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Yamareco

記録ID: 1286023
全員に公開
無雪期ピークハント/縦走
槍・穂高・乗鞍

槍ヶ岳・登山歴5年の母、遂に穂先へ…

2017年09月29日(金) 〜 2017年10月01日(日)
 - 拍手
loon_nz その他1人
体力度
4
1泊以上が適当
GPS
25:50
距離
38.1km
登り
2,570m
下り
2,586m
歩くペース
標準
1.01.1
ヤマレコの計画機能「らくルート」の標準コースタイムを「1.0」としたときの倍率です。

コースタイム

1日目
山行
5:12
休憩
0:48
合計
6:00
4:45
15
新穂高・第3無料駐車場
5:00
5:00
5
5:36
5:38
38
6:16
6:32
47
7:19
7:21
102
9:03
9:09
3
9:12
9:27
78
10:45
2日目
山行
6:05
休憩
2:07
合計
8:12
3:53
153
6:26
6:39
141
9:00
10:29
31
槍ヶ岳山荘
11:00
11:25
40
槍ヶ岳
12:05
槍ヶ岳山荘
3日目
山行
8:10
休憩
1:25
合計
9:35
6:40
58
槍ヶ岳山荘
7:38
7:58
30
8:28
8:43
97
10:20
10:22
90
11:52
11:52
0
11:52
11:58
1
11:59
12:04
1
12:05
12:09
2
12:11
12:16
1
12:17
12:21
102
14:03
14:03
39
14:42
14:54
31
15:25
15:25
16
15:41
15:44
2
15:46
15:46
5
15:51
15:55
2
16:03
16:04
11
16:15
新穂高・第3無料駐車場
槍ヶ岳初登頂の母を考慮した行程ですが、初日は予想外に母のペースのほうが早かったです。
翌日以降に余力を残しておくつもりでもう少し加減して歩いたほうが良いと
槍平にてミーティング?を行い、2、3日目は自分が主導してペース配分を行いました。
新穂高から登る右俣谷、飛騨沢ルートは槍への最短ルートではありますが、
3日目の大下りがこの行程の核心といってよいのではと思います。
標高差2,000mを一気に下るのは楽なものではなく、しっかりしたペース配分が重要と感じます。
天候 3日間とも概ね晴れ
過去天気図(気象庁) 2017年09月の天気図
アクセス
利用交通機関:
自家用車
新穂高温泉、第3無料駐車場を利用。
いつも満車で鍋平に車を回していたので、
ここに駐車できたのは久しぶりです。

なお栃尾付近の道路で実施されていた夜間通行止めは解除されて交互通行となり、
24時間いつでも新穂高温泉へ車が入れる状態になっています。
コース状況/
危険箇所等
右俣谷へ注ぐ白出沢、チビ谷、滝谷、南谷などの渡渉箇所での増水に注意。
西鎌尾根上部を下る際はスリップや滑落に注意。
その他周辺情報 新穂高温泉、平湯温泉などに日帰り温泉施設多数あり♪
予約できる山小屋
槍平小屋
4:45 第3無料駐車場を出発!(1,040m)

5:10 新穂高センターに立ち寄り登山届を提出。

写真を撮る自分を置いて、母は早く出発したい気満々だった。
4:45 第3無料駐車場を出発!(1,040m)

5:10 新穂高センターに立ち寄り登山届を提出。

写真を撮る自分を置いて、母は早く出発したい気満々だった。
5:38 小鍋谷ゲート(1,180m)

新穂高温泉から白出沢までは林道歩きが続く。
上高地発よりは林道歩きが短くて済むが、標高差は500m弱あるので
ウォーミングアップと捉えてしっかりペース配分したいところ。
5:38 小鍋谷ゲート(1,180m)

新穂高温泉から白出沢までは林道歩きが続く。
上高地発よりは林道歩きが短くて済むが、標高差は500m弱あるので
ウォーミングアップと捉えてしっかりペース配分したいところ。
6:30 穂高平小屋(1,340m)

無意識に軽快な母のペースに引っ張られていたようで、なんだかいつになく早くここまで到着。
周囲の皆さんは白出沢から奥穂を目指されるとのこと。このルートは自分は未踏なのでいずれ歩いてみたい。
1
6:30 穂高平小屋(1,340m)

無意識に軽快な母のペースに引っ張られていたようで、なんだかいつになく早くここまで到着。
周囲の皆さんは白出沢から奥穂を目指されるとのこと。このルートは自分は未踏なのでいずれ歩いてみたい。
柳谷を越える辺りでは笠の稜線がきれいに見えていた。
笠は自分も過去に2度登った大好きな山で、出来れば母もガイドして登らせてあげたいが…。
笠新道はめちゃくちゃしんどかったので、鏡平から回り込む行程で行くのが現実的かもしれない。
1
柳谷を越える辺りでは笠の稜線がきれいに見えていた。
笠は自分も過去に2度登った大好きな山で、出来れば母もガイドして登らせてあげたいが…。
笠新道はめちゃくちゃしんどかったので、鏡平から回り込む行程で行くのが現実的かもしれない。
7:11 ネボリ谷を通過(1,500m)

テント泊装備の自分はややバテ気味だが、母はどんどん軽快に進んでいく。
母はなんと今秋の六甲全縦に参加予定だが、
長丁場ではもう少しペースを加減するほうが良いとアドバイスした。
7:11 ネボリ谷を通過(1,500m)

テント泊装備の自分はややバテ気味だが、母はどんどん軽快に進んでいく。
母はなんと今秋の六甲全縦に参加予定だが、
長丁場ではもう少しペースを加減するほうが良いとアドバイスした。
7:25 白出沢・林道終点(1,540m)

新穂高温泉から2時間弱で早くも林道終点に達する。
前回来た時には工事中だった記憶があるが、今では静まり返っている。

このコースは数度沢を渡る箇所があるが、そこが休憩ポイントとして好適と事前に伝えていた。
今日は槍平泊まりなのだからもう少しゆっくり行ってもよいとアドバイスしたが、
母は早く白出沢を渡りたくてしょうがないよう。
ここも数分の休憩に留めて先へ進む。
1
7:25 白出沢・林道終点(1,540m)

