大見湿原〜尾越湿原〜チセロ山〜三本杉〜バス路線巡り
- GPS
- 09:02
- 距離
- 34.5km
- 登り
- 1,305m
- 下り
- 1,426m
コースタイム
天候 | 晴れ/薄曇り/曇り/小雨/みぞれ/小雪/雪 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2017年11月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車 バス
京都バス - 出町柳駅前〜小野谷口 830円 京都バス - くらま温泉〜北大路駅前 390円 京都市営地下鉄 - 北大路〜四条 260円 |
コース状況/ 危険箇所等 |
■小野谷口バス停〜小野谷峠 小野谷口バス停から目の前の小野谷林道に向かいますが、『立入禁止』の看板があります。 小野谷林道の水道工事のようで、期間は10月末までとなっているので、近いうちに解除されるのかも知れないけど、実際にどうなるかは分かりません。 偶然に工事関係者がやって来たので話をして、黙認という形で進入しました。 工事現場の辺りにはハイカーを誘導する看板があり、そちらへ進み、そこで工事関係者の方に挨拶をしましたが、特に咎められる事もなく、通過できました。 工事の進捗具合によっては通行が困難になるかも知れないし、当面はここを通る予定を立てないのが無難でしょうか。 その少し先から山道となり、ワサビ栽培試験田の施設跡のフェンス沿いを少し進むと、小さな沢沿いの道になります。 谷は荒れ気味で、踏み跡がはっきりしない箇所もありますが、歩き慣れている人なら普通に対処できるでしょう。 沢の中を進んだりする所もあるので、大雨後とかだと進みにくいかも。 しばらく進むと左手にロープが見え、そちらへ進むものと思われます。 今回は沢を詰めても大丈夫と判断し、そのまま沢を進みました。 登り続けると左下からの踏み跡に出合い、すぐに小野谷峠に到着です。 ■小野谷峠〜大見湿原〜尾越湿原〜アラ谷 峠道を直進すると大見湿原方面で、踏み跡を辿ります。 右手に湿原を見ながら沢沿いを進み、途中で右岸に渡渉し、ススキの茂った辺りを抜けると林道に出合います。 ここで左折し、北東へ。 そのまま進むと前坂峠を経て、その先のカーブを抜けると尾越湿原が左手に広がっています。 尾越の集落内を抜けて少し進むと、やや薄暗いアラ谷に出合います。 ■アラ谷〜チセロ山 アラ谷は緩やかな谷で沢の近辺は植林帯となっており、踏み跡があるので、それを辿ります。 P871へ向けて、どの尾根を登るかは現場の様子を見てから決める事にしていたので、GPSで確認した上で尾根に取り付いています。 尾越の集落に近い位置から取り付くなど、選択肢は色々とあるでしょう。 登り始めは尾根がはっきりしないので、歩きやすい辺りを進みます。 尾根がはっきりするようになると、尾根芯は所々で障害物があるので、対処しながら進む事になりますが、あまり危険な感じではありません。 急斜面区間に差し掛かると、地面が濡れているせいか滑りやすく、少し苦労して登っています。 傾斜が緩んだ先に小ピークがあり、ここからは一般の登山道になります。 積雪していたので普段の状態は分かりませんが、歩きやすい尾根道を進むと、チセロ山山頂です。 ■チセロ山〜三本杉〜大悲山口バス停〜くらま温泉バス停 この一帯は『山村都市交流の森』として整備されているようで、道はしっかりしているし、林道も多いようです。 チセロ山から少し下ると展望台があり、さらに少し進むと林道が交差しており、ここで右折。 少しだけ進むと標識があり、『ナメラ散策道終点』方面へ向かいます。 P826の手前から本格的な下りになります。 整備された道ですが、道幅が狭めのトラバース道であったり、木製の階段の杭が突き出ていて転倒の原因になりそうだったりで、気を付けて下りたいですね。 