奥秩父主脈縦走 瑞牆山〜雲取山
- GPS
- 51:12
- 距離
- 68.7km
- 登り
- 5,287m
- 下り
- 6,251m
コースタイム
- 山行
- 1:27
- 休憩
- 0:33
- 合計
- 2:00
- 山行
- 9:20
- 休憩
- 1:26
- 合計
- 10:46
- 山行
- 10:28
- 休憩
- 0:36
- 合計
- 11:04
天候 | 1日目 晴れ 2日目 晴れのち曇り 3日目 曇り時々雨 |
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過去天気図(気象庁) | 2017年09月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車 バス
JR中央本線あずさ9号 新宿駅>韮崎駅 山梨峡北交通韮崎瑞牆線 JR韮崎駅>みずがき山荘 <復路> 西東京バス 鴨沢西>奥多摩駅 JR特別快速ホリデー快速 おくたま6号 奥多摩駅>新宿駅 |
コース状況/ 危険箇所等 |
笠取山から将監峠までの間は、痩せ尾根が続き、高度感と相まってアスレチック感たっぷり。 将監小屋〜飛龍山〜三ッ山にかけて熊笹が生い茂り、足元が見えず、数回転倒した。 |
写真
装備
個人装備 |
カリマーRidge30L
カリマー・ザックカバー
グレゴリーハイドレ2L
エバーニューウォーターキャリー900ml
バゲット1本
自作ミニガスバーナー
製氷皿コッヘル
自作風防兼五徳
自作鍋つかみ
プリンスガスボンベ(燃料缶)
ファイントラック・ツエルト2
自作ツエルトポール
自作バスタブ
自作ペグ4
細引き6
市販ペグ6
鴨レバーパテ1缶
ドライサラミ1本
カップラーメン他レトルト食品4
行動食(塩飴
塩チョコ他)
上下着替え一式
ヘッ電
予備バッテリー
カメラ
iPhone6S
速乾性のパタゴニアT
MHWウェイクールアームズ
MHWダイヘドラルプリカーブパンツ
ダーンタフ・ノーショーソックス
アディダス テレックス スコープ GTX
雨具上下
ミズノ・ブレスサーモ・ダウン上
Garmin GPSMAP 62s
地図
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感想
金峰山、甲武信ヶ岳に行ってみたいと思っていたところ、友人から「縦走してみたら?」と背中を押され、「最悪、雲取山荘に延泊かな」と2泊3日のロングハイクへ出かけた。
1日目 瑞牆山荘〜瑞牆山〜富士見平小屋(泊)
2日目 富士見平小屋〜金峰山〜国師ヶ岳〜甲武信ヶ岳〜雁坂小屋(泊)
3日目 雁坂小屋〜笠取山〜将監小屋〜雲取山〜鴨沢バス停
【1日目】
距離が長いので、富士見平小屋に前泊するため、瑞牆山荘を出発したものの、途中見えた瑞牆山の岩肌と青空のコラボに惹かれて、初日は富士見平と瑞牆山をピストン。
水筒、スマホ、GPSを手に持って登る外道登山客でゴメンナサイ。
子どもの教育にも良くないね、と心の中で反省しつつ、瑞牆山頂は素晴らしい景色。
明日アタック予定の金峰山と五丈岩もクッキリ見えるし、南北八ヶ岳、遠くに甲斐駒と仙丈まで見える。富士山だけは雲の中(残念)。
富士見平から瑞牆山頂まで往復1.5時間のプチ山行は、BC設営による空身登山の身軽さによるもの。
下山後は、18時前には食事を済ませて、翌日のロングトレイルに備えて就寝。
【2日目】
午前3時過ぎに起床して、ぐだぐだと撤収後、4時半には富士見平小屋を出発した。
順調に高度を上げていくと、まっ白な岩肌が露出した斜面が目に入ってくる。
最初に目に入るのは、大日岩。
そして、次に出てくるのは切り立った断崖の千代ノ吹上。ガスが流れていて、高度感もあって、迫力満点だった。
平日登山のため、金峰山頂には、僕ひとり。
五丈岩は思った以上に大きかった。
登りたい気持ちを抑えて、先へ進む。
短い間ではあったけど、金峰山頂からは、気持ちの良い稜線歩きが続く。
遠くに見えるのは、前国師岳。樹林帯の中は、紅葉が一部だけど始まっていて、秋の気配を感じる。
ずいずいと進み、大きく下ると大弛峠に到着する。
大弛峠まで3時間半、1本入れてから国師ヶ岳への行軍を開始する。
前国師岳では、先客が1名。
素晴らしいお手製(木製)階段がこれでもかというくらいに続き、前国師岳山頂まで30分かからないうちに到着してしまった。
眺望はよく、金峰山と五丈岩を目視できる。
そして、国師ヶ岳へ。ガスり始めていて、眺望は望めず。また、「甲武信ヶ岳へ6時間」の立看を目にして、気分は奮い立つというより萎えまくりw
尾根沿いを歩くので吹く風は冷たく、木々の緑も美しいし、少しの眺望も楽しめたのだけれども、ぼっち山行で景色を新鮮に感じるのは最初の30分だけ。
景色に飽きながら歩くこと約3時間、甲武信ヶ岳山頂に到着する。
甲武信ヶ岳山頂は、雲は多かったものの、そこそこの眺望で、仙丈と甲斐駒を望むことができた。この時も、富士山だけは雲の中だった。
写真を撮ってから、飲料水補給のため、甲武信小屋へ。
徳さん(馴れ馴れしくてゴメンナサイ)、ランチ中でしたw