新穂高温泉から2時間弱で早くも林道終点に達する。
前回来た時には工事中だった記憶があるが、今では静まり返っている。

このコースは数度沢を渡る箇所があるが、そこが休憩ポイントとして好適と事前に伝えていた。
今日は槍平泊まりなのだからもう少しゆっくり行ってもよいとアドバイスしたが、
母は早く白出沢を渡りたくてしょうがないよう。
ここも数分の休憩に留めて先へ進む。
大岩が敷き詰められた白出沢を渡って右岸へ。
ここからルートはようやく山道へ入っていく。
1
大岩が敷き詰められた白出沢を渡って右岸へ。
ここからルートはようやく山道へ入っていく。
右俣谷左岸に広がる深い樹林帯を北上していく。
山道に入ってすぐに美しいブナ林に出迎えられる。
ブナが好きな母は思わず足を止めてその威容に見とれる。
右俣谷左岸に広がる深い樹林帯を北上していく。
山道に入ってすぐに美しいブナ林に出迎えられる。
ブナが好きな母は思わず足を止めてその威容に見とれる。
中崎尾根を常に左に見ながら緩やかな山腹道を進む。
この前後で地形図にも記載のあるブドウ谷を通過するはずだが、
よほど微細な谷なのかいつも気付かず通過してしまう。
1
中崎尾根を常に左に見ながら緩やかな山腹道を進む。
この前後で地形図にも記載のあるブドウ谷を通過するはずだが、
よほど微細な谷なのかいつも気付かず通過してしまう。
行く手には森林限界を越える尾根も見えてくるがまだ遠い。
この頃より空模様は曇りがちになってくるが、今日は槍平までなので大きな問題ではない。
行く手には森林限界を越える尾根も見えてくるがまだ遠い。
この頃より空模様は曇りがちになってくるが、今日は槍平までなので大きな問題ではない。
8:34 そんなに小さな谷とは思えないチビ谷(1,660m)を通過。

山行前日は雨だったが、この時水は全く流れていなかった。
8:34 そんなに小さな谷とは思えないチビ谷(1,660m)を通過。

山行前日は雨だったが、この時水は全く流れていなかった。
9:08 ライブカメラが設置されている滝谷(1,760m)を通過。

この時は穂高の稜線はガスって見えなかった。
先を急ぎたい母を何とか呼び止めて、10分程度小休止をとる。
それにしてもこのまま槍平に着いたら、時間を持て余してしまいそうだ。
9:08 ライブカメラが設置されている滝谷(1,760m)を通過。

この時は穂高の稜線はガスって見えなかった。
先を急ぎたい母を何とか呼び止めて、10分程度小休止をとる。
それにしてもこのまま槍平に着いたら、時間を持て余してしまいそうだ。
9:27 藤木レリーフ

鳥も通わぬといわれた滝谷を初登攀した藤木九三さんのレリーフ。
六甲山系、芦屋川の高座の滝に設置されているのと同じ方であることを母に念のために説明しておく。
9:27 藤木レリーフ

鳥も通わぬといわれた滝谷を初登攀した藤木九三さんのレリーフ。
六甲山系、芦屋川の高座の滝に設置されているのと同じ方であることを母に念のために説明しておく。
10:00 南沢(1,900m)

以前、単独行で歩いた時にはもっと時間が掛かったような気がしたが、
やはり普段よりはペースが速かったのか意外に早く着いた気がした。
南沢まで来ればもう槍平小屋はそんなに遠くない。
ここも全く水は流れていなかった。
1
10:00 南沢(1,900m)

以前、単独行で歩いた時にはもっと時間が掛かったような気がしたが、
やはり普段よりはペースが速かったのか意外に早く着いた気がした。
南沢まで来ればもう槍平小屋はそんなに遠くない。
ここも全く水は流れていなかった。
木道が現れると槍平小屋はもうすぐそこ!
周囲の地形も谷が大きく広がってくる。
1
木道が現れると槍平小屋はもうすぐそこ!
周囲の地形も谷が大きく広がってくる。
10:25 槍平小屋(1,980m)到着!

新穂高温泉から6時間弱で着いた。自分の予想では昼前とみていたが、1時間は早く着いたことになる。

とりあえず母の宿泊手続きと、自分のテント泊の申し込みを行う。
10:25 槍平小屋(1,980m)到着!

新穂高温泉から6時間弱で着いた。自分の予想では昼前とみていたが、1時間は早く着いたことになる。

とりあえず母の宿泊手続きと、自分のテント泊の申し込みを行う。
槍平小屋・キャンプ指定地

今まで何度か槍平を通過しており、ここにはぜひテントを張ってみたいと思っていた。
設営中にパラパラと小雨が降ってきて焦ったが、幸いにもすぐに止んだ。
槍平小屋・キャンプ指定地

今まで何度か槍平を通過しており、ここにはぜひテントを張ってみたいと思っていた。
設営中にパラパラと小雨が降ってきて焦ったが、幸いにもすぐに止んだ。
午後は急速に天候が回復し、北穂付近の稜線まで見えるようになった!
周囲の山肌は紅葉に彩られ、槍平が最も美しい時期にテントを張れたことは幸運だった。
時間を持て余してウロウロしていた母だったが、晴れた槍平の美しい光景を観てしきりに感動していた。
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午後は急速に天候が回復し、北穂付近の稜線まで見えるようになった!
周囲の山肌は紅葉に彩られ、槍平が最も美しい時期にテントを張れたことは幸運だった。
時間を持て余してウロウロしていた母だったが、晴れた槍平の美しい光景を観てしきりに感動していた。
遥か上空に南岳付近の稜線も見える。
南岳新道を登ったことがあるがしんどかった。
槍平小屋で確認すると、現在南岳新道は一応通行可能ではあるが、
一部ハシゴが壊れるなど荒れた状態であるらしい。
健脚の登山者限定、しかも登りで通過することが推奨されている。
遥か上空に南岳付近の稜線も見える。
南岳新道を登ったことがあるがしんどかった。
槍平小屋で確認すると、現在南岳新道は一応通行可能ではあるが、
一部ハシゴが壊れるなど荒れた状態であるらしい。
健脚の登山者限定、しかも登りで通過することが推奨されている。
午後遅くなるほど空はすっきりと晴れ渡り、清々しい槍平の光景をゆっくりと楽しむことが出来た。
今日は自分のペースよりは若干早く歩いたことで疲れてしまったが、
母には2日目、3日目のことも考えて歩くよう説明し納得してもらった。
今日も明日も登る標高差は1,000mと同じだが、明日は登りの内容が違うと母に伝えておく。

