記録ID: 1217946
全員に公開
アルパインクライミング
谷川・武尊
日程 | 2017年08月06日(日) [日帰り] |
---|---|
メンバー | , その他メンバー1人 |
天候 | 曇り→雨 |
アクセス |
利用交通機関
車は谷川岳ベースプラザの駐車場に駐車しました。(500円/1日)
車・バイク
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地図/標高グラフ


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コースタイム [注]
- 日帰り
- 山行
- 12時間10分
- 休憩
- 4時間33分
- 合計
- 16時間43分
コースタイムの見方:
歩行時間
到着時刻通過点の地名出発時刻
・中央稜取付き→今回の終了点→中央稜取付きまでのGPSログが暴れてるので参考にしないでください!・・・というか、クライミングはGPSログよりトポ図を参照してねー
・途中コース上で休憩を何回か取っているので休憩時間はもっとあります。
・途中コース上で休憩を何回か取っているので休憩時間はもっとあります。
コース状況/ 危険箇所等 | ★群馬県谷川岳遭難防止条例により谷川岳の「危険地区」を登山する場合、登山届なら10日前まで2通を、登山計画書なら登山しようとする日までに1通を谷川岳登山指導センターへ提出する必要があります。 (登山届と登山計画書の違いは群馬県警察のHPを参照してください。) ★トイレは一ノ倉沢出合にあります。 (登山開始前なら谷川岳ベースプラザのトイレを使えます。) ★水場は一ノ倉沢出合のトイレ向かって右側の側溝の蓋が開いているところに塩ビパイプから出ている水があります。 (登山開始前なら谷川岳ベースプラザでドリンク買えます。) ★ルート状況(ルートグレードは参考にしたトポ図からで、あとは個人的な感想です。) ◆一ノ倉出合〜テールリッジ基部 ・一ノ倉沢出合まで雪渓がなく右岸を巻いた。 途中で沢に下りて渡渉し左岸側から雪渓に取付きテールリッジ基部までツボ足で詰める。 (前回南稜の時は全然違う道を通ってしまったので手間取ったが今回はすんなり雪渓に乗れた。) ・下りも同ルート。 ・雪渓はクラックに注意。 ◆テールリッジ基部〜中央稜取付き ・意外と滑らない感じでしたが、万が一滑って転ぶと大怪我以上になる可能性もあるので注意して歩くことが必要。 ・テールリッジを詰めると衝立岩下部にある中央稜取付きに着く。 ・下りも同ルート。 ◆各ピッチ 1P 検淵蝓璽鼻 ・特に問題なく登れる。 ・浮石に注意しながら登った。 2P 供淵侫ロー) ・特に問題なく登れる。 ・浮石に注意しながら登った。 3P (リード) ・カンテを右に回り込み凹角〜フェースへ行く中央稜ルートから外れて先行パーティーの後に続きルンゼを直登してしまった。 ・特に問題なく登れる。 ・浮石に注意しながら登った。 ・仰度? 4P (フォロー) ・出だしから悪い。 ・ヌメっていてフリクションが効かない。 ・A0では厳しい→A1 ・ここの終了点から草付きを少し登れば快適な中央稜ルート4P終了点に出る。 5P以降 供銑+(リード) ・5P以降は3ピッチほどリードした。 ・支点がたくさんあり、どの支点がピッチの終了点なのかわからなかった。 ・草が濡れていて滑りやすいので注意が必要。 ◆懸垂下降 ・同ルートを懸垂下降した。 (登ってないルートを下るより登ったルートを下ったほうが安心だったので、3〜4ピッチは間違って登ったルートを懸垂下降した。) ・ロープの流れを考えると1回の懸垂で距離を稼ぐより屈曲しないようピッチを切ったほうがよい。 (4ピッチ目の間違って登ったルートは右に左に屈曲してたがピッチを切らなかった結果、登り返しする羽目になってしまった。) |
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過去天気図(気象庁) |
2017年08月の天気図 |
装備
共同装備 | 50mロープ×2 アルパインクイックドロー×10以上 |
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写真
感想/記録
by yama_pound
谷川には2週間前に来たばかりなのに懲りずに今回も谷川へ(笑)
前回登った南稜と同じぐらいの難易度の中央稜に今回は登ることにした。
下山は北稜下降ルートを下り衝立前沢を下って一ノ倉沢まで下りてくる計画。
ワクワク♪ドキドキ♫
Climbing‼
ヾ響
・雪渓は2週間前より大分雪が減った感じでした。
・この日の中央稜は私たちを含め2PTでした。
(南稜も2PT)
・3P目は先行PTの後に続きルンゼを直登してしまった。
3P目終了点まで登るとまだ先行PTのリードが登り始めるところだった。
4P目は厳しいらしく先行PTのリードが苦戦しながら登っていった。
その後、先行PTのフォローが登るが途中で登れないと諦めて3P目終了点までロワーダウンで下りてきて私たちにルートを譲ってくれた。
(この後先行PTのリードがロープ回収してヌンチャク使っていいとのことだったので使わせてもらいフォローの私が回収して終了点で先行PTのリードへ渡した。)
このピッチをリードしたAさんも苦戦していたが持たせたアブミを使いながらA0、A1で何とか登って行った。
Aさんの姿が3P目終了点から見えなくなるところまで登っていき先行PTとの会話しているのが聞こえたので終了点まで着いて支点構築の造作をしてるのかと思っていたら突然声が聞こえたので落石かと思い上を見るとAさんが落ちてきた!!
