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Yamareco

記録ID: 1242204
全員に公開
無雪期ピークハント/縦走
槍・穂高・乗鞍

槍穂高縦走もどき(槍も穂高も無し)

2017年08月27日(日) 〜 2017年08月29日(火)
 - 拍手
GPS
56:00
距離
42.4km
登り
2,139m
下り
2,131m

コースタイム

1日目
山行
3:53
休憩
0:40
合計
4:33
9:40
9:40
13
10:35
10:35
5
10:40
10:40
5
10:45
10:45
3
10:48
10:48
37
11:25
11:55
11
12:06
12:06
38
12:44
12:54
35
13:29
13:29
8
13:37
13:37
6
13:43
13:43
23
2日目
山行
7:32
休憩
1:00
合計
8:32
2:41
29
3:34
3:42
50
4:32
4:39
40
5:19
5:44
109
7:33
7:33
20
7:53
7:53
8
8:01
8:21
74
9:35
9:35
98
3日目
山行
7:29
休憩
1:45
合計
9:14
5:06
2
5:08
5:08
113
7:01
7:01
14
7:15
8:02
48
8:50
8:50
17
9:07
9:07
4
9:11
9:11
58
10:09
10:40
46
11:26
11:53
36
12:38
12:38
39
13:17
13:17
10
13:27
13:27
36
14:03
14:03
12
14:15
14:15
5
14:20
ゴール地点
天候 27日(1日目)快晴
28日(2日目)曇り、昼前からガス
29日(3日目)飛騨側は強風&霧雨、信州側はガス、ただし標高2500m以下は晴れ
過去天気図(気象庁) 2017年08月の天気図
アクセス
利用交通機関:
バス 自家用車
沢渡第三駐車場に自家用車を駐車、沢渡バスターミナルから上高地までバス。
コース状況/
危険箇所等
■上高地〜槍沢ロッヂ
ただの観光地。

■槍沢ロッヂ〜天狗原分岐
実は夏道を歩くのは初。真っ暗だったので詳細は不明だが、歩きやすかった。

■天狗原分岐〜天狗池
基本○印を見逃さなければ大丈夫だが、槍沢を横切るゴロゴロ地帯は、視界が悪いと迷いやすいかもしれない。

■天狗池〜南岳
後半がかなりの急登。梯子と鎖も古い感じでちょっと怖い。

■南岳〜北穂高岳(大キレット)
今更言わずもがなの超危険地帯。人為的な落石だけは起こさないよう気を付けた。

■北穂高岳〜穂高岳山荘
恐らく天候が良ければかなりの恐怖コースなのでしょうが、あいにく数メートル程度の視界しかなく危険箇所不明。涸沢槍あたりの鎖場は見た目難易度高そうだけど、けっこうちょうどいいところにホールド・スタンスともあり、しんどさは感じない。ただし、当時飛騨側からかなりの強風が吹きつけており、そちらを歩くときはバランスを崩さないよう気をつかった。

■穂高岳山荘〜涸沢(ザイテングラート)
けっこう事故が多いところらしいが、それまで通ってきたところがひどかっただけにあまり危険は感じない。おそらくここを使う人はけっこう消耗している場合が多いからなのだろうか。