夕方に奥丸山の日陰に入ると一気に冷え込んだ。
防寒対策を万全にして寝床に就いた。
2日目は4時出発予定とし、2時に起きることにする。
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午後遅くなるほど空はすっきりと晴れ渡り、清々しい槍平の光景をゆっくりと楽しむことが出来た。
今日は自分のペースよりは若干早く歩いたことで疲れてしまったが、
母には2日目、3日目のことも考えて歩くよう説明し納得してもらった。
今日も明日も登る標高差は1,000mと同じだが、明日は登りの内容が違うと母に伝えておく。

夕方に奥丸山の日陰に入ると一気に冷え込んだ。
防寒対策を万全にして寝床に就いた。
2日目は4時出発予定とし、2時に起きることにする。
9月29日行程断面図です。
9月29日行程断面図です。
行程2日目
冷え込みが強くて、テントにはびっしりと霜が降りていた!

3:54 槍平小屋キャンプ指定地(1,980m)出発

母のほうが先に出発準備を終えてテン場にやってきた。
いよいよ槍へ向けてナイトハイクを始める。
槍平から上は下り方向でしか歩いたことがない。
暗いうちは慎重にルーファイしてゆっくり登っていく。
行程2日目
冷え込みが強くて、テントにはびっしりと霜が降りていた!

3:54 槍平小屋キャンプ指定地(1,980m)出発

母のほうが先に出発準備を終えてテン場にやってきた。
いよいよ槍へ向けてナイトハイクを始める。
槍平から上は下り方向でしか歩いたことがない。
暗いうちは慎重にルーファイしてゆっくり登っていく。
薄明るくなってくる頃に森林限界を越える。
笠がきれいに見えているものの空模様は高曇り。
但し雲は東へ抜けていくように見えたので、稜線に上がる頃には晴れるような気配だった。
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薄明るくなってくる頃に森林限界を越える。
笠がきれいに見えているものの空模様は高曇り。
但し雲は東へ抜けていくように見えたので、稜線に上がる頃には晴れるような気配だった。
6:29 千丈分岐点(2,540m)

槍平小屋のご厚意で救急箱が設置されている千丈分岐点に到着。
所要時間、標高差とも、ここが今日の中間点。
今日は自分が主導してゆっくりめにペース配分したので概ね計算通りの行程の進み具合だった。
分岐点で小休止をとってから、飛騨沢の大斜面へ登っていく。
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6:29 千丈分岐点(2,540m)

槍平小屋のご厚意で救急箱が設置されている千丈分岐点に到着。
所要時間、標高差とも、ここが今日の中間点。
今日は自分が主導してゆっくりめにペース配分したので概ね計算通りの行程の進み具合だった。
分岐点で小休止をとってから、飛騨沢の大斜面へ登っていく。
飛騨沢の大斜面は下りでも長く感じた覚えがある。
稜線までの標高差はまだ500mあるので、焦らずじっくり登っていく。

なお翌日の下りでは、北側に見えている西鎌尾根を歩く予定。
これで完全なピストンになることを避けて、行程に少しでも変化を付けたい。
飛騨沢の大斜面は下りでも長く感じた覚えがある。
稜線までの標高差はまだ500mあるので、焦らずじっくり登っていく。

なお翌日の下りでは、北側に見えている西鎌尾根を歩く予定。
これで完全なピストンになることを避けて、行程に少しでも変化を付けたい。
飛騨沢では標高差100m毎に指導標があって、行程の進み具合の目安になった。
でも見上げても稜線はなかなか近づいてこない。
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飛騨沢では標高差100m毎に指導標があって、行程の進み具合の目安になった。
でも見上げても稜線はなかなか近づいてこない。
母のほうはというと、初日の軽快さはさすがにないが一定のペースでしっかり登れている。
普段の六甲でのトレーニングが効いているのは間違いないと思う。
母のほうはというと、初日の軽快さはさすがにないが一定のペースでしっかり登れている。
普段の六甲でのトレーニングが効いているのは間違いないと思う。
千丈分岐点を発ってから約1時間。
あまり高さが変わらなくなってきた笠の稜線を眺めながら一息入れる。
いつしか空模様は飛騨側から青空が広がり、双六辺りには朝日が当たり始めていた。いい感じだ♪
1
千丈分岐点を発ってから約1時間。
あまり高さが変わらなくなってきた笠の稜線を眺めながら一息入れる。
いつしか空模様は飛騨側から青空が広がり、双六辺りには朝日が当たり始めていた。いい感じだ♪
笠の稜線と飛騨沢の絶景に母は感動していた。

稜線が近づくにつれてザレた急坂との格闘になる。
母も自分もかなり疲れてきていたが、この絶景は本当に励みになった。
母がこれまでに登ったアルプスの山は蝶ヶ岳、燕岳の二峰で、
初めて見るこの飛騨沢の光景は本当に印象的だったようだ。
笠の稜線と飛騨沢の絶景に母は感動していた。

稜線が近づくにつれてザレた急坂との格闘になる。
母も自分もかなり疲れてきていたが、この絶景は本当に励みになった。
母がこれまでに登ったアルプスの山は蝶ヶ岳、燕岳の二峰で、
初めて見るこの飛騨沢の光景は本当に印象的だったようだ。
8:34 飛騨乗越(3,000m)に乗り上げる!

遂に飛騨沢を登り切り、母にとっては初めての3,000mの稜線に辿り着いた!
しかし稜線に上がった途端に強風が吹き抜け、体感的にはかなり寒かった。

母は気付いていなかったので、実はここで初めて槍の穂先が間近に見えていることを伝える。
母はこれまでになく大きく見える穂先の偉容に驚くとともに、
あそこを本当に登れるのか心配になったようだ。
8:34 飛騨乗越(3,000m)に乗り上げる!

