オロエン川
- GPS
- 05:50
- 距離
- 8.1km
- 登り
- 280m
- 下り
- 280m
コースタイム
天候 | 曇りのち晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2011年07月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
写真
感想
***ganさんがメールに流した報告です。***
皆さん、おばんです
gan@体力派から脱皮です
とはいえ、知的派にも程遠い。
自分用への備忘録です。
長文です。
レベル/面白さ★☆体力★技術★
系統/癒し
★奇特
オロエン川は聞いたことはなかった。
HYMLの報告で初めて知った沢だが、もとより沢自体が無尽蔵だから、私が未知の沢は数え切れない。
初めての沢は記録を取るのに忙しいのでカメラ役を募集するとかすみさん、いさむちゃん、マリッカさんの3人が奇特な役を引き受けてくれる。
かすみさんの車で向かう道中は時折朝霧が待っている。
高速は使わず岩見沢から三笠、芦別と抜けても2時間程度で現地に着いた。
★砂防ダム
芦別から神居古澤への道を行く。
新城峠を越えた先の豊里で右手に神社、その先にオロエン川がある。
神社手前の小路を右に500m入ると、オロウェン橋があり、そこに車を止める。
晴れてはいないがちょっと蒸し暑い。
橋を渡り右岸についた道を10分歩いて砂防ダムを越えて入渓だ。
前半は滝らしいものも殆どない。
しかしだ。
苔蒸した渓相は何とも私好みの沢だ。
癒し系の代表的な沢と感じる。
これまでこれほど味のある沢を知らなかった不明を恥じるのみだ。
入渓して直ぐに三俣がある。
左、中股は先で合流する。
180で1m、3mと砂防ダムが連続する。
先で左から沢が入るが、水量は左右1:4だ。
5分小休止するが、虫が殆ど寄り付かないのが有難い。
★1本!
215で幅4mの1m滝が出てくると、先で明瞭な分岐がある。
左から5mの滝が落ち込み、右へ進むと5m2段の滝だ。間には釜があってなかなかなの景勝地だ。
245で2m、3mの岩が沢中に並び兄弟岩のようだ。
函が出てくる。
深さは3mか。
右から巻いて越えると260で右から小沢が入り、巨岩があちこち出てきて、雰囲気は最高潮だ。
8時56分5m強の滝だ。
二筋に分かれて落ち込むそれは直登は遠慮したい。
左手にある設置ザイルを使わせてもらう。
305で4mほどの砂防ダムを思わせる滝だ。
ゴルジュのような10mの滝が出てきた。
かすみさん、いさむちゃんは左から巻く。
私は右岸のスラブ状を越えていく。
マリッカさんが後続するが、いきなりのドボンで、iwaさんが居たら大声で「1本!」のところだ。
★合わせ技
幅10m釜が出てきた。
左からヘツって越え、マリッカさんにもお出でと誘う。
手がかりがあるから越えられるかと思ったが、最後でズルっと釜へ落ちる。
私が手を握っていたので全身までは濡れずに済んだが、もう一度落ちかけ「合わせ技1本」というところだ。
濡れても寒さは全く感じない。
岩の上に土色のカエルがいる。
水を垂らすと沢に飛び込んだ。
奥行き3mの函が二つ続く。
ここはヘソまで濡れながら中を行く。
2mの滝を越えた先で9時43分に340分岐だ。
水量は等しい。
左は苔むした石が点在し、興趣に富む。
右を進むと、この沢一番の絶景が出てきた。
入り口幅5mの函が扇状に奥で狭まり、先には3mの逆くの字の滝が見える。
両岸の間は1〜2mm前後まで狭まる。
私一人が中を行こうと試みる。
胸まで浸かって途中まで行ったが、万一を思い戻って右を巻いた。
次行ったときには是非ともトライしたところだ。
★話題
10時17分になった。
いつの間にか太陽がギラギラと頭上で燃えている。
10mを越える滝が出てきた。
震えがきそうな幽谷の雰囲気に溢れる。
左手は急な崖となり、巻くなら右だ。
5分の高巻きで滝上に抜けるとそこは水量3:1の二股だった。
本流の左を進むと直ぐに砂防ダムが出てきた。
読図では右股を行くと直ぐに林道だ。
ダムの前の岩の上で大休止を宣言する。
マリッカさんからみかんが出てきた。
ラーメンにはかすみさん持参のウインナー、えんりぎ、それに揚げも入り、3個のラーメンでも量は十分だ。
最近のHYMLの話題で笑い転げながら、楽しい時間が過ぎる。
重い腰を上げて二股に戻り、右を進むと5分で土管がある。
そこを通り抜けて林道に上がったのは11時20分だった。
4人で無事の到着を祝い、お互いの手を握る。
★
日が照りつける林道をのんびりと歩く。
私は途中でフキ採りに勤しむ。
T字路を右に行くとほどなくゲートだ。
そこから更に30分歩き、車に着いた。
休耕田が目に付くのは悲しい限りだ。
爽やかな風は北海道にいることの幸せを感じずには居られない。
かすみさんの運転で芦別温泉に向かう。
430円は石鹸付きで助かるが、私は隣にあったシャンプーがてっきり備えつきだと思って使うと、年配のオヤジが恐る恐る自分のだ申し出る。
恐縮の至りだ。
お湯は独特の硫黄臭も混じり、しっかりと体が温まる。
私といさむちゃんは運転から解放されて、帰途の車中は極楽の宴会タイムだ。
手には発泡酒ではなく、エビスが握られていたのは間が差したとしかいいようがない。
一人1200円の贅沢な一日はこうして過ぎた。
★おまけ
滝の数は知れているが、そのしっとりした渓流美には文句のつけようがない。
体力的にも楽で、暑いときなら函を泳ぐのも楽しいだろう。
晩秋の遡行もまた捨て難いだろうな。
未遡行の方には是非ともお勧めしたい。
車回収まで1時間強かかるが、傾斜が緩い林道だから苦にはならない。
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