■涸沢〜横尾
普通の登山道。危険箇所なし。団体さんが多く、抜かせてもらうのが大変だった。
沢渡第三駐車場。ほぼ満車。後からわかったのだが、この日はイモトが来ていたらしい。
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沢渡第三駐車場。ほぼ満車。後からわかったのだが、この日はイモトが来ていたらしい。
定番写真。8月に入ってこんな快晴初めてじゃなかろうか?
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定番写真。8月に入ってこんな快晴初めてじゃなかろうか?
前回は梓川左岸を歩いたので、今回は岳沢湿原のある右岸コースを選択。
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前回は梓川左岸を歩いたので、今回は岳沢湿原のある右岸コースを選択。
穂高神社奥宮にお参り。安全祈願。
穂高神社奥宮にお参り。安全祈願。
この日は槍沢ロッヂまで。
1
この日は槍沢ロッヂまで。
翌朝というか深夜2:30出発。この日は長い一日になりそう。
翌朝というか深夜2:30出発。この日は長い一日になりそう。
お、ババ平のトイレがきれいになってる!正直前のトイレは梓川に垂れ流しじゃないかと疑っていた。
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お、ババ平のトイレがきれいになってる!正直前のトイレは梓川に垂れ流しじゃないかと疑っていた。
天狗原分岐を過ぎたあたりから空が白んでくる。
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天狗原分岐を過ぎたあたりから空が白んでくる。
写真がうまくとれていませんが、朝焼けが真っ赤でした。夕焼けは晴れ、朝焼けは雨、というのを思い出しなんとなく嫌な予感。
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写真がうまくとれていませんが、朝焼けが真っ赤でした。夕焼けは晴れ、朝焼けは雨、というのを思い出しなんとなく嫌な予感。
ちょうど夜明け頃、天狗池に到着。狙い通り。
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ちょうど夜明け頃、天狗池に到着。狙い通り。
ただし風が強くてうまく逆さ槍が撮れません。
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ただし風が強くてうまく逆さ槍が撮れません。
一瞬だけモルゲンロート!
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一瞬だけモルゲンロート!
横尾尾根のコルで今日の目的地が見えてくる。すごい景色だな。
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横尾尾根のコルで今日の目的地が見えてくる。すごい景色だな。
北穂高山頂をズーム。いったいあの岩壁のどこを登るのであろうか。
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北穂高山頂をズーム。いったいあの岩壁のどこを登るのであろうか。
富士と甲斐駒。
途中サルの大群が登山道に居座る。経験上目を合わせると厄介なことになるので、小休止かねて通り過ぎるのを待つ。
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途中サルの大群が登山道に居座る。経験上目を合わせると厄介なことになるので、小休止かねて通り過ぎるのを待つ。
北アの中では地味なルートだと思うが、展望は抜群。
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北アの中では地味なルートだと思うが、展望は抜群。
この辺は高度感もあり、けっこうしんどい。
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この辺は高度感もあり、けっこうしんどい。
稜線に出ました。あちらはにぎわっていることでしょう。
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稜線に出ました。あちらはにぎわっていることでしょう。
でも今日の目的地はこっち。シシバナ展望台から大キレット全景。なんという迫力!
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でも今日の目的地はこっち。シシバナ展望台から大キレット全景。なんという迫力!
最初の洗礼。この辺は慎重にいけば問題ない。
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最初の洗礼。この辺は慎重にいけば問題ない。
南岳を振り返って。すれ違う人に「これ登るの大変ですね」と声をかけるが、「そっちもね」と返される。この言葉を2時間後に思い知る。
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南岳を振り返って。すれ違う人に「これ登るの大変ですね」と声をかけるが、「そっちもね」と返される。この言葉を2時間後に思い知る。
この辺は楽すぎて拍子抜け。
2
この辺は楽すぎて拍子抜け。
笠ヶ岳を撮る余裕もあった。
2
笠ヶ岳を撮る余裕もあった。
黒部源流の山々。どちらかというとあっちの方が好き。
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黒部源流の山々。どちらかというとあっちの方が好き。
出ました!長谷川ピーク。
3
出ました!長谷川ピーク。
飛騨側。これは確かに怖い。
2
飛騨側。これは確かに怖い。
信州側。こちらはそれほどでも。
2
信州側。こちらはそれほどでも。
振り返って。よくもまあこんなところに登山道を作ったな。
3
振り返って。よくもまあこんなところに登山道を作ったな。
しかしこの辺からガスってくる。もうちょい待ってくれ〜
2
しかしこの辺からガスってくる。もうちょい待ってくれ〜
出ました!その2。飛騨泣き。
2
出ました!その2。飛騨泣き。
ここもさすがの高度感。下は見ない方がいいです。
2
ここもさすがの高度感。下は見ない方がいいです。
滝谷。真ん中あたりにクライマーが小さく写っています。さすがにこの世界に足を踏み入れようとは思わない。
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滝谷。真ん中あたりにクライマーが小さく写っています。さすがにこの世界に足を踏み入れようとは思わない。
この「あと200m」が見えてからが、自分にとっての核心部でした。
この「あと200m」が見えてからが、自分にとっての核心部でした。
こんなにキツイ登りは御神楽の蝉コース以来。小屋が見えてから遠いこと遠いこと。
2
こんなにキツイ登りは御神楽の蝉コース以来。小屋が見えてから遠いこと遠いこと。
死にそうになりながらようやく登った北穂はガス。
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死にそうになりながらようやく登った北穂はガス。
見たかったキレット越しの槍もガスの中。
2
見たかったキレット越しの槍もガスの中。
そして翌朝…
こんな天候ですが、涸沢に下りるのも嫌なので、奥穂めざして進みます。
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こんな天候ですが、涸沢に下りるのも嫌なので、奥穂めざして進みます。
これのいったいどこを登れと?
これのいったいどこを登れと?
晴れてれば絶景なんでしょうね。ブツブツ文句を言いながら登る。
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晴れてれば絶景なんでしょうね。ブツブツ文句を言いながら登る。
涸沢岳山頂。あやうく見逃すところだった。
2
涸沢岳山頂。あやうく見逃すところだった。
風雨が強くなってきたため、穂高岳山荘で休憩させてもらう。
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風雨が強くなってきたため、穂高岳山荘で休憩させてもらう。
結局ザイテングラートから涸沢に下山。だったら南稜から下っときゃよかった。
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結局ザイテングラートから涸沢に下山。だったら南稜から下っときゃよかった。
初涸沢。ただし敗北感から何の感慨もなくスルー。
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初涸沢。ただし敗北感から何の感慨もなくスルー。
本谷橋。ここで濡れたウェアなどを乾かし、着替えをしてようやく落ち着く。
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本谷橋。ここで濡れたウェアなどを乾かし、着替えをしてようやく落ち着く。
横尾橋。まさかこんな形で渡ることになるとは…
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横尾橋。まさかこんな形で渡ることになるとは…
河童橋付近まで戻ってきて。奥穂から前穂にかけてはガス。しかも雲の動きを見るとかなりの強風。
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河童橋付近まで戻ってきて。奥穂から前穂にかけてはガス。しかも雲の動きを見るとかなりの強風。
上高地バスターミナルは激混み。ここでバスを3本見送る。最後までケチがつきました。
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上高地バスターミナルは激混み。ここでバスを3本見送る。最後までケチがつきました。