遂に飛騨沢を登り切り、母にとっては初めての3,000mの稜線に辿り着いた!
しかし稜線に上がった途端に強風が吹き抜け、体感的にはかなり寒かった。

母は気付いていなかったので、実はここで初めて槍の穂先が間近に見えていることを伝える。
母はこれまでになく大きく見える穂先の偉容に驚くとともに、
あそこを本当に登れるのか心配になったようだ。
稜線上にある槍ヶ岳山荘のテン場を登っていく。
槍平小屋から1,000m登ってきたとは思えないほど母は元気に先へ先へと進む。

なおこのテン場では以前に満員で張れなかった経験があるが、
今回は全くテントは張られていない状態で一安心だ。
稜線上にある槍ヶ岳山荘のテン場を登っていく。
槍平小屋から1,000m登ってきたとは思えないほど母は元気に先へ先へと進む。

なおこのテン場では以前に満員で張れなかった経験があるが、
今回は全くテントは張られていない状態で一安心だ。
9:00 槍ヶ岳山荘(3,080m)到着!

槍平小屋を出発してから約5時間。登りを2日に分けたこともあって順調に辿り着けたと思う。

遂に槍の穂先に手が届くところまでやってきた!
母は高揚感と緊張感が半々というような感じだった。
自分は表銀座、裏銀座の時に次いで3度目の槍。
穂先ではしっかり母をリードしたい。

穂先へ取り付く前に、まずは槍ヶ岳山荘で母の宿泊手続きと自分のテン泊申し込みを行う。
時間が早過ぎたので部屋へすぐには入れないらしい。
まず2人でテン場へ向かい、母が見学している前でテントを設営。

10時を過ぎて母は入室できるようになった部屋へ向かった。
お互いに穂先へのピークアタックの準備を整えてから、
槍ヶ岳山荘の玄関前で合流する。
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9:00 槍ヶ岳山荘(3,080m)到着!

槍平小屋を出発してから約5時間。登りを2日に分けたこともあって順調に辿り着けたと思う。

遂に槍の穂先に手が届くところまでやってきた!
母は高揚感と緊張感が半々というような感じだった。
自分は表銀座、裏銀座の時に次いで3度目の槍。
穂先ではしっかり母をリードしたい。

穂先へ取り付く前に、まずは槍ヶ岳山荘で母の宿泊手続きと自分のテン泊申し込みを行う。
時間が早過ぎたので部屋へすぐには入れないらしい。
まず2人でテン場へ向かい、母が見学している前でテントを設営。

10時を過ぎて母は入室できるようになった部屋へ向かった。
お互いに穂先へのピークアタックの準備を整えてから、
槍ヶ岳山荘の玄関前で合流する。
10:30 いよいよ穂先へ取り付く。

担いできたヘルメットを母に被ってもらい出発。
穂先では常に自分が先導する形をとる。

穂先では風下側に入るところが多くて、幸いにも強風に悩まされずに登ることが出来た。
10:30 いよいよ穂先へ取り付く。

担いできたヘルメットを母に被ってもらい出発。
穂先では常に自分が先導する形をとる。

穂先では風下側に入るところが多くて、幸いにも強風に悩まされずに登ることが出来た。
クサリ、ハシゴが連続する穂先だが、自分が思っていたよりも母は順調に登っていて少々驚いた。
本当は高所恐怖症の筈なのだが、これまであちこちの山で経験を積んできて慣れてきたようだ。
振り返ってみるとヒルの洗礼を受けながらも、地元の雪彦山に何度か通ったのが大きかったかもしれない。
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クサリ、ハシゴが連続する穂先だが、自分が思っていたよりも母は順調に登っていて少々驚いた。
本当は高所恐怖症の筈なのだが、これまであちこちの山で経験を積んできて慣れてきたようだ。
振り返ってみるとヒルの洗礼を受けながらも、地元の雪彦山に何度か通ったのが大きかったかもしれない。
渋滞も無く次第に山頂へと登り詰めていく。
山頂直下の最後のハシゴを前にして、母に先に登るように促した。
母が登り切ったのを見届けてから、自分もその後を追って登っていく…。
初めて槍の山頂に立っている母の心境を思うと、自分まですごい高揚感が湧いてくる。
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渋滞も無く次第に山頂へと登り詰めていく。
山頂直下の最後のハシゴを前にして、母に先に登るように促した。
母が登り切ったのを見届けてから、自分もその後を追って登っていく…。
初めて槍の山頂に立っている母の心境を思うと、自分まですごい高揚感が湧いてくる。
11:00 槍ヶ岳山頂(3,180m)に遂に到着!!

母と共に自身2年ぶりとなる槍の山頂に辿り着いた。
単独行では味わえなかった達成感に包まれた。

自分が山頂に立った時、母は既に祠の前の記念写真待ちの列に並んでいた。(^^;
この時、山頂は数人の登山者のみで空いていた。
おかげで順番が回ってきた祠では三脚を使って丁寧に記念写真を撮影出来た。

記念写真を一しきり撮り終えた後、壊れた三角点(ただ置いてあるだけで動く!?)にタッチ。
母と共に三角点の横に座ってこれまでに登ってきた蝶や燕など信州側の山々を眺め、山頂でのひと時を楽しんだ。
続けて裏銀座のほうも山座同定しようとしたが、やはり母にとっては槍の山頂はちょっと落ち着かないらしい。
正確にいえばこの後の下りのことを考えて緊張していたようだ。
それなら無理に立たずに、この光景を目に焼き付けておくようにと言った。
1
11:00 槍ヶ岳山頂(3,180m)に遂に到着!!

母と共に自身2年ぶりとなる槍の山頂に辿り着いた。
単独行では味わえなかった達成感に包まれた。

自分が山頂に立った時、母は既に祠の前の記念写真待ちの列に並んでいた。(^^;
この時、山頂は数人の登山者のみで空いていた。
おかげで順番が回ってきた祠では三脚を使って丁寧に記念写真を撮影出来た。

記念写真を一しきり撮り終えた後、壊れた三角点(ただ置いてあるだけで動く!?)にタッチ。
母と共に三角点の横に座ってこれまでに登ってきた蝶や燕など信州側の山々を眺め、山頂でのひと時を楽しんだ。
続けて裏銀座のほうも山座同定しようとしたが、やはり母にとっては槍の山頂はちょっと落ち着かないらしい。
正確にいえばこの後の下りのことを考えて緊張していたようだ。
それなら無理に立たずに、この光景を目に焼き付けておくようにと言った。
先程までの高揚感はどこへやら、下りの前にしてちょっとナーバスな状態の母。
下りでも自分が先導することによって、安全に槍の肩へリードしたい。
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先程までの高揚感はどこへやら、下りの前にしてちょっとナーバスな状態の母。
下りでも自分が先導することによって、安全に槍の肩へリードしたい。
11:25 穂先下降開始

