Xmasイヴは白銀の稜線へ「守門岳」（日本二百名山）［二分からピストン］

2017年12月24日(日) [日帰り]

• GPS: 07:43
• 距離: 16.4km
• 登り: 1,493m
• 下り: 1,485m

コースタイム

日帰り

• 山行: 7:05
• 休憩: 0:33
• 合計: 7:38

7:11 冬期駐車場
8:45 8:49 保久礼小屋
9:20 9:21 キビタキ避難小屋
10:25 10:26 天狗岩屋清水
10:38 10:43 大岳
10:56 10:56 網張り
11:14 11:14 大岳分岐
11:32 11:32 青雲岳
11:47 11:54 守門岳
12:05 12:05 青雲岳
12:15 12:25 大岳分岐
12:38 12:39 網張り
13:02 13:02 天狗岩屋清水
13:18 13:18 キビタキ避難小屋
13:33 13:37 保久礼小屋
14:49 冬期駐車場

天候

曇り一時晴れ

アクセス

利用交通機関：

自家用車

国道290号線から二分集落方面に4kmほど県道を進むと除雪最終地点があり、冬期はここに駐車となる。
最終地点の退避スペースに10台弱ほど駐車できるが、土日は県道に路駐する車が多い。

コース状況／危険箇所等

★登山道整備度：-（良5・4・3・2・1悪）階段や木道、鎖等の整備度
★体力難易度　：4（難5・4・3・2・1易）歩行距離、累積標高差、急登等
★技術難易度　：2（難5・4・3・2・1易）アイゼン、ピッケル、藪等の頻度
★登山道の眺望：4（良5・4・3・2・1悪）
★山頂の眺望　：4.5（良5・4・3・2・1悪）


【すれ違った登山者の数：3人】


◆登山道の状況（冬期駐車場〜保久礼小屋）
・スキーのトレースやスノーシューの踏み跡が明瞭に付いているが、迷いやすいトレースが複数あるため、現在地を確認しながら歩いたほうが良い。
・前日の降雨により雪が緩み、特に下山時は重い腐れ雪になってしまい、ワカンを装着しても踏み抜き連発で疲れた。
・入山者の9割がスノーシュー、残り1割がワカンといった感じ。本日の雪では、スノーシューの踏抜き痕は少なかったが、ワカンは難儀した。

◆登山道の状況（保久礼小屋〜大岳）
・保久礼小屋から本格的な登りとなり、稜線に沿って大岳まで直登する。急登は少なく比較的登りやすい。
・前日の降雨で標高1000m以下は重い湿雪であったが、それ以上の標高域では降雪だった模様で、雪質は湿雪から軽雪、その後、パウダーに変わった。
・大岳までスノーシュー1人、ワカン1人の先行者がいたため、トレースを利用させていただいたが、標高1000m以上は雪が締っていたので割と登りやすかった。
・標高1200mを超えると森林限界となり、一面が銀世界に広がる冬の守門岳の醍醐味を味わうことができる。しかし、冬期間は目標物が少ないため、濃霧や吹雪等の視界不良時は、道迷いの恐れがあるので十分な注意が必要である。

◆登山道の状況（大岳〜青雲岳〜袴岳）
・冬期間に入山する山スキーヤーや登山者は、目的地を大岳にされる方が多いので、最高峰の袴岳までの稜線を歩く人は比較的少ない。本日も先行者や過去のトレース痕は確認できず、広大な雪原をノートレースで歩くことができた。
・大岳と青雲岳の間には標高差130m弱のアップダウンがあるので体力的にややキツイが、緩やかな主稜線は比較的歩きやすい。
・視界不良による道迷い以外、危険箇所は少ないが、過去に雪庇の崩落事故も発生していることから、東側に寄りすぎて雪庇の上に乗らないように注意したい。
・雪質はパウダーであったが、新雪下の基礎は程よく締まっていたため、ワカンであれば10センチ程度しか埋まらず歩きやすかった。

