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Yamareco

記録ID: 1266234
全員に公開
無雪期ピークハント/縦走
甲斐駒・北岳

甲斐駒ヶ岳-摩利支天 〜異空間〜 S12

2017年09月24日(日) [日帰り]
 - 拍手
体力度
4
1泊以上が適当
GPS
08:20
距離
11.0km
登り
1,285m
下り
1,296m
歩くペース
標準
0.91.0
ヤマレコの計画機能「らくルート」の標準コースタイムを「1.0」としたときの倍率です。

コースタイム

日帰り
山行
7:16
休憩
0:54
合計
8:10
4:52
92
6:24
6:24
5
6:29
6:34
43
7:17
7:20
25
7:45
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51
8:36
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0
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8:58
0
8:58
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22
9:20
9:25
30
9:55
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26
10:21
10:30
65
11:35
11:38
32
12:10
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27
12:44
12:44
14
12:58
13:02
0
13:02
北沢峠バス停
天候 晴れ
過去天気図(気象庁) 2017年09月の天気図
アクセス
利用交通機関:
電車 バス
前日 バスタ新宿発 7:55(高速バス甲府線、2,000円)甲府駅着 11:58(渋滞で2時間延着)、発12:05(山梨交通、2,050円)広河原着 14:00、発15:00(南アルプス市営バス、750円)北沢峠着 15:25、「こもれび山荘」着
当日 北沢峠発 13:10 広河原着 13:35、発 14:00 甲府駅着 16:00、発17:26
コース状況/
危険箇所等
山頂への直登コース、混んでいるときは避けた方が良いかもしれない。渋滞して巻道より大幅に遅れているようだった。
その他周辺情報 こもれび山荘 評判どおり過ごしやすい。電気は来てるし、ガス湯沸器備え、1階は仕切りカーテン付、そして何より予約制、素泊り5,500円。
予約できる山小屋
北沢峠 こもれび山荘
こもれび山荘、1階はカーテンで仕切れる。
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こもれび山荘、1階はカーテンで仕切れる。
4:43、こもれび山荘発。
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4:43、こもれび山荘発。
北沢峠。迷ったが双児山経由で登ることにした。
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北沢峠。迷ったが双児山経由で登ることにした。
小鳥第一声。夜明けの実感無いが、ヘッデンは不要になった。
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小鳥第一声。夜明けの実感無いが、ヘッデンは不要になった。
6:25頃稜線に出た。
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6:25頃稜線に出た。
双児山到達。四合目だそうだ。
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双児山到達。四合目だそうだ。
青空が見えてきた。
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青空が見えてきた。
鋸岳に陽が当たる。
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鋸岳に陽が当たる。
駒津峰への急登。
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駒津峰への急登。
雲海に浮かぶ中央アルプス、御岳山。
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雲海に浮かぶ中央アルプス、御岳山。
振り返れば仙丈ヶ岳。
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振り返れば仙丈ヶ岳。
きたせん。
駒ヶ岳現わる。
六合目、駒津峰に到達。出発後2時間半経過。
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六合目、駒津峰に到達。出発後2時間半経過。
北岳、間ノ岳、そして鳳凰三山の向こうに富士山。
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北岳、間ノ岳、そして鳳凰三山の向こうに富士山。
鋸岳の向こう、乗鞍岳、御岳山。
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鋸岳の向こう、乗鞍岳、御岳山。
鋸岳、呼んでいるのですか。
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鋸岳、呼んでいるのですか。
一旦下って登り返す。
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一旦下って登り返す。
鳳凰三山。
八合目通過。
巻道といえども道は険しい。
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巻道といえども道は険しい。
駒津峰と仙丈ヶ岳を振り返る。稜線に多くの登山者の姿。
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駒津峰と仙丈ヶ岳を振り返る。稜線に多くの登山者の姿。
分岐から摩利支天を望む。
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分岐から摩利支天を望む。
山頂が見えてきた。
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山頂が見えてきた。
山頂直下。このあたり厳しい。
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山頂直下。このあたり厳しい。
秋空高く。
8:36、甲斐駒ケ岳山頂に到達。
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8:36、甲斐駒ケ岳山頂に到達。
仙丈ヶ岳が微笑む。
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仙丈ヶ岳が微笑む。
鳳凰三山、雲海の向こうに富士山。
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鳳凰三山、雲海の向こうに富士山。
黒戸尾根の頂点、西峰を望む。
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黒戸尾根の頂点、西峰を望む。
快晴に感謝。
雲海が美しい。
北岳、間ノ岳。
9:22、標高2,820m、摩利支天に到達。誰もいない。ここでゆっくり休めば良かった。
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9:22、標高2,820m、摩利支天に到達。誰もいない。ここでゆっくり休めば良かった。
摩利支天から鳳凰三山、富士山、北岳方面。
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摩利支天から鳳凰三山、富士山、北岳方面。
摩利支天から望む甲斐駒ヶ岳。
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摩利支天から望む甲斐駒ヶ岳。
駒津峰直前、名残惜しく振り返る。威風堂々たるその姿。
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駒津峰直前、名残惜しく振り返る。威風堂々たるその姿。
駒津峰に戻る。ここからは仙水峠経由で下山する。
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駒津峰に戻る。ここからは仙水峠経由で下山する。