母には足元をしっかり見ることと、登り以上に三点支持を意識することを言い含めてから下り始める。
最初のハシゴが長いので気を揉んだが、下り始めると案外スムーズに降りてくるので安堵した。
母も登り同様に普通にハシゴを通過出来ると分かって自信が付いたよう。
1
11:25 穂先下降開始

母には足元をしっかり見ることと、登り以上に三点支持を意識することを言い含めてから下り始める。
最初のハシゴが長いので気を揉んだが、下り始めると案外スムーズに降りてくるので安堵した。
母も登り同様に普通にハシゴを通過出来ると分かって自信が付いたよう。
ハシゴよりも段差の大きな岩場でやや足を下ろすのに苦労する場面もあったが、
自分が下からアドバイスしてクリア。
ちょうど母の上方でも岩場がやや苦手な方が居られたようで、
自分と母の後方が詰まることは幸いにも避けることが出来た。
1
ハシゴよりも段差の大きな岩場でやや足を下ろすのに苦労する場面もあったが、
自分が下からアドバイスしてクリア。
ちょうど母の上方でも岩場がやや苦手な方が居られたようで、
自分と母の後方が詰まることは幸いにも避けることが出来た。
12:05 槍の肩に無事に降り立つ!

母を伴い槍の肩に降りてきて、一気にそれまでの緊張感から解放された。
母のほうはホッとすると同時に、槍の山頂へ登れたことで半分夢心地の心境だったよう。
下りきった後に槍の肩で満面の笑顔で記念写真を撮ったことは言うまでもない。
12:05 槍の肩に無事に降り立つ!

母を伴い槍の肩に降りてきて、一気にそれまでの緊張感から解放された。
母のほうはホッとすると同時に、槍の山頂へ登れたことで半分夢心地の心境だったよう。
下りきった後に槍の肩で満面の笑顔で記念写真を撮ったことは言うまでもない。
ついでに西鎌尾根の入り口から裏銀座の山々を説明する。
日数がある程度必要な山域だが、これから出来るだけ多くの山に立たせてあげたいと思う。
明日はここから下ることによって、少しだけ裏銀座の雰囲気を味わってもらうつもりだ。
ついでに西鎌尾根の入り口から裏銀座の山々を説明する。
日数がある程度必要な山域だが、これから出来るだけ多くの山に立たせてあげたいと思う。
明日はここから下ることによって、少しだけ裏銀座の雰囲気を味わってもらうつもりだ。
テラス席から槍沢を俯瞰する。
悪天に邪魔されなければ、8月にこちらから登ってくる筈だった。
母も撤退行の借りを返せたこともあって、本当に溜飲を下げた思いだっただろう。
今回のリトライは再度上高地から槍を目指す予定だったが、
自分が横尾までの林道歩きが苦手ということで新穂高を推薦した。
結果としてババ平から殺生ヒュッテの間だけ中途半端に未踏区間が残っているが、
まあいずれここを歩く機会があるだろう。
テラス席から槍沢を俯瞰する。
悪天に邪魔されなければ、8月にこちらから登ってくる筈だった。
母も撤退行の借りを返せたこともあって、本当に溜飲を下げた思いだっただろう。
今回のリトライは再度上高地から槍を目指す予定だったが、
自分が横尾までの林道歩きが苦手ということで新穂高を推薦した。
結果としてババ平から殺生ヒュッテの間だけ中途半端に未踏区間が残っているが、
まあいずれここを歩く機会があるだろう。
テン場に戻って穂先の眺めを楽しむ。

母は一旦部屋へ戻って荷物の整理や槍のバッジを買うなど用事を済ますことに。
自分もテントでゆっくりすることにした。
午後になってテントは日が当たらなくなったが、岩陰のおかげで強風からは守られ居心地は悪くなかった。
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テン場に戻って穂先の眺めを楽しむ。

母は一旦部屋へ戻って荷物の整理や槍のバッジを買うなど用事を済ますことに。
自分もテントでゆっくりすることにした。
午後になってテントは日が当たらなくなったが、岩陰のおかげで強風からは守られ居心地は悪くなかった。
望遠レンズに交換して穂先を撮影。
午後遅くなると穂先を登り降りする登山者が増え、部分的に渋滞も発生していた。
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望遠レンズに交換して穂先を撮影。
午後遅くなると穂先を登り降りする登山者が増え、部分的に渋滞も発生していた。
とはいうものの、以前に見たことのある槍の肩から始まっていた渋滞に比べると遥かにマシだったが。

この後、テントにやってきた母に熱いコーヒーを淹れ、槍の登頂を改めてお祝いした。
とはいうものの、以前に見たことのある槍の肩から始まっていた渋滞に比べると遥かにマシだったが。

この後、テントにやってきた母に熱いコーヒーを淹れ、槍の登頂を改めてお祝いした。
この日の槍は夕方までガスが掛かることなく、きれいに夕焼けに染まった。

母は残念ながら夕食の時間帯と被ってしまったので、
写真ではあるが後で観てもらった。
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この日の槍は夕方までガスが掛かることなく、きれいに夕焼けに染まった。

母は残念ながら夕食の時間帯と被ってしまったので、
写真ではあるが後で観てもらった。
笠の稜線越しに夕日を見送る。

母の槍初登頂の日は最高の登山日和に恵まれた。
8月にはせっかく登ってきた槍沢ロッジから撤退するという苦しい判断をしたが、
首尾よくあの時のリトライを果たすことが出来て本当に良かった。

明日、3日目は槍の肩でご来光を眺めてから下山を開始する。
よっていつもよりはだいぶ遅い4時起床とした。
笠の稜線越しに夕日を見送る。

母の槍初登頂の日は最高の登山日和に恵まれた。
8月にはせっかく登ってきた槍沢ロッジから撤退するという苦しい判断をしたが、
首尾よくあの時のリトライを果たすことが出来て本当に良かった。

明日、3日目は槍の肩でご来光を眺めてから下山を開始する。
よっていつもよりはだいぶ遅い4時起床とした。
9月30日行程断面図です。
9月30日行程断面図です。
行程3日目

4時に起床して出発準備を整える。さすがに稜線の冷え込みは相当なものだった。
でも空気が乾燥していたのが良かったのか、珍しくテントが濡れておらず撤収作業が楽になった。
今日も絶好の登山日和のよう。ご来光がきれいで秋を感じさせる。
行程3日目

4時に起床して出発準備を整える。さすがに稜線の冷え込みは相当なものだった。
でも空気が乾燥していたのが良かったのか、珍しくテントが濡れておらず撤収作業が楽になった。
今日も絶好の登山日和のよう。ご来光がきれいで秋を感じさせる。
槍ヶ岳山荘で朝食を済ませた母と共に朝の光景を眺める。
穂先も少しだけ赤く見えていた。
母さえ望めばもう一度穂先を登って、山頂からご来光を眺めることも考えていたが、
1回登頂して充分に満足したとのこと。
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槍ヶ岳山荘で朝食を済ませた母と共に朝の光景を眺める。
穂先も少しだけ赤く見えていた。
母さえ望めばもう一度穂先を登って、山頂からご来光を眺めることも考えていたが、
1回登頂して充分に満足したとのこと。
6:40 西鎌尾根より下山開始!

