北ア南部周回 中尾から焼岳、霞沢岳、常念岳、槍ヶ岳山荘、新穂高
- GPS
- 29:54
- 距離
- 80.9km
- 登り
- 7,141m
- 下り
- 7,157m
コースタイム
- 山行
- 5:50
- 休憩
- 0:27
- 合計
- 6:17
- 山行
- 11:15
- 休憩
- 1:49
- 合計
- 13:04
- 山行
- 9:38
- 休憩
- 0:55
- 合計
- 10:33
天候 | 8/9晴れ時々曇り 8/10晴れ後曇り 8/11曇り |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2017年08月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
焼岳〜上高地: 中尾から焼岳の登山道は非常に整備されていて、危険個所もない登りなのですが、上高地側に降りる道は、ロープありハシゴありと意外と危険個所があります。特にハシゴは足を置きづらく、東鎌尾根より怖かったです。 ヒュッテ西岳〜槍ヶ岳山荘: 東鎌尾根はちょっとした岩場やハシゴがありますが、しっかり固定されていたのでさほど危険は感じませんでした。ハシゴでの渋滞注意。 |
予約できる山小屋 |
|
写真
感想
山を始めてから北アルプスはまだピストン日帰りしか経験がなく、ずっと縦走の計画をしていたのですが梅雨が明けてから天気が良くないこと、また人の多そうな週末は避けていたのもあって中々実行に移せていませんでした。
このままじゃ登らないままシーズンが終わってしまう!ということで連休と少し被りますが実行に移すことに。
計画では、
初日は中尾温泉口から焼岳へ登り、上高地へ降りたのち徳本峠へ、テントを設営して軽装で霞沢岳をピストンして徳本峠泊。
2日目は徳本峠から蝶、常念、大天井と縦走してヒュッテ西岳まで。
3日目はヒュッテ西岳から槍、双六小屋、笠ヶ岳、クリヤ谷を通って中尾温泉登山口へ
というルートを想定して、すべてテント泊の2泊3日を予定していました。
前日の夜は新穂高の槍見の湯 槍見館に宿泊しました。
この宿は、じゃらん等でも評判が良かったので期待して行ったのですが、料理もおいしく大満足でした。個人的に面白いと思ったのが、自家製の果実酒が沢山あること。
旅館で自家製梅酒は珍しくないですが、アロエのお酒、クコの実のお酒、ヤマボウシのお酒(特にこれは超美味でおすすめ!)など他では飲めないようなお酒が沢山あり、料理がおいしいのもあって沢山飲みすぎてしまいました。しかしこれが翌日大変な事に・・・
〜初日〜
出発の日は旅館でゆっくり朝食をとって、9時に中尾温泉登山口を出発します。舗装路をしばらく歩くと焼岳登山口へ。つづらおりに丁度良い角度で登れるように整備さえれており、本来ならかなり登りやすい道です。
しかし、前日にお酒を飲みすぎたせいで、下半身に全然力が入らず、ちょっとした登りになるとすぐに息がきれてしまいます。登山の前日に自分でも飲みすぎかな〜とは思ってはいたんですが、出発の時間も遅いし何とかなるでしょとか思って飲んだんですが何とかなりませんでした。
・・・お酒だけで8000円くらい払ったからなぁ・・・。
まぁそれでも何とか焼岳の頂上に到着します。南側への眺望は一切ありませんでしたが、上高地側は視界が開けていました。硫黄のにおいを嗅ぎつつ上高地側に下山します。・・・平地や下りならまだ何とか体が動きそうです。
中尾から焼岳へは登りやすい道でしたが、上高地側に降りる道はハシゴ等があり、だいぶ難易度に差があるなと感じます。焼岳のイメージよりちょっと厳しい感じの道です。
上高地に降りると、台風の直後通過を狙ってでしょうか、沢山の観光客で溢れていました。お昼もお店でとる予定でしたが、人が多すぎるので手持ちのコンビニパンで済ませ、徳本峠へ向かいます。
