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ヤマレコ

記録ID: 1243216 全員に公開 ハイキング関東

奥久慈男体山(雨天および歩荷訓練)

日程 2017年09月02日(土) [日帰り]
メンバー
天候
アクセス
利用交通機関
車・バイク
西金駅ー古分屋敷間のハイキングが好きなので、筆者の趣味で西金駅無料駐車場を利用しています。大円地、古分屋敷に駐車場があります。またかなり遠いですが弘法堂にはやや広めの駐車場があります。

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地図/標高グラフ


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コースタイム [注]

日帰り
山行
6時間20分
休憩
35分
合計
6時間55分
S西金駅04:5505:55古分屋敷峠駐車場06:07一般・健脚コース分岐06:59大円地越07:0907:58奥久慈男体山08:0710:19一般・健脚コース分岐10:3010:38大円地駐車場10:3910:41古分屋敷峠駐車場10:4511:49西金駅11:50ゴール地点G
コースタイムの見方:
歩行時間
到着時刻通過点の地名出発時刻
今回GPSの軌跡が暴れており、当てになりません。通過時刻は写真を基に多少修正してあります。
コース状況/
危険箇所等
健脚コースは雨天時は大変滑りやすく、危険です。
鎖も雨天では結構滑るので、つかんでいても滑落したら止められないかもしれません。
また、赤土露出部分はまず確実にスリップするので、近所に落ちている枝などを撒くか、何かに掴まりながら慎重に通るなどの対応が必要です。
木道も、そしてあまり通る人はいないかもしれませんが西金ー古分屋敷間の林道も滑りました。林道は苔によるものです。

大円地越の朝の気温は16度でした。先週の24度から8度下がっていました。稜線は台風の影響で一時期風が強く、そのせいで止まっているとゴム引き軍手をはめた手先が冷たくなってくるほどでした。そろそろ寒さ対策が必要な季節が来たようです。もっともたいていは雨具が防寒をかねてくれると思いますが。
その他周辺情報筆者はスケジュールの関係で立ち寄れていないのですが、湯沢で折れた先に足湯と産直のお店が出来たようです。
(参考:茨城新聞)
http://ibarakinews.jp/news/newsdetail.php?f_jun=14912060461732
過去天気図(気象庁) 2017年09月の天気図 [pdf]

装備

備考 無意味に荷物を詰めて重くしたザック、スポーツドリンク、水、地図(GPS)、雨具(終始着用)手袋(ゴム引き軍手、製品名「タフレッド」を愛用してます)
虫除けを忘れたのですが、虫の攻撃は余りありませんでした。また先週悩まされた鼻水(花粉アレルギー?)も雨のせいか発症しませんでした。

