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Yamareco

記録ID: 1313109
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ハイキング
奥多摩・高尾

山頂にかけ小屋があった頃の御前山  s

1986年11月13日(木) [日帰り]
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tanigawa その他1人
GPS
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距離
9.1km
登り
1,089m
下り
956m

コースタイム

 この山行で懐かしいのは、当時、御前山の山頂には、かけ小屋があって、甘酒や果物を売っていたこと。売り手の女性は、麓の集落から売り物をかつぎあげてきていた。
天候 曇り
アクセス
利用交通機関:
電車 バス
山頂へ元気に登る
山頂へ元気に登る
新雪が珍しくて、盛んに触る
新雪が珍しくて、盛んに触る
微妙な味・・・。塩味は鼻水のせいだぜ
微妙な味・・・。塩味は鼻水のせいだぜ
山頂へ向かう。途中にドラム缶橋方面との分岐。岳彦はうとうと
山頂へ向かう。途中にドラム缶橋方面との分岐。岳彦はうとうと
当時、御前山の山頂には掛け小屋があり、山麓からおばあちゃんが店番に来ていた。
ここからの奥多摩ダムまでが、長かった。
当時、御前山の山頂には掛け小屋があり、山麓からおばあちゃんが店番に来ていた。
ここからの奥多摩ダムまでが、長かった。
真っ暗の奥多摩駅から、電車に乗る
真っ暗の奥多摩駅から、電車に乗る

感想

 大岳山、御前山、三頭山の三連山のうち、一山だけ登っていなかった御前 山(1405メートル)に、岳彦と二人で登った。

 11月も末になると、奥多摩の山もさすがに冷える。境橋から1時間半ほ どの大滝(標高800メートル)の付近からは、登山道に雪がついていた。登り もぐんときつくなって、岳彦を励まし、励まし、ようやく頂上下の避難小屋に 着く。

 どんな小屋かなと楽しみにしてきた御前山の小屋。木造の古い小屋で、 内部は土間の休み場とタタミ4畳分ほどの床がある。そばに水場もあり、感 じがよい。屋根に吹き抜けや煙突がないから火は焚けず、冬期は寒そう だが、一度、泊りに来てみたいところだ。
 先に来ていた東村山(?)あたりの先生 たちのパーティーに、岳彦は可愛がられた。「ボク、えらいね」「がんばったね」。 親以外の人に声をかけられると、俄然、力が出てくる岳彦だった。あったかいおでんをいただいて、おにぎりだけの昼食 にする。
 (その後、2006年に御前山を再訪したときは、すっかり立派な山小屋に変貌していた。)

  しかし、一休みしているうちに、岳彦はまぶたが重くなる。眠たそうな岳彦を背負子にくくりつけて、新雪を踏んで山項をめぎす。
 ひと登りで着いた頂上には掛小屋があり、ふもとの栃寄から通ってくるという おばあちやんと飼い犬が迎えてくれた。「今日はもう人が来ないようだから 帰る」という。いつの間にか眠りこけた岳彦を背負って、こちらも西に傾き だした冬の陽に追われるように、すぐ下山だ。

 ところが・・…。

 奥多摩のダムまでまっしぐらに下る大ブナ尾根は、大変なコースだった。 雪が融けて、ツルツル滑るドロ道が、すごい傾斜で続いている。岳彦を背負 ったままツーッと尻滑りをしてしまい、体はドロだらけになった。起きて歩 いてもらわないと帰ることもできなくなる。ベソをかく岳彦の手をひいて、 えんえんと続く急板をダムヘと向かった。
 ブナの林はなかなかいいけれど、 下りにこのルートを選んだのは失敗だった。岳彦は二、三歩下りるごとに、 尻滑りを繰り返す。2時間もこんな下りが続いて、ようやく夕暮れの奥多摩 のダムにたどりついた。


 バスに間に合って、奥多摩駅へ。とりあえず、家には帰ることができる。カミさんに電話。
 男2人の短い山旅は、完遂した。


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訪問者数:339人

コメント

掛け小屋
1970年代には六つ石山山頂に向かう道と石尾根縦走路の分岐にも掛け小屋があって、オジサンが缶ジュースを売っていましたね。多分山の神尾根から担ぎ上げていたと思います。
2017/11/15 15:30
Re: 掛け小屋
  borav64mさん、六つ石山あたりの尾根は、80年代に上京してから歩いたので、私は掛け小屋は見てません。
  そういえば、石尾根の小屋も、80年代に廃業になったところがありますね。
 今、この手の掛け小屋で、当時と同じく繁盛してるのは、陣馬ー高尾の尾根筋ですね。

 70年代ごろまでは、とくに参拝登山の対象だった山では、掛け小屋は各地の山にありました。飯豊山は多かったです。
 https://www.yamareco.com/modules/yamareco/detail-24023.html
2017/11/15 20:30
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