写真

12/24 7:13

県道の除雪終了地点の冬期駐車場に駐車し、いざ、出発！

12/24 7:15

本日は薄曇りで冷え込みは厳しくないが、やや凍みていたので最初だけツボ足で歩く。
正面の大岳はかなり遠くに見える。

12/24 7:27

駐車場から10分ほど歩き最初の橋を渡ると踏み抜きが多くなった。
本日は新潟の里山仕様、長靴＋ワカン。

12/24 7:39

雪がやや少ないが、ショートカットするため、この斜面を登る。

12/24 7:54

トレースを頼りに次はスギ林の中へ。

12/24 8:08

朝日は昇っているが薄曇り。
本日は青空は見れないかもね〜

12/24 8:15

保久礼小屋までひたすら歩く。
山頂は見えるが、なかなか近づかない。

12/24 8:28

ワカンでも少し踏み抜きが多いので疲れそうだ。

12/24 8:40

駐車場から約90分で、ようやく、保久礼小屋の駐車場に到着。

12/24 8:41

お〜、目指す大岳はいい感じだね〜🎶

12/24 8:41

中津又岳の稜線も雪山になってきたようだ。

12/24 8:49

保久礼小屋に到着。
1階はだいぶ埋まってきたね〜

12/24 8:53

保久礼小屋から本格的な登りとなる。

12/24 9:05

標高910m地点。

12/24 9:16

標高1000m地点。
昨日の雨は、これ以上の標高では雪だったようだ。。

12/24 9:19

標高1020m地点にあるキビタキ小屋を通過。

12/24 9:22

ブナの枝に付いたヤドリギが沢山あるね〜

12/24 9:25

標高1060m地点。

12/24 9:52

標高1180m地点。
雪質が軽くなってきた。

12/24 9:58

標高1200m地点から森林限界を超え、一気に視界が広がる。

12/24 10:04

東側には魚沼市の下権現・上権現山が見える。

12/24 10:13

標高1280m地点。
大岳までの白銀ロードはいいね〜

12/24 10:31

相変わらず薄曇りで中途半端な天気だが、風も弱く穏やかだ。

12/24 10:35

標高1400mを超えると小さな樹氷達が現れた。

12/24 10:36

まるでモンスターだね〜

12/24 10:41

標高1432mの大岳山頂に到着。
山頂の鐘の鉄柱が辛うじて頭だけ出ていた。

12/24 10:43

大岳山頂から北側の中津又岳を望む。
今は小さいが、この稜線の雪庇は2月末になると半端ない大きさになる。

12/24 10:43

大岳山頂から望む粟ヶ岳。

12/24 10:43

大岳山頂から飯豊連峰を望む。
手前には川内山塊の青里岳や矢筈岳が見える。

12/24 10:44

東側の福島県側は低い雲海に覆われてた。

12/24 10:46

この先はノートレース、では、守門岳の最高峰である袴岳を目指そう！

12/24 10:46

東洋一の大雪庇といわれる守門岳も、まだこの時期は可愛い雪庇だ。

12/24 10:47

いつ来ても美しい稜線に見入ってしまう。

12/24 10:50

まだ小さい雪庇だがクラックもあるので、安易に東側に寄らない方が良いだろう。

12/24 10:53

まずは鞍部の綱張りまで標高差130m弱を下る。

12/24 10:56

再び青雲岳まで登り返す。

12/24 11:02

踏み跡の無い白銀の稜線歩きはやはり楽しい！

12/24 11:09

大岳を振り返る。

12/24 11:15

自然が作り出す造形美に感動される。

12/24 11:23

最初に山頂かと思ったピークは青雲岳だった。

12/24 11:35

青雲岳に登りきると守門岳（袴岳）が姿を現してくれた。

12/24 11:51

ようやく、目的地の守門岳の山頂に到着。

12/24 11:54

山頂の標識は、エビの尻尾だらけ。

12/24 11:51

袴岳から袴腰を眺める。
1度は歩いてみたい稜線だが、今時期は険しそうだ。

12/24 11:52

袴岳から浅草岳を眺める。

12/24 11:52

袴岳の南側に見えるのは荒沢岳や越後三山。

12/24 11:52

更に南側には、妙高山や火打山まで見渡すことができた。