写真

西金駅から見える山。すでに外が明るくなり始めていた。今回は先回の倍以上の荷物を担ぐ。
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西金駅から見える山。すでに外が明るくなり始めていた。今回は先回の倍以上の荷物を担ぐ。
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国道118号を渡って林道を歩くと稜線が目に入り、血が騒ぐ。重い荷物を担いでいても、というよりそういうきついときだからこそ元気をもらえた。
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国道118号を渡って林道を歩くと稜線が目に入り、血が騒ぐ。重い荷物を担いでいても、というよりそういうきついときだからこそ元気をもらえた。
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右が鷹取岩、中央にちょんと突き出したのが入道岩。故障しないように体が楽なペースでちょこまか距離を稼いだ。
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右が鷹取岩、中央にちょんと突き出したのが入道岩。故障しないように体が楽なペースでちょこまか距離を稼いだ。
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古分屋敷を乗り越して大円地駐車場を通過。6時過ぎでまだ0台だった。
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古分屋敷を乗り越して大円地駐車場を通過。6時過ぎでまだ0台だった。
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男体山は雲の中。安全を祈った。
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男体山は雲の中。安全を祈った。
大円地越の切れ込み具合がすごい。馬場島方面から見た裏剣をほうふつとさせる。一般コースもなかなかなものだ。
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大円地越の切れ込み具合がすごい。馬場島方面から見た裏剣をほうふつとさせる。一般コースもなかなかなものだ。
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大円地山荘裏の取り付きでサワガニに迎えられた。先回は蛙だった。
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大円地山荘裏の取り付きでサワガニに迎えられた。先回は蛙だった。
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木道に隙が開き始めていた。歩行中注意を要する。
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木道に隙が開き始めていた。歩行中注意を要する。
分岐点をいつものように一般コースへ進んだ。結構脚はくたびれていた。
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分岐点をいつものように一般コースへ進んだ。結構脚はくたびれていた。
つるつるの赤土。一般コース側は両脇に杉の枯れ枝が落ちているので、滑り止めに撒いてみたところ多少効果があった。
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つるつるの赤土。一般コース側は両脇に杉の枯れ枝が落ちているので、滑り止めに撒いてみたところ多少効果があった。
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じっくり歩きながら大円地越に到着した。本日始めての給水。気温は16度。先週より8度も低い。先週の気温・湿度だったら、雨具の暑さとザックの重さで気絶していたかも。
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じっくり歩きながら大円地越に到着した。本日始めての給水。気温は16度。先週より8度も低い。先週の気温・湿度だったら、雨具の暑さとザックの重さで気絶していたかも。
霧の中の大円地は気持ちがいい。ここから山頂へは、多少楽になる。
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霧の中の大円地は気持ちがいい。ここから山頂へは、多少楽になる。
大円地越からひと登りして現れる岩場。難しくは無いが、滑り落ちると写真右端から始まる急斜面を滑落する。雨なのでよく滑る。
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大円地越からひと登りして現れる岩場。難しくは無いが、滑り落ちると写真右端から始まる急斜面を滑落する。雨なのでよく滑る。
岩場を登り切ったところで花が迎えてくれた。暫く平らな稜線を歩く。
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岩場を登り切ったところで花が迎えてくれた。暫く平らな稜線を歩く。
かわいいキノコも
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かわいいキノコも
赤い木の実が散らばっていた。ひとつ口に入れると、食べられはするが、やや大味。
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赤い木の実が散らばっていた。ひとつ口に入れると、食べられはするが、やや大味。
ブナの巨木(筆者勝手に3兄弟と命名)がある土の急斜面を慎重に降りた。
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ブナの3兄弟の残り二人。
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ブナの3兄弟の残り二人。
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鷹取岩方面の幻想的な景色。眺望は良くない。稜線に出ると、激しい風の音に驚かされた。幸い、風は歩く支障になるほどではなかった。濡れた岩には苦戦したが。
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稜線の草が刈られていて。頂上までの道は快適だった。ありがとうございました。
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山頂からの眺望はゼロ。風は強くて指先が冷たくなり出すほどだ。給水だけでいよいよ下山に挑む。
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雨の健脚コースの下り。今回は鎖に助けてもらうことにした。
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一番難しいところを通過。ここに限らず、足を置くところがことごとく滑るので鎖をつかんでいても緊張した。鎖も滑った。
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一番難しいところを通過。ここに限らず、足を置くところがことごとく滑るので鎖をつかんでいても緊張した。鎖も滑った。
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展望台に近づく頃、里のほうの霧が晴れてきた。激しい風の音も止んだ。暫く、鳥や虫の声もほとんど聞こえない静かな男体山を楽しんだ。
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しかし山頂は雲の中
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しかし山頂は雲の中
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この緑の山々を見ていると、心が和むが、ずいぶんと時間をかけてきた。先を急がなければ。
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この緑の山々を見ていると、心が和むが、ずいぶんと時間をかけてきた。先を急がなければ。
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普段楽々歩いているところを終始鎖に頼りながら、何とかヘルメットまで降りてきた。しかしここからも油断できない。
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普段楽々歩いているところを終始鎖に頼りながら、何とかヘルメットまで降りてきた。しかしここからも油断できない。
ヘルメットから杉林のややなだらか道を下り、ここから最後の急斜面に入った。一般コース同様滑りやすい土の斜面が数箇所。距離は1-2mだが、苔付の濡れた滑りやすい岩場を何箇所か通過した。
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ヘルメットから杉林のややなだらか道を下り、ここから最後の急斜面に入った。一般コース同様滑りやすい土の斜面が数箇所。距離は1-2mだが、苔付の濡れた滑りやすい岩場を何箇所か通過した。
最後にいやらしいトラバースを慎重に通過して、
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最後にいやらしいトラバースを慎重に通過して、
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緑のトンネルをいつものように歩くと
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安全地帯。しかしここから大円地山荘までの間、木の根と木道で何度かスリップした。安全地帯だからこそ要注意。
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安全地帯。しかしここから大円地山荘までの間、木の根と木道で何度かスリップした。安全地帯だからこそ要注意。
大円地駐車場1台。雨だから当然か。今回、トレイルランナー1名とすれ違い、別のランナー2名に追い抜かれた。滑りやすい中、大変なスピードだ。
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大円地駐車場1台。雨だから当然か。今回、トレイルランナー1名とすれ違い、別のランナー2名に追い抜かれた。滑りやすい中、大変なスピードだ。
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西金までの林道も滑りやすくて何度か肝を冷やしたが、思いのほかしっかりした足取りで西金駅まで下山した。水郡線で初めて見るディーゼル機関車が出迎えてくれた。
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西金までの林道も滑りやすくて何度か肝を冷やしたが、思いのほかしっかりした足取りで西金駅まで下山した。水郡線で初めて見るディーゼル機関車が出迎えてくれた。
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感想/記録