下り終えると沢に出合い、その先に三本杉があります。 その先は林道で、少し進むとメインの林道に出合います。 大悲山の登り口の確認のため、右折して進んでいます。 バス停へは左折で、林道を進むと右側に峰定寺を見て、その先は舗装路になり、大悲山口バス停に至ります。 ここからバス路線を歩いていますが、注意点としては、花脊峠の先は街灯が全くない区間が長く、ヘッドランプなどがなければ、夜間の歩行は不可能です。 車の通行が意外に多く、ヘッドランプ以外に自分の存在を知らせるためのランプがある方が良さそう。 まあ、歩く人は少ないと思われるけど。 |
写真
感想
昨年の秋に桟敷ヶ岳を訪れて以降、京都北山には何度となく足を踏み入れ、徐々に北上中。
京都の山としては標高が高いのに、なぜか地味な存在という感じの桑谷山を今回は目指します。
どこから登るかが問題で、当初は10月ぐらいに行くつもりで計画を練っていたので、やや長めの行程になっており、日が短くなった今の時期だと、当日の進捗具合次第で予定を短縮や変更して、早めに下山を完了しておきたい。
予定としては、小野谷から峠を越えて大見湿原に入り、大見と尾越の集落を歩き、その先から尾根に乗り、チセロ山へ向かい、下山中に三本杉を拝見。
下り切った後に大悲山へ登り返し、尾根伝いで桑谷山へ向かい、危なくなさそうな尾根で下山という感じ。
以下、いつも通りに長文です。
広河原行きのバスに初めて乗り、小野谷口バス停に到着。
小野谷林道の入口には、『立入禁止』系の看板が掲げられており、早くも困った状態です。
ただ、その横に工事期間を示してあり、それによると10月末まで。
日曜日で工事をしていないとも考えられ、通行不可なら引き返そうと考え、ごめんなさいとの事で進入する事に。
レコ用にバス停の写真を撮っていると、工事関係の車両が来たので、その方に話を聞くと、おそらく通行できなさそうとの事。
その場合は引き返すと伝え、林道を進むのを黙認してもらいました。
少し進んだ辺りで名残のアケボノソウが咲いていて、これが最後かなと撮影。
さらに進んで行くと工事関係の車両が停まっており、工事が行われているよう。
『ハイキングの方はこちらへ』との誘導標識があったので、そちらへ。
迂回路におられた工事関係者さんに挨拶して、何とか通過。
山道に入ると、ワサビ栽培試験田と書かれた施設の跡があり、そのフェンスの横を進んで行きます。
そこを抜けると小さな沢沿いの道となり、やや荒れているものの、危険な感じはなく、軽く渡渉したり、沢の中を進んだりしながら、普通に対処して進みます。
しばらく登ると左手にロープが見え、そちらに進むのが一般的なようです。
でも、そのまま沢を詰めても大丈夫かなと判断し、そちらへ。
谷底には色々と堆積しており、微妙に進みにくいけど、ここも危険ではなく頑張るのみという感じ。
何とか登り切ると、左下からの踏み跡に出合い、程なくして小野谷峠に到着。
6月3日に皆子山に登った日にここに来ており、5か月半ぶりになりますね。
今回も前回と同じく大見湿原方面へ。
湿原を見ると、シダの緑が見えるけれど、木々は落葉が進み、晩秋の様相。
左側の斜面を中心に所々に残る紅葉を眺めつつ進みますが、冷たい雨がしとしとと降り、先が長いのも手伝って、あまりのんびりとした気分にはならず。
湿原を抜けて、大見の集落を歩きますが、寂しげな風景が続き、何とも言いがたい気分になります。
雨がやむ気配がないので、前坂峠にて雨対応の装備に。
尾越湿原に着くと、群生していたクリンソウはほとんど痕跡がないぐらいになっていて、時間の経過を感じさせます。
ここも落葉が進んでいるけど、きれいな色付きの木もあり、まずまず良い感じ。
尾越の集落は前回よりもひっそりとしていますが、マウンテンバイク乗りかなという2人組が停まっており、ご挨拶。
どこからチセロ山へ向かうか迷っていたのだけど、アラ谷の様子を見ておきたいなと思い、そちらを通って行く事にします。