まだヌメって滑る斜めのテラスの終了点まで登り終えておらず、セルフビレイを取ろうとした直前に屈曲したロープに後ろに引っ張られて滑ったと言っていた・・・
幸いにして古いハーケンが抜けることはなく怪我も無く事なきを得たが、油断しすぎ!!
その後、再びA1区間を登る羽目になりブーブー言うAさん・・・怪我が無くて本当に良かった。
次に私の登る番。少し登ってみて厳しかったので、やはりルート間違っているんだなー思ったが、時間がもったいないのでA0、A1でガシガシ登った。
・その後は意気消沈のAさんに代わって3ピッチ全てリードしたが、細かくピッチを刻むのが面倒で長い距離をロープの流れを気にせず登った結果、ザイルアップが辛かった・・・
・7P目終了点に着くと雨が降ってきたので雨具を着てからフォローのAさんに登ってもらった。
Aさんが登り終えてから今後の方針を話し合いここで登攀終了して同ルートを懸垂下降で下りることにした。
・順調に中央稜ルート4P終了点まで懸垂下降で下ってきて、ここでまた話し合い・・・登ってない初見の中央稜ルート4P〜3Pを懸垂下降するより、今日登った間違いルート4P〜3Pを下ったほうが安心だと判断し同ルートで懸垂下降する。ロープの屈曲がひどく引っ張てもロープ回収できないかもと不安があり3P終了点まで下りてきてからトランシーバーでAさんにロープの動きを確認してもらおうとしたがうまく伝わらずAさんが下りてきた後にロープを引っ張ったが全く動かない・・・
A0、A1の厳しいピッチを登り返さなきゃいけないのか・・・
それも雨で濡れて更に難易度が増したところを・・・
ただ待っていても状況は進展しないのでロープ2本にクレイムハイストでスリングを括り付け登った分は落ちないようにし、アルパイン用ヌンチャクのスリングを上手く使って手首に引っ掛けながら掴みA0で登る。途中アブミを使ってA1。1個所ゆるゆるハーケンがあって体重をかけると動くので嫌だなーと思ったが登るしかないので構わずA1→ハーケン抜ける→クレイムハイストのおかげで左程墜落しなかったがハーケンが抜け次の始点まで距離が出てしまう・・・
チムニーに背中と足を押し付けながら何とかよじ登り、次のハーケンに何とかヌンチャクをかけることができた。
その後は4P終了点でロープを引っ張り回収。50m1本で下りれそうなので1本はザックに仕舞い1本を使って懸垂下降する。
普通はここで一件落着となるのだが、3P終了点に下りてロープを引っ張るとまさかの引っ掛かり・・・
4P終了点のスリングに付いてたカラビナは岩と密着しておらず空中にブラブラしたいたので回収は問題ないだろうと思っていたがなぜ引っかかる?