装備

個人装備
長袖シャツ Tシャツ タイツ ズボン 靴下 グローブ 防寒着 雨具 日よけ帽子 着替え 予備靴ひも ザック ザックカバー 行動食 非常食 飲料 ライター 地図(地形図) コンパス 計画書 ヘッドランプ ファーストエイドキット 日焼け止め ロールペーパー 保険証 携帯 時計 サングラス タオル ツェルト ストック カメラ ヘルメット
備考 行動食は持ちすぎた。でも足りないよりましか。

感想

夏山の総仕上げとして「大キレット越え」を主目的とした槍穂高縦走を検討。大キレットは「穂高→槍」より「槍→穂高」の方が若干難易度低いとのことで、上高地スタート〜南岳→北穂でキレット通過〜下山は奥穂・前穂経由重太郎新道と計画。ポイントは事故の多い重太郎新道までにどれだけ体力を温存しておけるか、と考えテント泊はやめて小屋泊で軽量化。登りはじっくり下りは慎重にをテーマに2泊3日で行ってきました。

【1日目】
沢渡の始発バスに間に合わせるため、深夜2時に自宅出発。ところがあまりの眠さに途中のSAで仮眠。結局上高地到着がAM9:00過ぎ。現地はこれ以上ない快晴。こんな快晴今年初めて見ました。しかし寝不足もあって初日は槍沢ロッヂでストップ(計画どおり)。今考えると横尾で泊まってゆっくりするか、もう少し頑張って先に進んでおくかするべきでした。槍沢ロッヂは好宿ですが、風呂が微妙。入浴開始の15:00にはすでに10人以上が並び、みんながみんなカラスの行水。いつの間にか一人10分以内というルールまで出来上がり戦争のようでした。なんか宿泊客の間で変な連帯感は生まれましたが…。風呂目当てなら横尾をお勧めします。

【2日目】
大キレットを午前のうちに通過するため、2時起床、2時半出発、南岳小屋8時到着とまずまず予定通り。南岳小屋のトイレが面白かったです。実際の大キレットは思ったより難易度は高くない。高度感は剱岳の方が上だし、長谷川ピーク前後までは楽すぎてこのまま終わるんじゃないかと逆にドキドキした。しかし大キレットの真の恐ろしさは難所の飛騨泣きを越えた北穂への上り!とにかくこの急登のしんどいことしんどいこと。徐々に空気が薄くなってくるせいもあると思うのですが、呼吸が安定しない、浮石が多く足の置き場に気をつかう、やはり恐ろしい場所でした。9時過ぎから飛騨側からガスが上がってきたので、北穂の展望はいまいち。とりあえず明日に期待して、この日はやけに蒸し蒸しする北穂小屋に宿泊。

【3日目】
朝3時45分くらいに突然点灯して起こされる。もともとそれくらいに起きようと思っていたのでそれはいいのですが、外は昨日以上のガス&強風。あいかわらずてんきとくらすの予報はひどい。ま、信じてないけど。南稜から下る考えもあったが、昼から晴れる予報だったので、涸沢岳へ向かう。しかし天候は回復するどころか悪くなる一方。晴れていれば楽しいはずの岩登りも、打ちつける風雨でただの苦行。穂高岳山荘到着時点でもう一度考え直す。どうしようか思案していると、同じく休憩していた若者グループが荷物をデポしてピストンで奥穂山頂へ向かう様子。それならとこちらも準備して向かいかけると、若者たちが下りてきて「無理っすね、風が強くて」この一言で下山を決断。奥穂・前穂は次の機会に回すことにしました。決断した以上は下りるしかないのですが、この下りのつまらないことったらもう。今回の遠征ももやもや感の残るすっきりしない山行に終わりました。

これで今年の北アは3連敗。せめて1回は文句のつけようのない頂上からの景色が見たいです。今年はどうも裏目裏目と来ているのでちょっと次はどうしようか思案中。

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利用交通機関:
技術レベル
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体力レベル
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