感想

 新宿から甲府まで4時間、中央道の渋滞は思いのほか激しかった。車中、次の便に乗って広河原から3時間歩く、諦めて甲府に前泊し翌日、雨乞岳に登る、悲しいほど代替案が浮かんできた。結局、甲府駅には11時58分着、1番乗り場には、多くの登山者が12時5分発の広河原行きバスを待ちわびていた。奇跡的な乗り換え、しかも24人目の乗車、着席もできた。翌日の多少の困難は乗り切れる、そう思った。
 広河原で1時間の待ち合わせ。インフォメーションセンターには、連休の喧騒とは程遠い、のどかな時間が流れていた。そして、こもれび山荘へは午後3時25分の到着。受付を済ましたのち、1階の、カーテンで仕切ることのできる空間に通された。8月初めの予約の際、「できれば…」の要望に応えてくれた。嬉しくなって、外のテラスで早々にカップ麺、コーヒーを食す。爽やかな風が心地よかった。
 翌朝、4時には食堂の照明が点灯、多くの人が朝食(弁当と味噌汁)と支度を整え始めた。素泊まりの私は、テラスでスコーンとコーヒー。不要の荷物を置き、5時前に出発した。もう夜明け前の登山道には慣れてしまった。頼りない灯りでも、ペースを保ち、支障なく進める。小鳥の囀り第一声が聞こえた。厚い雲の下、樹林帯の中、いつ夜明けが訪れたのかわからないところだった。
 出発から1時間弱、ようやく呼吸が整った。樹間から覗く青空に微かな期待を抱く。稜線に出てから間もなく双児山に到達、静かな時間を味わう。先行者も後続も無く、なぜか小鳥の囀りも聞こえなかった。やがて左手に、朝陽を浴びて輝く鋸岳。目前には駒津峰への急登が迫っていた。
 振り返れば仙丈ヶ岳、遠く目を凝らせば中央アルプス、御岳山が雲海に浮かぶ。すでに雲上、空が高い。駒津峰の頂を前にして、駒ヶ岳がその威風堂々たる姿を現した。それは逆光ゆえ、より一層迫力を増していた。7時17分、コースタイム9掛けの時間どおりに到着した。北岳、間ノ岳そして鳳凰三山の向こうに富士山がいる。仙水峠から上がって来た登山者の姿を見て、連休の山にいることを思い出した。
 岩場を急降下してゆく。鞍部から見上げるその姿に心惹かれた。直登コースを選ばず、巻道を進む。摩利支天が近づく。ザレた道を慎重に進み、ふと見上げれば山頂が捉えられる。久しぶりに山で見る一面の青空。直下の疲労が吹き飛ぶ。
 午前8時36分、美しき山の頂に到達、あまりにも出来すぎた眺望に息を呑む。雲海が山々を引き立たせていた。いつまでもそこに居たかったが、第二の目的地に向かう時間が訪れた。
 摩利支天の往復は、予想以上に厳しく感じた。直下の岩場も何故か駒ヶ岳のそれよりも険しく思えた(ルートを外していたらしい)。そして山頂には信仰の山らしき情景が広がっていた。うまく言えないが、そこには周囲と異なる空気が在ったのだ。独り、少しだけ近づいた富士山を眺め、ここにいることに感謝した。
 駆け下り、登山道に復帰する。多くの人々とすれ違いながら駒津峰を目指す。その直前、振り返り、その雄姿を目に焼き付けた。また来たい、珍しくそう思った。
 駒津峰からは仙水峠への道を進む。程なくして木々に囲まれた。長い下山の開始、ひどく疲労を感じていた。無理をした訳ではないのに足元が覚束無い。情けなく思いながらゆっくり慎重に下りた。それでも一度足を滑らせた。
 仙水峠に着く頃に、山頂からの下山途中ですれ違った二人の女性が追いついた。よく考えれば、私が摩利支天の往復に時間を費やしたためだが、そのときは、そこまで遅い歩みなのかと少しだけショックを覚えた。私にとっては歩きやすいゴーロを進むも、歩は速まらず、気が急いてばかりいた。
 仙水小屋の立入り禁止ロープを横目に見る頃、彼女たちは難なく追い越して行った。沢沿いの道を無心で下る。色とりどりのテントが目に映り、長衛小屋に着いた。ペットボトルの炭酸から目を逸らせずに小屋の戸を開く。思いきり顔を上げ、一気に流し込んだ。青空が眩しかった。