理解に苦しんだが、再度この厳しいピッチを登り返す気力もないし時間もないし50mロープはザックの中にある。この後は短くピッチを切りながら懸垂下降していけば問題なく下れると判断して引っ張ても落ちてこないロープはナイフでカットし残置した。
・いろいろあったが中央稜取付きまで何とか下山してきて一息入れた。
そして雨で濡れたテールリッジを慎重に下る。
テールリッジ基部への下りは滑りまくる岩をクライムダウンでは危なかったのでロープを出し懸垂下降した。
明るいうちに懸垂下降の支点を見つけられて良かった。
懸垂下降はヘッデンを点けながらになった。
雪渓は朝歩いているので情報はインプットされているがクラックに落ちないよう慎重に下った。
雪渓左岸側から沢に下りて右岸へ渡渉、雪渓の冷気のせいなのか雨でガスってたせいなのかわからないが視界が悪く高巻き道への取付きがなかなか見つからず右往左往するもGPSで位置確認し何とか高巻き道へと取付く。
一ノ倉沢出合に20:00に着いて安堵した。
・今回起こったいろいろな出来事は私にとって良い経験となった。
ルートを登ったことのある山岳会の先輩と来ていたらルートは間違わなかっただろうし懸垂下降のロープ回収も上手くいっていたかもしれない。
(もしうまく回収できなかったとしても先輩が登り返してくれたはずなので、この経験はできなかったはず。)
本チャンに取り組む気持ちが今まで以上に引き締まって良かったと思います。
反省
・途中で何があるかわからないので時間は余裕を持って計画する。
(暗くならないうちに安全地帯まで下山できるよう下山開始時間を決めておき撤退を常に考えながら登攀する。)
・初見ルートの場合は先行PTにのこのことついて行かず自分たちでルーファイする。
・屈曲して流れが悪くなる場合は面倒くさがらずこまめに懸垂下降のピッチを切る。
また、先頭下降者は懸垂下降後にロープを引っ張ってみるのは当然だが、最終下降者も屈曲して途中流れが悪くなりそうなら支点の取れそうなところで一旦止まり支点からセルフを取ってロープを引っ張ってみる。動きが悪ければそこでピッチを切りロープを回収し懸垂下降支点を再構築して下りるべきだと思う。
前回登った南稜と同じぐらいの難易度の中央稜に今回は登ることにした。
下山は北稜下降ルートを下り衝立前沢を下って一ノ倉沢まで下りてくる計画。
ワクワク♪ドキドキ♫
Climbing‼
ヾ響
・雪渓は2週間前より大分雪が減った感じでした。
・この日の中央稜は私たちを含め2PTでした。
(南稜も2PT)
・3P目は先行PTの後に続きルンゼを直登してしまった。
3P目終了点まで登るとまだ先行PTのリードが登り始めるところだった。
4P目は厳しいらしく先行PTのリードが苦戦しながら登っていった。
その後、先行PTのフォローが登るが途中で登れないと諦めて3P目終了点までロワーダウンで下りてきて私たちにルートを譲ってくれた。
(この後先行PTのリードがロープ回収してヌンチャク使っていいとのことだったので使わせてもらいフォローの私が回収して終了点で先行PTのリードへ渡した。)
このピッチをリードしたAさんも苦戦していたが持たせたアブミを使いながらA0、A1で何とか登って行った。
Aさんの姿が3P目終了点から見えなくなるところまで登っていき先行PTとの会話しているのが聞こえたので終了点まで着いて支点構築の造作をしてるのかと思っていたら突然声が聞こえたので落石かと思い上を見るとAさんが落ちてきた!!
まだヌメって滑る斜めのテラスの終了点まで登り終えておらず、セルフビレイを取ろうとした直前に屈曲したロープに後ろに引っ張られて滑ったと言っていた・・・
幸いにして古いハーケンが抜けることはなく怪我も無く事なきを得たが、油断しすぎ!!
その後、再びA1区間を登る羽目になりブーブー言うAさん・・・怪我が無くて本当に良かった。
次に私の登る番。少し登ってみて厳しかったので、やはりルート間違っているんだなー思ったが、時間がもったいないのでA0、A1でガシガシ登った。
・その後は意気消沈のAさんに代わって3ピッチ全てリードしたが、細かくピッチを刻むのが面倒で長い距離をロープの流れを気にせず登った結果、ザイルアップが辛かった・・・
・7P目終了点に着くと雨が降ってきたので雨具を着てからフォローのAさんに登ってもらった。
Aさんが登り終えてから今後の方針を話し合いここで登攀終了して同ルートを懸垂下降で下りることにした。
・順調に中央稜ルート4P終了点まで懸垂下降で下ってきて、ここでまた話し合い・・・登ってない初見の中央稜ルート4P〜3Pを懸垂下降するより、今日登った間違いルート4P〜3Pを下ったほうが安心だと判断し同ルートで懸垂下降する。ロープの屈曲がひどく引っ張てもロープ回収できないかもと不安があり3P終了点まで下りてきてからトランシーバーでAさんにロープの動きを確認してもらおうとしたがうまく伝わらずAさんが下りてきた後にロープを引っ張ったが全く動かない・・・
A0、A1の厳しいピッチを登り返さなきゃいけないのか・・・
それも雨で濡れて更に難易度が増したところを・・・
ただ待っていても状況は進展しないのでロープ2本にクレイムハイストでスリングを括り付け登った分は落ちないようにし、アルパイン用ヌンチャクのスリングを上手く使って手首に引っ掛けながら掴みA0で登る。途中アブミを使ってA1。1個所ゆるゆるハーケンがあって体重をかけると動くので嫌だなーと思ったが登るしかないので構わずA1→ハーケン抜ける→クレイムハイストのおかげで左程墜落しなかったがハーケンが抜け次の始点まで距離が出てしまう・・・
チムニーに背中と足を押し付けながら何とかよじ登り、次のハーケンに何とかヌンチャクをかけることができた。
その後は4P終了点でロープを引っ張り回収。50m1本で下りれそうなので1本はザックに仕舞い1本を使って懸垂下降する。
普通はここで一件落着となるのだが、3P終了点に下りてロープを引っ張るとまさかの引っ掛かり・・・
4P終了点のスリングに付いてたカラビナは岩と密着しておらず空中にブラブラしたいたので回収は問題ないだろうと思っていたがなぜ引っかかる?