準備万端整えていよいよ槍の肩を出発。
千丈乗越まではザレた西鎌尾根を下っていくので特に慎重に!
上高地へ下るよりは短いが新穂高も長い下りなので、
今日も初めからしっかりペース配分して歩きたい。
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6:40 西鎌尾根より下山開始!

準備万端整えていよいよ槍の肩を出発。
千丈乗越まではザレた西鎌尾根を下っていくので特に慎重に!
上高地へ下るよりは短いが新穂高も長い下りなので、
今日も初めからしっかりペース配分して歩きたい。
裏銀座縦走では槍の肩までしんどい登りだったが、下りはやはり早い。
母は飛騨沢とは全く違う西鎌尾根の雰囲気に圧倒されていた。
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裏銀座縦走では槍の肩までしんどい登りだったが、下りはやはり早い。
母は飛騨沢とは全く違う西鎌尾根の雰囲気に圧倒されていた。
7:42 千丈乗越(2,720m)

団体さんが休憩中だった千丈乗越に到着。
ここで自分達も1回目の休憩をとっておく。
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7:42 千丈乗越(2,720m)

団体さんが休憩中だった千丈乗越に到着。
ここで自分達も1回目の休憩をとっておく。
硫黄尾根、鷲羽、水晶、野口五郎などが居並ぶ裏銀座の光景を目に焼き付けておく。
母にも裏銀座の雰囲気を少しだけでも味わってもらえて良かった。
それにしてもこのまま双六方面へ尾根歩きを続けたくなる絶景だった。
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硫黄尾根、鷲羽、水晶、野口五郎などが居並ぶ裏銀座の光景を目に焼き付けておく。
母にも裏銀座の雰囲気を少しだけでも味わってもらえて良かった。
それにしてもこのまま双六方面へ尾根歩きを続けたくなる絶景だった。
7:50 千丈乗越出発

団体さんが自分達と同じく新穂高方面へ出発されたので、少し時間をおいてから下り始める。
自分もここから千丈分岐点の間は初めて歩く区間となる。
7:50 千丈乗越出発

団体さんが自分達と同じく新穂高方面へ出発されたので、少し時間をおいてから下り始める。
自分もここから千丈分岐点の間は初めて歩く区間となる。
笠の稜線と奥丸山の稜線が並走する様が素晴らしい

千丈乗越から飛騨沢への下りは急坂の連続。
登りの時は飛騨沢をそのまま登り詰めるほうが得策かもしれない。
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笠の稜線と奥丸山の稜線が並走する様が素晴らしい

千丈乗越から飛騨沢への下りは急坂の連続。
登りの時は飛騨沢をそのまま登り詰めるほうが得策かもしれない。
8:18 奥丸山方面への分岐

奥丸山はまだ登ったことがないが、今回は新穂高への下りだけで精一杯のはずなのでまたの機会とした。
槍穂や笠の展望が素晴らしそうな尾根で、いずれぜひ歩いてみたい。
8:18 奥丸山方面への分岐

奥丸山はまだ登ったことがないが、今回は新穂高への下りだけで精一杯のはずなのでまたの機会とした。
槍穂や笠の展望が素晴らしそうな尾根で、いずれぜひ歩いてみたい。
8:38 千丈分岐点(2,540m)

千丈乗越から充分時間を掛けて下ってきた。
今日、最も注意を要する区間が終わったので、少しだけ緊張感を緩めることが出来た。
それにしても分岐点周辺の彩りが素晴らしくて通り過ぎるのが惜しい。
自然に立ち休憩へと入った。
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8:38 千丈分岐点(2,540m)

千丈乗越から充分時間を掛けて下ってきた。
今日、最も注意を要する区間が終わったので、少しだけ緊張感を緩めることが出来た。
それにしても分岐点周辺の彩りが素晴らしくて通り過ぎるのが惜しい。
自然に立ち休憩へと入った。
分岐点から自分の好きな飛騨沢を見上げる

新穂高を起点にすることが多いので、自分にとっては馴染み深いところだ。
でも槍沢も歩いておかないといけないなと思う。
分岐点から自分の好きな飛騨沢を見上げる

新穂高を起点にすることが多いので、自分にとっては馴染み深いところだ。
でも槍沢も歩いておかないといけないなと思う。
紅葉と笠の雄姿を楽しみながら下っていく。
千丈分岐点からはピストンとなるが、この光景の中を歩くのだから全く退屈しない♪
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紅葉と笠の雄姿を楽しみながら下っていく。
千丈分岐点からはピストンとなるが、この光景の中を歩くのだから全く退屈しない♪
下るにつれて中崎尾根と笠の稜線が重なってくる。
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下るにつれて中崎尾根と笠の稜線が重なってくる。
登りではまだ薄暗い時間帯に通過したので、こんなにきれいな紅葉だったのかと下りで感動出来た。
登りではまだ薄暗い時間帯に通過したので、こんなにきれいな紅葉だったのかと下りで感動出来た。
奥丸山より低くなってきたが、槍平まではまだしばらく掛かる。
奥丸山より低くなってきたが、槍平まではまだしばらく掛かる。
前方には穂高の稜線も見え始めてきた。
あの稜線の向こうの涸沢も素晴らしい光景が広がっていることだろう。
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前方には穂高の稜線も見え始めてきた。
あの稜線の向こうの涸沢も素晴らしい光景が広がっていることだろう。
9:30 最終水場(2,250m)

