八ヶ岳単独縦走 ピラタス山麓→小淵沢駅
- GPS
- 51:48
- 距離
- 47.8km
- 登り
- 3,397m
- 下り
- 4,282m
コースタイム
- 山行
- 6:47
- 休憩
- 1:38
- 合計
- 8:25
- 山行
- 5:28
- 休憩
- 3:16
- 合計
- 8:44
- 山行
- 3:27
- 休憩
- 0:16
- 合計
- 3:43
ゴール地点小淵沢駅でログ消し忘れた
(修正済み)
天候 | 上はガス |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2017年08月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
下山後、JR小淵沢駅から電車・バスを乗り継いで戻った。 |
コース状況/ 危険箇所等 |
登山道に特に問題はなかった。 赤岳・権現岳の山頂付近の険しい岩場は当然危険だが 注意を怠らなければ危険はない。 |
その他周辺情報 | 駐車場に帰ってから麓の小斉の湯(700円)に入りました。 |
予約できる山小屋 |
黒百合ヒュッテ
|
写真
装備
個人装備 |
長袖シャツ
Tシャツ
ソフトシェル
タイツ
ズボン
靴下
グローブ
防寒着
雨具
日よけ帽子
着替え
靴
ザック
ザックカバー
昼ご飯
行動食
非常食
調理用食材
飲料
ハイドレーション
ガスカートリッジ
コンロ
コッヘル
食器
調理器具
ヘッドランプ
予備電池
GPS
日焼け止め
保険証
携帯
時計
サングラス
タオル
ストック
カメラ
ポール
テント
テントマット
シェラフ
ヘルメット
|
---|
感想
天気についてはとにかくガス、雨に降られなかっただけ良かった。
【1日目】
当初の予定はピラタス駐車場からバス電車を乗り継ぎ小淵沢駅まで行き、そこからスタートの予定だったが、バスの始発が遅かったので逆にした。
駐車場に行く前に女之神氷水に寄って水を補給。
ピラタスロープウェイの8時の始発を待つよりも歩いて登ってしまおうと駐車場の登山口からスタートしたが、7時半過ぎにロープウェイ山頂駅手前でロープウェイに抜かれた。あれが営業開始前の試運転だったのかどうかはわからないが・・・。
坪庭から麦草峠への道はある程度木道が整備されていて、苔ワールドをサクサク歩けて気持ちよかったが、下りの濡れた木道で一度滑った。
出逢いの辻から大石峠への道にて、犬にしては大きすぎる足跡がちらほら見えて内心びくびくしていた。
麦草峠に出ると青空が見え日差しも出てきた。
6時には出発するつもりだったのが遅れてしまったので、白駒池一周はやめて白駒荘も通過して高見石に向かった。
高見石からは白駒池がよく見えて、雨池なども望めた。
高見石小屋もスルーして先を急ぐ。
黙々とハイペースで長い登りを歩き最初のピーク・中山をパス
中山峠の十字路を黒百合ヒュッテに向かい最初の休憩。
コーラとおはぎ(お茶付)を所望してとにかく糖分補給。
次に北横岳の坪庭のような天狗の奥庭の外縁をぐるっと回って天狗岳へ。
東天狗頂上で小休止、西天狗まで往復するか考える。
往復30分くらいならまあ大丈夫かなともう一度荷物を背負う。
一応天狗岳の最高峰は西天狗だし…と。
予定通り30分で往復して帰ってきてそのまま根石岳方面へ進む。
今回初めて鎖が出てきた気がするが、特に問題はない。
鎖場を過ぎ少し下ると白砂新道の分岐に差し掛かるが
一瞬だけ白い花崗岩の砂礫とハイマツの美しい緩やかな稜線歩きになる。
根石岳を超えるとコマクサ群生地を保護する柵が出てくる。
なぜコマクサがそこまで優遇されるのかはよくわからないが
そんな柵の向こう側にある根石岳山荘をスルーすると樹林帯に突っ込む。
どこが山頂かよくわからない箕冠山を夏沢峠方面へ進む。
夏沢峠の小屋二つも華麗にスルーして本沢温泉側に下っていく。
夏沢峠と本沢温泉の間は思った以上に遠い。遠く感じる。
しかし、下っていくうちに少しずつ森の香りに硫黄の匂いが混じってきて
温泉が近いんだなという実感がわいてくる。
途中、登山道から下の野天風呂にオジサンが見えてげんなりした。
山荘でテントの申込を済ませてテント設営。
内湯の温泉に入り、小屋の売店メニューで夕飯を済ませてテントに戻り寝た。
あまりよく寝れなかった。
【2日目】
朝食は持ってきたパスタと和えるだけのカルボナーラソース。
テントの撤収作業をしつつ朝食も済ませ予定より30分ほど遅れて出発。
まずまずのペースで一気に硫黄岳頂上まで上がる。
頂上では濃霧が強風で吹き付けられ、雨は降ってないけど濡れる。
そして寒い。