理解に苦しんだが、再度この厳しいピッチを登り返す気力もないし時間もないし50mロープはザックの中にある。この後は短くピッチを切りながら懸垂下降していけば問題なく下れると判断して引っ張ても落ちてこないロープはナイフでカットし残置した。
・いろいろあったが中央稜取付きまで何とか下山してきて一息入れた。
そして雨で濡れたテールリッジを慎重に下る。
テールリッジ基部への下りは滑りまくる岩をクライムダウンでは危なかったのでロープを出し懸垂下降した。
明るいうちに懸垂下降の支点を見つけられて良かった。
懸垂下降はヘッデンを点けながらになった。
雪渓は朝歩いているので情報はインプットされているがクラックに落ちないよう慎重に下った。
雪渓左岸側から沢に下りて右岸へ渡渉、雪渓の冷気のせいなのか雨でガスってたせいなのかわからないが視界が悪く高巻き道への取付きがなかなか見つからず右往左往するもGPSで位置確認し何とか高巻き道へと取付く。
一ノ倉沢出合に20:00に着いて安堵した。
・今回起こったいろいろな出来事は私にとって良い経験となった。
ルートを登ったことのある山岳会の先輩と来ていたらルートは間違わなかっただろうし懸垂下降のロープ回収も上手くいっていたかもしれない。
(もしうまく回収できなかったとしても先輩が登り返してくれたはずなので、この経験はできなかったはず。)
本チャンに取り組む気持ちが今まで以上に引き締まって良かったと思います。
反省
・途中で何があるかわからないので時間は余裕を持って計画する。
(暗くならないうちに安全地帯まで下山できるよう下山開始時間を決めておき撤退を常に考えながら登攀する。)
・初見ルートの場合は先行PTにのこのことついて行かず自分たちでルーファイする。
・屈曲して流れが悪くなる場合は面倒くさがらずこまめに懸垂下降のピッチを切る。
また、先頭下降者は懸垂下降後にロープを引っ張ってみるのは当然だが、最終下降者も屈曲して途中流れが悪くなりそうなら支点の取れそうなところで一旦止まり支点からセルフを取ってロープを引っ張ってみる。動きが悪ければそこでピッチを切りロープを回収し懸垂下降支点を再構築して下りるべきだと思う。
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届出の事ですが、現在も身分証明書を都岳連で発行してるのですか?届出条例反対の声が加盟団体より強く、妥協の産物だったと思います?何度も代々木の事務所「岸記念館」足を運んだのが懐かしいおもいでです。
masa-comさん、初めまして
コメントありがとうございます
私は新潟の労山なので都岳連の現状についてはわかりませんが証明書はいります。
群馬県谷川岳遭難防止条例の『4 登山届に代わる登山計画書の提出について(条例第十条)』にも書いてありますから。
http://tanigawadake.ec-net.jp/jyourei.htm
masa-comさんも昔は足繁く谷川に通われたのですねー
昔の谷川は今よりずっと活気があったんだろうなー
了解しました。有難う御座います。
混雑が凄かったです。夜行列車で登攀し、ビレイ中、居眠りなんてありました。
前会長の吉尾さんの講習受けた事がありますよ。
混雑は敵ですね!!(笑)
我先に一ノ倉沢まで歩かないと登攀順番待ちになり最後まで登れなかったこともあるんじゃないですか?
夜行列車で土合駅へ向かう・・・何だかいい感じですね
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