前後の人の流れを考慮して、ここでは立ち休憩だけに留めておく。
9:30 最終水場(2,250m)

前後の人の流れを考慮して、ここでは立ち休憩だけに留めておく。
10:20 槍平小屋キャンプ指定地(1,980m)

槍の肩を出発してから3時間40分で槍平に到着。
新穂高までの下りでバテないよう、槍平でしっかり休憩をとっていきたい。
10:20 槍平小屋キャンプ指定地(1,980m)

槍の肩を出発してから3時間40分で槍平に到着。
新穂高までの下りでバテないよう、槍平でしっかり休憩をとっていきたい。
槍平小屋前にて休憩

水の補給やトイレを済ませたうえで、しっかりと脚を休ませておく。
自分が初めて新穂高へ下った表銀座縦走の際に、
飛ばし過ぎてバテた経験があるので母に下りも加減するようにと事前に伝えておいた。

寒かった稜線と違って、槍平ではポカポカ陽気で気持ち良い休憩となった。

11:05 槍平小屋出発
槍平小屋前にて休憩

水の補給やトイレを済ませたうえで、しっかりと脚を休ませておく。
自分が初めて新穂高へ下った表銀座縦走の際に、
飛ばし過ぎてバテた経験があるので母に下りも加減するようにと事前に伝えておいた。

寒かった稜線と違って、槍平ではポカポカ陽気で気持ち良い休憩となった。

11:05 槍平小屋出発
11:22 南沢(1,900m)

槍平からほどなくして南沢を通過。
まだまだ元気なので、ここでは先を急ぐ。
11:22 南沢(1,900m)

槍平からほどなくして南沢を通過。
まだまだ元気なので、ここでは先を急ぐ。
12:00 滝谷(1,760m)

2日前と違って好天の下で滝谷に到着。
母も初めて見る滝谷の壮観さに圧倒されていた。
あそこを初登攀された藤木さんは本当にすごいと毎回思う。
12:00 滝谷(1,760m)

2日前と違って好天の下で滝谷に到着。
母も初めて見る滝谷の壮観さに圧倒されていた。
あそこを初登攀された藤木さんは本当にすごいと毎回思う。
好天の今日は問題ないので、涼しいせせらぎ沿いで休憩をとった。

12:20 滝谷出発

ライブカメラに写っている板の橋を渡って出発する。
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好天の今日は問題ないので、涼しいせせらぎ沿いで休憩をとった。

12:20 滝谷出発

ライブカメラに写っている板の橋を渡って出発する。
12:45 チビ谷(1,660m)

天候は引き続いて晴天ではあるが、徐々に白っぽい薄雲が広がってきていた。
明日は予報どおりに雨となりそうな気配だ。
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12:45 チビ谷(1,660m)

天候は引き続いて晴天ではあるが、徐々に白っぽい薄雲が広がってきていた。
明日は予報どおりに雨となりそうな気配だ。
13:45 白出沢(1,350m)

だいぶ疲れてきた頃に白出沢に到着。
この先の林道歩きが自分は苦手なので、ここではしっかりと休憩をとっておく。

14:00 出発
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13:45 白出沢(1,350m)

だいぶ疲れてきた頃に白出沢に到着。
この先の林道歩きが自分は苦手なので、ここではしっかりと休憩をとっておく。

14:00 出発
14:26 柳谷(1,420m)

母は基本的にペースが速いので、下りの林道でも飛ばし過ぎないようにアドバイスしている。
でも山小屋装備とテント泊装備とでは体に掛かる負荷が違うので、
ある程度ペースが異なってくるのは仕方ないかもしれない。
14:26 柳谷(1,420m)

母は基本的にペースが速いので、下りの林道でも飛ばし過ぎないようにアドバイスしている。
でも山小屋装備とテント泊装備とでは体に掛かる負荷が違うので、
ある程度ペースが異なってくるのは仕方ないかもしれない。
14:45 穂高平小屋(1,340m)

やはり何度歩いても林道はしんどい…。穂高平小屋まで下ってくると少しホッとする。

昼頃までは本当に好天だったが、穂高の稜線には遂に雲が掛かり始めていた。
絶好の好天の下で槍の穂先へ登れたのは本当に有難かったと、母と共に振り返っていた。

14:55 穂高平小屋出発

穂高平から分岐するショートカット道は一部崩落していて、当面は通行不可とのこと。
自分は以前に一度歩いたことがあるが意外に険しく、距離が長くなっても林道を歩くほうが得策と思う。
14:45 穂高平小屋(1,340m)

やはり何度歩いても林道はしんどい…。穂高平小屋まで下ってくると少しホッとする。

昼頃までは本当に好天だったが、穂高の稜線には遂に雲が掛かり始めていた。
絶好の好天の下で槍の穂先へ登れたのは本当に有難かったと、母と共に振り返っていた。

14:55 穂高平小屋出発

穂高平から分岐するショートカット道は一部崩落していて、当面は通行不可とのこと。
自分は以前に一度歩いたことがあるが意外に険しく、距離が長くなっても林道を歩くほうが得策と思う。
右手の中崎尾根が終わるところが新穂高と母を元気付ける。
母も疲れてはきていたが、足取りはまだまだしっかりとしていて本当に心強かった。
むしろ自分のほうがより疲れていたかもしれない。
右手の中崎尾根が終わるところが新穂高と母を元気付ける。
母も疲れてはきていたが、足取りはまだまだしっかりとしていて本当に心強かった。
むしろ自分のほうがより疲れていたかもしれない。
15:40 新穂高温泉(1,100m)

ようやくロープウェイ駅が見えてきて心底ホッとする!
槍の肩からたっぷりと9時間掛けてやっと新穂高に到着だ。
舗装路は林道以上に疲れた脚に響くが、今日は鍋平まで歩かなくてよいのであと一頑張り。
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15:40 新穂高温泉(1,100m)

ようやくロープウェイ駅が見えてきて心底ホッとする!
槍の肩からたっぷりと9時間掛けてやっと新穂高に到着だ。
舗装路は林道以上に疲れた脚に響くが、今日は鍋平まで歩かなくてよいのであと一頑張り。
鍋平へ駐車した場合はここからロープウェイに乗ることになるが、
急こう配で上がっていくので実は自分には楽しい時間だったりする。

ここへ下りてくる度に表銀座、裏銀座縦走のことを思い出すと、
新穂高が自分にとって馴染み深いところであることを母に改めて説明した。
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鍋平へ駐車した場合はここからロープウェイに乗ることになるが、
急こう配で上がっていくので実は自分には楽しい時間だったりする。

ここへ下りてくる度に表銀座、裏銀座縦走のことを思い出すと、
新穂高が自分にとって馴染み深いところであることを母に改めて説明した。
新穂高センターに立ち寄って下山届を出しておく。
ここから第3駐車場までもうすぐだ。
新穂高センターに立ち寄って下山届を出しておく。
ここから第3駐車場までもうすぐだ。
16:14 第3無料駐車場に到着!