今年に入って、荷物をかつげないことが、4月の横尾尾根、7月の赤谷山でわかってきた。山行きの回数が少ないからだ。今年は徹夜ハイクさえしていない。トレーニングで走ったり、懸垂はやっていたが、ザックを背負って歩くことはまた別物で、足だけでなく肩や背中も鍛えないといけないようだ。

なので歩荷トレーニングをしたかったのだが、赤谷山で膝を痛めてしまい、大事を取って走ることさえ休んでいた。ようやく最近膝の痛みが完全に抜けてくれたので、山の神様に感謝するとともに、自宅の周りで水ペットボトル入りザックを担いで散歩し、ようやくそれらしい荷物を担げるようになってきた。

先週同様3時西金出発を目標としていたが、実際に床から抜けたのは2時40分。1時間の遅刻だった。実は2時には目覚めていたのであるが、雨音にめげそうになる気持ちを元気付けるのに40分かかったのだ。

今日はテント泊縦走に使う70Lのザックを使用する。入れなくてもいい荷物に加えて、ペットボトルの水を何本も入れて、計量すると、24kgになった。自分が縦走できる荷物の最大値は20kgである。このところ21kgならば何とか自宅周りを安定して歩けるようになってきたが、24kgで山にいけるのだろうか。床に置かれたザックを持ち上げるところから難儀しながらも、何とか車に乗せて出発した。

午前5時、前回より2時間遅れで西金を出発した。雨降りだが、外は明るくなっている。星空もいいが、ハイキングは明るいほうが気持ちいい。いつものように国道118号を横断して程なくすると奥久慈岩稜が迎えてくれた。元気をもらえるが、体力は必ずしも付いていかない。あまり歩幅を取って勢いよく歩くと、膝に負担がかかったり、早めにばてたりするので、歩幅は自然に前に出る程度に小さく保ち、省エネハイキングを心がけた。

大円地駐車場から男体山に手を合わせるが岩峰は雲の中。しかし、これから登る大円地越のシルエットが格好いい。ぐっと切れ込んでいる様は7月に番場島から見た裏剣のようだ。これからあそこを目指すのだと思うと、ザックの重さにめげそうになっていた気持ちも再び奮い立たせる。奥久慈男体山の新しい魅力、見所を発見した。

サワガニに迎えられながら、分岐を一般コースへ入った。ヘッドランプを必要とするほどではないが、暗い。ここから大円地までが、精神的には一番きついところだ。大円地越の給水を希望に、一段と細かくなった歩幅で根気よく高度を稼いで行った。

気温が16度と、先週より8度も低い大円地越で小休止した。先週並みの蒸し暑さだったら、リタイアしていたかもしれない。スポーツドリンクを飲んで一休みしてから、一般コースの後半戦に取り掛かった。

ここからぼちぼち岩を歩くところが出てくる。まず、大円地駐車場から見えた格好いい急斜面を一気に高度を上げる。登山道はジグザグに上がるので難度は軽いハイキング並みだが、最後にちょっとした岩場が2mくらいある。ここもステップが切ってあったり、補助ロープがあったりと、難しくはないが、もしも滑ると、下の登山道を通過して急斜面を滑落という事故にもなりかねない。今回は一歩目から足を滑らせた。10-20cmだから事故でもないが雨天の岩場はやはり厳しい。

この岩場を登ると平坦な尾根道となる。今回はマメ科の小さな花、赤い実、どんぐり等に歓迎された。赤い実を見るとなんとなく口に入れてみたくなる。やや甘みがあるが、ぱさぱさしていて普段は次々食べたくなるほどの代物でもなかった。そういえばこの間ナナカマド酒なるものをみた。ナナカマドはその黄葉と同様真っ赤な実を付けるが、どんな味なのだろう?

快適な稜線ひと歩きすると、ぶなの3兄弟が待つ土の斜面へ。ホールドはあるが滑りそうなのでどうしても緊張する。斜面を降りきったところは大円地越同様気持ちのいい林になっている。今朝はなぜだか1本だけ日が当たっていたように明るい木があった。さしずめかぐや姫の竹の樹木版だ。雨降りだから普通の日差しではないのだが、こういう光の加減を楽しむのも山歩きのひとつ。

そしてこのあたりからがけっぷちの登山道になる。風の音も激しくなってきた。地形か樹木の関係か吹きさらされることはなかったが、緊張した。幸い、そしてとてもありがたいことに先週は半ば藪に近かったこの登山道も草が刈られていた。雨粒をたっぷり蓄えたススキや笹の中を分け入らないですむと、体力の消耗も少ない。切れ落ちているところははっきりとわかるから、高度感は増すけれども、気がつかないうちに危ないところに踏み込むことも無い。機会があればこうしたメンテナンスにも何か協力したいが、とりあえずできることとして、ごみ拾いをしよう。これは遭難よけのおまじないと山の神様への機嫌取りも兼ねている。

