちょっぴりハイキングした際に、地図で岩手山までルートがあるんだなと思って見ていたのですが、このロングルートを歩かれたんですね。
東北の山には何か雄大な印象を持ちましたが、好天の中、雄大な景色を満喫されたかと思います。
また、花の写真がとても色鮮やかできれいですね。
花の時期にも行ってみたいなと思いました。
eurekapapaさん、いつもコメありがとうございます
このコース、私も地図を見ていて繋げられるなと気づき、昨秋に計画しました
紅葉シーズンに歩く予定でしたが、仕事のトラブルで実現できませんでした
今回、梅雨の合間に晴れる山を探していてこの計画をこの時期にやった次第です
東北の山は静かで懐が深くて、何というか自分にはとてもしっくりきます
尾張に引っ越してしまうと、東北にはなかなか出かけてくることができないのが残念です
もう一つ昨秋計画して実行できずにいる出羽三山掛けの計画があるので、何としてでもやりたいと思っています
Pinball さま、はじめまして。
大深山荘でお会いした manimani と申します。
同じヤマレコユーザーだたっとは、一言お聞きしておけばよかったです
岩手山からのロングルートお疲れ様でした。
自分は三ツ石山までの行程でしたが、時間あれば自分も岩手山までのロングルート歩いてみたいと思います
manimaniさん、コメありがとうございます
大深小屋でお話しした際に、避難小屋泊を活用してのんびりと山を楽しまれているのが伝わってきて、いい山をやっているなと思いました
過去のレコをいくつか拝見させていただきましたが、季節を問わず足繫く通われ、テン泊や小屋泊などいろんな楽しみ方をされており、退職したばかりの私にとって、今後の山の参考になりました
これからもいい山続けましょう
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