水を買って1本入れていると、徳さんからどこから来たのかと聞かれ、「富士見平小屋から」と答えると、「あんた、早えな!今日はどこまで行くんか?」(かなりのべらんめえ調)と質問を受けるといったやり取りを楽しみつつ、徳さん公開放映中のNHKラジオ放送の内容が気になって仕方がない。
巷では、カリアゲくんがミサイルを発射したとか、そのせいで学校が休校になったとか。
台風のニュースでは、秩父方面は、雨模様ではあるけど、大丈夫そう。
30分ほど長居した後、徳さんにお礼を言って、隣の木賊山(とくさやま)へ向けて出発する。
木賊山から見える甲武信ヶ岳山容は、立派のひと言。
崩壊した山肌が一直線に谷底へ向かっており、そこだけ爪でひっかいたよう。
振り返って出発点の金峰山を眺めつつも、幕営地はまだ先。思い出に浸っている場合ではないので、先を急ぐ。
破風山避難小屋は、お宅拝見(中の見分)は遠慮して、外だけ拝見。
やや古びた木造家屋ではあるけど、見た目はキレイ。
ここでようやく富士山を目視する。ラッキー、ありがとう、まじ満足。
気分を良くして、本日のラスボスの破風山と雁坂嶺を攻略する。
破風山は、名前の通り、威風堂々。山行後半に登る山としては、かなりの強敵だった。
雁坂嶺は、縞枯れていて、縞枯山(八ヶ岳)とイメージが重なる。まあ、有名なのは縞枯山の方なんだろうけど、こちらも十分美しい。
スタートから10時間半歩いて、幕営地の雁坂小屋に無事到着する。ここは、無人小屋。
売店の張り紙がトイレ壁面に貼ってあるので、週末位は人が入るのかもしれない。
紙封筒に宿泊者情報を記入、宿泊料を入れて木箱に投函するシステム。
幕営代800円にトイレ・水代金200円の計1,000円を支払った。
幕営地は、小石混じりの固い地面で、ペグは刺さらない。
サクッとツエルトを設営してから、夕食を済ませたのは、17時半頃。
2日目のロングトレイルに備えて、18時にはシュラフの中へ。
【3日目】
午前3時に起床する。
薄曇りの中、星がキレイに見えるが、外気温は7度。寒いのでツエルトの中でお湯を沸かして、カップラーメンを頂く。
午前4時半前には出発する。
結局、この日は終日ガスに巻かれることになり、写真は少な目。
水晶山、古礼山を越えて、「小さな分水嶺」(立看にそう書いてある)に大河の一滴的なロマンを感じつつ、楽しみにしていた笠取山へ向かう。
あいにくのガス模様で、直登ルートは半分くらいしか目視できず。
まあいいや、と左斜面を登り始めると、なかなかなの勾配で、しかも最後の取り付きは、両手両足を使う始末。
やっぱ巻くべきだったかな、とその先の断崖絶壁にビビりながら、アスレチック感いっぱいの痩せ尾根を1時間程進むと、唐松尾山と将監峠への分岐点に到着する。
そこからはぐっと下がって、将監小屋へ。
トイレを拝借して、飲料水を補給する。
人影はなく、料金箱もない。トイレは、メチャキレイだし、こんな良心的な山小屋は初めてかも。
将監小屋からは、尾根の下の笹薮を進むが、雨露に濡れた熊笹でアディダスのアプローチシューズは中までぐっしょりに。
歩く度に靴の中からポコポコ音がするのって、小学生以来の珍事だろう。
ファブリックが濡れると、防水・ゴア仕様でも全くダメというのを身をもって経験するのだけど、防水ソックスを携行しなかった事を後悔しつつ、まんま進むしかない。
笹薮トラップに足を取られ、転倒、半身滑落は数知らず。
悪態をつきながら、飛龍山を巻いて、三条の湯の分岐に差し掛かる度に心折れそうになる(温泉とビールの誘惑に負けそうになる)こと数回、覚悟を決めて雲取山最後の取り付きをヒーヒー言いながら登り切る。
見慣れた雲取山避難小屋を見た時は、小さくガッツポーズ。
真っ白けの雲取山頂に到達したのは、13時少し前。ここまで8時間半の行程だった。
ガスガスの中、鴨沢バス停までの長い下山を開始する。
熊笹地獄を経験したためか、石尾根の整備されっぷりにプチ感動しながら、歩を進める。
鴨沢バス停に到達したのは、15時半。雲取山頂から、約2時間半の行程だった。
出発して11時間のロングトレイルをお休み処「木洩れ日」で買ったショート缶(スーパードライのみ取り扱い。1本400円なり)2本で祝杯をあげて、16時01分発のバスに乗り、奥多摩駅に16時41分頃に到着する。
他に乗客のいない鴨沢バス停で全身を着替えたものの、靴の中はタプタプで、電車の中でも寒いったらありゃしない。
家に着いて靴を脱ぐと、皮がふやけて真っ白け。
雨予報の場合、今度から防水ソックスを携行することを強く誓った。
コメント
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富士見平で同じくツエルト泊していた者です。私はというと2日目、やっとの思いで甲武信小屋でした。瑞牆山の岩辺りで恐ろしく速い人がいるなと思ったものです。忍者みたいでしたよ。感服致します!
同じファイントラックのオレンジでしたよね、覚えてますよ!空身登山の身軽さあってのスピード登山でした。忍者の称号、ありがとうございます!!
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