アラ谷出合付近はやや薄暗い植林帯で、杉葉の堆積した道で沢沿いを進みます。
いくつか候補に挙げていた尾根の中から、これかなというのを選び、取り付きます。
登り始めは尾根がはっきりせず、進みやすそうな辺りを登りますが、所々に雪が見られ、頂上付近はどれぐらい積もっているのかなと思いながら歩を進めます。
尾根がはっきりして来ると、京都北山らしさを感じる異形の木が見られるようになり、テンションが上がります。
この辺りで皆子山方面を見る事ができ、あちらはもう真っ白に近い。
峰床山方面も所々で見えていそうなんだけど、ガスが多めではっきりと姿を捉えられず。
登って行くと、イワウチワが多く見られるようになり、その辺りから急斜面区間に突入。
危ないという感じはなく、湿った地面で登りにくくなっていて少し苦労します。
緩傾斜に差し掛かると積雪ははっきりとして、楽しい気分で進みます。
小ピークに着く頃には、みぞれか小雪が降っており、すっかり冬へ移行している感じ。
ここからは一般の登山道で、俵坂峠方面へ向かったと思われる真新しい足跡があります。
周りの雰囲気を味わいながら、そちらとは逆方向へ進むと、チセロ山山頂に到着。
風が強まっており、もうみぞれではなく雪がしっかりと降っています。
山頂部は広く、ピークがはっきりしないけど、ここかなという辺りにケルンがあります。
木の名称を示すプレートがたくさん付いていて、ピークハンターさんのプレートを探しにくく、早々に断念。
ここまで何も摂取していなかったので、寒いけどここで昼食です。
この先ははっきりした道になっており、P826を経て、三本杉へ向かいます。
展望所があり、まずまずの展望なんだけど、余裕がないので山座同定はせず。
その先で2度も続けて道を間違え、情けない気分に。
正しい道を進むと、杉の大木の先にP826のプレートを発見。
この辺りもイワウチワが多い。
少しだけ引き返した地点から下って行きます。
まずまずの急斜面に作られたジグザグ道で、整備されているんだけど、木製の階段の杭が突き出ており、足を引っ掛けると危なそう。
傾斜の緩んだ辺りに杉の大木があり、確かその辺りで方向転換。
すると、ピークハンターさんのレアなプレートに遭遇。
気分は上々となり、矢印の示す方向へ。
最後まで慎重に進み、沢に出合います。
まだかなと思いながら歩いていると、三本杉がいきなり視界に飛び込んで来て、その場で立ちすくんでしまうぐらいの迫力に圧倒されます。
大きいのだろうとは思っていたけど、想像以上に雄大で、美しい。
実際に見ないと分からないと思うので、是非ともご自分の目で確かめて欲しいですね。
三本杉の直下で団体さんにご挨拶し、林道を少し歩くとメインの林道に合流。
すでに14時前で、大悲山から桑谷山へ向かう時間はないので、予定を変更。
このままバス停に行くと、14時半ぐらいのバスに間に合うかも知れないけど、大悲山の登り口を確認しておきたいので、そちらへ。
しかし、どこから取り付くのかはっきりとは分からず、どこから登るにしても危険そうで、こちらからのアプローチは止める事に。
引き返している途中、団体の子供達が追い抜いて行き、歩く人はそれなりにいるとの印象。
峰定寺を通過し、舗装路を黙々と歩き続けて、大悲山口バス停に到着。
次のバスまでは2時間半ぐらいあります。
小腹を満たし、鞍馬を目指して歩く事にします。
最終のバスを逃がした時のために、どれぐらい時間がかかるかを知っておきたいのと、どんな道かを実際に歩いておくのが良いとの判断ですね。
周りの風景を見ながら進むと意外と退屈ではなく、順調に南下。
花脊の北部を歩き終えると、スタート地点の小野谷口バス停に到着です。
こんな形で戻って来るとは思いませんでしたね。
休む間もなく再スタートし、途中にカフェがあるのを発見。
いつか利用する機会があるかも?