徳本峠への分岐を過ぎると、小屋まですれ違ったのはわずか2グループだけ。ここから先は上高地や北アルプスの喧騒とは全くの別世界が広がっていました。
徳本峠のテント場が10張までという事だったので、先を急ぎたいのですが足が全く前に進みません。少し登る度に何回も休憩して、ようやく徳本峠に到着します。テントはわずか3張しかありませんでした。この時期なのにわずか3張とは・・
本来はここでテントを設営した後に霞沢岳に行く予定でしたが、もはや200m登るだけでも1時間くらいかかりそうな状態なので、今日はここで休む事にします。・・・明日から本気出すと誓って。
〜二日目〜
まだ暗い4時に徳本峠を出発します。昨日よりは体調はマシな感じです。
ジャンクションピークで美しい朝焼けを見た後、霞沢岳へ向かうのですが、これが酷いぬかるみが多く靴が泥だらけになってしまいました。台風の後というのももちろんあると思うのですが、霞沢岳〜大滝山まで間は全体的にぬかるみが多く感じました。また徳本峠〜霞沢岳の道はアップダウンが多く、平坦な道が少ないように感じました。
頂上前の急登をこなして、霞沢岳の頂上に着くと、焼岳・笠ヶ岳・穂高連峰と素晴らしい景色が広がっていました。この眺望の良さがきっと二百名山に選ばれた理由なんだろうなぁ。
霞沢岳から下山し、徳本峠でテントを撤収後、大滝山を目指しますが、この道はアップダウンは大したことないのですが、眺望もなくぬかるんだ本当に地味な感じの道が続くため、精神的にはきつく感じました。
この付近では人はほとんどいませんでしたが、蝶ヶ岳まで進むと北アルプスらしい雰囲気になってきます。
蝶ヶ岳〜常念岳は事前の地図で見てもそれなりにキツそうだなという印象でしたが、実際に登ってみてもマジでキツかったです。特に常念岳への登りは岩がゴロゴロしていて登りづらい上に、何度も頂上らしくものが現れるのですがその度に騙されて精神的にダメージを受けました。
ボロボロになりながら頂上に到着すると、もうこれ以上体を動かすのは無理と判断し、常念小屋でテン泊することにします。
〜三日目〜
朝の5時に出発しますが、もうこの時点で笠ヶ岳まで行くのは諦めていたので、槍ヶ岳山荘までいってそこから新穂高まで最短ルートで下る計画に変更します。
常念から大天井、槍ヶ岳までの道はとても人が多く、なんというかキラキラ感あふれる登山者が多いような気がして少し気後れします。なんというか人種が違うというか・・(完全に気のせい)
大天井岳に寄り道をし、槍ヶ岳まで東鎌尾根を通りますが、少しの渋滞に巻き込まれた他は特に問題なく進めました。危険個所のハシゴも焼岳のハシゴのほうが怖かった。
この日は調子が良いようで、全体的にサクサク進み、槍ヶ岳山荘へ。この日はガスっていて眺望が何もない状態なので、槍ヶ岳への登頂はまたの機会にします。また穂高に登りに来るときに寄ると思うので、その時に行けば良いかな。
そんな訳で山荘から新穂高まで下山。この日が連休初日だったので、反対方向から登ってくるグループはかなり多かったです。下山してるのは自分も含めて3・4人だけでした。
新穂高で少し休憩した後中尾登山口まで歩きます。ここの登り返しは地味にきつかったです。
そして15時に焼岳の中尾温泉登山口に戻ってきました。
槍から双六〜笠ヶ岳〜クリヤ谷の完全な稜線歩きで一周できなかったのは残念でしたが、雨に降られることもなく良い3日間を過ごせたと思います。次の北アルプスは、
七倉から鷲羽〜黒部五郎〜薬師〜立山〜劒〜欅平〜白馬〜五竜〜鹿島槍〜七倉
という今回を超える周回ルートでの長期縦走を考えています。今回の経験を次の縦走に生かしていきたいですね。
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