赤岩の頭まで行ってみる予定だったが、このガスの中行ってもな・・・と思いパス。
硫黄岳山荘に避難してとりあえず小休止。
朝食が物足りなかったのでカレーでも頼もうと思ったが
まだ用意できないとのことだったのでまた白玉ぜんざいを食べる。
ここでガスと気持ち防寒に上だけ雨具を着て出発。
横岳奥の院手前のハシゴ・鎖場で集団の渋滞につかまる。
このコンディションならまだ特に問題はなく通過できる。
晴れていれば横岳の連続する岩の峰々を楽しめたのだろうけど
ただ黙々と目の前に現れる岩場を乗り越えて進むだけになっていた。
雨の西穂を思い出して歩いていたがアレに比べれば楽なものだ。
そうこうしてる間に赤岳頂上直下。
まだまだ余裕があったので一気によじ登った。
赤岳頂上山荘でまた小休止、さっき食べ損なったカレーを食べる。
休んでる間に少しは天気も良くなるかと思ったが全く好転しなかった。
諦めて出発、徒歩2分の赤岳頂上の南峰へ行く。
これも本来なら阿弥陀岳にも寄る予定だったのだが
こんな天気だし休憩し過ぎて青年小屋まで時間の余裕があまりなかったので
そのまま権現岳に向かうことに。
頂上付近にあった看板に惑わされて頂上山荘に戻ったりしたが
権現岳方面へ行くなら真教寺尾根・文三郎尾根の分岐方面へ行くべし。
さてここから長〜く険し〜い下り道になる。
たびたび後ろを振り返って逆方向じゃなくてよかったと思う。
左手に大天狗・小天狗の岩が見えると足元の険しい斜面には
いろいろな高山植物が花を咲かせていた。
キレット小屋まで下りてくると、上の方のガスと強風はなくなり
もわっとした空気に包まれていた。
ここでトイレを借りて大を済ます。
お尻が群れて擦れてたのかなんかかぶれた様にヒリヒリ痛かった。
あまり長居もできないので、アルフォート一箱を一気に口に放り込んで出発。
時折富士山の影が見えるようになりあのガス地獄を歩いてきて
少しだけ報われた気がしたが、自分が見たかったのは
圧倒的な迫力をもって目の前に立ちはだかり、そして連なる八ヶ岳の峰々。
それは次回に取っておこう。
再び高度を上げて樹林帯を抜け、岩場を乗り越えた先に立ちはだかる長ばしご。
去年見た槍ヶ岳の一番長い奴よりも長いと思う。
安全だとはわかっているけども、1段上がる度に揺れて軋むはしごに
それを固定するサビサビのワイヤーが目に入るとやっぱり怖い。
気を紛らわせるように1段1段数えつつ昇るのだが
30段超えてもまだ先は長く、いつまで続くんだとの思いで60段が終わった。
はしごといえどもこの長さを一気に登ると流石に疲れる。
ここからはしごを固定するワイヤーをまたいで険しい岩場を5分ほど登ると
権現岳頂上(1分)・三ツ頭方面と権現小屋・編笠山方面の分岐があらわれる。
ロケットおっぱいのロケット乳首みたいな権現岳頂上岩を目指す。
少し巻いて裏側からよじ登っていくと頂上標識と鉄剣が立てかけてある。
人ひとり立てる程の岩にさらによじ登り下を見てヒュンとなってすぐ下りた。
権現小屋でジュースでも飲むかと思ったが入口に「ボッカ中です」と
書いてあり無人の様子だったので仕方なくそのまま進んだ。
黙々と下り坂を進んで青年小屋に到着。
テントの申込を済ませてテントを設営していると
近くにテントを張ってたオッサンが林の方へ立小便をはじめて
とてもいやな気分になった。トイレあるんだからトイレでやれよ!
100円払うのが惜しいならせめてどこか人目につかないところ行け!
で、とりあえず歩いて3分くらいの水場に水を補給しに行き
棒ラーメン2食分を平らげてもう寝ることにした。
天気が良ければ編笠山にささっと登って夕日でも見ようかなとか思ったけど
相変わらずガスってたのでやめました。
やっぱりあまりよく寝付けませんでした。
夜中には少し雨も降ったみたいで、もしスカッと晴れてたら
星でも撮影しようと思ってのですが結局そういうのは何もできなかった。
【3日目】
この日の朝もパスタと和えるだけカニトマトソースを食べつつ
強風と闘いながらテントを撤収した。
相変わらずのガスと強風の中青年小屋を出発。
歩いて30分の編笠山頂上に出ても天気は変わるはずもなく。
ただ一瞬ガスの切れ間から南アルプスが見えた気がした。
今日のメインはここから小淵沢駅までの12km延々続く1750mのダウンヒル。
高度を下げると暑くなるし晴れて日が差してくるし、ここが一番つらかった。
10時31分の電車にギリギリ間に合わなかったのも追い打ちで
こんな何もない駅で1時間以上待つのも癪なので茅野まで特急あずさに乗った。
終
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