さらに進んで旧道別れバス停ぐらいから暗くなり、やっとの事で花背峠バス停に到着。
少し前から雨は雪になっており、それもそのはずで、-1℃と表示されています。
この先は下りになる事もあり、ここからはランプを点灯。
何とこの先しばらくは街灯がない区間が続き、ネックハングのランプの明るさでは心許ない。
暗闇の恐怖を感じながら下り、百井別れバス停に到着。
ここで百井からの道と合流するのだけど、ここも真っ暗。
雪も本降りという感じだし、ここからはヘッドランプを併用です。
さすがに照度が全く違い、先の方まで光が届き、これなら何とかなりそう。
結局、バス路線区間を歩いている間に、3人の方が車を停めて、「大丈夫か?」と声をかけて下さり、ありがたさを噛みしめながらの歩行です。
さらに対向で走って来たパトカーも停車し、何かあるのかなと思い、そちらへ顔を向けて待ち受けましたが、数秒後に発車。
放置しても大丈夫だろうと判断されたのかなと解釈。
そんなこんなで歩き続け、くらま温泉バス停に到着。
そろそろバスに追いつかれそうなので、ここでゴールにしました。
3時間余りのバス路線巡り、精神的に疲れました。
ある程度は予想していたけど、途中で時間が厳しくなり、予定を変更となりました。
どうしてもスタートが遅くなるし、バスに間に合わせるためには早めの下山が必要。
この時期は日が短く、その点からも早めに下山する必要がある。
でも、広河原からのバスは便数が少なく、現実的な対応が難しい。
分かっていたつもりだけど、その事を改めて実感しました。
これまでのように悠長な予定で挑むと痛い目に遭いそうなので、色々と考え直さないといけませんね。
まあ、でも、今季初の積雪の中を歩く事ができたし、バス路線を歩いて確かめられたので、これはこれで良い山行だったかな。
荒れ気味の谷から湿原を経て、名もなき尾根を登り、積雪した道を歩き、最後は三本杉と対面。
楽しかったですよ。
コメント
この記録に関連する登山ルート
この場所を通る登山ルートは、まだ登録されていません。
ルートを登録する
長距離!
大変お疲れ様でした。
この日はもう積雪もあり
一気に冬山になっちゃいましたね😵
ピークハンターさんのレアな三角プレート、
あれは良いですね🎵
見つけると、めちゃ嬉しい‼
チセロ山のは残念でした。
他の山名板とは少し離れたところにあったかと思います。
山名ではなくP871と…。
また次の機会に探してみてください。
そうそう、この日、バスの時間頃、
出町柳にいたので、誰か居るかも…と思い
見に行ったのですよ。
広河原行きには5〜6名位、並んでおられたかな。
その中にv_gさんが居られたとは…
もっとゆっくり見たら良かったですね。
この日は予定通りに進まず、先へ進むのを断念してバス路線を歩いて南下するぐらいしか選択肢がなくなったので、歩く距離は長くなりました。
どれぐらい時間がかかるのかを知りたいと思っていたので、これはこれで良かったのだけど。
でも、冬場は舗装路も積雪していそうだし、バスに乗り遅れるのは絶対に避けたいもんです。
往路のバスで花脊峠を通過する辺りで付近の木には雪が見られたので、上の方は積もっているだろうなと思いました。
今季初の雪山としては、丁度良いぐらいだったかな。
念のためにチェーンスパイクを持っていたけど、今後もそうしておく方が良さそう。
ピークハンターさんのレアなプレートは何箇所かにあるのは知っていたけど、どこだったかは失念していたので、目に入って来た時はびっくりでした。
今年の5月に大尾山から尾根伝いで進んだ時に『途中越』のプレートを見て以来、これで2つ目ですね。
またどこかでお目にかかれるよう、京都の山を歩き回りたいと思います。
チセロ山の山頂部は広いし、雪で見えにくくなっていたので、少し探しただけで諦め気分でした。
ヤドリギの粘着パワーを感じた山頂という感じでした。
同じ日の大文字山のレコを見させてもらいましたが、かなりのニアミスという感じでしたね。
同じくトンビを見上げていましたし。
特別拝観か何かの長い行列で、周辺はごった返していましたね。
この時期は赤いチェックシャツを着ている事が多いので、分かりやすそうかな?
village-green さん、こんばんは。
最近のニュースで、大悲山の三本杉を実測したところ、高さ60m超で日本一の高さだと判明した、っていうのがありましたね。
一度行ってみたいです。
レコを見させてもらっているので、初めてという感じはしませんが。
そのニュースは知らなかったです。
確かに写真を撮ろうとしても、下から上までをきっちりと収められなくて、どれぐらい高いのか見当がつかない感じでした。
特筆したいのは凛とした美しさで、かなりの樹齢のはずなのに傷んでいるような箇所も見られず、御神木にふさわしい存在感が漂っていました。
まだ見られた事がないのであれば、是非とも見に行ってみて下さい。
上から下ると少し時間がかかるけど、下から行くのであれば、林道を進むと難なく辿り着きます。
この先、積雪があったりすると、さらに神々しい姿になりそう。
いいねした人
コメントを書く
ヤマレコにユーザー登録いただき、ログインしていただくことによって、コメントが書けるようになります。ヤマレコにユーザ登録する