零合目より登る 富士山
- GPS
- 32:00
- 距離
- 29.8km
- 登り
- 3,011m
- 下り
- 2,374m
コースタイム
- 山行
- 8:00
- 休憩
- 2:15
- 合計
- 10:15
- 山行
- 6:10
- 休憩
- 3:50
- 合計
- 10:00
太平洋側の天気は悪くなさそうなので初日午後〜二日目午前 富士山、二日目午後 金時山、
二日目夜〜三日目午後 丹沢主脈縦走というちょっとハードでちょっと無理目な計画を立案。
しかしながら富士山下山時の体調不良により、二日目午後からの予定は全てキャンセルになった。
天候 | 晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2017年07月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
バス
富士急バス(御殿場口新五合目⇒御殿場駅前) 小田急箱根高速バス(御殿場駅⇒新宿駅西口) |
予約できる山小屋 |
|
写真
感想
東京駅から高速バスに乗って富士急行線の富士山駅に到着。
当初馬返までバスを使うつもりだったが、時間があるので駅から歩くことにした。
金鳥居をくぐってまっすぐ富士みちを歩いて、突き当り左に大きな神社がある。
この神社は北口本宮富士浅間神社という名で、大変由緒あるものらしい。
走って登るわけではないが『完走願い』のお守りを買い、登山の無事をお祈りする。
神社を抜けてすぐ大塚丘と呼ばれる祠があり、その右手に遊歩道の入り口があった。
この遊歩道はかつてのバス通りが廃道になりかけ、近年整備し直したものらしい。
中の茶屋で少し休憩、食べそびれてた吉田うどんを売店のカップうどんで回収。
そんなこんなで、富士山駅から3時間ほどかかって馬返バス停に到着。
少し仮眠をとりたいが、明るいうちに五合目に着いておきたいのですぐに出発。
このコースはトレランで使う方が多いようで、結構多くのランナーとすれ違った。
五合目である佐藤小屋に着いたのは、なんとか日が暮れる前の19時。
このままだと早く着きすぎ、寒い中ご来光を待つ羽目になるのでペースを落とす。
陽が暮れると急に寒くなる、寒さ対策はしてきたつもりだったが不十分だった。
とはいえノースリーブにスパッツなど、異様に薄着の西洋人女性もよく見かける。
というか八割くらいの登山者は外国人観光客で、一様に軽装な恰好が目立つ。
身体が冷えすぎない程度にゆっくり歩き、小屋ごとに休憩を交え山頂に到着。
かなり時間調整したが、結局日の出の1時間以上前に山頂に着いてしまった。
山頂トイレは避難小屋状態、用を足す人は寝てる人をかき分けなくてはならない。
外に戻ってカップラーメンで暖をとり明るくなっていく空を眺めご来光を待った。
ご来光のあとはお鉢巡りと行きたいが、側には立入禁止のロープが張られている。
時計回りに剣ヶ峰に行くと、やはりその先は立入禁止のロープが張られていた。
剣ヶ峰の観測所は撤去された、という噂を聞いていたのだが健在だった。
陽が出て暖かくなってきたので、朝食をとりながら持ってきた缶ビールを頂く。
そのたった一本のビールのせいか、頭痛と吐き気と寒気と眠気が一気に襲ってきた。
一歩踏み出すのすら辛く、耐え切れなくなり登山道の端で20分ほど仮眠する。
少しだけ回復し、だましだまし足を踏み出しなんとか大砂走りの入り口に着いた。
そういえば宝永山に行ったことがないな、と思い宝永山の方向に足を向けるが
途中の標識などを見て富士山に初めて登ったときに宝永山に寄った記憶が蘇った。
せっかく途中まできたので宝永山山頂まで行って折り返し、再び大砂走りに合流。
ここまで下りてもやはり体調が優れずせっかくの大砂走りを走ることができない。
個人的には大砂走りの現実離れした風景に冥界との彼岸を連想させられる。
鈴木清純や寺山修二などの映画監督が好んで使いそうなロケーションだと思う。
ここでもトレランなのか、マラソン訓練なのか、走って登る人たちとすれ違う。
大石茶屋で水を購入して、少し休んで御殿場口新五合目には10時を過ぎて到着。
バスを待っている間もどんどん体調が悪くなり、午後の金時山登山を諦めた。
コメント
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富士登山お疲れ様でした!
一合目からのチャレンジすごいですね!富士吉田ルートの渋滞具合がなかなかに伝わりました。
山頂はまだ雪が残ってるんですね。
今月末に富士宮から登りに行きますが若干心配になってきました。
多分登山道は大丈夫だとは思いますが。。。
体調は残念でしたが無事山頂でご来光が見れて良かったですね!
わたしも次こそは晴れを期待してチャレンジしてきたいと思います。
当初三日間で笹子から三ツ峠を越えて吉田ルートで富士山に登り富士宮口から太平洋まで下るという馬鹿らしくも壮大なる計画を立てのですが、実際に歩くことを想像したら憂鬱になってしまい今回のルートに至りました。
お鉢めぐりは封鎖されてましたが、雪の影響はほとんどなくそろそろ解禁するかと思われます、月末の富士山楽しんできてください。
体調に関しては山登りを始めて以来最も辛いものでしたが、家に着いて2時間ほど仮眠したら夕方飲みに行けるほどまでに回復しました。
monkichikunさん こんばんは
はじめまして、ですmiketamaです。
以前、宝永山を通った時に荒涼と広がる世界に驚き、また行こう、と思っていました。
昨年、わたくしも富士山駅から山頂を目指しましたが五合目着く前に既に漆黒の闇となり、ヘッデンに照らされた昔の富士講方たちの姿の看板を見て、たぶん胃痙攣を起こしたように驚き体調不調のまま山頂まで行き、早く下山したい一心で御殿場口へ下りてみよう、宝永山通ろう、
という考えは全く浮かびませんでした。
monkichikunさんのこのレコを見まして、もったいないことをした、、、
monkichikunさんと似て、この時ばかりはわたしもビールが飲めませんでした。
奥武蔵の蕨山からさわらびの湯へ下りるコースにも寺山修司の映画に出てきそうな風景がありました。
今はもう樹木が生長してその雰囲気は失われたかとは思いますが。
monkichikunさんの掌編小説の趣きのあるレコをいつも楽しんでおります。
気持ちがニアミスしたなぁと勝手に思いまして、明日早いのにコメせずにいられなくてお邪魔しました。
明日から北アルプスへ行って来ます。
miketamaさま いつも拙いレコをご覧になっていただきありがとうございます。
五合目には暗くなる前に着きたいと思い、仮眠をとらなかったのが仇となりました。
下りなので何とかなりましたが体調不良状態のときは本当に苦しかったです。
大砂走りの黒い砂漠地帯の雰囲気に70年代のアングラ映画を重ねてしまいます。
最近の映画ですが若松孝二監督の『海燕ホテル・ブルー』でも伊豆大島の三原山火口付近で撮影されたシーンがあり映像的にはかなり似ています。
蕨山には訪れたことがありませんので今度行ってみたいと思います。
北アルプス天気良さそうですね、楽しんできてください。
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