健脚コースほどではないが、頂上にかけて岩をよじるところがある。普段なら岩をよじるというレベルではないが降雨中だと条件が大きく異なった。手も足も、きっちりとつかめないので、ホールド選びに時間がかかった。

スカイツリーの標高を過ぎてひと歩きして山頂に着いた。視界はない。風は強い。体感気温は低く、指先が冷たく感じられるほどだ。一週間前とは大違いの気温のおかげでばてずにここまで重いザックを担いでくることが出来た。さあ、ここからが今回の最難関、健脚コースの下りだ。

普段のトレーニングでは健脚コースは鎖に触れずに昇り降りすることを心がけているが、今回は一般コースを登るうちから降参を決めていた。ザックも重いから、鎖も鉄くいもどんどん使って一番安全に降りることにした。

それでも下りは厳しかった。岩がそれほど濡れていなければ、靴底の摩擦を使って降りることができるのだが、濡れていて摩擦が利かない。そうかといって、いわゆる【ごぼう抜き」の姿勢では、握力が持たないし、そもそも雨で鎖そのものも滑りやすくなっている。なるべく安定したハンド・フットホールドを探しながら、片手は鎖をつかんで下降した。
この鎖のすべり具合では、もしも体が滑り落ち始めたら、鎖をつかんでも止めきれない。だから絶対に足を滑らせるわけには行かないと用心しながら高度を下げた。緊張のせいで、下降中にはザックの重さがほとんど気にならなかったほどだ。

何とか展望岩まで降りてきたところで、麓の眺望が開けてきた。鎖場下降のごほうびか。ここからの遠くにつながる里山の緑を眺めてだけで、ビタミンが体内に補給されるような気分だ。高度を下げているうちに、激しい風の音も止み、虫や鳥の声もあまり聞こえない、静かな夏の終わりの山でリフレッシュした。さて、もう一度ザックを担いで最後の難関を通過しよう。と担いだとき、ザックの重さに体がよろけてしまった。危ない危ない。

展望台岩からいきなり岩溝のクライムダウンになるのだが、ここも滑って危ないので、クライムダウンはせずに岩溝の底に立ってしまって、割れ目に引っかからないようそろそろ歩いて下りた。さらに鎖を頼りに何箇所かの難所をゆっくり降りて割れヘルメットの標識に到着。

ここからは杉林の緩斜面をひと歩きするのだが、一般コース同様の1-2mの岩場の下りがあり、また赤土むき出しの非常に滑りやすい登山道もあるので、今日ばかりは最後の最後まで息が抜けかなったが、最後に緑のトンネルを抜けて、安全地帯に飛び出した。飛び出しざまに最後の木の根でスリップ、そして木道でスリップと、安全地帯でも気が抜けないことを教えられた。幸い転倒、尻餅の憂き目を見ることなく、無事に大円地山荘前を通過した。

ゴール直前でトレランの方1名とすれ違い、さらに大円地山荘横で2名のトレランパーティに追い抜かれた。あの健脚コースを相当なスピードで降りていらしたようだ。素晴らしい。

こちらは大円地から古分屋敷までの登り返しでいきなり足が止まり、登りは大変だということを思い知らされた。桐原商店の自販機で一休みしてから駅を目指した。

林道に出たら一安心と思っていたら林道までコケで滑りやすく、雪道でも歩くような姿勢を暫く取らねばならなかった。

正午ごろ西金駅に下山した。警笛が鳴るので、見慣れてはいるけれど水郡線の写真でも撮ろうかとカメラを向けたら、やってきたのはいつもの列車ではなくて、貨物用のディーゼル機関車だった。採石場があり、無蓋車が停車しているのだから、貨車を引く機関車が来るのは当然なのだが、実際に走っているのを眺めたのはこれが初めてで、なぜか得した気分になった。

雨降りだと、久慈川の反対側の崖に滝が見えることがあるのだが、今回は見えず。結構な雨量だから、滝は間違いなくであるだろうと思っていたのだが。

山頂を登り返した先週と変わらない時刻の下山となったが、自分にとってはほとんど限界という重さの24kgの荷物(身に着けた雨具、カメラ、途中消費した飲み物を含む)を背負って、雨の中昇り降りして、膝の痛みなどが出なかったことは、うれしい成果だった。

反省点は足の裏にまめが出来かかっていたことだ。雨で靴を濡らしても足に豆を作らぬように工夫することが赤谷山の反省点のひとつであった。早めにばんそうこうを貼るなどの手当てを試みておくべきだったが、異変に気がついたのが西金駅だった。
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