12/24 11:53

では、下山しよう。
再び右奥の大岳に戻る。

12/24 11:55

本日、途中でお会いした三条市の方も登ってこられた。

12/24 12:24

山頂は少し風もあり寒いので、大岳分岐の北側の風が無い所で昼食。
大岳を眺めながら温かいカップラーメンは格別だった。

12/24 12:38

では、大岳を登り返そう。

12/24 12:42

大岳までの登り返しは、やや急登な箇所があるので、キックステップしながら踏み跡を辿る。

12/24 12:58

大岳から青雲岳＆袴岳を振り返る。
ここからの眺望は、いつも感動的だなぁ〜

12/24 13:03

下山時は、大岳のピークに寄らずショートカットした。
大絶景を見渡しながら軽快に下る。

12/24 13:05

中ノ岳と越後駒ヶ岳。

12/24 13:13

正面の二分集落と冬期駐車場の西川が眼下に見える。

12/24 13:19

弥彦山＆角田山。

12/24 14:19

保久礼小屋からの下山ルートは、雪が更に緩み、踏み抜き地獄だった。

12/24 14:41

雪面は、色んな表情があって良いね〜

12/24 14:45

最後は踏み跡が増えた車道を歩く。

12/24 14:51

駐車場に到着！
お疲れさまでした！

撮影機器：

PowerShot G7 X Mark II CANON

感想

Joker

最近、軽い山ばかり歩いていたこと、また、忘年会が続いたこともあり、体が妙に重く感じてきたので、体を動かそうと守門岳に行ってみました。
前日に雨が降ったので、標高1000m以下は湿雪で、まさに春の腐れ雪状態。
トレースがあるのに、ワカンの私だけ？何故か下山時は踏抜き地獄でした。
他の入山者はスノーシューが多いこともあるでしょうが、体重の増加を痛感した1日でしたね〜
まぁ、そのおかげで全身運動をすることができたので、程良く筋肉痛になりました（笑）。

大岳の山頂周辺は、大自然の造形美が織りなす樹氷が点在し、雪原に覆われた袴岳までの稜線は、まさに、一見の価値がある絶景が広がっていました。
東洋一の大雪庇と言わる守門岳ですが、雪庇は、未だ発達途上の段階。
まだ可愛さも感じられる雪庇群を眺めながら、ノートレースの稜線を歩き、最高峰の袴岳に辿り着くことができました。

本日は、天候が不安定な12月末にしては、穏やかな1日。
本格的な雪山シーズンに入った越後の山に浸れたXmasイヴでした。

コメント

yamazaru094

お疲れ様でした😊☆
初めまして、Joker72さん☆★
年末年始の天候の良いときに大雪庇を拝みたく、守門 袴岳を狙っています☆ ですが、守門岳自体のレコが非常に少なく、情報収集ができずにいました。 とてもありがたいレコです✨ 情報、大切に使わせていただきます☆★ ありがとうございますm(_ _)m
コメント、失礼しました☆彡

Joker

Re: お疲れ様でした😊☆
yamazaru2899さん、はじめまして。
拙いレコですが、参考にしていただければ嬉しいです

守門岳の大雪庇は、2月中旬〜3月頃が見頃になりますので、正月だと早いかもしれませんね！
また、大岳〜袴岳も大雪庇が見られますが、大岳〜中津又岳までの稜線の方が迫力の雪庇が見られると思います。
２年前のレコになりますが、3月上旬の大雪庇の状況を参考に載せておきます。
是非、楽しんできてください！

https://www.yamareco.com/modules/yamareco/detail-822606.html

aburage-og3

流石です
2015年05月03日に粟が岳ですれ違ったaburage-og3と申します。
１２月初めに大岳まで行きましたが表層（雪崩）が怖くて網張りを下る自信が無く大岳止まりでした。
いつかは網張りを攻略したいと思ってます。
参考にさせて頂きます。

Joker

Re: 流石です
aburage-og3さん、お久しぶりです。
綱張り周辺は、やや急登なので、スノーシューだと少し下り難いかもしれませんが、本日は、雪が程よく締まっていたので、ワカンであれば特に支障はありませんでした。
袴岳までの大雪原の稜線歩きは、なかなか素晴らしいルートかと思いますので、参考にして頂ければ幸いです。