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コメント

稜線に出ればお山が見える世界
kimichin2様

こんにちは。

バスの乗り継ぎがうまくいって本当によかったです。
お宿も御希望がかなって、落ち着いた時間を過ごされたのかなあと少し安心しました。

稜線に出れば、お山が見える世界!!
「駒ヶ岳現わる」、太陽のスポットライトが演出してくれています。
映画のフィルムの一コマ一コマが映し出される中を一歩一歩進まれていらっしゃるような、そんな感じがしました。
雲海の向こうの富士山のお写真、「うわあー、いいなあ」と思わず叫んでしまいました。

青空のまぶしさは、夏の余韻でしょうか。

本当におつかれさまでした。

変わりやすい気候の折、くれぐれもお身体には充分お気をつけください。
2017/9/26 13:28
Re: 稜線に出ればお山が見える世界
reochi19様
 こんばんは。
 久々に再訪したい山に巡り会えました。
 美しく堂々たる山容に魅かれますが、登ってみてその良さを十分に理解できました。
 駒ヶ岳以上に強い感銘を受けたのが摩利支天です。
 これまで登ったどの山よりも気高く、俗世にまみれない崇高さを感じました。
 予定どおりのアプローチを何とか達成できたこと、この上ない天候に恵まれたこと、
 かろうじて無事に下山できたこと、様々な感謝でいっぱいです。
2017/9/26 19:39
プロフィール画像
ニッ にっこり シュン エッ!? ん? フフッ げらげら むぅ べー はー しくしく カーッ ふんふん ウィンク これだっ! 車 カメラ 鉛筆 消しゴム ビール 若葉マーク 音符 ハートマーク 電球/アイデア 星 パソコン メール 電話 晴れ 曇り時々晴れ 曇り 雨 雪 温泉 木 花 山 おにぎり 汗 電車 お酒 急ぐ 富士山 ピース/チョキ パンチ happy01 angry despair sad wobbly think confident coldsweats01 coldsweats02 pout gawk lovely bleah wink happy02 bearing catface crying weep delicious smile shock up down shine flair annoy sleepy sign01 sweat01 sweat02 dash note notes spa kissmark heart01 heart02 heart03 heart04 bomb punch good rock scissors paper ear eye sun cloud rain snow thunder typhoon sprinkle wave night dog cat chick penguin fish horse pig aries taurus gemini cancer leo virgo libra scorpius sagittarius capricornus aquarius pisces heart spade diamond club pc mobilephone mail phoneto mailto faxto telephone loveletter memo xmas clover tulip apple bud maple cherryblossom id key sharp one two three four five six seven eight nine zero copyright tm r-mark dollar yen free search new ok secret danger upwardright downwardleft downwardright upwardleft signaler toilet restaurant wheelchair house building postoffice hospital bank atm hotel school fuji 24hours gasstation parking empty full smoking nosmoking run baseball golf tennis soccer ski basketball motorsports cafe bar beer fastfood boutique hairsalon karaoke movie music art drama ticket camera bag book ribbon present birthday cake wine bread riceball japanesetea bottle noodle tv cd foot shoe t-shirt rouge ring crown bell slate clock newmoon moon1 moon2 moon3 train subway bullettrain car rvcar bus ship airplane bicycle yacht

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