長い長い道のりを本当にお疲れさまと、母とお互いに讃えあった。
母は念願だった槍への登頂を遂に果たして余韻に浸り、
自分としても母共々無事に山行を終えることが出来て嬉しかった。

登山装備を解いた後、3日間の汗を流すために温泉へ直行する!
近辺にはいくつも日帰り温泉があるが、今回はその中からひらゆの森を選んだ。
広い温泉なので混んでいる時間帯でもゆったり寛げるとみた。
ひらゆの森が初めての母も大満足だったようだ。

平湯温泉からは3時間弱の下道運転で帰途に就いた。
16:14 第3無料駐車場に到着!

長い長い道のりを本当にお疲れさまと、母とお互いに讃えあった。
母は念願だった槍への登頂を遂に果たして余韻に浸り、
自分としても母共々無事に山行を終えることが出来て嬉しかった。

登山装備を解いた後、3日間の汗を流すために温泉へ直行する!
近辺にはいくつも日帰り温泉があるが、今回はその中からひらゆの森を選んだ。
広い温泉なので混んでいる時間帯でもゆったり寛げるとみた。
ひらゆの森が初めての母も大満足だったようだ。

平湯温泉からは3時間弱の下道運転で帰途に就いた。
10月1日行程断面図です。
10月1日行程断面図です。
3日間全行程断面図です。
3日間全行程断面図です。
3日間の行程概要です。
GPSデータのごく一部に乱れがあります。
3日間の行程概要です。
GPSデータのごく一部に乱れがあります。

装備

個人装備
長袖シャツ Tシャツ ソフトシェル タイツ ズボン 靴下 グローブ 防寒着 雨具 ゲイター 日よけ帽子 着替え 予備靴ひも サンダル ザック ザックカバー サブザック 昼ご飯 行動食 非常食 調理用食材 調味料 飲料 ハイドレーション ガスカートリッジ コンロ コッヘル 食器 調理器具 ライター 地図(地形図) コンパス 計画書 ヘッドランプ 予備電池 GPS 筆記用具 ファーストエイドキット 針金 常備薬 日焼け止め ロールペーパー 保険証 携帯 時計 サングラス タオル ツェルト ストック ナイフ カメラ ポール テント テントマット シェラフ ヘルメット

感想

今回の山行の約1ヶ月前にも母と共に上高地から槍ヶ岳を目指しましたが、悪天候のために槍沢ロッジで撤退を余儀なくされました。
そのような悔しい経験を経ましたので、今回は首尾良くリトライ出来たことに安堵しました。
母も初めての槍に大いに喜んでくれていましたし、ガイドを務めた自分にとっても単独行では味わえない達成感を得られた貴重な経験となりました。
母にとってこれから槍を見る感覚も違ったものになるでしょうし、今回の山行は登山歴の中の節目になると思います。

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コメント

摩耶山さん歩
ほんとうに おめでとうございました。
母上様にとって、山のぼりの 一つの区切りになられるでしょうね。
母上様のご活躍は 私にも 目標になります。
沢山の エピソード 御写真をシェアーしてくださいました。
ありがとうございます。
私の励みになります。
ありがとうございました。
2017/10/15 9:27
Re: 摩耶山さん歩
mayasanpoさん、たいへん温かいコメントをありがとうございます!
母の高所恐怖症は治ったわけではありませんが、それでも槍の穂先の登り降りは出来ました。
為せば成る、ということを自分も改めて感じました。
母は蝶や燕から槍を観ていた時には、槍へ登るのは自分には無理と思い込んでいました。
日々の登山での体力づくりや岩場を越えていくうちに、これなら槍へ連れて行っても大丈夫と感じて
目標の山として槍を提示したわけです。
母には槍は単なる通過点であり、これからは槍から見た山々を目標にしてもらいたいと話しています。

mayasanpoさんの励みにもなれたと思うと自分も嬉しい限りです。
改めてありがとうございました。
2017/10/15 13:03
プロフィール画像
ニッ にっこり シュン エッ!? ん? フフッ げらげら むぅ べー はー しくしく カーッ ふんふん ウィンク これだっ! 車 カメラ 鉛筆 消しゴム ビール 若葉マーク 音符 ハートマーク 電球/アイデア 星 パソコン メール 電話 晴れ 曇り時々晴れ 曇り 雨 雪 温泉 木 花 山 おにぎり 汗 電車 お酒 急ぐ 富士山 ピース/チョキ パンチ happy01 angry despair sad wobbly think confident coldsweats01 coldsweats02 pout gawk lovely bleah wink happy02 bearing catface crying weep delicious smile shock up down shine flair annoy sleepy sign01 sweat01 sweat02 dash note notes spa kissmark heart01 heart02 heart03 heart04 bomb punch good rock scissors paper ear eye sun cloud rain snow thunder typhoon sprinkle wave night dog cat chick penguin fish horse pig aries taurus gemini cancer leo virgo libra scorpius sagittarius capricornus aquarius pisces heart spade diamond club pc mobilephone mail phoneto mailto faxto telephone loveletter memo xmas clover tulip apple bud maple cherryblossom id key sharp one two three four five six seven eight nine zero copyright tm r-mark dollar yen free search new ok secret danger upwardright downwardleft downwardright upwardleft signaler toilet restaurant wheelchair house building postoffice hospital bank atm hotel school fuji 24hours gasstation parking empty full smoking nosmoking run baseball golf tennis soccer ski basketball motorsports cafe bar beer fastfood boutique hairsalon karaoke movie music art drama ticket camera bag book ribbon present birthday cake wine bread riceball japanesetea bottle noodle tv cd foot shoe t-shirt rouge ring crown bell slate clock newmoon moon1 moon2 moon3 train subway bullettrain car rvcar bus ship airplane bicycle yacht

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